なんだかんだで今年もたっぷりソロプレイを楽しんだボードゲーム。なんだかんだとかい言ってますが実質ほぼソロプレイしかしてないと言っても過言ではないくらいソロでボードゲームを遊びました。さ、寂しいなんて....思って無いんだからねっ？（震え）
というわけで、昨年末に始めたソロプレイマイベスト企画を今年もまとめてみようとリスト候補を振り返ってる訳ですが、今年は豊作ッ！！と声を大にして叫びたいくらいソロでも楽しいボドゲがいっぱいリリースされております。年間通してソロが可能なボドゲ、いくつ出たんだろう。ソロプレイが可能なボドゲは大体遊んでますよっ！て昨年くらいまでは言えたんですけども、、、今年は財力・気力とも追いつくことが出来ず、まだ未プレイのゲームが結構あるのです。COVID-19という脅威がもたらした副産物とはいえ、国内でもソロのボドゲ環境がかなり充実した1年だったなと思います。
ベスト選出の目安
- 中〜重量級中心で、今年初めて遊んだゲーム
- ソロプレイがオフィシャルルールで存在する
- プレイ時間は60分弱〜
本音を言えば選ぶのももどかしいくらい楽しいゲームが多かった印象のある2021年、なんとか10タイトルに絞ってありますがリストに漏れたゲームも軒並み楽しかったんだよね。なのでリストには個人的な鉄板系が揃いました。もし誰かに誘われたらホイホイ着いていくゲームとも言えましょう。なお、今年初めて遊んだタイトルから選んでいますのでリストには旧作も混じっています。その点はどうかご了承くださいませ。
では、2021年ぼっちのホビーBlogが選ぶソロプレイマイベスト10選をご紹介いたします！皆様がソロで遊ぶボードゲームに迷った時の参考になれば幸いでございます。
- テインテッド・グレイル：アヴァロンの崩壊
- マーチャント・コーヴ（Merchants Cove）
- ギャラリスト
- スピリット・アイランド
- グレンモアⅡ クロニクルズ&ハイランドゲームズ
- Age of Steam（蒸気の時代） Deluxe Edition
- ネモの戦い ～海底二万マイルを超えて～ 完全日本語版
- Era of Kingdoms
- ファイユーム（Faiyum）
- 赤の大聖堂（The Red Cathedral）
- 2021ソロプレイマイベストまとめ
- ぼっちのホビーBlogおすすめまとめ
テインテッド・グレイル：アヴァロンの崩壊
実はまだ一般発売していないテインテッド・グレイル。今月（2021年12月）末に発売が予定されているゲームです。ゲムマ2021秋の先行販売で入手し一足早くプレイしたところ、期待していた以上に心に刺さってしまった冒険譚。アヴァロンの崩壊を防ぐべく島のあちこちを探索しながら、謎めいた世界の秘密を明らかにしていくアドベンチャーが堪能できるんです。ダークファンタジーの雰囲気にタプタプに浸りながら、濃ゆい冒険を楽しめること間違いなし。
膨大なテキストで表現される探索日誌は1冊の小説を読むようなボリュームです。翻訳も凝っていてストーリーの世界観にぐっと引き込まれます。ゲームブック形式で進む展開、うっかりするとすぐ死に至る難易度。デッキ構築の要素もある戦闘システムなど、ボドゲとしてのめり込める要素も満載です。ファンタジー系の世界観が好きな方には是非遊んでみて欲しい、濃密な体験が待っているボードゲームなのです。1人か2人くらいで、じっくりゲームを進めるのがお勧め。
マーチャント・コーヴ（Merchants Cove）
全キャラクターの能力が非対称という、ぶっ飛んだ設定が目を引くマーチャント・コーヴ。非対称の能力をそれぞれ駆使して入江で一番の商人になることを目指すボードゲームです。最初結構構えて遊び始めたのですが、実際のプレイ感は驚くほどスムーズ。箱は重量級そのもののビッグサイズなのにゲームとしては中量級くらいの遊びやすい内容です。
海賊船のキャプテンは航海で財宝をゲットして入江で売り捌き、魔術師の薬師は工房でポーションを作りまくって入江で売り捌くという、それぞれがキャラクターにあった方法で入江を舞台に商売合戦を繰り広げるという内容なのですが、キャラクターの能力がそれぞれ良い具合にまとまっていて、選んだキャラクター毎でプレイスタイルがガラリと変わるのが楽しいのです。インタラクションはあまり強く無いのでガッツリ駆け引きを楽しむというよりも、商人になりきってあれこれ自分のやりたい事を突き詰めるような楽しみがキャラクターの数だけ待っていますよ！
