ども。コモノです。
今日は久しぶりに重いゲームを開封です。それは年末年始の浮かれに浮かれた勢いでポチったルチアーニ新作「ゴーレム」です。やはりなんと言っても目を引くボックスアート、そんじょそこらのボドゲと圧倒的に圧が違います。ゴーレムと目が合います。
視線を交わしたその先には、、、何がいったい見えるというのでしょう?うなるパラメーター、交差しすぎて混乱する思考、ヘビーユーザー以外を軽々と混沌の壺に落としているらしいゴーレム。でもその混沌がいいじゃない?1人でもじっくり悩みたいじゃない?というソロ系ゲーマーの方に向け、今日はゴーレムを開封してみたいと思いますよ!
ゴーレム(Golem)日本語版
プレイ人数:1〜4人
対象年齢 :14歳以上
プレイ時間:90〜120分
国内発行元:テンデイズゲームズ
Boardgamegeek
ゴーレム(Golem)ってどんなゲーム?
ゴーレムはバラージやマルコポーロでおなじみのシモーネ・ルチアーニがアッキトッカのお二人と組んだ重量級ゲーム。あのロレンツォ・イル・マニーフィコと同じメンバーがゲームデザインを担当しています。BGGのルールの複雑さを表すWeightスコア(注1)は「3.98」で、かなり重い部類に入るボードゲームです。いわゆるゲーマーズ向けのボードゲームということになりましょう。
拗らせたパラメーター?
事前の評判やテンデイズゲームズからのアナウンスでは「拗らせたパラメーター上げ」みたいな事が囁かれていて、興味をそそられるとともに若干腰が引ける感じもあったゴーレム。果たしてアタシは楽しめるのか....悶々としながらも勢いで購入したのです。
テーマやらアートワーク優先でついポチりがちですが、ゲーマーズゲームについては本当に合わないやつは合わないので遊んだ方の感想は重要です。でも正直なところルールを読んだだけだと「こじらせている」と言われるのがどのあたりを指すのかよくわかんなかったんだよね。皆様のこれまでの経験がそう言わせるんだと思うんだけど、何度か遊んでみたらもしかしたら実感できるのかな?
ゴーレムを産み出す研究の先
ゲームのテーマはゴーレムの誕生。自動人形の研究に賭けてる狂ったラビと、その助手の奔走が盤面で繰り広げられます。ボックスのアートからして重い辛辣なテーマなのかと思ったんだけど、実は意外とコミカルなんじゃないかと思わせるところも多々ありました。研究によって生み出されたゴーレムが街を徘徊するわけですが、奴らは毎ラウンド自動で歩を進めます。コントロールを失わないようにするためには助手がひたすらゴーレムと並走していなければならないのですが、ままなりません。
知識を深掘りし(研究)、ゴーレムをコネコネし(ゴーレム)、貴重なアーティファクトを鋳造しますが、そんな自室に引き篭もって出てこないラビのため、街区におりたったゴーレムの面倒を助手たちが見るのです。ラウンドごとに先に進もうとするゴーレム、追いかける助手。きっと無垢なゴーレム達が良かれと思って行った事が、誰か市民の迷惑になってしまうという事なのでしょう。いつだって知恵の探求というのは人々のためにあるものなのです。
ゴーレムのコンポーネント
さすが重量級。箱も分厚いし中身も濃いですぞ!
そんなにコチャコチャしてないように見えるのはタイルをまだ抜いてないから。
ほっほっほ....
シナゴーグ(わりと重要)
組み立てる必要があるシナゴーグ。ユダヤ教の礼拝堂を建てるのは難しくはありませんでした。
完成したこちら、ルールブックによれば分解する必要はなくしまえるそうです。(建物は台座のトレイに乗ってるだけ)
このシナゴーグにマーブルを放り込み、アクションの強弱が決まるのです。
うまくばらけずに苦労しますが、ばらけた方がゲームとしては楽しそう。マーブルの投入にはちょっと工夫が必要かもしれないですな。
久しぶりにタイル抜きに没頭した。仕分けてしまえば種類が多いわけではないのだけど細かいタイルが多いので無くさないように注意しましょう。
ゴーレムのルール・遊び方
準備も含め、アクションの詳細やアイコンなどしっかり把握しておかないと処理間違いを起こすので簡単な流れだけ説明するよ。ルールブックはしっかりよんで、間違いのないように行いましょう。
勝利条件
ゲームは4ラウンド。最後に一番多くの勝利点を獲得したプレイヤーが勝利するよ。
ラウンドの構成
各ラウンドは以下のフェイズで分けられている。
- 整理フェイズ
- ゴーレムの移動フェイズ
- アクションフェイズ
- 手番順決定フェイズ
- 人物への影響フェイズ
- 収入・向上/進展フェイズ
- ゴーレムの支配フェイズ
アイコンの把握が重要
ルールブックを片手にゆっくり流してみたけれど、なかなかアイコンの把握に手間取りました。マイ記憶力よ...でも頭に入ってしまえば大丈夫。一部不明瞭な部分についてはBGGのフォーラムでも話題になっているようなので、疑問に思った部分は確認しながら遊ぶと良いと思う。
Forums / Rules|Boardgamegeek
ソロプレイはできる?
