クリスマスも終わり、年末気分が一気に高まる時期になりました。もう心の中はお餅のことで一杯です。
年間で遊んだボドゲを振り返るこの企画も2年目となりました。優劣をつける目的ではなく、単純にまた遊びたい!とか手放したくないな!という印象に残ったボドゲを振り返るマイセレクション。ソロプレイがどうしても中心になってしまう現環境ですが、それでもいつかは誰かと遊びたいと思ったり、コンポーネントの美しさにうっとりしたり、やっぱりソロでどっぷり浸かりたかったりと色々な記憶が巻き起こる訳です。そのなかでも印象に強く残った5タイトルを半期ごとにまとめる本企画。上期は絞れず7タイトルになってますが、下期はなんとか5つに収めました。
>>上半期のマイベストはコチラ!
でもね、今年はやっぱり昨年以上に印象に残ったタイトルが多かったのです。ボドゲを始めて5年半くらいになりましたが、一人で黙々とルールに向き合ってきたこの期間、もしかしてようやく少し深いところまで、ボドゲの楽しさを理解できるようになったのかしら...(不安)
より味わい深い印象を受けた2021年下半期のマイセレクションをご紹介したいと思います。例によって未練が残る他の下期タイトルもリストでご紹介しますよ!
- ロンドン(第2版) 完全日本語版
- 赤の大聖堂(The Red Cathedral)
- ギャラリスト日本語版(The Gallerist)
- Aqua Garden(アクアガーデン)
- テインテッド・グレイル
- 2021年下半期のボドゲ振り返り
- テーマ別のまとめ記事はコチラ
ロンドン(第2版) 完全日本語版
まずはロンドン第2版です。まずアートワークが最の高。さすがオスプレイゲームズが手がけるだけあって品性を感じるコンポーネントが素晴らしいです。マーティン・ウォレスといえば借金というあるある感は残しつつも、そこまでぎゅうぎゅうに首が回らなくなるという事もなく、徐々に復興を成しえていく楽しさも感じることができます。
中量級のゲームは少しフレーバー寄りでゲーム性が薄くなってしまうタイトルもあるんですが、このロンドンはそのバランスが絶妙に良い感じを受けます。2010年が初版のタイトルなのですが、今でも古臭さを感じないのも素晴らしき。ソロプレイは出来ませんが、このゲームはかなり好き。どちらかといえばファミリー向けと言うよりも友人・パートナー同士など、大人達がしっとり楽しむのに是非お勧めしたいタイトルです。古き良き大英帝国の香りがテーブルに漂いますよ。
赤の大聖堂(The Red Cathedral)
実は購入するまでそこまで自分自身が気にいると思っていなかった赤の大聖堂。実際箱を開けて「おっ!」となったのは写真よりも品のあるように感じるコンポーネント類のせいかもしれません。自分で撮った写真見ても、実物の方が良いのです。そんなアートワークに惹かれつつ遊んでみたらこれまた「おぉぉっ!」となりました。
建築スペースでのマジョリティを争い、その資材をロンデルで集めるメカニクスなのですが自由度が広く、思った方向で得点を狙いにいける楽しさがあります。苦しさはそこまで感じることがないのでサクサク進めることはできるものの、他のプレイヤーたちも条件は同じなのでインタラクションのポイントも無下に出来ないところがバランス良き。思うままにプレイできる気持ちの良さと、勝つために悩むべきバランスがとても絶妙です。「一目惚れではなかったんだけど、付き合ってみたらもう別れられない」みたいな実力派。下期メロメロになった中量級です。
ギャラリスト日本語版(The Gallerist)
念願のギャラリスト、ようやく遊ぶことが出来ました。日本語版で入手できた喜びも重なってマイセレクション入り。ヴィタル・ラセルダ氏の重量級ユーロゲームですが、まぁ重い(笑)。このゲームを誰かと遊ぶと言うのは自分にとってなかなか心構えが必要に感じたのですが、ヘビーゲーマーの方はなんなくこなされているのよね。。。もはやあの人たちは神々なのかな?と思わずにいられません。ゲームのアクションは現実のアートビジネスに沿った内容で再現されるので、何をするとどうなるのかというイメージが掴みやすく違和感をあまり感じないのでルールは頭に入ってきやすいです。
