ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

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【ボドゲ紹介】マスター・オブ・ルネッサンス:ルネッサンスの偉人たち|ギュギュッと濃縮されたジレンマがヤバイ、エンジンビルドからの拡大再生産。これは新定番の誕生かもしれない(ↀωↀ)✧

ども。コモノです。

 

ルネッサンス期の偉人、かのミケランジェロやボッティチェリのパトロン。その名を冠した名作「ロレンツォ・イル・マニーフィコ」の世界観を継いだエンジンビルドゲームが我が家に届きました!

「ニュートン」のコンビ、ルチアーニ&マンゴーネが練り上げたシンプルなリソース変換のシステムは、想像以上の悩ましさです。一手の悩ましさがギュッと詰まった魅力ある作品「マスター・オブ・ルネッサンス:ルネッサンスの偉人たち」を今日はご紹介したいと思います!

 

マスター・オブ・ルネッサンス:ルネッサンスの偉人たち

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プレイ人数:1〜4人

対象年齢 :14歳以上

プレイ時間:30〜45分

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

 

マスター・オブ・ルネッサンスってどんなゲーム?

舞台はルネッサンス期のイタリア。ロレンツォ・イル・マニーフィコ統治のフェイレンツェでプレイヤーは歴史に名を残す名士となるべく励みます。テーマは名作ロレンツォ・イル・マニーフィコと同じくルネッサンス全盛期のイタリア。プレイヤーは獲得したカードでリソース変換をうまく行うエンジンを作りながら、より多くの勝利点を得る事を目指すのです。

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資源を手に入れ、カードを獲得し、指導者を招き、教会からの信頼を集めるという一連の流れを効率よく行うのだけど資源の取りすぎはペナルティが発生し、エンジンの肝となるカードは他のプレイヤーとの奪い合い。。。悩ましくもスピーディな展開を楽しめるボードゲームなのです。

 

特徴的なコンポーネント

コンポーネントは割とシンプルな構成で、資源の種類も4種類だし生産力を生み出す発展カードも4種3レベルしかない。

市場トレイ

その中でも特徴的なのがコチラの市場トレイ。

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市場トレイには6色のマーブルボールが置かれていて、1段または1列の組み合わせで資源を入手したのちに、上部にあるボールを資源を獲得した列にグッと押し込む。そうすると溢れたボールがトレイを伝わってコロコロと所定の位置に転がるという可愛らしいギミックが入っている。

他のプレイヤーが資源を獲得した後は組み合わせが変わってしまうので、狙い通りの資源が手に入る訳ではないところもムズムズする。

発展カード

「ロレンツォ・イル・マニーフィコ」にも出てきた発展カード。本作では資源を効率よく変換するエンジンの役割を果たしますよ。

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獲得した発展カードは個人ボード上に配置できるのだけど、配置にはルールが存在する。

  • 最大3枚分のスペース
  • レベル2のカードはレベル1のカードの上にのみ置ける
  • レベル3のカードはレベル2のカードの上にのみ置ける
  • 一番上に配置されたカードの効果のみ使用できる

各カードにも勝利点が付与されているので、生産効果と勝利点と見比べながら選ぶのだ。

指導者カード

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個人ボードに配置した発展カードで条件を満たすとプレイできる指導者カード。勝利点のほか、様々な恩恵を得る事ができる。各プレイヤーは2枚づつ持つ事が出来るので、積極的に狙いたい。枚数がかなりあるので、リプレイ性抜群なのです。

資源コマを収めるインサートが素晴らしい

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資源コマは4種類。全てトレイに配置したまま収納が可能という素晴らしきインサートがついてくる。平置き収納ならコマが散らばる事はないし、箱開けてからセットアップ完了までが恐ろしくスピーディになる。

 

 

マスター・オブ・ルネッサンスのルールと遊び方(ソロプレイ)

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準備も非常にシンプルで、簡単。

ゲームの準備

  • 発展カードを各色、レベルに分けて3×4列に配置する
  • プレイヤーは個人ボードを各1枚受け取る
  • プレイヤーは宗教コマ・教皇タイルを3枚づつ受け取りボードに配置する
  • 資源を種類別にトレイに入れる
  • ×3タイルを資源トレイのそばに配置する
  • スタートプレイヤーを決め、インク壺タイルを渡す

ソロプレイの準備

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ソロプレイでは上記の準備に加えて以下を行うよ。追加の準備といってもそれもとても簡単であります。

  • ロレンツォ・イル・マニーフィコマーカーを個人ボードの信仰トラックに配置
  • ソロ用アクショントークンをよくシャッフルして裏返して積んでおく

マスター・オブ・ルネッサンスのソロプレイではロレンツォ・イル・マニーフィコとの宗教レースのようになる。ロレンツォさんは遠慮ないので、気を抜けないぞ。

ゲームの勝利条件と終了条件

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ゲームは以下のいずれかの条件を満たした場合、スタートプレイヤーの直前のプレイヤーまで手番を行って終了する。

  • いずれかのプレイヤーの宗教コマが信仰トラックの最終マスに到達した場合
  • いずれかのプレイヤーが7枚目の発展カードを獲得した場合

終了時に勝利点を計算し、一番多くの勝利点を得ていたプレイヤーがゲームの勝者となるよ。ソロプレイではスコアアタックになる。

ソロプレイの勝利条件・終了条件

ソロプレイではちょっと異なる終了条件が設けられているよ。

  • ロレンツォが自分より先に信仰トラックの最後に到達した場合、即座に敗北
  • 発展カードサプライの内、1種類のカードが全てなくなった場合、即座に敗北

終了条件=敗北条件って、、、厳しいだろ。しかし終了条件をうまくかわす事ができれば、勝利する事が出来るのだ。

  • 自分の宗教コマがロレンツォより先に信仰トラックの最終エリアに到達する
  • 発展カードの7枚目を獲得する

なお、スコアアタック用の得点計算は勝利した場合のみであります。ロレンツォに勝たなければもはや存在する意味すらないと....

