2024/1月追記:リンク更新(拡張レビュー)
ども。コモノです。
今日は話題の協力型ボードゲーム「スピリット・アイランド」の開封です!ホント待ってましたスピリット・アイランド。BGGランキングのソロ部門で常に上位に位置している本作。以前ネット上の有志の方々で翻訳プロジェクトまでもが立ち上がっていた今年の注目作です。
日本語版の制作発表がEngamesからあってからずっと待ち遠しく思っていた本作、先日の発売開始時も、2時間経たずに500個以上が売り切れるなどの人気を見せています。評判が先行してしまった感が若干あるのですが果たして実際はどうなのか?自分には合うのかドキドキですが楽しみにしていたボドゲを今日は開けちゃいますよ!
2024/01更新 待望の拡張レビューはコチラ!
- スピリット・アイランド日本語版
- 【スピリット・アイランド 販売情報】
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スピリット・アイランド日本語版
プレイ人数:1〜4人
対象年齢 :13歳以上
プレイ時間:90〜120分
国内出版元:Engames(エンゲームズ)
2021/07:再販予約が始まりました!
Boardgamegeek
スピリット・アイランドってどんなゲーム?
精霊の住む静かな島に海の向こうから侵略者が!プレイヤーは島の精霊の1つを担当し、現地にすむ部族とともに侵略者を島から撃退するのです。侵略者たちは毎ターンその土地を破壊し、建物を建て、島の内部へと入植を進めます。プレイヤーは能力の異なる精霊の力を行使し侵略者へ抵抗する部族を助け、静かなる島を取り戻そうと協力するのですぞ。
ゲームとしては協力型のエリアマジョリティ。侵略者たちのコマを全て島から追い出せればゲームには勝利するのだけども、やはりそう簡単ではないご様子。
毎ターン得る事ができる精霊力をリソースに能力カードをプレイしながら侵略者を除外していく訳ですが、奴らの島を侵食するペースは早く、少しでも油断しようものならあっという間に侵略者が島を制圧されてしまうのです。
精霊たちはユニークな能力を持ち、自分の能力を活かしながら他の精霊たちと協力しながら侵略者を阻もうとする訳ですが....
侵略者は入植を繰り返す中でその土地の部族との対立だけではなく土地そのものも汚染し破壊するのです。静かな島を取り戻すために精霊たちの怒りの戦いは困難を極めるのですわ...自然とともに生きてきた人々と文明の戦い。世界のどこかで繰り返されてきた人類の縮図がこのスピリットアイランドなのだよね。
スピリットアイランドの特徴?
前評判がめっちゃ高いスピリットアイランド。BGGでのスコアも「8.3」とかなり高いレーティングを誇ります。しかも評価数が25,000以上あってその数値。それだけの数の評価を受けて8を超える実績を残しているというのはこのゲームの実力を示していますな。
間違いなく重量級
BGGでルールなどの複雑さを示すウェイト値は「4.01」。かなり複雑な部類に入ります...ただルールを読んだ限りだと、手番の流れは比較的シンプル。付随した処理や多岐にわたる勝利への道筋など、考え所が多いのがこのウェイトの理由みたい。そのためプレイ時間も90分〜としっかり重量級ボドゲのポジションです。
自由な会話
協力型ボードゲーム なので、プレイヤー間の争いはありません。ゲームはシビアだけどプレイヤー同士は平和よね。さらにプレイ中も自由に会話ができるので、それぞれのアクションについて相談しても構わないルールになってます。
変化する勝利条件
基本は島から侵略者を全て追い出す事でゲームに勝利するのだけど、ちょっと面白い要素があるよ。能力カードなどで都市や街をボードから取り除くと、侵略者たちに不安トークンを与える事が出来るのです。この不安トークンが一定数たまると侵略者は不安カードを得てちょっとゲーム展開に変化が生まれるよ。
またカードが取り除かれることで不安レベルが変化して、ゲームの勝利条件が少し緩和されるのも面白い仕掛け。侵略者たちと言えども、未知の島への入植では不安を感じる事もある訳です。
ソロプレイにも対応
もともとソロプレイの評判がものすごく高く、BGGのソロプレイランキングでは安定して5位以内に位置している。ルール上も大きな変化がなくて、通常のルールとほぼ変わらず遊べるのも良い。ソロプレイでのやりごたえには期待しちゃうな。
海外では拡張も発売済み
海外ではすでに拡張が発売されているよ。基本セットも国内でアレだけ人気だったので、是非とも拡張の日本語化も期待したいところっすな!
