ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

主にボードゲーム中。ぼっちの時間を豊かにしたいブログ。

カーネギー(Carnegie)【ボードゲーム】|富を得た先には人々の幸福を。鉄鋼王の背中を追いながら、資本経済の申し子となれるのか....これ、ど、ど、どうするん(´⊙ω⊙`)?

ども。コモノです。

 

今日ご紹介するのは「カーネギー」です。カーネギーは北米を舞台にした経済発展系のボードゲーム。プレイヤーは起業家となってアメリカ全土を巡り、各地に建物を建て事業を拡大し、得た収益を教育や福祉などに寄付し名声を得ていくというゲームです。いわゆるビジネスで成功した人が名士と呼ばれていくようなそんな道筋を辿るボドゲなのです。(その道とは縁遠すぎだけどもな...)

見た目で惚れちゃってキックスターターエディションをポチっちゃったんですが、リアルなお仕事の影響でしばらく開ける事が出来ておりませんでした。ボドゲでもプレイヤーのビジネスパッスンとしての真価を問おうというカーネギー。ふっふっふ....ご紹介いたしますよ!

 

 

カーネギー(Carnegie)

プレイ人数:1〜4人

対象年齢 :12歳以上

プレイ時間:120〜180分

国内発行元:数寄ゲームズ

[rakuten:baton-store:10018189:detail]

※リンクはリテール版

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

 

 

カーネギー(Carnegie)ってどんなゲーム?

アンドリュー・カーネギーは名言をいくつも残している人物。ゲームもそれを参考にしてるんじゃない?と思うポイントがいくつかあるのです。

「笑い声のないところに、成功はない」

果たしてカーネギーはプレイ中に笑い声があがるだろうか?というと、ソロプレイで浮かんだ笑いは自虐。そう自虐的な薄笑いのみ....まず何をしたら良いのか、迷子になったことを告白しておきます。そんな実力主義の重量級ゲームです。

「2番手では殻しか手にする事はできない」

資本経済そのものを体現したかのようなストイックなワーカープレイスメント。それが世界の鉄鋼王カーネギーの名前を冠した「カーネギー」のリアルです。アンドリュー、どうしたらいいんや....く、苦しいよ.....

「他人と最もうまく協力できる人が最大の成功を収めることになる」

基本的なメカニクスはワーカープレイスメントですが、プエルトリコなどでもお馴染みの1人が選んだアクションを全員が行うというルールが採用されています。

まさにアンドリューの格言通り、他のプレイヤーが選択したアクションをいかにうまく利益に繋げていけるかを考えゲームを組み立てるという面白さがカーネギーにはございます。当然そんなことを考える余裕などまだありません。

アンドリュー・カーネギーのようにあれ

ゲームのタイトルになっているカーネギーさんは、アメリカに実在した鉄鋼王と呼ばれるまでに事業を成功させた人物です。カーネギーは会社を大企業に成長させたのち65歳ですっぱり事業まるごと売り払い、その利益を教育や文化施設に寄付し社会貢献に尽くしたんですよね。資本家として非常に多くの尊敬を集めた人物でした。アタシもカーネギー・ホールというコンサートホールの名前は知ってたよ。

ゲームでもそんなカーネギーのようにあれと、ただ資金を儲けるだけではなく寄付もうまく行わないと勝てない、そんな利益を社会に還元することで勝利点が生まれる仕組みとなっています。

ジョルジュ・ザビエル&イアン・オトゥール

ゲームデザイナーはトロワや銀杏都市のジョルジュ・ザビエル。そしてアートワークはラセルダ作品でお馴染みのイアン・オトゥールです。

どこかで見たことある蒸気機関車ですわよ....

カーネギーの情報を最初に見た時にこのコンビってだけで欲しくなってしまったのは、もはやパブロフの犬。この見た目に惹かれるのにゲーム内容にけちょんけちょんにされる感じ、重量級ゲームが好きなのだけど下手の横好きの域をでない現実。。。

 

カーネギー KS版のコンポーネント

本日ご紹介しているのはキックスターター版になりますよ。

キックスターター版は各コンポーネントがトレイに収められていて準備や片付けがとっても簡単になっているのが嬉しい。

各プレイヤーのコマや初期資源がセットになっているトレイや、部署タイルが綺麗に並べられたトレイなどそのまま開いてすぐ使えてしまうという感動仕様。

イアン・オトゥールのデザインセンスがお好きな方ならウキウキプレイできる事は間違いなし。

リードプレイヤーに渡す汽車コマもキックスターターエディションでは金属製になっております。ピカピカしておりますよ。あとキック版には別売となっているミニ拡張があらかじめ同梱されております。

 

カーネギーのルール・遊び方

カーネギーの基本メカニクスはワーカープレイスメント。リードプレイヤーは4種類あるアクション区分(タイムライン)のうちの1つを選びます。選ばれたタイムライン(人事・管理・建設・研究)に該当する部署のアクションは、リードプレイヤーから順に全員が行います。アクションフェイズではまず全員がイベントを処理し、その後順番にアクションの処理を行いますよ。

イベント(全員同時に)

選ばれたタイムラインにあるアイコンによって2種類のイベントのいずれかが発生するのです。

収入

全米にある4つのエリア(East/middle West/West/South)のいずれかのアイコンにタイムラインマーカーが置かれた場合、そのエリアに社員を派遣しているプレイヤーに収入イベントが起きます。

