COVID-19が第5類となり、社会的な自粛モードが緩んだ上半期。おしゃー!と外に遊びに行けるのかと思いきやどうやらコロナと引きこもり環境はリンクせず。しっかり部屋の中から明るい窓の外を眺めながらボドゲのソロプレイに勤しんでおりました。
ソロベストと何が違うのかという問いかけには目を背けつつ、振り返ってみれば中量級から重めよりのタイトルが印象に残った2023年前半。決して重めのボドゲが上手くなったわけではございませんのが嗚呼悲しい哉。。。上手くいかないねぇ...と独言つつ、グッと悩ましいタイトルが揃いましたよ。
>>昨年のマイベストはコチラ!
- グレート・ウエスタン・トレイル 第2版
- ウイングスパン 東洋の翼 完全日本語版
- リバイブ 日本語版
- アース 日本語版
- ダーウィンズ・ジャーニー 日本語版
- 2023年上半期のボドゲ振り返り
- 過去のマイセレクション記事はコチラ
グレート・ウエスタン・トレイル 第2版
カンザスへ牛を出荷し財をなすグレート・ウエスタン・トレイルが第2版になりました。しかもソロモードが追加されたとあれば手を出さない理由がありません。BGGランキング上位を維持し続ける面白さはそのままに、ダブルレイヤーボードが導入されるなどコンポーネントもアップグレードされて遊びやすさも向上してます。
牛のデッキをうまく作りながら西部開拓時代を駆け抜けるロマン。可愛いカウボーイ駒を動かしながらアクションに悩む時間はまさに至福。久しぶりに遊んでも納得の面白さです。アクション選択やデッキ構築がお好きな方はその悩ましさにどっぷり浸かれること間違いなし。完全な新作ではないですが遊んだことが無い方には、是非一度遊んでみて欲しい名作でございますな。
ウイングスパン 東洋の翼 完全日本語版
あのウイングスパンにアジアの鳥が加わった独立拡張。基本セットがなくてもソロ&2名でのプレイが楽しめるタイトルです。2名プレイを基本としているためか本家よりもシュッと悩ましさが増してインタラクションの要素が強くなってます。サシでちょっとボドゲやるか!となった時にはちょうど良いボドゲだと思います。トキとかタンチョウとか出てくるのも日本好きとしてはたまりません。
タブロービルディングの気持ち良さやタマゴモリモリの可愛いプレイも楽しめて、それでいてソロも対戦もできるとあれば言うことなし。大勢でワイワイ鳥たちと戯れるなら基本セット、いつもの相方とやソロが多い人なら東洋の翼と使い分けても良さそうです。我が家に置いておくなら、東洋の翼一択かな。
リバイブ 日本語版
エリアマジョリティが好きだからなのか、へクスタイルが好きだからなのか、木製コマが好きだからなのか、このゲームが気に入った理由が上手く説明が出来ないんです。説明を諦めて感想を述べるならば「とにかくソロプレイがめちゃ楽しかった!」というリバイブ。リソースに悩みながら小さなテックツリーを開放していき、効果がつながってフワッと一気に何かが繋がった時の気持ち良さ(表現力)がとても印象に残ったゲームなのです。
メカニクス的にどうとかこうとか、そういう説明は相変わらず出来ませんで恐縮ですが「何これ超楽しい!」と、しばらく繰り返し遊んでましたがこの誘引力はなんなのかね?マルチプレイでのエリアの取り合いもアツそうだし、キャラクターごと非対称の能力を備えているため戦略を変えなければならない複雑さもありますよ。プレイ後の盤面は眺めてるだけでも幸せな気分になれます。
滅びの道の先、生命の再生の第一歩という終末世界的SFな設定も、引きこもりのオッサンの心に刺さったのは間違いありません。
アース 日本語版
美しい。とにかく美しさに惚れ惚れしたアース 日本語版。タブロービルディングの楽しみがギュッと凝縮されて感じられるのは、生態系という自然に根差したテーマとタブローの効果が上手く重なるためでございましょう。カードに描かれている写真が美しいことこの上なく、地球ってイイとこだなぁとグローバルな視点で自然を妄想しながら遊ぶことができます。
手札をどうタブローに配置して行くか、ソロプレイよりの悩ましさが存分に堪能できるので他のプレイヤーからの干渉が苦手な人にもおすすめです。自分の手元に広がって行く美しいカードを眺めつつ、ニョキニョキ伸びるコマを愛でるという非常に幸せなプレイが楽しめます。小一時間くらいでゲームが終了しますが、時間の割に「しっかり考えさせられた」感じが強いのもアースの魅力です。市場ではプレミア価格になってしまっているので再販が望まれますな!
ダーウィンズ・ジャーニー 日本語版
「知的好奇心」が満たされるのはボドゲの魅力の一つですが、学者の方の知的好奇心を満たす旅をボドゲでトレースしたのがダーウィンズ・ジャーニーです。あのガラパゴス諸島を調査するダーウィンの旅路に同行するというファンタジー。各所でみつかる標本の数々や調査を行う幾多の困難をどう頭使って切り抜け、名声を得るか悩ましい旅を堪能できます。当時の雰囲気を醸し出してくれるかのような、渋さ溢れるアートワークがやばいです。
調査するには島に上陸しなければならないし、船で他の島へ進むことも必要だし、標本を集めて研究成果を上げなければならないし、何をするにもお金は必要だしとアレもコレも大事な中で至る所に散りばめられたVP獲得の手段から何を選択して何を諦めるのか、当時の調査団さながらの取捨選択が楽しい。アクション選択の妙味を引き出すためにはワーカーの成長が必須になるなど、重ゲーあるあるのお悩み感も満載。でも破綻してしまってゲームから早々に脱落とはなりにくいバランスになってるのも良いです。どんなルートで得点していくのか選択する楽しさを随所から感じるゲームですよ!
2023年上半期のボドゲ振り返り
やはり昨年と変わらず、なかなかボドゲを遊ぶ時間がとれない状況が続いておりますがわずかな癒しの時間としてソロプレイを黙々と遊んだ上半期。気がつけば軽量級はほとんど遊ぶことができず、中量級から重量級を手にすることが増えているのは、1人だと考える時間を気にしなくていいからかもしれません。またワイワイ遊ぶ系はやはり手を出してもその時間が取れないということで離れがちです。
オラニエンブルガー運河やヒートなど、今回取り上げなかった面白いタイトルも遊べており数は多くありませんがハズレの少ないタイトルを手にすることができた1〜6月。積みゲーもチラホラありつつ、下半期はどんなボドゲを遊べるのか楽しみだなと思いつつも、GWT2が面白かったせいなのか過去十分にプレイを重ねていない名作を棚から引っ張り出して遊びたい欲求も生まれております。
趣味的な方向性を自分であらためて確認しているマイセレクションではございますが、ちょっとネイチャー系寄りになっている気がしないでもありません。疲れてんだな...