みなさまこんにちは。コモノです。
今日は硬派なワーカープレイスメントゲームのご紹介ですよ。
先日開封した「バラージ」の作者であるシモーネ・ルチアーニ氏。その方のボドゲといえばかなり評価の高いゲームが揃っていることでも有名です。ぼっちのホビーBlogで扱うソロプレイ可能なゲームがほとんどなく、実はバラージくらいしか正式なソロモードは持っていないのも事実。(まだ遊べてない)それでも何故だか欲しくなってしまう。。。これはボードゲーム好きの性(さが)なのか?いやもはや業(ごう)といっても良いかもしれない。(そんな訳ない)
という事で「ロレンツォ・イル・マニーフィコ」です。すみません、以前こっそりポチってました。すみません。すっかり開封するタイミングを逃してしまっておりましたが・・・やっぱルチアーニがキテる今だろ?....今だな?(☼ Д ☼) クワッッ!!!
ってー事で、ロレンツォさん開けます。評価高い作品、楽しみっす。
ロレンツォ・イル・マニーフィコって誰よ?
実はこの方、世界史に出てきます!教科書での読み名はロレンツォ・デ・メディチですね。なので中世イタリアに実在した方がゲームのタイトルになっています。
By Peter Paul Rubens ,Public Domain
ルネサンス期のイタリアで絶大な権力を誇ったメディチ家ですが、ロレンツォはその最盛期の当主ですな。あのミケランジェロのパトロンとしても有名な方なのです。時代は異なりますが、あのルーベンスも肖像画を残してます。当時写真はなかったはずだけど、何みて描いてたんでしょうかね?このロレンツォ・デ・メディチが統治する当時のフィレンツェ共和国がこのゲームの舞台ですよ。ルネサンス最盛期だな!
ロレンツォ・イル・マニーフィコ 日本語版
プレイ人数:2〜4人
対象年齢 :60〜120分
プレイ時間:12歳以上
Boardgamegeek
コンポーネント全体
コンポーネントはシンプル。コマ類が多く見えるけど、ワーカープレイスメントですし。
プレイボード
ロレンツォ・イル・マニーフィコのボードは縦長なタイプ。テーブルに置いてみたけど、結構でかいぞ。 4つの塔が印象的。
プレイヤーボード
結構シンプルな個人ボード。4つの塔から獲得したカードを配置するのだ。さらに個人ボードにはボーナスタイルが付く。
収穫アクション(下段)と生産アクション(上段)を行うと、タイルに描かれている資源やポイントが貰える。上級ルールで使用する場合は、ボーナスタイルを裏返すと4つそれぞれがユニークボーナスになってより戦略性が増す。
コマ類
プレイヤーに配布されるコマ類。アクションコマとディスク・マーカー類。それぞれプレイヤーカラー別に小分けにしとくと良い感じ。
アクションコマには付属のシールを貼るのだ。
各ダイスに対応したシールを貼っておくよ。無印のアクションコマはポイントゼロ。
2つの資源と使用人コマが可愛い。
木材。パックマンに見える。
石材。
使用人コマ。ワーカープレイスメントだけど、こやつはボードには配置されないのだ。アクションコマのお手伝いをする。
カード
4種類の発展カードと上級ルールで使用する提督カード。
発展カード
紫(事業)・黄(建物)・青(人物)・緑(領地)カードがあって、それぞれⅠ・Ⅱ・Ⅲの3つのピリオドに分かれているよ。
紫(事業)カード
ゲームの舞台となるルネサンス期は宗教と切っても切り離せない。後にローマ教皇庁と対立するフィレンツェだからなのか、事業といっても宗教と軍事色が色濃くでている内容になってるよ。
黄(建物)カード
とは言えゲームではフィレンツェでの名声を得ることが目的。フィレンツェを豊かにするための建物が揃っている。勝利点や宗教点を得ることもできるし、資源を交換できるアクション(生産)を建物は持っている。
青(人物)カード
フィレンツェでの影響力をつけるには、有力者とお近づきになる必要もある。幾らかのコインをお支払いすると、様々な恩恵をもたらしてくれるのが人物カードだ。
緑(領土)カード
事業を行うにも、建物を建てるにも、有力者とお近づきになるにも何かと資源や資金は必要になる。それを可能にするのが領土だ。しかし領土は簡単には手に入らない。一定の軍事力がなければ、領土を増やすことは叶わないのだ。
発展カードの効果を上手く繋ぐためには、相当の知恵を絞る必要があるな。。。
偉人カード
上級ルールで使用する偉人カード。中央のカードはゲームのタイトルにもなっているロレンツォさんだぞ。勝利点35点とか、マジすかロレンツォ。
