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クトナー・ホラ:銀の町【ボードゲーム】|14世紀のボスニア。新たな都市の発展に貢献するよ!市場の価格変動にも気を配りつつ祈りつつ、銀鉱山を掘り掘りしながら街を発展させましょう!

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ども。コモノです。

 

クトナー・ホラとは銀山で栄えたボスニアに実在する街の名前です。初めてこのゲームをチラ見した時は絶対に怖いやつだと思ってました、ハイ。きっと吸血鬼とか出てきちゃって教会の神父との戦いとか起きるヤツだと思ってましたが....違いました。

クトナー・ホラは中世に銀の産出で大きく発展した街の名前。そのクトナー・ホラで都市の建設、経済の発展をプレイする、まごうことなき経済系のボドゲでした。思ってたんと違う!けど、なにやら面白そうな雰囲気が漂っているのよねぇ.....

ソロプレイできないのにも関わらず、好奇心が抑えられずにポチったクトナー・ホラを今日はご紹介いたしますぜ。

 

 

クトナー・ホラ:銀の町

プレイ人数:2〜4人

対象年齢 :13歳以上

プレイ時間:60〜120分

国内発行元:クトナー・ホラ:銀の町 | ANALOG GAME INDEX

Boardgamegeek

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クトナー・ホラ:銀の町ってどんなゲーム?

クトナー・ホラは中世のころ銀山で栄えたチェコの街。当時のプラハと並ぶほどに栄華を誇った都市だそうです。プレイヤーたちは銀山が発見されたばかりのクトナー・ホラで、街の発展に寄与し名声を高めることを競う経済マネジメントのボドゲです。

パブリッシャーは「ツォルキン」や「アルナック・失われし遺跡」でも知られるCGE(チェコ・ゲームズ・エディション)の2023年タイトルで、本作はCGEの新人デザイナーたちが手がけたタイトルです。

ダークなボドゲ?かと思ったら、そうでもない遊びやすさ

パッケージが黒、そして「ホラ」という単語、あと鉱夫コマのシルエットで秘密結社的な何かがあるんじゃないかと勝手に思っていたクトナー・ホラ。

実際は街の発展を通して勝利点を上げていく発展系の経済ゲームです。秘密結社の要素はゼロ。銀鉱山に潜っている鉱夫さんだなんて思わなかったんだよ....

めっちゃ勘違いしてましたが、鉱夫さんたちは銀をひたすら掘って良い仕事をしてくれます。

価値の変動するリソース

クトナー・ホラを面白くしているメカニクスとしてリソースの価値が街の発展とともに変動する仕組みがあります。

建物を建築するとゲージが変動し、それぞれの価値が変化していく仕組みはなんとも面白いプレイ感。生産拠点を立てれば単価がさがるなど、とてもうまく出来た仕組みはインタラクションの強弱にも影響を与えてくれます。

ギルドトークンで定まる方向性

ゲーム中、プレイヤーは自分が持っているギルドトークンの種類と一致する3種類の建物だけを建てることが出来ます。これらはランダムに割り当てられるためゲームごとに異なった戦略を取ることになるだけでなく、3人以上のプレイでは他のプレイヤーとのインタラクションも増します。

 

クトナー・ホラ、そこかしこに面白い仕組みがあって新鮮な感じの経済系ゲームになっておりますよ!

 

クトナー・ホラのコンポーネント

箱から開けると一部組み立ては必要なコンポーネントがあったりしますので、遊ぶ準備には少し時間を取ったほうが良いかと思います。間違えないようにしっかり組み立てましょう。あと今回の注目はコマ類。

RE-WOOD(再生木材)というエコロジカルな素材で作られたコマ類はモールドもしっかり入っていて通常の木コマよりも精密に仕上がっていました。かといってレジンみたいなツルツル感もなくてとても良い感じ。タイル類も厚手で取り回しが良く、遊びやすいコンポーネントになっています。

 

クトナー・ホラのルール・遊び方

ゲームは6ラウンド。各ラウンドではプライヤーごとに手番を交代で行います。合計3手番(5アクション)を行い、次のラウンドに移ります。

手番の流れ

手札は6枚で上下で別々のアクションが描かれています。1・2手番ではカードを2枚づつプレイし、最後の1手番は残ったカードから1枚を選びアクションを実行します。同じラウンドではプレイ済みカードを選択することができないため、ラウンド内での計画的なアクション実行が必要です。

アクション詳細

アクションには以下の種類がありますよ。

鉱山アクション

鉱山タイルを取得し、鉱山へ配置します。タイルの配置には鉱夫プールに配置済みの鉱夫コマが必要。足りない場合は契約費用を支払うとことでストックから雇用することができます。鉱石生産力があがります。

