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【ボードゲーム】グレンモアⅡ(Glen More 2)クロニクルズ & 拡張:ハイランドゲームズ|熟成●年。芳醇なかほりとともに開封されたスコットランドの氏族たちの年代記を味わう時間

2021/09/19 ソロ(オートマ)プレイの感想を追記したよ!

ども。コモノです。

 

今日ご紹介するのはグレンモア Ⅱ クロニクルズとその拡張のハイランドゲームズを合わせてご紹介しちゃおうと思います。このタイトル、実はかなり長いこと我が家のボドゲ棚の一角で静かに熟成されていたタイトルです。届く前は結構楽しみにしてたんだけどなんだか開けるタイミングというか気分になれないままずっと棚に仕舞われてたのですよね。。。しかーし、そろそろ開けねばなるまいな?という気分に突然なったので「この好機、逃すべらかずっ(=✧ω✧)キラーン」と開封にようやく至りました。

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新たなる年代記とソロモードが追加されたハイランドゲームズも一緒に開けてしまえ!ということで結構長文の記事となりました。最新のタイトルという訳でもないのでお時間のある時にでも、なんなら何日かに分けてお読みくだされば幸いでございます。スコットランドに生きたハイランダーたちの年代記、開けちゃいますよ!

 

 

グレンモア Ⅱ(Glen More 2)クロニクルズ & 拡張:ハイランドゲームズ

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プレイ人数:2〜4人(ハイランドゲームズ追加時:1〜4人)

対象年齢 :12歳以上

プレイ時間:90〜120分

国内発行元:Engames

 

 

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

 

グレンモア Ⅱ クロニクルズってどんなゲーム?

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「Ⅱ」とタイトルにあるように、「グレンモア」というタイトルのゲームのリメイク版がグレンモアⅡです。デザイナーは「ロココの仕立て屋」や「ウォーターゲート」のマティアス・クラマー氏。ベースとなったグレンモアは2010年のタイトルで、元々はアレアブランドでリリースされていました。国内でもたまに中古市場で見かけるものの、本作が出るまではプレミア価格になっていたりしたタイル配置ゲームです。自分の手元にタイルを並べ、我が氏族の領土を拡大していく箱庭的な楽しみがめっちゃあるボドゲなのです。

ロンデルのようなクルクル回るタイムトラックで手番を決めるよ

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手番が一定ではないタイムトラック制が独特で、タイルを奪い合うインタラクションが特徴的。ただ奪い合うというほどギスギスもしていなくて、割と思っているように領土を広げていけるのでプレイしてて気持ち良いのよね。

リメイクならではの追加要素

グレンモアⅡは前作からベースゲームの基本的なメカニクスを踏襲しつつ、いくつか改訂を入れた新しいバージョンです。前作と大きく異なるのは以下の点になりますよ。

氏族タイル・ボードの追加

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スコットランドの著名な氏族たちから助力を得られる氏族タイル&ボードが追加されました。リソースの管理とタイムトラックの進捗管理が中心だった基本ルールがこの氏族の追加によって良い具合に複雑化します。というか、ゲームで勝つには有力な氏族たちの協力が不可欠に。

年代記の追加

グレンモアⅡの基本セット内には年代記別で追加できる拡張が全部で8つ追加されました。どの年代記もスコットランドの歴史から着想を得た独特な拡張ばかり。全て遊び切るまでには結構な時間を要するくらい充実した拡張があらかじめ同梱されています。またこの年代記のライティングにはカルカソンヌのデザイナーであるクラウス=ユルゲン・ヴレーデが参加していることもポイントの一つですぞ!

