ども。コモノです。
今日は5月のゲームマーケットで発売されたシャハトのクレイジーチキン(Dive)を再デベロップしたタイトル「ウキヨエ」のご紹介です!「ウキヨエ」は1867年のパリ万博がきっかけで始まった西洋のジャポニズムムーブメントがテーマ。
春ゲムマには行けなかったんだけどウキヨエはどうしても欲しくて、実はAmazonでポチってたんですよなー。なかなか時間がとれず開けることが出来ませんでしたがやっと開封することが出来ました!本日は浮世絵をコレクションして作家ごとの個展を開き、美術商としての成功を目指す美しいゲーム「ウキヨエ」をご紹介いたしますよ!
ウキヨエ(UKIYOーE)
プレイ人数:2〜4人
対象年齢 :10歳以上
プレイ時間:20分
国内発行元:ウキヨエ - さとーふぁみりあ
リンク
Boardgamegeek
ウキヨエってどんなゲーム?
ウキヨエは日本でも人気の高いミハエル・シャハト氏が2003年にリリースした「クレイジー・チキン(Dive)」をベースにして、ゲムマではお馴染みのさとーふぁみりあのさとーとしき氏とシャハトご本人が改めてルールを見直したバリエーションタイトルです。
手札に集めたカードからコレクションを公開して個展を開き得点を集めていくというシンプルなカードゲームなのですが、他のプレイヤーが開催している個展を上回るカードを公開することで個展のオーナーを上書きすることが出来きます。
各カードの構成枚数が作家ごとに異なるので、プレイされたカードの枚数や得点を自ずと意識しなければ勝てないため、ただの早どりにはならないのが最大の魅力。手札にある最終得点となるカードの値と山札や相手の手札にあるカードの中身を少ない情報から推測しながら3ラウンドをプレイして勝敗を決めるウキヨエ。シンプルなルールにもかかわらずとても悩ましく、それでいてダラダラゲームが長引かないよう調整されているバランスの良いゲームです。今コレクション出して良いのか?良いのか?あと1ターンまったほうが良いんじゃないか?など思い切るタイミングをモジモジ考えるジレンマたっぷりのゲームですよ。
ウキヨエのコンポーネント
兎にも角にも浮世絵カードを見て欲しい。有名な作家の作品ばかりなのでどこかで見たことがある浮世絵がいっぱい出てきます!
カードのサマリーのようなシートもついていて、現在の所蔵先とかが判るようになっているのも憎い。
そしてコンポーネントで1番好きなのがこのボックス。よく見ると江戸の待ちっぽく見える先にスカイツリーの影があるんだよ!いやぁ..洒落てるじゃないかい?憎いねぇ....
ウキヨエのルール・遊び方
ウキヨエの準備やルールはとてもシンプルです。遊び始めるまで時間がかかるなんてことはほぼありません。
ゲームの準備
ゲームの準備はとても簡単。
- カードをよくシャッフルして伏せて置き山札を作る
- 各プレイヤーに5枚づつ手札を配る
- スタートプレイヤーを決める
箱からカードを出してシャッフルして、配ったらすぐに遊び始めることが出来ます。
手番の流れ
手番は以下の手順で行いますよ。
1)カードを1枚づつ、2回引く
山札または捨て札の山の上から引きます。山札から1枚、捨て札から1枚のように組み合わせてもOK
2)手札からカードを1枚捨てる、または個展を開く
a)カードを1枚手札から捨てる
カードは捨て札の山に表向きで捨てます。下のカードを見えないように乗せますよ。
b)個展を開く
手札から同じ絵師のカードをまとめて場に出し、その絵師の個展を開きます。個展を開く場合は以下のルールに従います
- 個展を開く最低枚数は2枚以上です。
- どのプレイヤーも個展を開いていない絵師のカードを出す場合、手札から何枚出して個展を開くか自由に決めることが出来ます。
- すでに誰か(自分も含む)によって個展が開かれている絵師のカードを出す場合は、すでに出ているカードの枚数+1枚以上のカードを出さなければなりません。上回られた個展のカードは捨て札に捨てなければなりません。
- 選んだ絵師のカードを出す時、その絵師のカードを一部手札に残しても構いません。
- すでに場に出ている個展カードを捨て札にする際、捨て札の山に置く順番はそのカードを捨てるプレイヤーが自由に決めることが出来ます。
ラウンドの終了
以下のいずれかの条件がラウンド終了条件です。
- 6人目となる絵師の個展が開かれた(全プレイヤー合計)
- 山札が無くなった
いずれかの終了条件が満たされたあと、その条件を満たしたプレイヤー以外の全員が後1手番づつプレイし得点計算となりますよ。
得点計算
ラウンドが終了したら、全てのプレイヤーはまず手札を捨て札にします。
その後、自分の開いている各個展から1番得点(数字)が低いカードを1枚だけ獲得し、残りのカードを捨て札にします。獲得したカードはまとめて手元に伏せておきます。次のラウンドでは、獲得されたカードはゲームに含まれません。
1、2ラウンド目の得点計算だった場合は次のラウンドの準備を行い、新しいラウンドのプレイを開始しますよ。3ラウンド終了後に手元に獲得していたカードの得点を計算し勝敗を決めます。
ウキヨエの感想・まとめ
ウキヨエの元になったシャハトのクレイジーチキンは遊んだことがありませんでしたが、ウキヨエめちゃ面白いな!ルールはとても簡単だけど勝つためには色々頭を使うのでライトなゲームのお手本のようなバランス。
- ルールがとても簡単
- 勝つためには程よく悩む
- 短時間でサクサク回る
パッとだしたとしても、初めての人でもすぐルールを覚えることが出来るし勝つために何をすればいいのかも理解がしやすい。ただ上手く勝つにはカードの流れを把握する必要があるし、誰が何を持っているのか?の読み合いも楽しくなるよう工夫がされています。この辺りの調整についてはデザイナーズノートも公開されているので興味がある人は読んでみると良いと思う。ゲームバランスの調整の難しさや面白さがよくわかる内容で、デベロップ作業の大切さを感じられる記事でした。
小さく出して早めに終了フラグを切りに行けば個展の上書きがくるくる回るし、ギリギリまで粘って高得点を狙ったプレイも出来る。どれもどのカードがどのくらい場に出て、誰が何を持ってるのか考えながらプレイする楽しさは軽やかながらしっかり遊んだ感じを感じることが出来るルール。凄いなー。
浮世絵の美しさを堪能しまくる
そしてもう一つの魅力といえば浮世絵カード。著名な絵師たちの代表作が描かれているのでカード一つを眺めてても和物好きとしてはたまらなく楽しいのです。
お気に入りのカードをいれた個展を開いてみたくなるけど、、見返り美人1点だしな...とか考えながらカードを選ぶ楽しさはたまらないものがあるぞ?知らない作品もたくさん入ってたし、知的な好奇心を刺激してくれるアートワークも最高でした。
ウキヨエ、かなり好きなカードゲームです。最近重いゲームをこねくり回していたことが多かったのでウキヨエはかなり新鮮な感じでしたが、カードセットだけでこの楽しさを作れるってほんとに凄いと思います。
2人から遊べるしコンポーネントはコンパクトだし、バッグの中にポイっと入れておきたいボドゲですな!トリテや大富豪とはまた違った楽しさを感じられるタイトルですよ!
和物系好きだけど、ウキヨエは久しぶりにドストライクだな。。。
豊国の高らいや推し。
【ウキヨエ(UKIYO-E)販売情報】
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