スピリットアイランドのコンポーネント
コンポーネントは重量級ゲームにしては比較的シンプルな感じ。タイルから抜くトークン類は少なくて、1シートしか入ってなかった。
収納トレイ付き
細かなトークンやチップはゲーム中にそのまま使える収納トレイが入ってます。便利よね。ただ完璧に仕舞えるかというと、少し工夫は必要そう。
上下2段構成です。カードを収めるトレイの高さはほぼぴったりなので、スリーブに入れてしまうとしまうことは出来なさそう。
組み換え式のマップボード
プレイ人数に応じて組み換えるマップボード。ソロだと1枚しか使いどころ無いのが悲しい。広いボードで遊ぶ場合は1人○役で遊ぶしか。裏面はシナリオを導入して遊ぶ時のマップが印刷されているよ。
固有能力の精霊は8種類
能力の異なる精霊は8種類。どの精霊を使っても良いのだけど、ゲームをクリアする難易度が変わってくるらしい。
豊富な能力カード
精霊のアクションを決める能力カードがたくさんある。この能力の組み合わせで侵略者を撃退するので、アクションの内容を把握するのも重要そう。
ちょっと可愛い侵略者コマ
今回の敵となる侵略者コマ。1コマ1HPという可愛い奴らですが、ゲーム中ワラワラと海岸線に現れるその様は全く可愛げなし。
スピリットアイランドの遊び方とルール
スピリットアイランドの遊び方には細かな処理がいくつかあるので、ざっと手番の流れを説明しておくよ。それぞれの処理についてはルールブックを参照してチェックしながら進める方が間違いなくて良いと思う。
準備の注意
ゲームの準備はプレイ人数に応じて変化する部分があるよ。マップボードを人数分を組み合わせて使用するほか、不安トークンと荒廃コマの数が変わるよ。
初めて遊ぶ人向けのルール設定があります!
最初に遊ぶ人向けの設定がルールブックの3Pに記載されているよ。ルールを正しく把握するため段階を経て遊ぶための設定なので、最初は無理なく採用すると良いと思う。
- 選択すべき精霊のアドバイス
- 能力進行カードの使用
- 荒廃カード・敵対国とシナリオの不使用
シナリオはかなり面白そうですがルール把握しちゃってから
これらの設定の中で、能力進行カードと荒廃カードについてはボードゲームを遊び慣れている人は最初から入れちゃってもいいような気がする。精霊もまぁ好きなのを使っても良いかな。敵対国とシナリオの採用については何回か遊んでからの方が良さそうでした。
ゲームの進行
手番の流れば以下のように進むよ。それぞれの詳細はルールブックをチェックしながら間違いのないよう処理しましょう。
- 精霊フェイズ
- 即効能力フェイズ
- 侵略者フェイズ
- 遅発能力フェイズ
- 時間の経過
1,精霊フェイズ
精霊フェイズはさらに3つのステップがある。精霊としての行動を決め、侵略者への対応を決定するフェイズだ。能力カードにはこのフェイズの直後に効果が発生する即効性のあるアクションと侵略者フェイズの後に効果が発生するアクションとに別れる。カード効果を及ぼす対象エリアと合わせて検討しながら使用するよ。
- 成長
- 精霊力の獲得
- 能力カードの使用
2.即効能力フェイズ
精霊フェイズで選択した能力カードの効果のうち、即効性のある能力を処理する。鳥のアイコンが目印。
3.侵略者フェイズ
侵略者フェイズのステップは4つある。細かな処理が多いので注意しながら進めたいフェイズだ。荒廃した島からの4つのステップは全て侵略者ボード上で処理を進め、必要ならマップボードにその結果を反映させる。この流れを把握し、次のターン、その次のターンで何が起きるかを予測する事が大事になるよ。
- 荒廃した島
- 不安
- 侵略者アクション
- 侵略者カードの移動
4.遅発能力フェイズ
精霊フェイズで選択した能力カードのうち、遅発性のアクション効果を処理する。各精霊が持っている特殊な先天能力もこのフェイズで処理するので忘れないようにしたい。
5.時間の経過
使用したカードを捨て札置き場に移動し、ダメージを受けたHPを回復させるよ。能力カードで得たエレメントは失われ、次のターンに持ち越すことは出来ないので注意だ。
気になるソロプレイについて
遊んでみましたソロプレイ!冒頭でもちょっと触れましたが、ソロプレイでもほとんどルールが変わらないのでルールの独習にも向いているよ。最初はやっぱりカード効果の処理やダメージ計算などが頭に入るまではルールブックとの往復必須。1ターンごとの処理は結構細かくて、最初数ターンは不安トークンとカードの処理をすっ飛ばしてました。
せっかく侵略者を不安に陥れる事が出来たはずなのに....
