イカしたアートワークに「魔女に出会ったら、それでオシマイ。」というカラッと乾いた絶望感漂うコピーが心地よいタクティカルゲームズのウィキッド・フォレスト。今年の秋ゲムマではウィキッドシリーズの新作「ウィキッド・ラビリンス」がリリースされることが決定していて、その関連イベントとして「ボードゲームのアート展」が10/6〜10/18の期間で開催されています。
『欲望』
『穢れ』
そして『魔女』....
今回、新作「ウィキッド・ラビリンス」を遊ばせてもらえるというお声がけをタクティカルゲームズさんから頂きまして、合わせて開催中の「ボードゲームのアート展|タクティカルゲームズの作品世界」にもお邪魔してきました。ここのところ引きこもっていた腐れ脳天にザクっ刺さる内容だったので、ぜひご紹介したいと思うぞ。
ボードゲームのアート展|タクティカルゲームズの作品世界
画像引用:ボードゲームのアート展 - TACTICAL GAMES
開催期間:2021/10/06〜10/18(11:00〜19:00)※最終日は15:00まで
場所 :Aji Gallery(アジギャラリー)
〒101-0044
東京都千代田区鍛冶町1-5-1 今本ビル3F
※JR神田駅南口前の交差点を渡り日銀通りへ向かい、入口は釣具『タックルベリー』右側
JR神田駅 南口から徒歩2分
JR新日本橋駅 2番出口から徒歩3分
東京メトロ銀座線/神田駅 1番出口から徒歩5分
東京メトロ銀座線・半蔵門線/三越前駅 A8出口から徒歩5分
2つの世界
今回の展示ではタクティカルゲームズが取り組む2つの世界観が示されていますよ。会場に着くまでウィキッドシリーズの新作がメインの展示だとすっかり思いこんでいたのだけど、今後始まる新しい世界観についても展示されています。
ウィキッドシリーズ
劇団イヌカレーの泥犬さんがアートワークを手がけるウィキッドシリーズ。独特で少し毒っ気のあるアートは魔法少女まどか マギカでも有名なんですな!新作「ウィキッド・ラビリンス」でも余すところなくその世界が展開されており、展示内容でもその魅力にどっぷりハマれること間違い無いと思います。
ずっと眺めていられる不思議な魅力を放つ泥犬さんのアート。ウィキッド・フォレストの原画をはじめかなり貴重な作品がダイレクトに見ることができるので、ゆっくりアートの世界のみに浸りたい欲求もしっかり満たしてくれる展示内容です。
うん。やっぱヤバいな?
なかなか写真ではオリジナルの放つ力強さを再現しきれません。ミノタウロスがモチーフになっている迷宮の魔女は、ぜひ直近でみて欲しいのです。
ウィキッドシリーズはゲームのみの展開ではなく、ゲームのバックストーリーとなるお話が絵本になっています。
小さな少女の決意はどんな結末を迎えるのか?ウィキッドシリーズの世界が好きな方にはたまらない展開。これまでゲームのアートワークというとイラストとしてのアウトプットが多いけれど、それを絵本という形で出しているのは新しい。入口がゲームだったとしても、その世界観の別の形を楽しみとして与えてくれるのは嬉しいですな!
もちろん会場で絵本を購入することも可能だよ!その他の魅惑的物販もあるので、ついお財布の紐がね.....カルマだな。
PROJECT:ATLAS LOST(プロジェクト:アトラスロスト)
ポスト・アポカリプスをテーマに持つタクティカルゲームズの新しいプロジェクト「アトラスロスト」。その第1弾となるタイトル「RISE OF NEW SOVEREIGNS(ライズオブニューソブリンズ)」の概要も展示されています。ポスト・アポカリプス&4X系の文明再興!世界観設定が緻密でこれは大作の予感がしますぞっ(ノ゚ω゚)ノ
プロジェクト:アトラスロストのメインアーティストはなんとあの幸田和磨さん。幸田さんって、NieRシリーズなどのコンセプトアートで知られるアーティストですよね。。。あのNieRだよ?泥犬さんといい、タクティカルゲームズさんどうなってんでしょうかね?もうこの世界観には期待しか感じません。
会場もプロジェクターでの投影とか背景のイラストボードの展示がされていて、これだけで終末モノの世界にズブズブ沈んでいける感じある。テックツリーと荒廃した文明の再興が第1弾のテーマとなるようです。荒廃した世界のテックツリー、楽しみだな!