独占権アクション

建物タイルを市場から獲得して自分のストックに置くことができます。獲得できるタイルは自分の所属ギルドのタイル、または公共タイルのみになりますよ。縦列の位置によって独占権をえるコストが変化します。

 

区画アクション

クトナー・ホラの街に建物を建てるための区画を確保するアクション。街に建物が全く立っていない場合は5グロシュですが、すでに建物が立っている場合(2個目以降の建物は既存の建物に隣接しなければならないため)はその建物に応じた区画費用がかかります。なお、名声ポイントが一定数を超えると1グロシュで済むようにもなります。

建物アクション

独占権アクションで得た建物タイルを、区画アクションで確保した街エリアに建てることができます。建物を建てると収入トラックに変化が生まれ、収入アクションでの収支が変化します。

収入アクション

人口カードデッキ、鉱山カードデッキの見えている数値と、収入トラックの値を掛けた額の収入を得ます。貴族プールにいる貴族を市議会に送り込むことも出来ます。

聖バルボラアクション

未使用のペリカントークンを使用して聖バルボラタイルの効果を得ます。聖バルボラタイルの徴税アイコンは無視します。

コンパニオン・アプリ

収支計算をお助けしてくれるコンパニオンアプリがリリースされています。日本語にも対応しているのでちょっと便利かもしれないぞ。

Kutná Hora companion

 

ソロプレイはできる?

クトナー・ホラにはオフィシャルのソロルールは残念ながらありません。BGGにはファンメイドのソロルールが掲載されているので、試してみるのも楽しそう。

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ちょっと後で翻訳して遊んでみよう。

 

クトナー・ホラ:銀の町の感想・まとめ

思っていたよりも遊びやすい印象のクトナー・ホラ。後半になると収入がぐっと増え、街の発展へ深く関わっていく実感が得られる感じはかなり楽しい!2人プレイでいれることになるイベントカードのイラストがぐっと雰囲気を上げてくれるのも良かった。ゲーム的には無いほうがバランス良さそうだけど、個人的にはアリ。

掘りましょう。ただし、注意するのです。

街の地下に広がる銀の鉱脈はみんなで掘り進めることで発展していきます。このあたりの雰囲気は懐かしの「お邪魔者」を彷彿とさせる気がするのは私だけでしょうか...ただ単純に掘るだけでは大した得点にならないので、星の数と鉱脈の位置に気をつけながら掘り進めるのです。

ギルドの重み

プレイごとに決まる3種類のギルドトークンに沿った建物しか建てることが出来ないので自然と戦略の方向が絞られます。そのおかげで複雑そうに見えるゲーム展開もそこまで迷うことなくプレイすることが出来る感じ。建物の種類も色々あるのでアレ建ててみたい!と思っても自分では建てられなかったりする歯痒さもあるけど、そのおかげでリプレイ性はあがります。建物ごとのシナジーとかもあると思うんだけど何度か遊んでみないと把握するのは難しそうね。。。

地味に貴族がものを言う

後半の3ラウンドでは、市議会に送り込まれた貴族によって結構な得点がもたらされます。貴族いい仕事するじゃん。

この辺りの効果をしっかり把握して、事前にコストをかけて色々対策しておくと後半の得点の伸び方が大きく違ってきそう。こういう発見が繰り返し遊んでいるうちにそこかしこで見つかる気がするので、クトナー・ホラへの愛着が増しそうです。

あれこれ試したくなるボドゲ

自分の頭脳が足りて無いだけかもしれませんが、プレイ後にはあれこれ試してみたくなることがぐっと増えます。やっぱり怖いボドゲじゃなかった(勘違い)けども、アートワークも良いし、ルールもそこまで複雑じゃなくて遊びやすく良い意味で期待を裏切られたクトナー・ホラ。これはいつか誰かと遊んでみたいなぁ....(もうちょい上手くなってからにしたいけど)

 

変動する市場価格やさまざまな効果を持つ建物など、繰り返し遊ぶことで見えてくることが増えそうなゲームなので経験者が有利なボドゲだとは思います。でも全く何もさせてもらえないような事にはならないと思うので、街が発展していく楽しさは十分に感じじることができました。箱庭感もあるな。

ダブルレイヤーの個人ボードも非常にしっかりしていて雰囲気も良いので、一人でルールチェックを家でやってるだけなのに気分は上々です。3人以上のほうがギルドの関わりが強くなると思うのでゲーム性を求める人は3人以上の方が楽しいかな?

しかしまだまだ見えていないことが多く、勝利点の条件を頭に入れ収益のルートをもっと磨いてプレイしたらきっともっと上手く行くはず...ジョーカーアクションの時に名声点マイナス1点するのも忘れてたしな(反省....)

 

クトナー・ホラ、試したいことアレコレでてくるボドゲです。

最近の重めよりのタイトルの中では、かなりお気に入りになりました!

 

 

【クトナー・ホラ:銀の町 販売情報】

 

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