ども。コモノです。
本日ご紹介するのは2020年alea新作。そうaleaの新作、チラチラ気になってた人も多いと思う、あの緑の箱の作品です!
9月も中旬に差し掛かった頃、なんとなーく独Amazonをふらーりふらりとしていたところ、次回入荷予約を受け付けてたのを見つけてしまった「トスカーナの城」は、あのブルゴーニュの城のリメイクと言われている今年注目のボードゲームでした。
それはもう悩みました。ドイツからの送料とか考えてみたら今ポチるのは得策ではないのではないかと....でもちょっと早めに手に入れたいし。どうしましょ...と悩むこと5分弱。(短い)勢い右手が勝手にポチってしちゃったのす。で、届きましたっ!
そして届いちゃったからには開けてみたくてしょうがないってのが人情でございましょう?トスカーナの城、果たしてどんなのかしらね!
トスカーナの城(The Castles of Tuscany)
プレイ人数:2〜4人
対象年齢 :10歳以上
プレイ時間:45〜60分
Boardgamegeek
トスカーナの城(The Castles of Tuscany)ってどんなゲーム?
トスカーナの城は名作「ブルゴーニュの城(The Castles of Burgundy)」のリメイク作とされている。言わずと知れたシュテファン・フェルトの代表作なのだけど、リメイクに至った経緯とか理由とかはさっぱり不明。(誰かご存知だったら教えて欲しい)
ブルゴーニュの城と比べると異なる点も多くて、同じゲームなんだろうか?という疑問を持っているのはアタシだけではないはず....ダイス出てこないし。
ゲームの舞台もフランスからイタリアへ。時代は同じく15世紀、ルネサンスの中心地として栄華を誇ったトスカーナ地方だ。プレイヤーはトスカーナの一領主となり、自らの領地をより発展させ時代の象徴となる栄誉を手に入れることを目指すのです。セットコレクションとタイル配置を中心としたメカニクスのトスカーナの城。同時代の異なる国で、やはり自らの領地を繁栄に導くという同じ目線でプレイする兄弟作のようなゲームだと思うぞ。
トスカーナの城のコンポーネント
コンポーネントはメインボード・タイル・木コマ・カードのみ。あと多言語版らしく、ルールブックが5冊入ってた。この中にゆくゆくは日本語版が入ってるようになったらいいよねぇ....
メインボード
獅子が描かれたメインボード。かっこいいけど得点トラックでしかありません。かっこいいんですけど。
コマ類
ブルゴーニュの城にはなかった木コマ。なかなか可愛い。
カードなど
地域カードと産出カード。地域カードはへクスタイルを地域ボードに配置する時にプレイするカード、産出カードは獲得時に色々もらえるカードです。(雑)産出カードの牧歌的なデザインが可愛いぞ。
aleaのゲームで使用されているカードの質ってなんか独特で好きなのです。ものすごくしっとりというか、幸せな手触り。今回も地域カードを手に持った瞬間に「あっ....」ってなりました。好きなのですよねー。この仕上げってなんて言うんだろね?
地域ボード
自分の領土となるボード。A・B・Cの3種類あって、各1つづつを組み合わせて使用するよ。
全部のボードがユニークなので、毎回異なった配置の領土で遊ぶことが出来るのだ。
へクスタイル
領土に配置されるタイル。それぞれのタイルに配置した際の効果があって、ゲームの展開に影響するのだ。
裏面には各プレイヤーコマと同色の色がついている。(無色は中立コマ)
うっかりタイルの種類ごとにまとめてから裏の色に気が付いたので、タイルを抜く際はそれぞれのプレイヤーごとに分けてまとめておきましょう。。。
ボーナスタイル
都市タイル(赤)を配置すると獲得できるボーナスタイル。有限なので早い者勝ちだ。それぞれにゲームを有利に進める効果があるよ。
他にも同色の都市を全てタイルで埋めた時にもらえるタイルなどもある。でも全体ではそんなに種類も多くなく、管理もしやすいと思う。
トスカーナの城の遊び方&ルール
細かな処理については後ほど軽く触れますが、ドイツ語版ルールと英語版ルールに違いがあってまだ全部確認できてないので、大まかな所だけにしときます。
ドイツ語版のルールが正しいみたいです。英語ルールを参照しながら書いてるので、もし間違いがあったらすみませぬ。概要だけでもと思ったんだけど、あまり良い加減なことも書いてはいけないので詳細や具体的な処理などについては直接ルールブックを参照して確認してほしいぞ。
勝利・終了条件
ゲームは3ラウンドで行われ、最終得点計算後に赤いトラックのVPが1番高かったプレイヤーの勝利となるよ。個人のボードで3つの山に積み上げるへクスタイルが1山終わるたびに決算が行われるのだ。
誰か1人の山が尽きたのと同じ数の手番を各プレイヤーが完了したのちに中間決算をおこなうのが正しいみたい。
得点が発生する対象
得点を得られるのは以下のアクションを行った際と、ラウンド終了時に発生する決算処理でVPがもらえますよ。計3回のラウンド決算で赤いトラックにマークされたVPが最終得点になります。
a)同色エリアをタイルで埋める
