今日はマラカイボのご紹介ですよ。
2019エッセン新作「マラカイボ」は重量級ボドゲの注目作。キャンペーン形式で遊べるなどストーリーテリングの要素もあったり「どうなの?いったいどうなのっ?」っていう好奇心が疼く作品ですな。きっとこの記事を読んでいる皆様もそうでありましょう。
評判はすこぶるよろしいマラカイボ、やっと開封するお時間が取れたのでしっかりと堪能してやろうと思いますよ。さぁカリブの海だぜ。
- マラカイボ 日本語版
- 【マラカイボ販売情報】
- フィスター作品に興味持った方へ
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マラカイボ 日本語版
プレイ人数:1〜4人
対象年齢 :12歳以上
プレイ時間:30〜120分
Boardgamegeek
アレクサンダー・フィスター作品
作者はアレクサンダー・フィスター氏。ヒット作を多数抱える人気デザイナーで、モンバサやグレート・ウェスタン・トレイルなどの重量級作品からライトな作品まで、幅広く手がけてます。当ブログでも紹介したオー・マイ・グーッズ!やポートロイヤルもフィスターの作品で、この2つは面白かったので個人的にもお気に入り。ただグレート・ウェスタン・トレイルは持ってるものの、ソロプレイ未対応でしっかり遊べてないのです。従いましてフィスター氏の重量級作品をソロで堪能するのはマラカイボが初。(ブラックアウト香港はポチれてない....)そんな理由もあり個人的には超楽しみにしているのです。
しかしBGGのウェイトランクは「 Weight: 3.89」とかなり重め。ルールブックを読むところから気が抜けないヤツだな.....
メタルコイン
テンデイズゲームズから日本語版が発売された際に同時に販売していたメタルコインと拡張を無事入手しましたっ!コインの重みがしっかりあって、なかなかに大航海時代の雰囲気ある(思いこみ
めっちゃキラキラしてますよ!キラキラでじゃっらじゃらです。ずっしり重いので持ち運びにはちょっと不便かもだけども、これは目が眩むわー。。。当時の冒険家野郎が財宝とか財宝とか財宝とかに憧れる気持ちもわからなくもないな・・・
マラカイボのコンポーネント
ちょっとスカスカしてる感があったのですが、まぁそういうボドゲもあるよねって事で気にはしてないのですが、よくよく木製コマとかは最近の高品質ボドゲに比べればちょっと残念な仕上がり。。こんなもんかな?
メインボードは大きいサイズ。冒険の舞台は広い方がいいので広いことは良い。ただ我が家のダイニングに広げてプレイができるかというと、ギリギリ。個人ボードやサプライはちょっと置き方を工夫しよう。
プレイヤーボードは自分が航海を共にする船。ゲーム序盤は色々ロックされていて使用できないところが多いのだけど、徐々に解放されていくのです。成長するのですよ、船も自分もな.....
キャンペーンモード
マラカイボの特徴として、キャンペーンモードという遊び方が最初からフォローされている。今回ソロプレイでマラカイボに挑むので、個人的にはキャンペーン一択しかないと思ってるのだ。
フィスター作品ではオー・マイ・グーッズ!拡張でキャンペン形式が導入されていたけど、結構面白い。1人でプレイするのを盛り上げてくれるキャンペーンはかなり嬉しいぞ。
マラカイボの遊び方とルール
マラカイボを遊ぶ時は最初にまずどちらのモードで遊ぶかの選択を行うよ。
- 通常のモード
- キャンペーンモード
通常のモードは規定ラウンドプレイ後の勝利点で競うゲーム。オーソドックスだけど、じっくりボドゲの面白みを噛みしめるには適したモードだと思う。
キャンペーンモードは独立したルールを持っており、基本的にシナリオに沿って進む。マラカイボのキャペーンモードではゲームの中断時の処理もルールに記載があるので、長くキャンペーンを遊ぶことが前提で作られているよ。
ゲームの準備
準備は結構細かい。一度遊んでしまえばどうって事はないけれど、初めて遊ぶときは時間をしっかり取って準備しよう。全体の流れを記載して遅れけれど細かな条件や指定などもあるのでルールブック参照は必須。
メインボードの準備
- メインボードをテーブルに広げる
- 戦闘トークンをシャッフルし2つの裏向きの山にして所定の位置に配置
- クエストタイルをシャッフルし表向きの山にして所定の位置に配置
- クエストタイルの山から3枚をとり、探検トラックの対応するスペースに配置
- ストーリータイルを4枚とり、番号順(1が上)に重ねて所定の位置に配置
- 2人(ソロ)プレイ時のみMaracaiboタイルを街(11)に配置
- 街タイルの裏面を確認し、プレイ人数に応じたタイルを用意する
- 船舵シンボルがある2枚の街タイルを取り、残りのタイルから2枚ランダムで選択
- 計4枚の街タイルをよくシャッフルし4・5・13・14の街スペースに配置
- A・B・Cの計画カードを別々に分ける(Cカードは2回目以降のゲームから使用する)
