ども。コモノです。
今日は年末に勢いでポチってしまったハギスのご紹介です!なんとなく見た目が好き&大富豪系みたいだしきっと楽しめる、くらいの感じでポチりましたが、、、思ってたよりずっと面白かった!(すみません)
大富豪系と聞いて「うきゃー!」とか「ドヤァ....」ともっとなるかと思ってたら、結構考え所もあってじっくり勝ち筋を考えながら遊ぶゴーアウト系でした。遊びやすさと満足感がしっかり同居してる感じするハギス日本語版をご紹介いたしますよっ。
ハギス(HAGGIS)日本語版
プレイ人数:2〜3(4)人
対象年齢 :13歳以上
プレイ時間:45分
国内発行元:ハギス 日本語版 - Engames Shop
Boardgamegeek
ハギス(HAGGIS)ってどんなゲーム?
ハギスは大富豪と同じく手札をいち早く無くすゴーアウト系のカードゲームです。カードの出し方やカードを獲得する方法はトリックテイキングにも少し似たゲーム。大富豪やトリックテイキングを遊んだことがある人なら「なるほどなるほど」とすぐ遊べそうな手軽さを感じるルールでございます。カードイラストがめちゃ綺麗!
ベッドを絡めた得点方法や公開された状態のワイルドカードなど、ルールの随所に他のプレイヤーとの駆け引きを意識する仕掛けがあって、単純に早く上がることだけを考えていれば良いようなゲームにならない魅力があります。これが戦略的にプレイしないと、と言われる所以。自然と結構考えながらプレイすることになり、このトリックは落としても次であーして、こーして。。。と考えながらプレイすることになります。カードをなくすタイミングだけではなく、獲得するカードも意識したプレイが必要なんですな。
2010年が初版
ハギスの初版は2010年。これまであまりその名前を聞いたことがないゲームでした。BGGの説明を読むと2010年から2011年にかけて幾つかの賞にノミネートされていますが、受賞歴はないみたい。その後もギークなプレイヤーたちの間で密かに支持され続けていたゲームのようです。今回Engamesがハギスを出すことになったのはそういった背景もあるのかな?
大荒れの予感がするベッド
ハギスで気に入ったルールがこのベッド。トリテのビッドのようなルールなんですけど勝てば万歳、負ければ阿鼻叫喚。しかもベッドしてもしなくても良いという選択制なのがまた憎いのですよ。
ラウンドの最初に行うチャンスがあるベッドは成功させれば大きく得点できますが、失敗すると他のプレイヤーに持っていかれるリスキーさがあります。配られた手札をみて予想をするわけですが、まぁ上手いこと予想なんかできるはずもなく....(笑)コンビネーションのボムや宮廷カードなど、予想のハードルをあげる仕掛けが随所にあるので勢いベッドしてもゴーアウトを逃して「ぐぬぬ...」となることは割と発生する予感。このベッドのルールでハギスがグッと盛り上がる気がしますなー。
ハギス(HAGGIS)のコンポーネント
日本語版のコンポーネントは別府さいさんのアートワーク。ステンドグラスのようなイラストデザイン、かっこいいですな!タロットサイズのカードはプレイする時も持ちやすくて取り回しが良いサイズ。携帯性はちょっと落ちますが、コンポーネントとしてはカードだけなので市販のタロットカードケースとかに入れて持ち運びもできそうです。
カードの構成は5スート(色)で2〜10のランク(数)が基本。そこにJ-Q-Kのワイルドカードが宮廷カードとして加わります。
ハギス(HAGGIS)のルール・遊び方
ゲームの準備
トリック(ミニゲーム)を繰り返し、カードを獲得していきます。プレイする人数によって細かな変更があるのでルールはしっかり把握しましょう。まずプレイ人数に応じたカードを準備しますよ。
- 2人➡︎4スート、2〜10各1枚(計36枚)
- 3人➡︎5スート、2〜10各1枚(計45枚)
その後に最近スコットランドに居たプレイヤーがディーラーとなりカードを配ります。
- 各プレイヤーに宮廷カード(J・Q・K)を1枚づつ配る
- 各プレイヤーは宮廷カードを手元に公開して配置する
- スートカードをよくシャッフルして8枚(3人なら3枚)を表を見ずにテーブルに伏せる(ハギス)
- 残ったスートカードを各プレイヤーに14枚づつ配る
- 各プレイヤーに各種ベッドカードを配布する
- プレイヤーで相談しゲームの勝利条件(ショートorフルゲーム)を決める
手札とならなかったハギスはゴーアウトしたプレイヤーの得点に加算されます。勝利条件については最低でもショート(250点または6ラウンド)が推奨されるみたいですが、プレイヤー同士で合意していれば自由のようです。フルだと350点 or 8/9ラウンドぐらいとなるみたい。
ベッドについて
各ラウンドの初めに、各プレイヤーはベッドすることができます。ベッドの対象は自分がこのラウンドで1番最初にゴーアウト出来るか否か。つまり自分がラウンドの勝者となれるかどうか賭けることが出来るのです。ベッドにはベビー(5点),リトル(15点),ビッグ(30点)の3種類あるので慎重に選択しましょう。もちろんベッドしないことも選択できます。なお、ベッドを外した場合はベッドの得点が他のプレイヤーに渡ります。慎重な判断が求められますが、大きく賭けることも勝利への近道です。
手番の流れ
プレイやは自分の手番で以下のいずれかを行います。
- より強いコンビネーションを手札からプレイ
- パス
以下のいずれかの条件を満たした時にトリックは終了します。
- 2人以上連続でパスする