  1. 輸送トラックによる収入
  2. 建設済み事業からの収入

社員は本社に帰還する時に収益をもたらしてくれます。ただし、帰還後の社員はすぐに働けるわけではなく、会社のロビーに集まり次の指示を待つのです。

寄付

?マークのアイコンにマーカーが置かれた場合、メインボード上部にある任意の寄付トラックに寄付を行うことが出来ますよ。寄付はゲーム終了時に勝利点ボーナスをもたらす条件が示されているので、自分の戦略にあった寄付トラックを見定めるのです。

アクション(手番順に)

アクションは選択されたタイムラインに対応した部署で実行されますよ。アクションは他のプレイヤーも順番に実行するので、自分の利益だけではなくライバルたちの状況にも目を配る必要がありますな。

a)人事:社員コマの移動や新規雇用など、主に人材配置面

b)管理:資金・資材の調達や新規部署の新設など

c)建築:マップ上に新しい施設を建設

d)研究開発:輸送状況の改善や各施設の事業レベルの改善など

各分野のアイコンを持っている部署タイルの効果を、そのタイルにいるアクティブな社員数分処理することが出来ます。ワーカーとなる社員は部署タイルを移動すると寝ちゃうので起こす(アクティブにする)必要があるのですが、配置部署によっては賃金を支払わないと起きてくれません。まさに企業経営そのもののような事が行われます。

 

ソロプレイはできる?

無論出来ます!と言いますかカーネギーはソロプレイの評価も結構高いのです。オートマのバランスが良いみたい。

ソロのお相手はアンドリュー。そう、カーネギー本人がソロオートマのお相手です。ソロプレイでは最近すっかりお馴染みになったオートマ専用のデッキを使用しますよ。上級カードというものが用意されていて、デッキに使用するカードの組み合わせで難易度調整が可能です。

ゲーム終了時にアンドリューの得点を上回っていれば勝利となりますが、BGGのフォーラムだとアンドリュー強ぇぇぇ!の声多数。どんなボドゲのソロプレイでも戦略的な読み合いは出来ませんが、カーネギーのソロではアンドリューの次のカードがどのタイムラインの効果なのか把握ができるようになってます。これが地味に悩みを増してくれるんですわ....擬似的な読み合いの気分といいましょうか。

あえての情報公開があることで考慮すべき情報が増えソロでのプレイをより面白くしてくれていると思うよ。重めのボドゲが好きでソロでもじっくり考えるのが好きな人、カーネギーは良いぞ?

 

カーネギー(Carnegie)の感想・まとめ

いわゆる見た目系から最初気になり、ジョルジュ&イアンコンビということでポチったカーネギー。完全な公開情報の元でバッチバチの実力戦が繰り広げられる!ゲーマー怖ぇぇ!ってなるのかなと思ったのですが、自分のレベルでは他人のプレイを気にする余裕は生まれないという事がわかりました。

何をすべきか、優先度を見定める重要性

まず事業計画ではないけれど、何を戦略の中心に据えるか早い段階で見定める必要がありそうです。盤面にはいくつかのボーナス点を集める手がかりが見えています。例えば大都市間のルート構築で勝利点を稼ごうと思った場合、そこから得られる勝利点は寄付や輸送トラックのボーナスなどもあります。どうすればボーナスを得られるのか、そこを把握できると楽しさが倍増しそうです。2回ソロで遊んでもまだあと一歩足りない感あるけど。

決して怠けているわけではない社員たち

派遣先から帰還したり、人事によって他部署に移動させられた社員たちは新たな賃金を払わないと働ける状態になりません。彼らのやる気はお金で買うのです。

何やら親近感が湧くのは気のせいなのか....しかし効率よく勝利点を得るには部署タイルの効果を把握するのは必須。自社の各部署がどのような仕事をしていて、何に強みを持っているのか、しっかり把握してこそ経営者なのですな!

あれもこれも、これやっておかないと次にあれが、、、と常に先を見通しておかなければうまくことの運ばないカーネギー。自分の経営手腕はさておき、ボドゲで考え事をしたい派としてはかなり楽しいゲームでした。どんなシーンでも100点超えるって位からがたぶんゲーマーの領域なんだと思われるので、そこまでくらいはなんとかしたい。

 

忘れがちなメモ

これは完全に自分の能力が悪いんですが、遊んでいて忘れがちになった処理をまとめておきます。

タイムトラックマーカーの処理

タイムラインは一番右に到達するとそれ以上は進めません。しかしそのタイムトラックのアクションを行いたい時にこの処理が発生します。当該のタイムラインの1つ下にあるマーカーを裏返し、イベント時にそのすぐ右のエリアのアイコンを処理するのです。

人事部には隠れた働き者がいる

企業ボードに描かれた人事部には、ずっとアクションを行ってくれる隠れた社員(印刷されてた)がいるのです。彼は他部署に異動する事はありませんが、かならずそこに居ます。なので人事部に配置できるコマって最大2つなんよね.....

 

久しぶりの重ゲーでしたがカーネギー、めちゃ堪能いたしましたっ(ↀωↀ)!

 

【カーネギー(Carnegie)販売情報】

リテール版はこちらから。

[rakuten:baton-store:10018189:detail]

キックスターター版もまだ入手可能だよ!

 

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