ども。コモノです。
今日はずっと気になっていたラタ(Lata)をポチったのでご紹介したいのです。
ラタはホヌゲームズさんで取り扱っていたポルトガルの缶詰工場を経営するゲームで、コンポーネントはカードゲーム中心ながらも何やら悩ましそうな雰囲気が面白そうだったボドゲ。気になるなー、、と思っていて忙しさにかまけてたらいつの間にか売り切れちゃってたタイトルです。この度日本語版となって再販されたので即ポチしたので噂のラタ、ご紹介したいと思います!
ラタ 日本語版
プレイ人数:1〜4人
対象年齢 :8歳以上
プレイ時間:20〜45分
国内発行元:ラタ 日本語版 | HonuGames
Boardgamegeek
ラタ(Lata)ってどんなゲーム?
ラタは1950年代のポルトガルで缶詰工場を経営するボドゲです。缶詰はポルトガルの伝統産業みたいで、海外事情に疎かったから調べてみたら....ポルトガルの缶詰がめっちゃ可愛いという事実に驚愕中.....しかも美味そう。
そんなポルトガルの伝統産業である缶詰工場の経営者となり、工場の発展を目指してアクションポイントを駆使するマネジメントゲームです。
海外のお菓子箱のような可愛いイラスト
ラタの外装はいわゆる小箱サイズです。可愛らしいイラストはなんだか輸入されたお菓子のボックスみたいな雰囲気があるので手に取った時の満足感も高め。コンポーネントはカードとキューブ、少しのトークン構成されていて割とシンプルなものでした。クッキーとか出てきても違和感ないぞ。
小箱なのに濃密
ラタは思ってたよりゲームしてる手応えがあるボドゲでした。手番順はアクションポイントを犠牲にするブラインドオークション形式。まずこの入り口からしてゆるくありません。
そして缶詰工場を発展させるためのドラフトからアクションポイントを使用した缶詰製造と各国への出荷。最後に自分の勝利点を得るための条件カードを購入するという、頭使いっぱなしになる4フェーズ。
たしかにルールはそこまで難しくないんですけど、勝つためにはより多くの勝利点を集めなければならず、ランダムに出てくる生産カードのイワシだとかサバ、トマトやオイルのどれを取るのか、そして出来た缶詰をどの国に出荷するのか常に先読みを求められるルールです。
シンプルなイワシ缶は保存できる。
缶詰なんだから保存できるじゃん?なんて甘いことは許されません。出荷を逃したイワシのトマト缶やサバのオリーブオイル缶は次のラウンドに持ち越すことが出来ません。なんでしょう?戦後だから国に持ってかれちゃうって事なのでしょうか?
唯一イワシの缶詰だけは塩漬けにして保存しておくことができます。出荷というイベントをうまくコントロールするのがラタでは重要なのです。
ラタのルール・遊び方
ラタは全部で6ラウンドを競います。各ラウンドは4つのフェーズに別れていて、決定された手番順に、各プレイヤーがアクションポイントを消費しながら工場経営を進めます。
ゲームの準備
ゲームの準備はカードを並べてプレイヤーごとのコンポーネントを配れば終わるというとてもシンプルなもの。各カードをサプライに公開するのですが、プレイする人数によって公開する枚数が異なります。ルールブックで図解されているので間違えないように確認しながら並べると良いぞ。
手番の流れ
各ラウンドは4つのフェーズに分かれています。ラウンドごと手番順に変化がありますよ。
フェイズA(手番順の決定)
ラウンド初期のAPは全プレイヤー共通で9ポイントあります。当該ラウンドはAPを消費した量が大きいプレイヤーから順に手番を行うことになります。APの消費はブラインドオークションとなっているので衝立で手元のトラックを隠し、幾つ消費するのか全プレイヤーが決定したら一斉に公開して手番順を決めます。
フェイズB(カードの入手・工場の稼働)
フェイズBはカードの入手と生産ラインの配置の2段階に分かれてます
・カードの入手
手番順に、公開されている生産カードの1組を入手します。
・工場の稼働
自分の工場ボードには5ヶ所の生産ラインがあって、獲得したカードは1枚づつ配置できます。右端の2ヶ所は配置するのに追加のコインが必要で、生産カードは重ねて配置することも可能です。缶詰の製造過程は生産ラインの左上から順に処理を進めていくので、どのカードをどの位置に配置するのかはかなり重要です。出荷を見据えてカードを配置するのです。
