ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

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ウィキッド・ラビリンス(WICKED LABYRINTH):TACTICAL GAMES|魂を救う英雄となれるか!?プレイヤー同士の駆け引きが熱い、サイケデリックな迷宮探検ありますよ!

ウィキッド・ラビリンス(WICKED LABYRINTH)

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画像引用:WICKED LABYRINTH『ウィキッド・ラビリンス』 - TACTICAL GAMES

プレイ人数:3〜5人

対象年齢 :14歳〜

プレイ時間:30〜40分

デザイン:アダチジュン

tactical-games.net

「穢れを身に纏い、英雄となれ」

やだなんかちょっとカッコイイ(=✧ω✧)!こんな引き篭り気味のおっさんでも英雄になっちゃって良いんですか。良いんですよね?そう、それがボドゲの良いところです。

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前作「ウィキッド・フォレスト」に続くウィキッドシリーズ第2弾。今回は迷宮がテーマです。帰らずの迷宮から戻って来れるのはたった1人。過去迷宮より帰ることが叶わなかった者たちの魂のかけらをより多く集めた探索者のみが、この迷宮から生還できるのです。5つある回廊で手に入る魂のカケラ。どのカケラを集めるべきか?回廊にとどまる権利をかけてのバッティングの駆け引きは、説明を受けた時の印象よりもリアルに盛り上がりました。さて、此度のプレイの結果はいかに?泥犬さんのアートワークも光るウィキッド・ラビリンスを今日はご紹介いたしますよ!

 

ウィキッド・ラビリンスってどんなゲーム?

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画像引用:WICKED LABYRINTH『ウィキッド・ラビリンス』 - TACTICAL GAMES

ウィキッド・ラビリンスはいわゆるバッティングゲーム。ゲームでは得点のベースとなる魂のカケラを集めるのですが、魂のカケラが漂う回廊にとどまるためにプレイヤーは限りある探索コマを各回廊ごとに割り当てて、その権利を賭けて駆け引きに身を投じるのです。

探索コマをその手に握りプレイヤーたちとの駆け引きを乗り越えれば、その回廊に漂う魂のカケラを集めることができます。

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探索コマの代わりに迷宮を支配する魔女の気配コマを手にして場に出せば、その回廊にとどまるプレイヤーに魔女の穢れを与えることも出来ます。魔女の穢れはゲーム終了時にマイナス点になる厄介なもの。魂のカケラをより多く集め、ゲーム開始時にプレイヤーに与えられる神々の神託を達成することができればより多くの得点が手に入ります。穢れを恐れずに進むのか?それとも慎重に狙いを定め、穢れを回避するか。

神々の神託と魔女の穢れ。それぞれのメリットデメリットを天秤にかけながら、魂のカケラを集めることに没頭するゲームなのです。

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さて、他のプレイヤーは幾つコマをその手に持っているのか...?

 

ボードゲームデザイナー&アーティストについて

デザイナーはタクティカルゲームズのアダチジュンさん。ウィキッドシリーズの前作「ウィキッド・フォレスト」のデザインも手がけてらっしゃいます。

www.comonox.com

体験会直前に寄らせていただいた「ボードゲームのアート展」の会場で、まさかのアダチさんご本人とお会いすることができて、ウィキッド・ラビリンスについてもお話を伺う事が出来ました。てっきり世界観ありきでゲームを作り始めていたと思ってたところ「メカニクスとゲーム体験を先行して作っていて、その後に今の形になりました」と興味深いお話が聞けました。デザイナーさんの意図を聞くと、なるほどなるほど...となぜ迷宮なのか納得できる。。。深いな。

 

コンポーネントの魅力

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画像引用:WICKED LABYRINTH『ウィキッド・ラビリンス』 - TACTICAL GAMES

本作でも劇団イヌカレーの泥犬ワールドは全開です。このサイケデリックな世界観はやっぱり魅力的よねー。個人的にも好みなので、ずっと見つめてられます。

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神々の大神託カードは背面のイラストがヤバい。貴方様は誰?

