ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

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トラヤヌス(Trajan)【ボードゲーム】|ローマとマンカラ。フェルトのデザインする有力者たちの権力闘争は、かくもひどく悩ましい。リゴレから待望の日本語版が出ましたっ!

ども。コモノです。

 

みなさま、今日はトラヤヌスです。TRAJANって書いてあって、トラヤヌスです。最初ボドゲ始めたころは「トラジャン?」って読んでましたすみません。そんなトラヤヌスが日本語版で出るって聞いて、楽しみにしてました。マンカラというアフリカ起源のゲームがありますが、そのマンカラシステムを組み込んだ名作と言われているトラヤヌス。ブルゴーニュやノートルダムなどでお馴染みのシュテファン・フェルトがデザインした2011年発表のタイトルです。2022春ゲムマの先行販売でゲットしてたんですが、なかなか開けることができずに結局一般発売と同じ頃に開けているというね。。。そんなしょんぼりな現実からは目を背るとして、今日はトラヤヌス日本語版をご紹介しますよ!

 

 

トラヤヌス(Trajan) 日本語版

プレイ人数:2〜4

対象年齢 :12歳以上

プレイ時間:60〜120分

国内発行元:リゴレ

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

 

 

トラヤヌスってどんなゲーム?

トラヤヌスってなんなの?ってお話ですが、トラヤヌスはローマ帝国の皇帝のお名前です。歴史で出てきたわ。ローマ帝国がその勢力を一番伸ばした時代の五賢帝のうちの1人で、名君として名高い皇帝ですな。

マンカラが生み出す権力争い

賢帝トラヤヌスの時代、隆盛を極めるローマの地での権力争いをトレースするのがトラヤヌスの醍醐味。さまざまなアクションを駆使しながら自身の影響力を高め、一族の有意性を競うのです。6種類あるアクションの決定はマンカラというシステムを使って選択していくのだけども、マンカラで実行されるアクションはさまざまな効果を生み出します。

セットコレクションやドラフトの要素もあるし、エリアを移動しながらの勝利点獲得もあったりととにかく考えること満載。ゲーム中は「あーなって、こーなって....んで次は、、」と、何かと何かを組み合わせるような時間を体験します。答えの見つからない悩みの坩堝でひたすらもがく感じが楽しい重量級ゲームです。当時の権力者たちも、繰り返される苦悩の果てに世に認められたんだろうと思わずにいられないフレーバーがたまりません。そんな叡智の高みを目指しもがくようなボドゲでありますよ!

インタラクションもしっかりあるので彼奴等よりも先んじて手を打たねばならん!という要素が、ゆっくり思考を許さないシビアな悩ましさ爆発な訳です。トラヤヌス、評判よくて気になってたけどやはりこれは楽しそうだな!

 

トラヤヌスのコンポーネント

個人的には厚いタイルがかなり好きです。手に取って幸福感湧くよね。トラヤヌス日本語版のタイルはまさにそんな感じで、ボードに置いた時のプックリ感も良いです。コンポーネントの品質はかなり高めな感じなので満足感高い。感動のあまりつぶやいたぞ。

そしてタイルのアイコンが結構可愛くて、個人的には好きなポイント。

メインのボードにタイルを重ねて配置したり、細かいタイルを並べたりするスタイルは最近リリースされるボドゲではあんまり見かけないかもしれませんが、並べたあとのこのソリッドな感じもまた良きです。

 

トラヤヌスのルール・遊び方

手番の流れ

手番ではマンカラの要領で6つあるエリアの1つにあるコマをとり、次のエリアへ1個づつコマを置いていきます。最後のコマを配置したエリアのアクションを行うことができるので、どのエリアのコマを取るべきか、もうその段階で悩む。コマの数をうっかり数え間違えると全てが狂う、というマンカラのシステム好きです。

