ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

主にボードゲーム中。ぼっちの時間を豊かにしたいブログ。

【ボドゲ紹介】マーチャンツコーヴ(Merchants Cove)|冒険者たちが集う入江は毎日が大賑わい!個性豊かな能力を使い倒しまくり、オラは伝説の大商人への道を歩み出すよ。

ども。コモノです。

 

今日はマーチャンツコーヴ(マーチャント?かな?)でございます。商人たちの入江というタイトルのこのゲームは、長崎のボードゲームカフェ「サニーバード」さんから和訳付きで販売された大箱のボドゲでございます。昨年Kickstarterでプロジェクトが発表された時にアートワークが好みでズドンとやられたボドゲでした。

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これがまた賑やかなボードゲームなのでした。箱も大きくてコンポーネントもわっちゃわちゃの、まさに商人たちの大饗宴。多くの冒険者が集う入江で色々なモノを売り大商人の道を目指すマーチャンツ・コーヴ、今日はとっくりとご紹介いたしますよ!

 

マーチャンツコーヴ(Merchants Cove)

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プレイ人数:1〜4人

対象年齢 :14歳以上

プレイ時間:60〜90分

国内発行元:サニーバード

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

 

 

マーチャンツコーヴ(Merchants Cove)ってどんなゲーム?

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デザイナーはJonny Pac氏を中心とした3名での合作のようです。Jonny Pacさんはボドゲのコアファンであれば「Coloma」や「Lyons of Lydia」でお馴染みのデザイナーですな。そのタイトルの通り、入江にやってくる冒険者たちを相手にした商人たちの販売競争が本作のテーマとなってます。

非対称のキャラクター

特徴的なのがプレイヤーが担当するキャラクターたち。登場するキャラクターがそれぞれ全く異なる能力を持っていてアクションも同じものが存在しません。(町民の雇用と活性化アクションは除く)

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この異なる能力を上手く使いこなし、冒険者たちにより多くの商品を売り飛ばしてゴールドを稼いだプレイヤーが勝利するのです。やっぱゴールドよね、世の中ね。

アートワークはミハイロ・ディミトリエフスキ!

当ブログではちょいちょい名前の上がるミハイロ・ディミトリエフスキがマーチャンツコーヴのアートワークを担当しています。

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もう説明のいらないくらい「好き好き」言ってますが、本作の雰囲気を盛り上げてくれる要因となっているのは間違い無いかと思います。キャラクターごとに小さなミニチュアが付いてきますが、オリジナルのアートワークを割と忠実に再現していて良いですな!好きな人には刺さるアートワークだと思うよ。 

 

マーチャンツコーヴの遊び方・ルール

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マーチャンツコーヴ、ちょっと遊び始めるまでのハードルが高いかもしれません。非対称のキャラクターで遊ぶため、コンポーネントが結構細かく分かれていて整理には時間が取られます。ルールブックも全体の流れを説明するメインのブックとそれぞれのキャラクターごとのアクションを記載した個別のブックとに分かれていてどのコンポーネントがどのキャラクターのものなのか、把握するのに時間がかかっちゃったのです。

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ルールブック内のアクションエリアなどの説明が自分にとってはちょっと分かりづらくて、実際にボード上でコマを動かしてみて「あぁ、なるほど...」となる所が所々でありました。ゆっくり丁寧に読めばわかるんだけど、ささっと把握しようとしたために少々混乱することに...自業自得だけどね。みんなちゃんと読むのだぞ。

ゲームの準備

メインボードの準備と個人の選択したキャラクターごとの準備に分かれます。メインボードの準備は細かいけど難しくはないぞ。メインボードは上部から順番に準備していくと混乱がないと思う。各エリアに何を配置するか、ざっくりまとめて置くので参考にして欲しい。

メインボード内のエリアについて

入江エリア➡︎船の配置

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桟橋エリア➡︎船着場がある(マーケットフェイズで参照)

町民エリア➡︎町民カードの公開場所

橋エリア ➡︎町民カードの山札位置

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派閥ホール➡︎各色の冒険者コマの待避エリア

隠れ家  ➡︎ならず者の待避エリア

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時計エリア➡︎下段中央、手番順を示すトラック

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下段左  ➡︎ならず者カード配置エリア

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下段右  ➡︎堕落カード配置エリア

大体の位置と配置する内容を把握したら、以下の手順にそって準備をしましょうな!

メインボード
  • テーブル中央にメンボードを広げる
  • 上部の入江エリアに船コマを左右3つづつ(計6艘)配置
  • 町民カードを3種選びよくシャッフルして所定の位置に山札として配置
  • 町民カードの山札から4枚を所定の位置に公開して配置
  • 堕落カードをよくシャッフルし、所定の位置に山札として配置
  • 赤・緑・青・黄色の冒険者コマを1つづつボード中段の同じ色の場所に配置(派閥ホール)
  • 残りの冒険者コマをひとまとめにして冒険者バッグに入れる
  • ならず者カードを1枚選び、表向きでボード左下のエリアに配置
  • 配置したならず者カード右上の右に描かれた数のならず者コマを隠れ家に配置
  • 配置したならず者カード右上の左に描かれた数のならず者コマを冒険者バッグに入れる
  • 各プレイヤーは1色を選び、その色の時間トラックコマ、ゴールドトラックコマ、商店看板を受け取る
  • マーケットフェイズマーカーを時計エリアの12時の位置に配置
  • 時計の針の上にネズミコマを配置
  • プレイ人数に応じて冒険者マーカーを時計エリアの所定位置に配置
  • 各プレイヤーはゴールドトラックコマを0のスペースに配置
  • 各プレイヤーは使用するキャラクターを1つ選び、それに対応するコンポーネントを受け取る