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この見るものを引き込むゾワゾワ感。これぞ泥犬ワールドでありましょう。コンポーネントの細部まで行き渡る統一感は好きな人にはたまらなく、またウィキッド・シリーズが持っているゲーム性の不安感を強烈に引き出してくれます。

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そんなコンポーネントの中で、今回もピリリと光るアイテムが。それはタクティカルゲームズ作品の魅力の一つとなっているコマたち。割と小さなコマなのですがこの丁寧な造形は本作でも光ってますな!

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ウサギと魂と魔女の気配。この動物コマは各プレイヤーが選んだキャラクターに紐づいているので、ウサギ以外にもいますよ。

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探索コマを握り込むときに使う衝立にそのキャラクターは描かれておりますよ!

 

ウィキッド・ラビリンスのルールと遊び方

毎度お声がけをいただくタクティカルゲームズのハヤトさんに連れられて、いつもの会場に足を運びます。ここでヨウタさんが合流し遊ばせてもらうというのがいつもの流れなのですが今回はまさかのメンバーが合流しました。それは、、、戸塚中央さんとアダチジュンさんのお二人。え、ちょっと待って待って待って。。。タクティカルゲームズ所属のデザイナー陣勢揃いって事ですか???

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なんつー贅沢な布陣。そして全く勝てる気がしないこの環境はなに(笑)

ヨウタさんは所用でお忙しいということで、今回はハヤトさんと戸塚さん、アダチさんの御三方とのプレイとなりました。デザイナーのアダチさんにインスト受けたのでホント分かりやすい。タダでさえ理解力が低め、かつ引きこもっていた期間が長くて、対面で人と話すのが久しぶりだったアタシでも混乱せずに遊べるとか、デザイナーってやはり神。

ゲームの流れ

ゲームは大きく分けると回廊探索フェイズと魂の処理フェイズに分かれます。前半の探索フェイズではカードで示された回廊の探索権利をかけ、他のプレイヤーと掌に握った探索コマの数を競います。魂の処理フェイズでは集めた魂のカケラを自分のボードに配置し、魂の昇華や神託の達成などを処理していくのです。

欲しいカケラのある回廊の探索をかけてコマを握れ

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場に並ぶ5枚の美しいカードは回廊そのものを表し、その中のアイコンで示されているのが手に入れられる魂のカケラたち。カードに描かれている上下のアイコンがその回廊をメインで探索するプレイヤー(1番手)が獲得できる内容で、2番手となったプレイヤーは下段のアイコンのみ得られます。この1番手と2番手を狙う読み合いがウィキッド・ラビリンスの楽しさの真骨頂なのです。

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コマは空で握って出してもいいし、探索コマと見せかけて「魔女の気配」コマを握り込んでも良いのです。いかにもその回廊を探索したそうな素振りで魔女の気配コマを握り込み、釣られたプレイヤーに穢れを纏わせるとか、非常に大人っぽい駆け引きが楽しめるのですよ。

今回のプレイ中も、デザイナー陣の「してやったり....」というニヤついた顔を何度見ることになった事か...

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魔女の穢れは1つでマイナス1ポイント。丸いトークンは3点分なので、写真だとマイナス8ポイント。穢れを纏いまくった状態と言う事ですわ。

魂のカケラと魂の昇華

穢れと引き換えに獲得した魂のカケラは、複数集めることで昇華する事ができるのです。昇華したカケラは魂のレベルが上がります。レベルが上がるとカケラ1つに対する価値が上がるので積極的に昇華させていきたいところ。

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魂のレベルには3段階あって、同じレベルで同色のカケラ2つが揃ったら、1つを捨てることで1つ上のレベルのカケラにする事が出来ます。写真だと緑・黄色・青それぞれが1レベル上げる事ができる状態ですな。

各レベルごとに魂のカケラをストックできる上限があり、それを超えるカケラを手に入れても破棄する事になるので、その点も注意が必要なのだね。

神々の神託の存在のデカさよ

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大神託カードに描かれたレベル3の魂のカケラを揃えると神託を達成することができるのです。神託をおろそかにしてはいけません。得られる得点も高いのです。大神託だけではなく、小神託カードもあるのです。

英雄の証、それは魂の欠片と魔女の穢れ

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ゲームの最後では、獲得した魂のカケラと神託のポイント、魔女の穢れをカウントして合計得点を競います。最高点を挙げたただ一人のみが魔女の迷宮から帰還することができ、英雄と称えられるのです。残されたプレイヤーたちはそう、迷宮の回廊の中で魂のカケラとなり、次なる探索者たちに拾われることを願いながら迷宮を彷徨う事に。

 

ウィキッド・ラビリンスの魅力ってどんなとこ?