ギャラリスト
ヴィタル・ラセルダの代表作の一つ「ギャラリスト」はその見た目に惚れてずっと遊んでみたかったタイトル。それが今年念願かなって我が家にお迎えできました。重量級ボードゲームなのですがとにかくプレイが楽しい。あれこれ要素がごっちゃり詰め込まれているゲームではなく、ワーカープレイスメントという枠組みの中でどのように結果を出していくかをしっかり悩ませる作り方のゲームです。
リアルな美術業界での商業活動に即した設計なので、とるべきアクションに納得感があるというか違和感を感じません。目に留めた若いアーティストが世に出ていくためにすべき事は何か？それらを真剣に考え、ゲームの中で再現していくようなプレイングが魅力です。アートワークもギャラリストの名に恥じないセンスあふれるデザイン。イアン・オトゥールの魅力もたっぷり堪能できるグッドルッキングなヘビーユーロです。
スピリット・アイランド
人類の歴史は果たして正しいものだったのか？正しさとは？と、すこし真面目な事を考えてしまうスピリット・アイランド。BGGのソロプレイ可能なボードゲームランキングでも常に上位をキープしている、ソロプレイヤーの間ではかなり人気のある協力型のボードゲームです。精霊たちが住まう島に人類が初めて上陸し、島の各地へ入植を始めます。プレイヤーは精霊となり、人類という脅威をこの島から追い出すため奮闘するというのがスピリット・アイランドの物語。
侵略者たちの侵入はある程度の予測が立つので、常に数手先を見越したシビアなプレイが期待されます。この絶妙なバランスが強烈にこのゲームに引き寄せられる魅力。勝てそうなんだけど勝てない、そんな悔しさの先に勝てた時の喜びはきっとひとしお。「きっと」って書いてるだけに、まだその喜びを噛み締められていないんだけども.....2022年には拡張が日本語版でリリースされる予定もありますよ！
グレンモアⅡ クロニクルズ&ハイランドゲームズ
長らく積みゲーと化していたグレンモアⅡクロニクルズ。拡張であるハイランドゲームズを導入する事でソロプレイが可能になると聞きつけ、ようやく引っ張り出してプレイしてみたらこれが楽しい。とても良質なコンポーネントを手に、スコットランドの氏族となり領土を発展させていくタイルプレイスメント。かわいい羊や牛もバシバシ出荷してあれこれ有力貴族の助けを借りながら領土拡大に勤しみます。
アートワークもかなり凝っていて、眺めながら当時のスコットランドはどんな所だったのかと妄想もはかどりつつ、ロンデルのコマをどこまで進めるかむーん。。。となりながら悩ましい。晴れた日の午後、ゆっくり時間がある時に一人テーブルで向かい合うのにぴったりな感じの中量級ゲーム。なお、箱の大きさはヘビー級。キックスターターで一緒に注文可能だったインサートではなく、別売のDicetroyers社製のインサートを導入するとネッシープロモが同じ箱に入るのはご愛嬌。
Age of Steam（蒸気の時代） Deluxe Edition
いやぁ、、楽しかった。思い出すだけでまた遊びたくなるような不思議な楽しさがある蒸気の時代デラックス版。ソロプレイでも十分楽しいんだけど、これはきっと誰かと遊ぶと更に楽しいタイプのゲームです。でもソロでもかなり楽しい。初版は2002年のゲームですが、20年近く経っているのになぜ今遊んでもこんなに楽しいのでしょう？
線路を引き、商品を運び、収益を上げるという鉄道系ゲーム。何かを遠くまで運び届けるというロマン。「蒸気の時代」の名の通り、鉄道が人々の夢を運んでいた時代の気分を噛み締めながら今宵もマップに線路を引いている方がいるに違いありません。スタピ堂制作のアクリルオーガナイザーは必携アイテム。このゲームの品位も上がります。
ネモの戦い ～海底二万マイルを超えて～ 完全日本語版