ゴーレムはソロプレイに対応しておりますよ!オートマカードと専用のトークンがいくつか付属しています。まだ全然手をつけられていない(ソロゲーマー向けにとか言っておきながらも...スマヌ)けど、ソロプレイも楽しそう。プレイできたらふわっと感想を追記しますよ!
ゴーレムのUnboxingまとめ
箱の開封とルール確認まで2日かけてやってみましたが、久しぶりの重量級ということもあってやはり満足感は半端ないっすな!ただ最近ルールなどわかりやすいボドゲで遊ぶのが多かったせいか、ルールの把握には手間取りました。ゴーレムは特にアイコンまわりの処理を正しく抜け漏れなく行いたい系のボドゲ。一つのパラメーターの上げ忘れが後々響いてくるので最初は丁寧にチェックしながら遊ぶと良いと思います。
アイコンの把握はキモ
ゴーレムは可愛い。しかし(+0)とか+1とか!とか、パッと見ではちょっと覚えきれなかったよ....赤い数字はコストって覚えときましょう。白い数字は●回とか●個とかの変数だよ。
あとこの矢印な。上向きで青(研究)、赤(ゴーレム)、黄(アーティファクト)の3種類あるんだけど、これはアップグレード処理を指すアイコン。なにかその向きに従ってコマを動かすように見えてしまって、毎回混乱してたんだけど。。。手前の四角いタイルなら「8金はらってこのタイルを向上(裏返す)」という意味になる。実際は裏返すだけではなく配置する場所を変更する場合もあり、ルールブックでは改良と表示されているよ。ゆっくり読めば分かるんだけど、なかなか頭に入ってこずにムホーッ!ってなりました。
そして噂のパラメーター
拗れているかどうか(結局まだその意味は実感というか理解できてない...w)はさておき、くっそややこしいな!ゴーレムトラックでパラメーターあげたら勝手に徘徊するし、徘徊しすぎて助手を置き去りにされたら大量失点するし、かといって助手....のように割と色々な要素が絡んでいてどのトラックをあげればどうなる、というような判りやすさは感じないボドゲです。
街の各ブロックに配置する効果タイル(ゴーレムが働くと得られるやつ)はランダムなので、繰り返し遊ぶ場合でも前回と同じプレイは恐らく通用せず、青・赤・黄のいずれかを先行させつつ、でも最終的にはある程度のバランスをもった伸ばし方が良いような、そうじゃないような....?
手番で3回行うアクションのうち、ラビアクションはインタラクションありきでなんか単独行動。ゴーレムに命吹き込んでる当人のはずなのに、ラビは気ままにシナゴーグの手前でフラフラしてるわけですよ。
助手の苦労がわかるぜ・・・
まだまだゴーレムの面白さをうまくお伝えするには実力が迫りきれていない感じなのですが、アイコンの意味が頭に入ってくるといわゆるパラメーターコントロールに目が向く感じあります。あっちを上げたらこっちが....全ッ然足りてねぇぇぇ(;;゚;Д;゚;;)って奴です。
プレイ中「どのパラメーターを上げ次のアクションをどうするか」を考えるわけですが、ゴーレムはその幅がかなり広くて頭を使い続ける事になりそうな印象。特化型がいいのか、バランス型が良いのか、それすらまだ見えておらず。なによりゴーレムを支配下に置くためのお支払いが苦しすぎてツライ。可愛いゴーレム達をどうするのか?だけでご飯3杯食べれるくらいは悩みます。それだけで楽しいと言えば楽しいのよね。
でも1回目よりも2回目のほうが間違いなくうまくコントロールできている感じがありました。この感覚がもし3回目も得られるなら....くりかえし遊ぶことでどんどん楽しくなってく重ゲーかもしれませんな!(重ゲーにはそういう要素多めだけどもね)
今回はソロプレイのカードを捲るところまで辿り着かなかったので、もう少し面白さの一端に触れられるよう繰り返して遊んでみたい。ソロでもきっと同じようにうまくなってく感じあるはず、あるはずなんだ。この悩ましさそのものを楽しむ感じ、久しぶりの重ゲーは良い。ゴーレム、良い。
あぁでもゴーレムがうまくなったって、言いたい(`・ω・´)フンスッ!
【ゴーレム日本語版 販売情報】