フェイズC(缶詰の製造・出荷)
フェイズCも缶詰製造と出荷の2段階になっています。
・缶詰の製造
アクションポイントと生産カードの材料(サバ・イワシ・トマト・オイル)を消費して缶詰を製造します。カード上で初めて缶詰を製造する時に1APを消費します。カード上に2つアイコンが表示されていても1APで良いのです。
工場に配置したカードは左上のアイコンから順番に処理していき、常に右側(まだ処理前)のアイコンを使用して缶詰を作ります。詳しくルールブックに解説されてるので初めて遊ぶ時はよく読んでおくとよいですぞ。
・出荷と販売
公開されている市場に向けて缶詰を出荷します。各市場カードごとに設定されているアクションポイントを支払えば、製造した缶詰は幾つでも出荷することができます。各市場では出荷したキューブ1つにつきコインがもらえますが、高値で買ってくれる市場は消費するアクションポイントも高めです。イワシ缶以外は余らせたら廃棄することになるので、出荷を見据えた生産計画が必要なのです。
フェイズD(得点カードの購入)
市場で入手したコインを使って得点カードを購入できます。各プレイヤー1枚までですが、自分の勝利ポイントの獲得条件となるのでどのカードを購入するかはとても重要です。コインが足りない場合は購入できません。
ソロプレイはできる?
ラタの好きなところはソロプレイにも対応しているとこ!工場ボードの裏面を使用しますが、ルールはあまり本編と変更なく遊べるポイントメイク系。目標点をいかに超えていくか、マルチプレイの練習にも良い感じのルールなのです。
ラタ 日本語版の感想・まとめ
ラタ、期待してた以上に好きなゲームだった!
アクションポイントの使い所も悩ましいし、缶詰を効率よく作るための生産ラインを構築するのも悩ましい。なんとなくカード集めてると無駄が出まくってしまい思ったように出荷できないことになるので、ひしひしと己の経営力のなさを痛感するという悲しみ。
悩ましいポイントが意外と多め
アクションポイントの割り当てだけでなく、缶詰のリソースマネジメントやら無駄の発生しない出荷先の選定、得点方針とのすりあわせなど考えることが結構多かったです。それでいてメカニクスは複雑ではないので「何やって良いの?」にはならないバランス。つまりうっすら先がずっと見えてるので考えるのをやめるにやめられないようななんとも言えない悩ましさが続きます。このあたりのバランスかなり好み。
各市場のオーダーに応える出荷も最後の缶詰キューブを自分で置くことが出来ないと市場カードは他のプレイヤーに渡ってしまうため、どのカードにどの缶詰をどの順番で送り出すのか、常に他人様の生産状況も気になって仕方がありません。
そして最終得点にかかわる得点カードも、ゲームスタート時には手札ゼロ。そのため序盤は全く道筋が見えてないので生産ラインに合わせて獲得するのか、市場に合わせて獲得するのか、ゲーム中どこかのポイントで方針をしっかり決める必要があります。どれをどう集めれば自社工場や獲得した市場カードから得点できるか考えないと最後にとても苦しいことに。
なるべく序盤に目標を立てて市場を選びたいけれど、思ったようにカードを獲得できるわけでもなく、もんもんとしながら生産ラインの調整にいそしみつつアクションポイントの割り振りになやみつつ、つまりずっと悩むことになるラタ。カードどキューブだけなのにこの悩ましさはどういうことなのか。。。
可愛いくせに悩ましいとか
つきつめれば山札から公開されるカード次第とも言えなくもないんですが、追加でAPやコインを支払えば1枚余分にカードを公開できるなど、手番が遅いプレイヤーにも追い上げの手立てがあるため6ラウンドがあっという間に過ぎていく印象。見た目おしゃれなのにしっかり考えさせられるとか、良いなー。
BGGのウェイトは「2.17」ですが、ボドゲ遊んだ!という満足感はかなり高めのラタ。缶詰の製造がうまくつながってキューブをカードの乗せ切ったあとの清々しい満足感が大好きになりそう。
これは買ってよかったな!ポルトガルの缶詰そのものもかなり可愛いらしいので、つまみながら遊びたいかもしれない...(=✧ω✧)キラーン
親しみやすい中量級ボドゲとしてはかなりおすすめしたいタイトルでした!
【ラタ 日本語版 販売情報】