ベルヌの小説「海底二万マイル」を基にしたネモ艦長の壮大な海洋冒険ロマンの幕開けです。潜水艦ノーチラス号とともに海から海へと航海を重ね帝国艦船を沈めていく海洋冒険アドベンチャーなのです。アドベンチャーと言いながらもしっかり戦略を練った航海が必要で、目標得点を超える事を目指すのです。フィナーレカードという最後のテキストはなかなかのドラマだぞ。
シナリオ形式でカードを捲るゲームなのだけど、目標がスコアアタックなので繰り返し遊ぶことが可能。ソロプレイが基本の遊び方というちょっと珍しいゲームなので、まさにソロプレイ好きな方は是非ネモ艦長の真実に迫ってみて欲しいのです。なおエラッタがいくつか公開されていて、最近公開されたルールテキストのエラッタはしっかり読んでからプレイする事をお勧めします。より楽しくなる事間違いなし。
Era of Kingdoms
Kickstarterでバックして、届いたままになってたEra of Kingdoms。いけませんでしたなー。このゲームかなり個人的なツボにハマったゲームなのです。カードをプレイして手元の王国を発展させていくという文明発展系のゲームなのですが、とても雰囲気よく遊ぶことができます。プレイしたカードが資源を生み出して、あらたなカードをプレイできるというタブロー系のボドゲ。
童話の世界のような、ちょっと不思議な感覚にもなる王国の発展。ゲームとしてはライトよりの中量級なので、サクサクあそべる手軽さも良いです。ガッチリした文明発展を遊ぶ気力はないけれど、それでも何かボドゲがしたいという時にちょうど良い感じ。カードのイラストが美麗過ぎないところに、また愛着が湧くのです。
ファイユーム（Faiyum）
ワニだらけの土地を切り開き、ファラオに気に入ってもらいましょうという古代エジプトを舞台にしたファイユーム。カードのプレイ順が超重要という不思議なプレイ感なのですが、ハマっちゃうんだよねぇ・・・なんででしょう？デザイナーはフリードマン・フリーゼ。定番の緑は今回ワニかな？
カードのイラストもちょっと独特ですが、不思議と遊んでいるうちに慣れてしまうのです。ファラオからの難題をクリアしていくキャンペーンなんかもあって、ソロで遊んでいても長く楽しめるタイトル。アークライトから日本語版製作のアナウンスがあったので、来年にはきっと国内でも手に入れやすくなってると思います。
赤の大聖堂（The Red Cathedral）
2021ゲームマーケット秋にすごろくやから日本語版がリリースされた「赤の大聖堂」は、期待以上にソロプレイが面白かったタイトルです。ロンデル式のトラックをダイスを移動させつつ資源を獲得し聖堂の建築を進めるというゲームなのですが、いかに建築現場のマジョリティを取るか、とても悩ましい事になるんです。
コマをたくさん置くだけでは油断できないため、装飾品をつけたりしつつも最終得点の見通しを立てながらどのエリアでマジョリティを取れば良いのか考え続けます。ソロプレイでも同様で、狙っていた所にコマを置かれてしまったりなんかして、キーッ！！ってなりながらプレイできます。コンポーネントは写真で見るより落ち着いた雰囲気なのも好みのポイント。ここまで好きな感じだとは予想していなかっただけに、かなり記憶に残るゲームとなりました。
2021ソロプレイマイベストまとめ
昨年と比べると少し重めのゲームが増えた印象ですが、今年もかなりソロプレイ可能なボドゲタイトルが多くリリースされました。COVID-19が落ち着き始めればまたこの割合は変わるのかもしれませんが、国内でもソロを遊ばれる方が増えたおかげで一定のニーズがあるように認知された気がします。
ブログ開設当初は珍しかったボドゲのソロプレイ、自分自身のプレイ環境も相変わらずソロ率が高い事に変化はありません。このリストを作成するにあたり、色々思い出しつつ文章を書くわけですが、思い出すとこれまた楽しい！というオマケ体験も付いてきます。自分の環境は来年もあまり変わらない気もしますんで、毎年ソロプレイマイベストは続けられると良いなー。
2020年ソロプレイマイベストはコチラ⬇︎
2022年ソロプレイマイベストはコチラ⬇︎
ソロプレイ可能なボードゲーム一覧
たぶん200タイトルは超えました。よりどりみどり。
マイセレクション｜2021上半期