手元の個人エリアにある同じ色のエリア(1〜3マス)をタイルで覆い切った時に、プレイヤーボードに描かれているVP(グリーン)がもらえる。
b)ボーナスタイルの配置
へクスタイルの保管スペースタイルを配置した時に2VP(グリーン)がもらえる。あと産出カードにもVPが記載されている場合があるよ。
c)農業タイルの配置
農業タイルに描かれた種類の農場がまだ自分のエリア内に一つもない場合は、初めて配置する農場の種類につき1VP(グリーン)をもらえる。
合計3回発生する決算以外でもらえるVPは全部グリーンのトラックで記録されるのですな。
手番でのアクション
プレイヤーの手番では以下の3つのアクションのうち、1つを選んで実行しますよ。
- 地域カードの獲得
地域カードはへクスタイルを配置するためのリソースとして使用するカード。基本は2枚引けるけど、ボーナスタイルで追加が可能。
- へクスタイルの獲得
へクスタイルは中央のサプライに公開されているタイルから1つを選んで獲得し、自分のプレイヤーボードの保管エリアに配置します。保管エリアは基本1つだけどボーナスタイルで拡張が可能。
- へクスタイルの配置
へクスタイルの配置は保管エリアから自分の領地タイルに配置します。配置にはタイルの色に対応する地域カード2枚(そのほかに例外組み合わせが2種類と労働者コマで代用可能)が必要。また配置時にそれぞれのタイルが持つ効果を得ますよ。
へクスタイルの獲得、ヘクスタイルの配置ではそれぞれ参照しなければならないルール(タイルごとの効果とか)があるのだけど絶賛ドイツ語版ルールの確認中ですじゃ...でもそんなに複雑じゃ無いので大丈夫のはず。
英語版ルールブックとドイツ語版ルールブックの違い
英語版ルールが公開されていたのでせこせこ和訳をしていたところ、BGGのフォーラムで「ドイツ語版と英語版のルール、ところどころ違うよね?」ってお話がチラホラ上がっているのに気がつきました。比べてみると全体の構成もちょっと違っていてドイツ版で右カラムにあったプレイヤーボードの画像が、英語版だと左の本文に入って説明が追記されていたりと、いくつか違いがあるようです。
ドイツ語版が元々のルールなので、BGGのフォーラムで指摘されている内容(タイル保管スペースのボーナスタイルに描かれてる2VPがもらえるタイミングとか)などはドイツ語版のルールを参照して確認した方が良いかなと思います。全部見れてないけどな....
きっとGoogle翻訳とか、 DeepLでもある程度よみとれるでありましょう。
トスカーナの城(The Castles of Tuscany)魅力は?
ルール読みながら手順再現の確認しただけですが、想像していたよりとっつきやすいと言いますか。もう少しルールが複雑かな?と思ってたのですが割とルールはスッキリまとまっていてあまり難しい処理とか煩雑な処理がないです。そういっても中量級くらいの扱いになるかと思うので悩ましい感じはしっかり残ってます。
ヘックスタイルの配置ルール(同じ色のへクスにしか置けない)とか、城とか修道院とか見ていると確かにブルゴーニュの城を思い出させるところが出てくるけど、個人的にはやっぱり別のゲームって感じがする。でもなんと言いましょうか、、aleaのゲームでしか感じたことが無いんだけど「あ、もう僕このゲームだけで良いよね?他のボドゲとかいらなくね?」みたいな充足感はトスカーナの城でもありました。
これは完全に個人的主観なので他の人には伝わりにくいかなと思いますがaleaのボドゲってそんなような不思議な感覚になる魅力があると思っております。(今の所遊んだやつだけだけど)
トスカーナの城はソロプレイ可能?
ソロヴァリアントは公開されてなくて、今の所ソロで遊ぶことはできないでございます。ブルゴーニュの城も基本はソロ非対応のゲーム。後日拡張が出たことでソロプレイ可能となった経緯があるので、ゆくゆく拡張とかがでないかなと期待しちゃいますな。
まとめ
トスカーナの城、良いではないですかっ!(=ↀωↀ=)✧
程よい悩ましさのルール、この上なく好きなaleaの雰囲気。ちょっと高級感マシマシ路線のパッケージもやっぱ良いです。持ってて嬉しくなるのね。
フェルト作品としてどう?とかは上手く言えないのですが、欧州の良き雰囲気を感じられる、少し軽めのユーロゲームをご所望ならトスカーナの城って良いんじゃ無いかなと。慣れてない人が遊んでもインスト込みで90分くらいあれば余裕で終わりそうだし、なんかだゆったり楽しむ系のゲームって印象です。
まだ国内で潤沢に出回ってないですけど、そのうち手に入るようになるかな?どこかドイツ語版から翻訳した和訳ルール付けて販売してくれないだろうか....それなら買っちゃいそうです。
ぼちぼちルールの不明瞭な点も確認して、のんびり遊ぶ機会を伺おうと思いました。
やっぱalea、好きだな。
シュテファン・フェルト作品の記事
トスカーナの城: 販売情報
今の所は確認できず。。。国内で流通するかな?してほしいですぞ!
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