- 2人のプレイヤーがゴーアウトする(3人プレイ時)
2人プレイの時は1人がパスまたはゴーアウトした時点でトリックは終了します。
カードの獲得(トリックの勝者)
トリックの勝者(最後にコンビネーションをプレイしたプレイヤー)は、トリックでプレイされたカードを獲得します。ボムをプレイしたプレイヤーは勝者を指名(2人プレイなら相手)し、指名されたプレイヤーがトリックのカードを獲得します。
ラウンドの終了条件が満たされていない場合は、トリックの勝者がリードプレイヤーとなって残った手札で新しいトリックを始めます。
ラウンドの終了
1人を除くプレイヤー(2人プレイならどちらかのプレイヤー)がゴーアウトした場合、そのラウンドは終了します。ラウンド終了時に得点を計算するので以下の点に注意しておきます。
- 最初にゴーアウトしたプレイヤーが最後のプレイヤーの手札を獲得する
- 2人プレイ➡︎相手の手札の枚数(宮廷カードを含む)を記録しておく
- 3人プレイ➡︎残っているプレイヤーの中で、最も手札枚数が多いプレイヤーの枚数を記録
2人プレイと3人プレイでは、ゴーアウトした際の手札枚数の記録方法に違いがあるので間違えないようにしましょう。
得点計算
ラウンドが終了し、カードを獲得し終わったあとに得点を計算します。得点カードは「3-5-7-9,J,Q,K」の7種類です。
- 記録しておいた他のプレヤーの手札枚数×5点
- 獲得した得点カードの点数(3〜9各1点,J×2点,Q×3点,K×5点)
- ハギスカードの点数
- ベッド成功➡︎ベッドの得点
- ベッド失敗➡︎このラウンドでゴーアウトしたプレイヤー、ベッドしなかったプレイヤーにベッドの得点を献上
これらを合計してラウンドごとの得点を各自記録します。冒頭で決めたゲームの勝利条件が満たされるまでラウンドを繰り返しプレイするよ。
宮廷カード
J.Q.Kの3種類のカードは宮廷カードと呼ばれ、ラウンド中は公開した状態で保持します。宮廷カードはワイルドとして使用することが出来るため、使うべきタイミングが重要になります。また得点カードとして得られる点数も高いのが特徴です。
コンビネーション(役)の種類
プレイする時はリードと同じ枚数のコンビネーションでなければなりません。
シングル
単独のカードで出すパターン。ランク(数)の大きい方が強い。
セット
同じランク(数)を2枚以上で出すパターン。ランクの大きい方が強い。
シークエンス
同じスート(色)で3枚以上をランクの連番で出すパターン。より強いランク(数)を含んだシークエンスが強い。
ステア
5-6の連番を宮廷カードを使用して出した状態
同色2枚以上のランクの連番を1グループとして、2グループ以上で出すパターン。連番の枚数が2枚以上で良い点がシークエンスとは異なる。
ボム
ランクが3-5-7-9の組み合わせのパターン。どのコンビネーションに対しても勝つことが出来る。ボムがプレイされた場合、次の手番のプレイヤーはボム以外をプレイできない。ボムはカードの構成で強弱を判定する。
(強)同色3-5-7-9 > J-Q-K > Q-K > J-K > J-Q > 3-5-7-9(弱)
2種類のペアルール
ハギスの日本語版には2種類のペアルールが載っています。通常のルールに比べると他のプレイヤーとのインタラクションが強くなる面白そうなルールでした。慣れてきたら試してみたいぞ。
4人戦「ハギスとニープス」
2vs2のチーム戦です。ラウンド開始時のチーム内ドラフトや、ベッドルールに工夫のある面白そうなルールです。ゴーアウト順を1番目,2番目と同じチームメンバーが連続してとるスラムは得点加算のチャンスです。
3人戦「ハギスとタティーズ」
ベッドによる得点調整が面白そうな3人用ルールです。羊飼い(ベッドしたプレイヤー)と羊に分かれてのプレイは通常の3人戦よりもより駆け引き感が強くなる調整がされています。羊飼いになるためのオークションのような駆け引きも楽しそう。
ハギス(HAGGIS)日本語版の感想・まとめ
大富豪というと、カードをドカッとだしてイチ抜けっ!みたいな勝ち方が楽しいですが、このハギスはちょっと違う感じのプレイ感です。トリックで集めたカードによってはゴーアウトしたプレイヤーとの差をそこまで広げずにラウンドを終わる事も出来なくないような、そんな希望を感じられるルールなのです。
トリックやラウンドごとに勝敗や得点が発生するため、目標点を集めるまでに中弛みしずらく、勝っても負けてもしっかり考えたなぁ...という満足感が得られるのも良き。とはいえ難解とかそういう事はなくて、ちょうどいい感じで頭を使います。ベッドなど一発逆転的な爽快感を感じるプレイも楽しめるので決して小難しいようなゲームにならないのも楽しいよ!
いや、こういうゲームって実際触ってみないと楽しさわかんないよな。。とあらためて思ったハギス。なんとなく口コミとイラストで購入しましたが、かなり楽しいカードゲームだと思います。1ゲームも小一時間くらいと満足感が感じられるのも良かった。ベースが大富豪系のルールなのでそんなに難しいことなくルールを覚えることもできるし、食後の1ゲームとか、仲の良い友達とか家族との団欒には良いライトゲームですな!
これはペアルールの2つ「ハギスとニープス/タティーズ」も遊んでみたいな。
特に3人用の可変ペアルール面白そう。羊飼い、期待しちゃう(ↀωↀ)!
【ハギス(HAGGIS)日本語版 販売情報】
駿河屋はコチラ(旧版も良いぞ)
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