ども。コモノです。
2024秋ゲムマでお買い逃し案件として悔しい思いをしていたセイル(SAiL)の日本語版。まさかのJELLY JELLY STOREで販売していることに気がついたのがちょうど1週間前だったわけですが、、、ポチった。躊躇うことなくポチってしまった。
YUTRIOさんが2021春ゲムマでリリースしたタイトル「ハーメルンケイブ」は2人用の協力型トリックテイキングというちょっと珍しいタイトル。当時も話題になってたタイトルがウェバーソン・サンティアゴのアートワークを纏ってリメイクされました。今日は勢いにのってポチったセイル(SAiL)をご紹介いたします!
セイル(SAiL)&乗組員拡張( Sail: Seafarers Expansion)
プレイ人数:2人
対象年齢 :11歳以上
プレイ時間:20分
Boardgamegeek
セイル(SAiL)ってどんなゲーム?
セイルは2人用のトリックテイキングゲームです。トリックテイキングですが協力型というちょっと珍しいゲームシステムなんですよね。1ラウンドが4トリックで終了し、5ラウンド終了までに荒れる魔の海域を脱出することを目指します。
トリックの行方が船の向かう行方
ダイヤ型のエリアが広がる海域を抜けるにはトリックの勝敗をうまくコントロールしなければなりません。ボードを挟んで向かい合ったプレイヤーのトリックの勝敗が、船の進行方向を決めるのです。トリックはただ勝てば良いというよりも、船の進む方向を見極めながら勝ち負けのタイミングを合わせるカードプレイ。お互いの進もうと思っている方向が異なると、その先はクラーケンが潜む海域かもしれないのです。
シンボルを意識し、海賊の能力を活かせ
トリックに勝つだけでは荒れた海を抜けることはできません。カードに描かれたシンボルの組み合わせで発生するアクションを考慮に入れ、かつ相手が出してくるだろうカードを想像しながら呼吸を合わせる必要があるのです。また自分が選んだ海賊の持つ能力を活かせるかどうかが成功の鍵を握ります。
会話が出来ない....仲間の呼吸を読むかのような時間
セイルではラウンドが始まったあとにプレイについての会話を交わすことが禁止されています。お互いの手札やプレイ方針について相談することはできません。どのカードをプレイして、どのシンボルを合わせるのか。リードプレイヤーが出したカードと同じスート(色)のカードを出さなければならないマストフォローではありますが、勝敗だけではない読み合いが5ラウンド中ずっと続くのです。果たして....
乗組員拡張( Sail: Seafarers Expansion)?
今回基本セットの日本語版のお隣にはなんと拡張セットも一緒に売っていたのです。拡張でてたんだね!(知らなかった)カードゲームのミニ拡張くらいの金額だとホイホイカートに追加してしまうのはボドゲあるある。。。あるよな?...だから許して欲しい。
拡張では6個の新しいシナリオのほか、3種類の新規タイル、4枚の海賊カードが追加されます。追加されたタイルは新しい効果を生むのでその海域に入る、入らないなど新しい悩みを追加してくれます。シナリオも含めるとより幅の広いプレイが楽しめるようになってますよ。
セイル(SAiL)のコンポーネント
ウェバーソン・サンティアゴのアートワークはやはり好きなので、雰囲気は最高です。トリックテイキングですがゲームボードに木製コマがついてくるという贅沢な使用。やはりコマをとって進める、とか移動させる、みたいなギミックが好き。カードのデザインもカッコ良いですよ。
セイル(SAiL)のルール・遊び方
基本的なルールはマストフォローのトリックテイキングです。スート(色)は3種類で、ランク(数)は1〜9まであります。ゲーム開始時点では3〜9のみのカードを使ってトリックを始めますよ。
ゲームの準備
準備は少し細かいように思うけど、コマの配置と山札の準備なので慣れればサッと終わるはず。
- 海洋ボードをテーブルに配置する
- 海洋ボードの両端にクラーケンボードとプレイエリアボードを配置する
- シナリオを1つ選択し、タイル類を所定の位置に配置する
- 各プレイヤーは1枚海賊カードを選び所定の位置に配置する
- クラーケンボードの所定の位置にクラーケンコマを配置する
- プレイエリアボードにトリックコマ・ラウンドコマを配置する