やはりもうアートワークだけでうっとりします。なんかボードゲームっていうか、ビデオゲームの新作発表みたいな雰囲気ですが、ボードゲームです。
繰り返しますが、これはボードゲームの新しいプロジェクトなのです。(だ、だよな....)作り込まれた世界観とそれを支えるアートワークがヤバいです。この重厚な世界観がどうゲーム上で展開されていくというのか....楽しみしかない。もう期待しちゃうなー!この世界観の設定だと、もはや映画とか撮れそうよね。
タクティカルゲームズというクリエイター集団
今回の展示はタクティカルゲームズというクリエイター集団が、今後どういう方向性を持ってタイトルを作っていくのかを窺い知ることが出来る展示でした。元々非常に高いクリエイティビティが魅力のタクティカルゲームズ。現在所属するデザイナーは4名いらっしゃいますが、それぞれの方々が今後どのような方向性を持ち、ボドゲを突き詰めていくのかかなり楽しみです。
ウィキッドシリーズ新作新作ぅぅぅ!みたいなノリで会場入りして、割と壮大でちょっと面食らったのは内緒です。なんか軽薄なノリでスミマセンした....
今回のイベント、ボードゲームのアートを共通項にしてアートそのものを楽しむと言いますか、ボドゲのアートそのものの枠を押し広げてくれるような展示です。イラストの原画、絵本、バックストーリー、グッズなど1つのゲームから生まれた世界観をブーストしてくれるアウトプットが勢揃いしています。ある体験を拡張してくれる方向性と言いましょうか、堪能し尽くすと言いましょうか。。。クリエイティブってそもそもそう言うもんだよねと思い出させてくれると言いますか。そのテーマを色々な切り口で遊び手に届けようとしている展示を見て、ボードゲームという一つのプロダクトを楽しむと言う事を改めて考えた今回のイベント。ついつい新しいモノを追いかけてしまい、好きな世界を深くほりさげる事、最近してなかったなぁ...反省。
ボードゲームはあくまでボードゲームなのだけど、そこから得られる感覚をゲーム上だけに固定しないと言う方向性は気持ちがよいし、良い意味でゲームに帰結しない展示です。なんかちょっと新しい何かを感じる。感じるぞよ....
ひみつりさんの映像も流れてるぞ!
ここまで書いてみて、自分でも何言ってるのか良く判らなくなってきている部分も無きにしも非ず。この意図を知りたくば、ぜひ会場まで足を運んでみてもらえると少しはわかってもらえるかもしれません。ボドゲの世界は広大なのだよ。ね、広いよ?
タクティカルゲームズ作品が好きな方、興味を持っている方は行って損なしです。あとゲームデザインに興味を持っている人も行ってみたら良いのではないかしらと思います。フレーバーも含めてゲームを楽しみつくしたいというユーザーの心をくすぐってくれる展示だと思う。「ボードゲームのアート展」ってなってるけど「ボードゲームというアート」って、そのうち体現してくれそうでもありました。
もちろん、新作「ウィキッド・ラビリンス」の情報もしっかりあるよ!当日会場では、ウィキッド・ラビリンスのデザイナーであるアダチジュン氏にもお会いできてしまい、今回のラビリンスの話も聞けちゃった。
ウィキッド・フォレストに続くラビリンス。前作よりはちょっとだけライト寄りの新作はミノタウロスの迷宮がテーマになっているそうです。
メカニクス的にはバッティングをベースに他のプレイヤーとの心理的駆け引きを楽しめる作品にしたとのこと。軽めと言ってもパーティ寄りではなく、ゲーマーの人でもわいわい楽しめるようにしているそうです。キャッチコピーにある「穢れを身に纏い、英雄となれ」とはいかなる意味なのか?
穢れを受け取る英雄たちの熱い戦いは、別記事でご紹介するよ!
ボードゲームのアート展は10/18 15:00まで!
ウィキッド・ラビリンスの紹介記事はComing Soon...
しばしお待ちを!
【関連情報】
タクティカルゲームズ公式ツイッター
タクティカルゲームズ公式サイト