ども。コモノです。
今日は積みゲー懺悔の会です。以前蹴ったのにそのままになっちゃってたKick発のボドゲを引っ張り出してきました。
Era of Kingdomsはとてもクセのないシンプルな文明発展系のボードゲーム。カードをプレイしながら手元の王国を発展させていくゲームなのです。シンプルで癖がないとは言いながらも他のプレイヤーへの干渉はバリバリあるので、好き嫌いは別れそうな尖ったところもあります。引き運ゲーじゃん?みたいな印象は若干あるものの、ソロで遊んでみたらば中々気分が良きゲームでしたので今日は「Era of Kingdoms」をご紹介したいと思います!
Era of Kingdoms
プレイ人数:1〜4人
対象年齢 :8歳以上
プレイ時間:30〜45分
Boardgamegeek
Era of Kingdomsってどんなゲーム?
王国は暗闇に包まれていました。騎士や貴族たちは再び自分たちの手に栄光を取り戻そうと闇に抗って生きています。プレイヤーはそんな人々の集う王国の指導者となり、再びこの地に栄光をもたらそうと王国の発展を目指します。何もなかった王国の地に資源を産出する場を生み出し、そこから生まれる資源を利用して人々を呼び込みます。他国への侵略も厭わず、財宝を奪い国を富ませるのです。
「Era of Kingdoms」はみんなで仲良くなんてできない!自国の民草の幸せと栄光のみを追求するのだ!っていう文明発展の要素がぎゅっと詰まったハンドマネジメント系のボドゲ。カードのドロー運は強めながらも、まぁ人生ってままならないじゃない?っていうところを表していると思えばとてもリアルなゲーム展開が楽しめます。
ペストを他国に流行らせたり、戦争を仕掛けて財宝を奪うなどの行為が横行しますが、リカバーできないほど強力ではありません。何もなかった手元のボードはゲーム終了時にとても華やかに発展します。みるみる国土が豊かになっていく様はかなり気分が良くてこれぞ文明発展!という感覚がしっかり味わえるのが魅力なのです。
ミニ拡張3種&異なるミニゲームルールが付属
Era of Kingdomsにはミニ拡張が付属しています。この拡張は是非入れて遊んでみて欲しいです。基本セットはカードのドロー運がかなり強いのですが拡張を1つづつ加えることで少しづつ運の要素が下がっていく工夫がされてますよ!
No.1「交易路」:ドラフトボードが追加され、カードピックにドラフトが導入されます
No.2「通商」:通商フェイズが追加され、さらに商品を売却することでカードを得ることができます
No.3「支配者の特性」:得点計算時に計上される個別目標カードが加わります
交易路をはじめとして積み上げ式で加えていく拡張は、全て加えると程よい中量級のゲーム展開になるのです。ゲーマーの方は最初から全部入れても遊べちゃうと思うぞ。さらにミニゲームはEra of Kingdomsのコンポーネントを使用した別のライトゲームが楽しめるというオマケ付き。中々サービス精神旺盛なコンポーネントなのです。
Era of Kingdomsの遊び方・ルール
基本的なアクションは手札をプレイするのみでゲームが進行します。なのでとてもシンプル。準備もカードを用意して配るだけという簡単さなのでとにかく遊びやすいのが特徴です。
ゲームの準備
- 上級(Advanced)カードから啓蒙時代(age of Enlightenment)カードを除外しておく
- 基本(Basic)/中級(Intermediate)/上級(Advanced)のカードをそれぞれシャッフルして山札として配置
- 各プレイヤーは1色を選び、対応する王国ボードとIcon Legend card・城カードを受け取る
- 各プレイヤーは財宝カードを3枚受け取り王国ボードの横に配置する
- 難易度に応じ上級カードの山札内に啓蒙時代カードを配置する
- 各プレイヤーに基本カードの山から5枚づつ配布して初期手札とする
以上でゲームの準備は完了。慣れるとかなりはやく準備が終わりますよ。
手番の流れ
手番では大まかに分けて4つのフェイズを順に処理していくよ。
1)アクションフェイズ
アクションフェイズはアクションポイント制。3ポイントを所持している状態なので、それらを使用してアクションを行うよ。アクションポイントを消費するのは以下の2種類。
- 手札からカードをプレイ
- 山札からカードを1枚ドロー
また、これ以外にポイントを消費しないアクションとして、ボード上にあるカードの除外がある。また財宝カードを使用して1ターンに1回のみ足りないコストを補う事も可能だ。
2)カード廃棄フェイズ
手札から不要なカードを1〜5枚まで捨て札とする。しなくてもよい。
3)アップグレードチェックフェイズ