- スタートタイルに船コマを配置する
- 1〜2のランクカードのみをよくシャッフルし、クラーケンの山札を作る
- クラーケンボードの所定の位置にクラーケンの山札を表向きで配置する
- クラーケンカードを山札の1番下に配置する
- 残りのプレイカードをよくシャッフルしてプレイカードの山札にする
- プレイエリアボードの所定の位置にプレイカードの山札を伏せて配置する
プレイヤーカードを配るのはラウンドの開始時点なので準備では山札を作るところまでとなりますよ。
手番(ラウンド)の流れ
カードが配られてからは、このラウンドのトリックが終了するまでお互い会話による意思疎通は禁止です
- プレイヤーの山札から9枚づつ、それぞれが手札を受け取る
- 手札から1枚を選び、相手に伏せて渡す(手札を1枚交換する)
- トリックを行う
トリックはマストフォローのルールです。リードプレイヤーが出したカードと同じ色のカードを持っている場合は必ず出さなければなりません。トリックの勝者はリードプレイヤーの出した色の中で1番大きな数字カードを出したプレイヤーです。
シンボルによるアクションの実行
お互いがプレイしたカードのシンボルの組み合わせによって6種類のアクションが発生するよ。このアクションが発生する組み合わせ以外では海洋ボード上では何も起こらず、ただプレイエリアボードのトリックコマだけを進めます。
ラウンドの終了
いずれかのプレイヤーがトリックに4回勝利したらラウンドが終了しますよ。
終了時の手順
- クラーケントラックにあるコマの位置の数字と同じダメージを船体に与える
- ラウンドコマを1マス進める
- トリックコマを0の位置に戻す
- プレイカードの山札・捨て札、プレイヤーの手札を全て集めてよくシャッフルし、プレイカードの山札として配置する
そして次のラウンドを始めます。
ゲームの敗北条件
以下のいずれかの条件が満たされた場合、ゲームに敗北します。
- 5ラウンド目が終了する
- 2・4ラウンド目の終了時に海洋ボードの船コマの位置が指定の嵐タイルを超えていない
- クラーケンカードの山札がクラーケンカードのみになる
- クラーケンコマが「DEAD」の位置に移動する
つまりこの条件が満たされる前に、船コマをゴール海域に進めることができればゲームに勝利できるのです。敗北条件が多いような気がするのは気のせいだろうと思う....
セイル(SAiL)の感想・まとめ
トリックテイキングの中ではかなり変わったプレイ感ですが、とってもトリテぽいといいますか、トリックテイキングって相手の手札をめっちゃ気にしてプレイするカードゲームなのだと改めて強く感じたセイルでした。めっちゃ悩ましいな!
勝ち負けだけではない、シンボルを合わせることもうまくやらなければクラーケンによってダメージを受けた船は海の藻屑となりましょう。
右にいくの、左に行くの、いやまっすぐ進むのとかも思ってた方向には進めるのも難しく、リードプレイヤーのみならず勝ち負けの結果を常に考えたリードとフォローが求められるのは、通常勝ち負けを気にしてプレイするトリックよりもある意味ずっと悩ましいことになるような感じ。
ここで負けて後で取り返そう、のような感覚になるのはなるんだけど、果たして今ここで負けて良いのか?5ラウンドある中でお互いトリックをうまく分配しなければ、クラーケンのダメージは増えるし5ラウンドもあっという間に終わるわ...初心者向けのシナリオのはずなのに難しいじゃん....?
と、なります。きっとなります。
でもきっと失敗をも共にしたプレイヤーで成功すれば、とてつもない一体感が生まれるような気がします。ラウンドの最初に行われるカードを交換するタイミング、その一枚に込められた相手の思いを汲み取れるか否か。何か重要なものを問われている気分がします。で、共に魔の海域に臨むことが大事なのだな!
そして共に藻屑となると...(꒪ཫ꒪; )
これは勝てる気がしないが・・・誰と遊ぶかは大いに重要かも知れない(笑)
トリックテイキング好きだけでなく、協力ゲームが好きな人も楽しめるカードゲームでございますよ!
【セイル(SAiL)販売情報】
JELLY JELLY GAMESで取り扱いがありますよ!
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