気を取り直して進めるも、内陸に侵略者の街や都市がたち始めたあたりから一気に劣勢に。荒廃コマが意外と厄介で地味に存在マーカーを除去されてしまう。
ダメージ計算時に能力カードで得た防御力を計算に入れ忘れたりと、流れがつかめるまでは結構マゴマゴしてしまったのは仕方ありませぬ。精霊力と使えるカード枚数には制限があるので、良いカードが引けないとすぐに窮地に。
負け込んでくると荒れ狂う嵐の「各侵略者に1ダメージ」効果を、マップ全体の侵略者に適用してもいいんじゃないかと思ったり(ダメです)とチキンっぷりを発揮。
存在マーカーをマップに配置するタイミングと能力カードのドローのタイミングがうまく噛み合わなかったのは、初めて遊ぶからに違いないと慰めつつ終盤戦。
最後はむしろ侵略者側でプレイしてたのか?と言わんばかりに島の開発が進み、一大リゾートを建設した可能ような有様に.....( ゚-゚)オカシイナ
我らの島が!島がぁぁぁぁぁ.....ヘ(゚曲、゚;)ヘ
あ、ルール確認してただけだからな?
次はかなり良い結果が出るはずに違いないし、間違う訳も無いから。リベンジしなくてどうするよ。どうする。精霊たちの戦いは始まったばかりだから!
その他の要素について
初めてのソロプレイは散々な結果に終わりましたが、今日トライした設定は初心者向け。という事でまだまだ難易度を上げていく事ができるのです。習熟度に応じた難易度調整や新しい勝利条件などが可能な繰り返し遊ぶ事が出来そうな要素が色々用意されているので、ゲーマーな人でも満足できそう。
敵対国とシナリオカード
敵対国を導入すると、難易度があがります。侵略者フェイズで後悔する侵略者カード内に描かれているアイコンが公開されたタイミングで、追加の効果が発生するんです。用意された3つの国家それぞれが得意とする傾向が異なるので、リプレイ性を上げてくれるよ。
さらにシナリオを導入してプレイすることも可能。勝利条件が変更されたり、精霊の能力が変更されたりします。基本的なルールの流れが頭に入ってからじゃないと全くクリアできる気がしないですが、より深くスピリット・アイランドを楽しむにはシナリオにも手を出さないとならない気がしてる。
テーママップ
マップボードの裏面にはより精緻に描かれた島の様子が記されているよ。これらを使用してプレイすることもできる。エリアがより小さく区切られていて、また各エリアの種類がごちゃっとまとまって描かれているテーママップ。難易度がグッとあがるみたいですが、いつこれをプレイできる日が来るのだろうか(笑)
スピリットアイランド日本語版のまとめ
まぁ派手に散ったわ...それこそ桜のように散った。
(ↀωↀ)
でもね、スピリットアイランドのソロプレイ、かなり楽しかったのです。プレイ感は思っていたのとはちょっと違ってめっちゃ頭使う方向でハマった(笑)。協力型ゲームだからもう少しテンポが早いゲームを想像してたんだけども。。。
ソロだとずっと1手に悩めてしまう。そして何が正解なのか全く見えない感じなのに、終わってみると「勝てたかもしれないのに!!」って思ってしまうバランス感。ちょっと中毒性あるね?
迫り来る遠征隊に対処しながら街や都市が生み出される事をひたすら後追いしてましたが、最後の方になればなるほど遠征隊1隊を葬るくらいではビハインドを解消できる訳もなく、なんとかなりそうな能力カードを期待しても良いのが引けずに悶える。みたいな繰り返しとなった初プレイでした。くそー!
今回は侵略者カード切れ&荒廃コマ切れで敗北したのだけど、数手遡ってみると「ああしとけばもうちょっと違ったんじゃね?」とか思うポイントが出てくるのだよなぁ...実際そうしておけば勝てた?って聞かれると勝てなさそうなんだけど。
異なる精霊の能力・シナリオや敵対国など、難易度の調整など、飽きずに遊べそうな設定も多く含まれているのも良きポイント。今回「面白かった!めちゃ楽しかった!!!」を連呼するつもりでいたけど、スピリットアイランドはそういうノリではちょっとなくて、じっくり考え次の一手を自問自答するような感じなのです。ソロだからかね?一手に対して考慮すべき事がかなり多いのでかなり遊びごたえがある感じ。もう少し派手なプレイ感を想像していたけれどこれは嬉しい誤算でした。
まずは上手くいかなさすぎたファーストプレイを振り返りつつ、次はもう少し踏み込んで結果を出せるようになりたいと思わずにはいられない。
個人的にはかなりストライクなゾーンにぶっ刺さったプレイ感。同じメンバーで繰り返しクリア目指して遊ぶのも良いし、自分1人でどっぷり戦略を練るのも楽しいと思うよ!
いやぁ、待ってた甲斐がありましたとも。もう少し上手く回るようになってきたら楽しさ倍増しそうです。まず楽しさ倍増するまでもうちょっとやり込みたいなぁ。ソロプレイが楽しいと言われてる理由がちょっと解った気もします。協力型ゲームだけど、存分に悩みたい人にはかなりオススメできますな!
【スピリット・アイランド 販売情報】
2023/12月リンク更新
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