 

マスター・オブ・ルネッサンスをソロで遊んでみた

当然と言いますが、ソロでルール確認も兼ねて遊んでみましたよ。手番では以下の3つのアクションから1つを選んで行いまする。

  • 市場から資源の獲得
  • 発展カード1枚の獲得
  • 生産力の発動

市場から獲得できる資源は最大4。市場から獲得した資源は個人ボードの貯蔵庫に配置し、生産力で得た資源は金庫に配置する。貯蔵庫には3種類の資源を一時的に貯蔵できるのだけど、各資源の貯蔵数は1〜3までと制限がかかってる。

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市場からマーブルを獲得して資源を貯蔵し、生産力をもつ発展カードを購入して資源を効率よく生み出せるエンジンを作るのだけど、、、なかなかに悩ましい....

1手番終了するとロレンツォのソロプレイ用タイルをめくり効果を処理するのだけど、1色のカードを2枚強制的に破棄させられたり、信仰トラックを2マスもいっぺんに進んだりと、この時代の実力者たる力を見せつけられる事に。

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  • あー、、えーとコインを取って貯蔵!
  • コインを集めて、あの発展カードを次のターンで...

なんてやってたら、直後にロレンツォがそのカードを含めさっくり破棄するという暴君っぷりを遺憾無く発揮される。最初のルール確認ではあれよあれよと言う間に、そうそうにレベル1のカードが全て破棄され安定の敗北....勝利出来なかったけど一応点数計算だけしてみようと思ったのだが書くのもツライ得点だったので早々にリベンジ。

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2回目は発展カードの枯渇は避けられたものの、ロレンツォがさくさく信仰トラックを進みあえなく撃沈。をぃ...ムズイ( ゚皿゚)キーッ!!

 

マスター・オブ・ルネッサンスの好きなとこ

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ゲームの特徴と面白かったとこを簡単にまとめるよ。

フレーバーは弱め・メカニクスは強め

最初ルールブックを読んだ時に、やけにさっぱりしている印象を受けたのです。フレーバーはロレンツォを名乗っているけどよりメカニクスよりな仕上がり。実際遊んでみてもやっぱりフレーバーよりメカニクスを強く感じるボードゲームでした。

しかしその仕組みが楽しい。シンプルなエンジンビルド系なので生産していてもまどろっこしさが無く、ハマればとても爽快な拡大再生産を感じられます。資源獲得と変換、信仰トラックの踏破と、意識すべき軸も整理されていて混乱もしづらいルールだし、貯蔵上限や発展カードの奪い合いなど、すんなりゲームを進める事が出来ない縛りがしっかり悩ましい。

エンジンビルドだけじゃない、しっかりした縛りとインタラクション

そしてやっぱり生産をつなげていくエンジンを作るのは悩ましい。どのカードを取ってどう増やそうかと悩んでいるうちにゲームはサクッと進んでいくし対人プレイなら狙ったカードも無くなるし。資源だって多めに取ってしまえば他人の信仰トラックが進んでしまう。。ああ、悩ましすぎ!なんてウダウダ悩んでいると、スピーディな展開にいつの間にか終了の声が....(´・ω・`)

しかしハマった時のコンボ的な生産はやばい。

かなり重要な信仰トラック

個人ボード上には信仰トラックがある。市場に1つしか無い真紅のマーブルを獲得すれば1マス。発展カードの効果を利用してもコマを進めることができる信仰トラックは、かなりの高得点を狙える要素。他のプレイヤーが獲得した資源を放棄すれば1つにつき1マス進めるのだけど、言い換えれば自分が貯蔵庫に入る以上の資源を獲得すると、相手の信仰トラックを進めてしまうというジレンマもあるのだ。 

勝てる気がしないソロプレイ

ソロプレイではトークンめくる運はあるとしても、ロレンツォとのレース色が強くなるので生産効率と教会への貢献について両立させないといけないとか、あれ?フレーバー薄めとかいってたけど当時の領主とかこう言う心持ちでアレやコレややってたって事ですよね?的な気分に。偉大なるロレンツォを相手に奮闘するのです。気がつけばホラ、そこには栄華を誇るルネッサンス期のイタリアでの栄光が眼前に....

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っていう幸せな夢をみつつ3ゲーム目は寝落ちした。そう簡単には勝てない....

 

まとめ

フレーバー大好きだとちょっと「ん?」ってなるかもですが、シンプルなエンジンビルド&拡大再生産。資源変換そのものがお好きな方ならば中々挑みがいあるのではないでしょうか。縛りもピリッと効いていて、インタラクションもしっかり感じる事が出来ますし、後半ハマるとめっちゃ生産が楽しいのです。中量級ですが仕上げはゲーマーズ寄りかなと。ゲームプレイの時間は短いけど、ギュッと悩ましいので満足感はかなり高め。実質30〜40分くらいでワンゲーム終了するので、出しやすいのも良いと思う! 

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ソロプレイヤーとしてはですね、ロレンツォにやっぱり勝ちたい。ああ勝ちたいですともっ....(´;ω;`)ブワッ

 

でも好き。

 

 

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