偉人カードを手にいれるにはドラフトを行うよ!ゲーム展開にも幅が出て楽しそう。
破門タイル&カバータイル
破門タイル
ゲーム中、3つのピリオド(2/4/6ラウンド後)では教皇庁への寄進を問われる。宗教点を定められた数値以上、教皇庁に納めない場合は破門扱いとなり、以降のラウンドで破門タイルに記載されたペナルティを払い続けることになる。教皇庁はやっぱり怖いのだ。
カバータイル
2人プレイ・3人プレイの時は指定されたアクションエリアを封鎖するよ。
どちらも背景のデザインとピッタリ合うように作られていて、芸が細かい。
やはりプレイ時の雰囲気って大事だ。
ロレンツォ・イル・マニーフィコの遊び方
ロレンツォ・イル・マニーフィコの基本的なメカニクスはワーカープレイスメント。手元に4つあるアクションコマをボードに配置してその場所のアクションを行う。
アクションエリアにはあらかじめ必要な値(ダイスの目)が定められており、毎ラウンドランダムに振られるダイスの結果で戦略を練りなおさなければならない。
ただし、すべてのプレイヤーのアクションコマが同じ値として扱われるので、運要素にはならない。ランダム性はあるのだけど、そこ結果からどのようにゲームを組み立てるか各自の実力が試されるのだ。
勝利条件
6ラウンド終了時に一番多くの勝利点を得たプレイヤーの勝ちとなる。
ゲームの流れ
ゲームは6ラウンド制だ。1ラウンドで4つのアクションコマを使用して、プレイヤーはフィレンツェでの影響力を競うよ。橙・白・黒のダイス目によってラウンド毎にアクションコマの強さが変更になる。
足りない分のアクション値は使用人コマを使って補うこともできるぞ。
すでに他のアクションコマが置かれているエリアに自分のアクションコマを置く場合は、追加で3コインのコストを支払わなければならない。ワーカープレイスメントらしい縛りが随所に盛り込まれているので、やりたい事がすんなり出来ないというワカプレっぽい悩ましさが延々続く。素晴らしいな!
ラウンド中、同じ塔には同じ色のコマを2つ以上配置してはならないのだ
生産時、常時−3ポイントというひどいペナルティもある...
また、2/4/6ラウンド終了時には教皇庁への寄進を問われ、収められなかったり断ったりした場合は破門扱いを受けペナルティを課せられる。もちろん宗教点だけに気を取られていると資源が枯渇したり、使用人が足らなかったり、お金がなくて人物カードを雇えなかったりと、もう兎に角ずっと悩みっぱなしになる感じだ。
個人ボードにカードが並ぶので、牧歌的なマイ箱庭感!みたいな甘い期待はしてはダメだ。フィレンツェで生き残るため、ありとあらゆるリソースをフル活用しなくては一族を繁栄に導くことなど到底無理っ!( ゚皿゚)
これは、ガチですな。ロレンツォ・イル・マニーフィコ、、、熱い。
まとめ
噂を聞きつけ入手していたロレンツォ、ようやく開封できました!ルール確認に没頭しちゃって深夜に3時間、独りダイニングテーブルでブツブツ言ってたのだけど(いつもの事)大満足である。先日のノートルダムに続き、買ってよかったな!
各カードの効果をある程度は把握している方が強い気もするのだけど、ゲーマーズな人は初見でうまく立ち回れちゃったりするんだろうか・・・
ゲーム終盤、個人ボードにずらっと並ぶカードを見ても嬉しいというより「ああすればよかった、こうすべきだったんでは?」みたいな反省と苦しみしか産まれなかったのは(ルール確認の1人2役なのに...)きっとまだまだビギナーなのだ...´;ω;`)ブワッ
それでも運要素がないという実力派向けだけどワーカープレイスメントが好きなのであれば間違いなくおすすめ!あの悩ましさがたっぷり堪能できるのは間違い無いと思うぞ。ネットでは上級ルールのドラフトや、拡張を加えて遊ぶべき!との声も高いのでやっぱり拡張はマストバイかな?
ルネサンス時代のフィレンツェを舞台に、メディチ家の栄枯盛衰に想いを馳せながらプレイしたら絶対楽しいと思う。ロレンツォの波乱万丈な生涯についてや、メディチ家と教皇庁との対立(パッツィ家の陰謀)なんかも知っておくとより楽しいかもしれない。いつか破門タイル三連チャンで受け取ってブッチ切りで勝利を手にしてみたさあるわ。
おまけ
ロレンツォ・イル・マニーフィコにもソロのハウスルールがあったよ!
Solitaire mode + mini board for Lorenzo il Magnífico
これは和訳せねばっ(●ↀωↀ●)✧
【販売情報】
割と安定定期に入手は可能なのもよい。
ロレンツォの世界観を継いだカードゲームも出ましたよ!