- Aカードの山をよくシャッフルし各プレイヤーに8枚づつ配布
- Bカードの山から40枚を取り出し、残ったAカードと合わせシャッフルする
- 残ったBカードはゲームの箱に戻す
- ABを合わせ計画カードの山札とし、裏向きにしてゲームボードの横に配置
- 計画カードの山札から4枚を表向きに公開してディスプレイとする
- タブロンと勝利点トークンをまとめてストックとする
- レガシータイルを裏向きにまとめゲームボードの横にまとめておく
- 名声建物カードをよくシャッフルし、4枚を選択する
- ゲームボード上部のエリア1には表向き、2〜4は裏向きで配置
- 所有権マーカーを影響力トラックの横にあるエリアに配置
- 2人プレイ時は6(青)・7(赤)・8(白)のエリアに1つづつ所有権マーカーを配置
プレイヤーの準備
- プレイヤーは船ボードを1枚受け取る
- 船ボード状の円形スペースが描かれた場所に木製ディスクを2枚づつ配置
- プレイヤーは1色を選び、対応する色の木製コマを全て受け取る
- 勝利点トラック・HAVANA・探検家トラック影響力トラックに指定のコマを配置
- 船ボードの戦闘トラックの1にマーカーを配置
- タブロン収入・勝利点収入トラックにマーカーを配置
- 経歴カードを1枚受け取り、1枚を選択して所持する
- 人数にとプレイ順に応じたタブロンを受け取る
- キャンペーンでゲームを進めたい場合は01のストーリーカードをメインボードを配置
- 8枚の計画カードから4枚を手札に
- 1枚を船ボードの計画スペースに配置
- 手元にある計画カードから3枚を捨て札置き場に捨てる
ゲームの流れ
ゲームの流れは3つフェイズに別れていて、各フェイズが終了すると次のプレイヤーに手番を交代する。
フェイズA:移動
フェイズB:アクション
フェイズC:手札補充
船コマが最終エリアに到達すると決算が発生するのだ。
フェイズA:移動
船コマを1〜7マスの間で任意に移動する。コマは逆戻りできないし、移動自体は1回だけなので1マス移動で終わっても7マス移動で終わってもフェイズAは終了。移動距離に応じて村で行うアクションの回数が変わる。
1〜3マス:村アクション1回
4〜6マス:村アクション2回
7マス:村アクション3回
細かく刻んでたくさんアクションを行う方が得に思えるけど、実際はそんなことないのがミソである。なお、街に停泊したときのアクション数は移動距離には関係ないぞ。
フェイズB:アクション
メインアクションは以下の4種類ある。停泊先のエリアによって異なる。
街アクション:街に停泊した時に選択可能
街アクションは2段階で行われるよ。
a)市場
市場タイルが空いていれば、荷物の積み下ろしができる。街に配置されているタイルに描かれたアイコンのアクションが実行可能。
b)タイルアクション
タイルに描かれている街アクションを実行できる。代表的な戦闘・探検以外にも種類がいくつかあるのでルールブックを参照してほしい。
村アクション:村に停泊した時に選択可能
村で行うことが出来る基本アクションは以下の3つ。移動距離に応じてアクション数が変化する。
- 手札カードの破棄&2ダブロンの獲得
- 1ダブロンの獲得
- カードの購入(プレイ)
なお、個人の船ボードのエリアを解放することで、村アクションの種類が増えるよ。
クエスト遂行アクション
クエストタイルが配置されているエリアのみ実行可能。タイルのアイコンに描かれているアクションを実行可能だ。
助手アクション
助手コマを配置しているエリアに停泊した時のみ実行可能。アクションの種類はカードに記載されているよ。
フェイズC:手札補充
手札上限枚数まで計画カードを引く。デフォルトでは4枚が上限。
フェイズCが終了したら、次のプレイヤーに手番が移る。船コマが最終マスに到達していない場合は順番に手番を繰り返す事になるのだ。
中間決算
プレイヤーの進める船コマが21aエリアに到達すると、中間決算が発生する。中間決算では以下の処理を行うよ。
- カードの購入 or 名声建物への投資/2勝利点
- ダブロン/勝利点収入トラックの処理
- 輸送済み商品(木製ディスク)の撤去
- 計画カードディスプレイの刷新(公開されているカードを捨て札にし、新たに公開)
- 名声建物カードの公開(次ラウンド用)
- ストーリーカードの条件判定
- 全ての船コマをHAVANAへ戻す
最終得点計算(ラウンドⅣ終了時)
ラウンドⅣ終了時(エリア22到達時)に最終得点計算が発生するよ。
- カードの購入 or 名声建物への投資/2勝利点
- ダブロン・勝利点収入トラック上にある勝利点の獲得処理
- 購入済み計画カード・投資済み建物カードからの勝利点獲得
- 各国の影響力判定と勝利点獲得(影響力がトップの国1つごと3勝利点)
- 各国の貴族階級からの勝利点処理(計算式はルールブック参照)
- ストーリーカードの条件判定
全ての処理が終わった後、勝利点が一番高かったプレイヤーがゲームの勝者となるよ!