美しいアートワークに包まれた厚手タイル、コンポーネントの追加

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全体的にタイルがかなり厚くなり、キューブだった資源も木製のリアル系トークンにアップグレードされています。アートワークも刷新されていて、ゲームとしての完成度だけではなく、所持する満足度が格段にアップしているのもグレンモアⅡの特徴だな!単純なリメイクというより、基本的なメカニクスを共通して持つ続編的な位置付けとも言われるくらいに色々変更されていますよ。

拡張:ハイランドゲームズについて

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グレンモアⅡ クロニクルズに新しい年代記を追加するのが「拡張:ハイランドゲームズ」です。さらに既存の年代記の差し替え用カードやプロモもついてくるという素晴らしき内容で、基本ルールを含むほぼ全ての年代記ごとにソロプレイが楽しめるルールが専用コンポーネントと一緒になって付いてくるのです。

 

グレンモアⅡの基本的な遊び方(クロニクルズ)

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ゲームは4ラウンド制で、最後に1番多くの勝利点を獲得していた氏族がこのゲームに勝利します。手番では1枚づつタイルを自分の手元に配置していき、タイル効果によって生み出された資源を領土の拡充に使用していくタイルプレイスメントゲームだぞ。

ゲームの準備(基本ルール)

割と細かいので、ざっくりと準備の流れだけ説明するよ。特にトラックにスコットランド人駒や領土タイルを配置するところの流れは、ルールブックをよく読んで置くようにしよう。

  • 各プレイヤーは1色を選び、その色のスコットランド人コマと居城タイルを受け取る
  • 各プレイヤーは同色の氏族マーカーを1セット受け取る
  • 資源駒を種類別にわけ、中央のボード脇にサプライとして配置
  • 居城タイルの上にスコットランド人駒を1つ配置する
  • トラックボード・氏族ボードをテーブル中央に配置
  • 領土タイルの裏面にある「S・A・B・C・D」の種類ごとに分けてシャッフル
  • A〜Dのタイルを伏せてトラックボードの所定の位置に積み重ねておく
  • スタートプレイヤーを決め、タイムトラックの任意の位置にスコットランド人駒を置く
  • 次のプレイヤーがその隣にスコットランド人駒を配置する
  • 2〜3人プレイでダイスを使用する場合は最後手番のプレイヤー駒の隣にダイスを配置
  • Sと書かれた領土タイルをダイス(またはプレイヤー駒)の隣から順に表面で配置
  • 残ったトラックにAのタイルから1枚づつ配置していく

   ※スタートプレイヤー駒と領土タイルの間に1マス空白のトラックを作ること

以上でゲームを始める準備は完了だぞ。

手番の流れ

手番ではトラックの1番最後尾に配置されたプレイヤーが手番を行う。そのため必ずしも全員が同じ順番、同じ回数の手番とならない点がこのゲームの特徴的なところだ。

1)タイルの獲得

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自分のスコットランド人駒を任意のタイルの位置まで進めそのタイルを取るのだけど、タイルには配置コストが描かれている場合がある。コストを払えない場合はタイルを配置できないため、そのタイルを獲得することができない点に注意だ。

2)タイルの配置

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※スコットランド人駒が寝てる位置にタイルが置ける(そして1箇所配置ミスが...)

タイルはスコットランド人駒が乗っているタイルに隣接した位置に配置することができるよ。コマの斜め上でも配置は可能なのだけど、タイル同士は必ず面を接してなければならいというルールです。注意するのは川のアイコンを持つタイルとアップグレードアイコンを持つタイル。右上に川のアイコンが描かれているタイルは最初の居城タイルの左右に繋ぐ形でしか配置できないのです。アップグレードアイコンを持つタイルは同じ種類のタイルの上に配置することしか出来ない(勿論スコットランド人駒のお隣の)ので、うっかり置いてしまわないようにしような。詳しくはルールブックを参照すると良いぞ。

3)タイル効果の発動

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右上隅へのタイル配置➡︎当該タイルの効果に加えて資源/勝利点変換・木材、牛獲得のタイル効果が連鎖

配置後、即時効果としてタイル左下のアイコンを処理する。即時効果のアイコンは配置時のみ発動するよ。その後右下のタイル効果を処理していく。配置したタイルにぐるっと隣接した8方向のタイル効果が発動するので、置き方を工夫する事で大量に資源を得られたりする。