一つ一つのアクションは複雑でもないんだけど、これが絡まるとね・・・なにをどう言う順番で?やら、これを達成するには・・・やら、ひたすら悩ましいこと尽きない。ソロプレイですらこうなので、経験豊富なプレイヤーたちとやり合おうとするなら予習なくして勝てる気がまったくしない(笑)。故にボドゲカフェの相席でギャラリスト遊んでいる人はきっと神。とはいえ、自分にとってはそいういった悩みを抱えて遊ぶことを楽しむのが重量級ボードゲームの魅力の最たるもの。憧れていたギャラリストは自分の期待を大きく超えて、とても印象深いゲーム体験となったタイトルです。コレ大好き。
Aqua Garden(アクアガーデン)
ぼっちのホビーBlogで今年一番注目を集めたと言っても過言ではないアクアガーデン。やはりこの可愛い木製コマの魅力と言ったらありません。並べてるだけでまず気分が良くなります。ルール自体は難しくなく、トラックをクルクル回りながら気に入った魚を自分の水槽に迎え入れながら街一番の水族館を作ることを目指します。
仕入れる魚がランダムに並ぶので、いかに軌道修正しながら目標を達成して得点していくか、見た目に反して結構考えどころの多いのもこのゲームの魅力です。仲の良い友人や家族たちと、水族館の魅力についてワイワイおしゃべりしながらプレイすると楽しさは倍増すると思います。ま、ワイワイおしゃべりしながらの部分は妄想で堪能しましたけど、ソロプレイでも好きな魚を集めていくのは楽しいぞ。盲牌問題など、ゲーマーの方が言ってた部分は専用のコンポーネントが先日リリースされたのでそちらを導入するとクリアになりますし、ちょっと軽めの中量級として遊びやすく可愛らしいゲームかと思います。個人的には上級ルールを最初から加えて遊ぶくらいがゲームしてる感あって良いかなと思います。
テインテッド・グレイル
まだ全てを楽しみきっていないテインテッド・グレイル。しかしそれでもなお下半期のマイベストに食い込むゲームとなりました。協力型のゲームは競技性も大事ですが、非日常的な体験性がどのくらい個人のツボにハマるか?が自分にとって評価のポイントなのです。そう言う意味でテインテッド・グレイルはある種の夢が箱からダダ漏れしてるタイトルなのです。先を読む(進む)のがなんだかもったいない気分になるような、そんな感じ。
ちょっと癖があるようにおもった戦闘・交渉のシステムも慣れたら割とすんなりいきました。性格的に丹念に全部調べ尽くしたくなるタイプなのですが、それだと失敗してしまうところもあって、ある種の思い切りが必要なのかなと現在思案中。。。(要は失敗した)あれこれ妄想しながら厚い探索日誌を前にニヤニヤしてしまう大作。このゲームをラストまで一緒に遊ぶことができるお仲間がいらっしゃる方は羨ましですな!無論、ソロで行ってやります。アヴァロン救ってやりますとも!
2021年下半期のボドゲ振り返り
なんとか5タイトルをピックアップしましたけど、実はこの下半期の充実っぷりは半端ありませんでした。現時点で入手困難になっているタイトルが多いのも、それぞれの人気の裏付けかと思います。
特に中量級好きにとっては気になるタイトルが目白押しで、5つを選んだものの選外にしたタイトルも「いやこっちももホントあれ、楽しいのよぉぉ」みたいなボードゲームがかなり多かったんです。つまり5つに絞れなかった上半期と合わせてみても、2021年はめっちゃ好きだと思ったボドゲがかなり大量にあったんですよね。コレは一体どう言うことなのか....目先の楽しさに心奪われてるだけかもしれませんが楽しかったのです。
今後吟味を重ね、本当にそばに置いておきたいゲームを絞ることが出来るようになるのか?(資金的にも棚的にも)一抹の不安を感じつつ、取捨選択出来るような審美眼を磨かねばならないと思った1年でもありました。来年もどんなボドゲに出会えるのか楽しみでなりませんな!
もちろん選外となったタイトルもご紹介しちゃうけどな。(●ↀωↀ●)✧
甲乙つけがたいタイトルが揃った2021年下期
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