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非常に親しみやすいルールですぐにプレイに没頭できるウィキッド・ラビリンス。単純にコマの握り合いかと思いきや、自分の狙い通りに魔女の穢れを相手に負わせた時や、追加の魂のカケラを得ることができたときの爽快感といったらないのです。

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大小ある神託カードの効果を睨みつつ、この回廊ではカケラを取りに行こう。とか、穢れを押し付けられそうだからここでは降りてしまおう、、、とか、常に他のプレイヤーの狙いを意識しながらプレイしますが、この相手の狙いの読み合いこそウィキッド・ラビリンスのシンプルながらも熱中してしまう魅力でありましょう。

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今回はタクティカルゲームズのデザイナー陣3名と生死をかけた戦いとなった訳ですが、最初アタシは穢れをもらうことの重大さをさほど意識していなかったために、気がついた時には1番穢れてるプレイヤーに成り下がることになってしまいました。

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しかし思い出して欲しいのです。このゲームのキャッチコピーを。


「穢れを身に纏い、英雄となれ」

そうです。ウィキッド・ラビリンスは穢れてナンボのゲームなのですよ!穢れたっていいんです!さぁ、恐れず穢れなさい。(違う)

しかし、この穢れを恐れずただ神託に応える事のみを追い求めた結果....2位となりました!2位だよ!キタ(・∀・)コレ!!

 

結果が出た直後は念願のハヤトさんに勝つことが出来たので至極満足な訳でしたが、、、思い出しました。このゲームは1位以外のプレイヤーは迷宮から戻ることが出来ないって設定だったんよね....(゚Д゚) ア??

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まぁ、この迷宮の魔女に囚われるのであれば本望。ええ本望ですとも

今宵の生還者はアダチさんだったけどな!ぐぬぬ。しかしゲームをデザインされているデザイナーの皆様、盛り上げ上手。そしてハヤトさんも戸塚さんも勝てたのは何かの間違いに違いねぇのです。じゃなきゃアタシが初見のゲームでデザイナー稼業の方々に勝てるわけがない。(卑屈)

いつか実力をつけてギャフンと言わしてやるんだぜ...щ(゚Д゚щ)

 

今宵の迷宮譚まとめ

いやー、盛り上がりました!めっちゃ楽しかったです。掌に忍ばせた探索コマを全員で開くたびに起きる「あぁぁ....」とか「しゃっ!」という一喜一憂の盛り上がり。中盤ダレることもなく最後までワイワイ読み合いに興じ、魂のカケラのパズルに没頭できます。

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バッティングによる探索権の奪い合い、そこで展開される心理戦がこのウィキッド・ラビリンスの1番の魅力。欲を出せば思ったようにいかず、さりとておこぼれだけ集めていても神託を達成することも出来ず。そんなもどかしさの中で狙った通りの展開になった時の爽快感はかなり病みつき感あるよ!

今回は穢れに穢れまくって結果迷宮に取り残されてしまった訳ですが、かなり楽しかったでございます。プレイ時間も公表されているように40分前後で終わるのも遊びやすくて良いですな(ↀωↀ)!

劇団イヌカレー・泥犬ワールドは本作でも全開

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画像引用:WICKED LABYRINTH『ウィキッド・ラビリンス』 - TACTICAL GAMES

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劇団イヌカレー・泥犬ワールドは本作でもそのカオティックな魅力全開です。全体を通してゲームに参加するプレイヤーの精神を若干不安定に誘導する魅力を放ちまくっております。

アートワークの方向性が好きなファンは、かなり楽しめると重ます!時間が合えばぜひ「ボードゲームのアート展」にも足を運んでみていただき、どっぷりこのウィキッドシリーズの世界を楽しんでみて欲しいなと!

www.comonox.com

 

いやぁ。。楽しかった。

プレイヤー間の心理的な駆け引きを楽しみたい方、是非ウィキッド・ラビリンスを遊んでみて欲しいぞ!アートワークとも相まって、かなり楽しめると思いますよ!

 

 

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