キャンペーンの継続
次のゲームでキャンペーンの続きをプレイするには、以下の処理を行うよ。
- ゲームボード上のレガシータイルを記録保管所(青い袋)に入れる
- ゲームボード上のストーリーカードを記録保管所に入れる
- 赤い番号のついた計画カードは計画カードの山に残す
これらを適切に管理すればゲームを中断してもキャンペーンを継続することができるのだな。
マラカイボの感想
流れを確認するためにはプレイするのが一番って事で、ソロ&キャンペーンモードでプレイしてみたよ!
噂に違わぬ楽しさを感じる事はできたけど、さすがに久しぶりのヘビーゲームで戸惑ってしまった。このゲームを手に取る方で重量級を初めて遊ぶっていう方(居ないかな?)はちょっと注意しよう。
膨大なシンボルはルールブック片手に
街アクションを判断出来るようにするところから始めたら良いかも
マラカイボはゲームの進行、手番に行うことが出来るアクションの種類はそこまで多いわけではない。(少なくもないけど)ただしゲーム内での処理を表すシンボルの種類や組み合わせが結構あって、パッと見てそのシンボルが何を行う(何を示す)のか理解するのに時間がかかった。原因はルールブックの構成のような気もしないでもないけど、ゲームの流れだけを先ず頭に入れてから必要に応じてシンボルの意味を拾って確認するというプレイがオススメな気がする。
初見で武器ポイントを幾つもらえるのか判らないのはアタシだけではないはずだ....
ルールを読みこなして理解してからプレイ!と意気込むと、不慣れな方はルール理解で挫折するかもしれない。(挫折しかけたw)
ルール片手に通しで最初のゲームを完了することができれば、それだけでかなり流れも把握も出来ると思う。最初のワンゲームは全体の流れと基本的なシンボルの把握に費やす!くらい割り切って遊んだ方が良いかもしれない。ワンゲーム目の最後の方には「解ってきた!」ってなってるので、きっともう一回遊びたくなってますでしょう。
カリブ海を巡る船の旅は爽快
船コマを進めるという作業は単純に気分がいい。拡大再生産的なカード効果と合間って後半になるほどに気持ち良さが増してくる。
前半はカツカツでどこに向かって行くべきなのか先が見えず何とも心もとないけれど、手札をうまく組み合わせて伸ばしていく方向を見定める事ができると、後半はかなり気持ち良くプレイできるはず。今回は、、それに気が付いたのが4ラウンド目だけど....
3国の争いも利用する
フランス・スペイン・イギリスの列強3カ国の勢力もうまく利用していく。それぞれの国での立場を強化すれば最後のボーナスが嬉しい。それぞれの国での貴族階級が勝利点に直結するという設定もお気に入り。貴族最高。
レガシータイルとシナリオ進行が魅力のキャンペーンモード
キャンペーンプレイを行うことを選択すると、シナリオが開放されていく。小さな物語をいくつも重ねていくことでボードには変化が生まれる。村が街になったりするので、色々変化が生まれて楽しみが増える。ソロプレイで練習する場合にも飽きない展開が嬉しいぞ。1ゲームで少ししか進まないのでクリアまでには繰り返し遊ぶ事になる。キャンペーン終了時にはきっとマラカイボが上手くなっているに違いない。
まとめ
久しぶりのユーロ系重量級。いやー、堪能いたしましたっ!そしてまだまだ上手くなってないのぅ...と若干しょんぼりもしつつ(笑)。
勝利点を得るための方針が幾つも立てる事ができる自由度についていけない思考回路。ここはもう経験則で補っていくしかない部分なので、マラカイボで楽しみながら身につけて行ってやろうかと思います。拡大再生産の気持ち良さはさすがだなと思うのだけど、計画カードの中身をもう少し把握して上手く回したい欲求がむくむく出てくるのはやり込み要素かな。キャンペーンモードがあらかじめ組み込まれているので、繰り返し遊ぶことを前提に調整されている感じもしました。
激動のカリブ海を舞台にしているので、ボードゲームではおなじみの地名もたくさん出てくるのも楽しい。それに釣られてポートロイヤルとかまた遊びたくなるのです。
重量級ユーロゲームがお好きな方には安定の楽しさ。興味があるけど、難しいのはちょっと....という方も、臆せず遊んでみると重ゲーの楽しさを理解するのに良いのではないかなと思います!キャンペーン進めるの楽しみっ(●ↀωↀ●)✧
シンボルの意味を理解するのがちょっと大変なだけさ。。記憶力が低下しているわけじゃないさ....年のせいでは無いと信じたい...
【マラカイボ販売情報】
テンデイズゲームズで再販開始!(2021/06/14〜)
マラカイボ 日本語版 - テンデイズゲームズ -TendaysGames-
マラカイボ:ミニ拡張 - テンデイズゲームズ -TendaysGames-
フィスター作品に興味持った方へ