資源について

各タイルが生み出す資源は基本的にはそのタイル上に置かれる。1枚のタイルには最大3個まで資源を置くことができるよ。

4)タイルの補充

その後、最後尾にあるスコットランド人駒から1つマスを開けた位置まで空のマスにタイルを補充する。そしてトラック上の最後尾のスコットランド人駒が次の手番を行うよ。

人物タイルについて

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領土タイル以外に人物のタイルが配置されている。人物タイルを獲得した場合は領土として配置せずに、氏族マーカーを氏族ボード上に配置することができる。この際もマーカーの配置ルール、配置コストが存在するので間違えないようにしよう。氏族ボードから得られる恩恵はかなり強力なものも含まれるので、狙った場所にマーカーを置けるとかなり有利にゲームを進めることができるよ。

手番で注意しておきたい処理

ルールブックを読みつつも、何度か処理を間違えたところがあったので一応お知らせしておきます。読解力の問題とは...言わないで(笑

ランドマークカードは同名のタイルとセットで

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ランドマークカードを獲得できるアイコンが左下に描かれた領土タイルは、同名のランドマークカードが存在します。これらはセットで獲得し、カードが生み出す資源はそのタイル上に配置するルールです。間違っても自由に選んで獲得しちゃわないようにしましょう。

破棄するタイルの存在に注意

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最後尾のコマを任意のタイルに移動させた時に、手番が1巡する間に誰も選択しなかったタイルが発生する事がありますが、全員が通過したタイルはそのタイミングで必ず破棄するようにしよう。これを忘れること数回、最後尾の駒の後ろに空きスペースがないままプレイしてた事がありました。ルルブを何度読んでもよく分からんかったのです。。。

氏族ボードのシールドトークンはリマインダートークン

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何度ルルブを読んでも分からなかったトークンが4枚ありました。実はこのトークン、氏族ボードに同名のエリアが存在していて、そのエリアにマーカーを配置したプレイヤーがリマインダートークンとして受け取るものなのです。

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この4枚に描かれている効果はどれも永続効果なので条件を満たすと常に発動します。その処理忘れを防止する目的で作られているトークンなのでした。決して何も印刷されていないスペースに配置するためのランダムトークンでは無いので注意しような。

居城と本拠地タイルについて

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本拠地タイルは通常の2倍の大きさがあるのだけど、そのうち片方が居城タイル。もう一つは村タイルの扱いになるよ。得点計算時に参照される居城タイルは本拠地のうちの片方のエリアのみになるので注意しよう。

年代記とは?

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年代記というのは基本セットに8つ、ハイランドゲームズに4つ、プロモに1つ用意されているミニ拡張です。1つづつ専用のボックスに追加コンポーネントが収められており、さながら図書館に飾られる本のようなデザイン。スコットランドの歴史に根差す拡張が用意されていて、ゲームに慣れてきたら追加することでまた違ったプレイを楽しむことができるのです。

年代記Ⅻ(拡張:ハイランドゲームズ)はソロ用のオートマが!

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ハイランドゲームズに付属する4つの年代記のうち、最後の年代記にはソロプレイ用のオートマが付属してます。これは基本ゲームの他、そのほかの年代記別でルールの変更を記しているソロプレイヤー必見の拡張なのですよ。内容によってソロプレイが出来ない年代記がありますが、ほぼ全ての年代記でソロプレイが楽しめるという優れもののソロオートマなのです。ヒャッハー!

 

ソロプレイはできる?(拡張:ハイランドゲームズ)

前述の通り、拡張:ハイランドゲームズで追加された年代記Ⅻを使用することでソロプレイが可能になるよ!唯一プレイ人数に最低3人を必要とする年代記4「スコットランド人の鉄槌」には未対応。しかしほとんどのルールでソロプレイが楽しめるなんて、とても贅沢な事では無いかなと。ソロでもプレイしたい人はマストバイな拡張となっておりますぜ。ちょっと遊んだ感じを後日追記予定。Coming soon...(

マクニフィセントと遊んでみた!