最後に各プレイヤーは選択したキャラクターに対応するルールブックに記載されたセットアップをそれぞれ行うよ。

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キャラクターごとのセットアップは複雑なことはないのだけど、細かなコンポーネントが多いので落としたりしないように注意しましょ。

手番の流れ

準備は結構細かいのだけど、プレイヤーが実際に行えるアクションの数はそこまで多くはないのも特徴的かも。ゲームは3ラウンドで終了し、稼いだゴールドが1番多かったプレイヤーが勝利するよ。各ラウンドは主に4つのフェイズに分かれております。

到着フェイズ

冒険者コマを各船に乗せ、入江にお迎えするフェイズ。

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船に乗った冒険者は満員になったら桟橋に降り立ち、マーケットフェイズで商品を買ってくれる顧客となるのです。どの桟橋にどの色の冒険者を振り分けるのかがポイント。バッグから2つづつコマを引いて、6艘ある船に配置していくよ。

生産フェイズ

各キャラクターごとのボード上でアクションエリアを選択して、アクションを実行するフェイズ。共通するアクションは「町民の雇用アクション」と「スタッフの活性化」アクションの2種類のみ。キャラクターごと独特なメカニクスを持ったアクションを行なっていきます。

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各プレイヤーは1アクションを行います。時計トラックでマーカーの位置をチェックし、まだ自分が1番後ろにいるなら更にアクションを行うことが可能です。コマが時計トラックを一周してマーケットフェイズマーカーを追い越したら、マーケットフェイズに移行しますよ。

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次のマーケットフェイズで売却するアイテムを仕入れたり作ったり、各キャラクターごとのアクションはバラバラだしかかる時間もバラバラ。この生産フェイズで如何にアイテムを手に入れておけるかがこのゲームのキモになります。キャラクターによっては生産フェイズ中にゴールドが手に入るキャラクターもいるよ。

マーケットフェイズ

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各プレイヤーが入手したお宝やアイテムを桟橋に降り立った冒険者たちにお買い上げいただくのです。生産フェイズで作ったり仕入れたりしたアイテムは各桟橋ごとに売却できるアイテムが決まっているのでよく注意しておくのです。次のラウンドに持ち越しもできるので、売るか売らないかも重要よね。その桟橋に降りている冒険者の色と同じ色のアイテムのアイテムを売ることができるよ。アイテムの価値×同じ色の冒険者コマが売却額になるのです。

クリーンアップフェイズ

冒険者たちをバッグに戻し、次のラウンドの準備を行いますよ。

 

3日間でどれだけアイテムを売却し、より多くのゴールドを手に入れることができるか商人としての才覚を競うのですな。

 

ソロプレイはできる?

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出来ます!今回は基本のルール確認で時間が終わってしまったのでまだプレイできてないのですが、ソロプレイは行商人を相手にするソロモードと、ミニ設定をクリアしていくソロシナリオがあります。ソロシナリオ後半ではキャンペーンルールもあるのでかなりたっぷり楽しめる内容ですよ。

 

マーチャンツコーヴの感想・まとめ

マーチャンツコーヴは色々な意味でインパクトが大きいゲームです。まず最初は箱がデカいです。拡張も一緒に購入しましたが、これまとめてどこに置いておくのかは目下の悩みの種であります。そしてこの整理整頓ということの重要性を感じさせてくれたのもマーチャンツコーヴ。キャラクターごとのボードやコンポーネントが異なるため、箱の中はかなりごちゃごちゃしがちです。それを上手く収納しておくトレイが付いてくるのですが、入れて整理整頓を完了してからの遊びやすさと言ったら!(反省)

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割と賑やかな盤面になるので見た目のインパクトは派手だけど、ゲームの内容としては結構シンプルな中量級ゲームです。箱は超重ゲー級だけど中量級なの。フレーバーや世界観を楽しみながらユーロ系の要素をうまくちりばめた感じの構成なので、意外に遊びやすいゲームだなと思いました。

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キャラクターごとのアクションは割とシンプルで自分のキャラクターアクション内での得点効率を考え抜くプレイングです。他のプレイヤーとのインタラクションは船への冒険者コマ配置、町民カードの獲得など比較的まろやかなインタラクションなので、自分のやりたいことに没頭できる感じ。プレイ時間も小一時間くらいかなと思います。

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堕落カードを至るところで貰いますが最終得点計算でしっかりスパイス利かせてくれるのが良いです。やはり堕落は商人にとって敵ですわね。アイコンによってはちょっとだけ良いこともあるので最終得点計算は結構ドラマチックかもしれん。

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わちゃわちゃしているけれどゲームとしては遊びやすく、最近のKDJ(ドイツ年間ゲーム大賞のエキスパート部門)とかで名前が上がりそうな感じのプレイ感かな?重いゲームでは無いので、割と気軽に遊べると思うよ!

ガッツリゲーマーの方というよりもミドル級のボドゲをわいわい楽しみたい!という方にハマりそうなゲームで個人的には結構好きなボリューム感でした。キャラクターごとの違いが極端なのでキャラを変えればプレイ感も結構変わるので、飽きずに遊べるのも良いです。あと、なんと言っても好きなアートワークだから遊んでて楽しいのよねー。ボード上も華やかなので途中で手を止めて眺めたりしつつ満足感高いっす。ソロならではの楽しみであるな(微笑)

 

問題は置く場所なんだけど、どうしよう。。。

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デカい。マジで。四次元ポケット欲しい(=ↀωↀ=)。

 

 

【マーチャンツコーヴ販売情報】

現在は売り切れちゃってるマーチャンツ・コーヴ。サニーバードさんでは再販の予定もあるのかな?拡張セット、結構良いお値段しますがキャラは増えた方が楽しいので悩むとこだよ。 

2022年7月追記:待望の日本語版がでます!

 

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