選んだコマの数だけ進むタイムトラック

ラウンド終了後の中間決算が4回発生するとゲームが終了するのですが、この1ラウンドの進み方を握るのがタイムトラック。プレイヤーが選択したエリアのコマ数と同数、タイムトラックが進みます。タイムトラックが1周する(1c)たびに市民からの要求タイルが公開され、中間決算時に市民に還元しなければならい条件が示される(最大3つ)のもキモ。4サイクルが経過すると1ラウンドが終了します。4ラウンドでゲームは終了し勝利点が一番高かったプレイヤーが勝利するよ。

 

アクション

アクションは全部で6種類ありますよ。

  1. 海港アクション:商品カードでセットコレクションを作るアクション。サブアクションは3種類あるうちの1つを選択して実行するよ
  2. フォルムアクション:広場(フォルム)に並ぶタイルから1枚を獲得。タイルは決算時に良い効果をもたらしてくれるのです
  3. 軍事アクション:ローマから軍団を遠征し、その地から勝利点やタイルを得ることができます
  4. 元老院アクション:元老院への影響力を高め、ボーナスタイルを獲得します
  5. トラヤヌスアクション:さまざまな恩恵を授けてくれるトラヤヌスタイルを獲得できます
  6. 建築アクション:労働者を派遣して建築タイルを獲得し、勝利点を得ることができます

これらを組み合わせて勝利点の最大化を図るというのがトラヤヌスというゲームです。考えること超多いんだけども、なんだか病みつき感あるルールなのです。

 

ソロプレイはできる?

基本ルールではソロプレイには対応しておりませんが、Boardgamegeekにはファンメイドのソロルールがいくつかアップされていますよ!

boardgamegeek.com

このルールはいいねの数がかなりついているので、ちょっと興味あるな!遊んでみよう。

 

トラヤヌスの感想・まとめ

ソロプレイ未対応なので遊んだ感想って訳じゃないんですが、1人2役でくるくるルールを読みながら回してみたところ、やはり好きでしたっ!(単純)

1人で回しつつルールを悶々とおさらいした感じでは、縛りがあって「お主はどっち選ぶのだ?」という選択を迫られる悩みというより「この手がどこに繋がり結果的にどういう効果を生むのか?」という見えない流れに悩むようなプレイ感です。なので「ぐぬぬ....」という感じよりも「うー.....うー....」って感じかな?(語彙...)

重量級のゲームではありますが、ルールを覚えるハードルはそこまで高い感じがないのはなんだろね。手順そのものがややこしいわけではないからかな。。。ゲームで勝とうとした場合に考えることは決して少なくなく、かなり色々なことを検討しなければならないまごうことなき重量級ボドゲですが、ルールそのものが難解かというとそんな事がなくて遊びやすいのです。

たまにルール覚えるのがしんどい...というような重量級ボドゲがありますが、トラヤヌスの場合は覚えやすくて悩ましいという理想的な感じ。

やはり日本語化はありがたくサマリー万歳( ˙-˙ )!

日本語化されたルールはやはりありがたいですな!見やすいし図解されてるところも結構多いので、プレイ中に参照しても混乱しないで遊び始める事ができると思うのです。サマリーも簡潔にまとまっていてプレイ時に横に置いておけばかなり安心。英語そのものに全く自信がない自分がGoole翻訳頼りに遊ぶのとは段違いの安心感が日本語版にはあるよね(当たり前)。過去の名作がこうして日本語版で出てくれるのって、やはりありがたいと思う訳です。

発売から10年という時間を経てもなお日本語版が発売されることになったトラヤヌス。なるほど、納得ですなぁ。。。気の置けない友達とかと繰り返し遊び、ローマの覇権争ったら楽しそう。おのれ次こそはっ!的な展開が楽しいに違いない。我が家で広げるのならチビたちの成長を待ってかしら。うっすら長女にドヤ顔されそうな危機感を感じなくも無いけども....

 

今のうちに予習だ予習。(メ゚皿゚)フンガー

 

 

【トラヤヌス 日本語版:販売情報】

日本語版、発売されてますよ!もともと人気作なので並行輸入品が多く出回っています。購入時にはよく注意しましょう。

 

 

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