王国ボード上にある各カードのレベルを確認し、所定の条件を満たした場合は時代が1つ進む。(基本>中級>上級)時代が進むとドローする山札がそれに対応するので、より上級のカードを手札にすることができるよ。中級になった際には城カードのTown Hall の面を上にして王国ボードの中央に配置してその時代を示す。上級になった場合は城カードを裏返し、Castle面を上にして上級の時代になったことを示す。
4)カードドローフェイズ
最後に手札の上限(初期上限は5枚)になるまでその時代で指定された山札から手札を補充する
以上を繰り返しながら、手元の王国ボードを発展させて勝利点を獲得していくのがゲームの目的となるよ。
カードのプレイについて
手札からカードを場にプレイするにはいくつかルールがある。またカードの種類によってプレイする場所や効果などが異なる。また王国ボードに配置するカードには全てコストが描かれており、自分の王国ボード上でそのコストが算出されていることがカードをプレイする条件となるよ。
Landカード
王国ボードの中央1マスを除く外周に配置できる。各種類ごと「B」と書かれたカードを1番最初に配置する必要があり、同色のカードの上にのみスタックカードを配置していくことが可能。
Eventカード
プレイした場合に即時効果を発動し何らかの影響を各プレイヤーが受ける。カードごとの効果はルールブックを参照してほしい。良い事もあれば悪い事もあるけれど、他国への干渉が発生するカードも多く含まれる。
Peapleカード
王国ボードの右側に配置する。攻撃力や防御力を持っていることが多く、他国からの直接攻撃の際にそれらを参照する。また資源を生み出す職業に関わるカードもある。
Victoryカード
ゲームの最後に勝利点をもたらしてくれるカード。勝利点を生み出す条件は様々。
Festival・Helpカード(即時解決イベント)
山札からドローした場合、即時に解決しなくてはならないカード。それぞれの王国の算出する資源などを比べ、1番のプレイヤーにこのフェスティバルカードが与えられるよ。勝利点を持っているので地味に効いてくるカード。
これらのカードの右下には勝利点が描かれている。ゲームが終了した際にはこの勝利点の合計で勝敗を競うことになるので、どのカードを配置していくのかはとても重要になるのだ。
ソロプレイはできる?
もちろん出来ます!ソロプレイでは影の王国と発展を競うのだけど奴らはコストとか無視してカードを並べていくし、遠慮なくイベントで攻撃を仕掛けてくる無情な国家。
カードのドローが悪い時はかなり苦戦を強いられることが間違いなく、なかなかシビアなプレイが楽しめるのです。 拡張を入れてもソロプレイはできるので、全体を通してプレイングのチュートリアルとしても活躍しそうだよ。
Era of Kingdomsの感想・まとめ
ルール確認、基本でのソロプレイ、拡張「交易路」を入れてのソロプレイと連続で遊んでみたんだけどかなり気分が良いプレイングフィールです。なんかですね、手元で王国が発展していくのと、アートワークのせいなのかちょっとした童話の世界にいるような気分になるんです。
実際にプレイをあれこれ試しているときに乱入してきた次女は、カードを見ながら即興でお話を作って話し始めてました。「お姫様がねー、この人にねー、殺されちゃうの」。。。。いや次女よ、ちょっと待とうか。
プレイ時間もそこまで長くなくてサクサク遊べるルールなので、ちょっと慣れれば小学4年生の長女も遊べちゃいそう。拡張を入れるとカードの引き運は少し弱まるのも良いところ。ドラフトなどの要素が加わる分カード選択や先々の展開を見通しながらのプレイも楽しむことができます。
アートワークも良くて、本当になんか絵本の1ページを読んでいるかのような雰囲気の中、発展していく手元のマイキングダム。
肉屋のおばちゃんの攻撃力が意外と高いというようなクスッとなるような設定もあったり、中世の頃の国家ってこんな感じで大きくなっていったのかなとか妄想しながらのプレイはとても気分が良いです。ゲームとしては結構他のプレイヤーへ干渉するイベントが多いので、そういうインタラクションを楽しめるメンバーで遊ぶのが良いと思います。決して重いゲームではないので、戦略的なガチマネジメントみたいな内容を求める人には物足らないというか合わないかな。
文明発展系のゲームを遊びたいんだけど、そんなに悩んだりしんどい事を考える気分じゃない時など、棚からさっと出してささっとプレイする、みたいな気軽さで遊ぶと良いと思います。
これは気に入っちゃったな!もうちょっとカード効果とか頭に入れて遊んだらさらに楽しそうだし、拡張全部入れて遊んでみたいぞよ。「Era of Kingdom」、積んでてすまぬ。次は「通商」入れて遊ぼっと。
【Era of Kingdoms販売情報】
国内で取り扱っているのを見たことがないので、興味がある人は海外サイトからの直接購入を検討すると良いと思います!カードテキストにある英語も非常に簡単なものなので遊ぶハードルも低めだぞ。
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