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基本ルールに年代記Ⅻをあてて、ソロプレイをやってみた。オートマにはお名前がついていて「マクニフィセント」と言うらしい。このマクニフィセントとフルラウンドプレイして勝利点を競う事になるよ。手番の流れは基本ルールに準じていて、マクニフィセントの手番ではオートマカードに従ってタイルを獲得、そして得点していくという流れだぞ。

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オートマカードは基本的に上段から、そして左右は左側から順番に確認して該当のアイコンがある場合にその処理を行うという流れ。マクニフィセントはタイル獲得時にコストは支払わないし、4回の得点計算時にオマケの得点計算処理があるなど実にオートマあるあるらしい動きをします。それでもなんだか絶望的な気分になるほど強いというわけでもなくて、良い感じの接戦になるのは流石のバランス調整かなと。

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城系や交易系タイルをガッサガサ奪われるのでその辺りの対策をしながら、上手く氏族エリアを活用して得点を重ねていけば、普通レベルならばなんとかなるはず。調子が良かったのかアタシも3戦目(普通レベル)で快勝できちゃいました!気分良し!

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遊びやすくてバランスいいソロ用オートマだと思います。次は年代記を入れてのソロプレイだな!

щ(゚Д゚щ)カモォォォン
щ(゚Д゚щ)カモォォォン
щ(゚Д゚щ)カモォォォン

 

 

グレンモアⅡ クロニクルズの感想・まとめ

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何せ箱がデカいためルールを確認する前の印象としては「グレンモアⅡってヘビー級ゲーム?」というものだったんですが、意外とルールが頭に入ってからは遊びやすさの方が際立ちます。中量級とまでは行かないものの、プレイ感はそこまで苦しくなくやりたいことへの縛りも厳しくないのは好きなポイント。基本はタイルを取って手元に置くというシンプルなルールなので重ゲーと思って手を出すと拍子抜けかもですな。なんといっても雰囲気たっぷりのアートワーク、重厚感を感じるタイルは中々他ではお目にかかれない高品質なもの。

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個人的には遊びやすいし、ちょうど良いくらいの悩ましさなのでお気に入りになりそうなゲーム。ただあまりタイル配置系にどっぷり浸かり込んだ事が無いため、このゲームの深淵に触れるにはまだ繰り返し遊んでみないとイケナイという感じ。

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インタラクションはありながらも、ぐぬぬ....みたいな悩ましさを感じるには氏族ボードの効果やらタイルの効果やら、それこそタイルの種類と残数までも把握してプレイ事が必要なのかな。そこまでいければかなりテクニカルな領地を築き上げることが出来そうなんだけど、、、行ける気がしない(笑)でもやり込んだらかなり面白そうなので、もう少しあれこれ試してみたいゲームでした。

各年代記、拡張:ハイランドゲームズとプレイ感に変化をつけるためのツールはバッチリ揃っているのでタイル配置ゲームのあの箱庭感が好きな人には長く楽しめるボードゲームです。ただ惜しむらくはお値段がね....本当にいいお値段なんですわよ。

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コンポーネントの質、ゲームのトータル量を考えると妥当な金額なんだけど、まとめて出すにはちとお高いのでござんすよね。どこかボドゲカフェとかで遊んでみて、自分が納得の上でポチるならば満足感はかなり高いかなと思います。あとスコットランドの雰囲気(行ったことないけど)を感じる事ができるアートワークは一見の価値あり。Kick特典でついてきたミニ拡張のネッシーの可愛さもヤバイ。

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なお、プレイアビリティをあげるならばインサートあったほうが絶対楽しいと思う。プロモセットなんかもまだ購入可能なので、スコットランド系のフレーバーが好きな方は迷わず全部揃えとくが吉だぞ。

 

 

【グレンモアⅡ クロニクルズ&ハイランドゲームズ販売情報】

 

 

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