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ハドリアヌスの長城( Hadrian's Wall)【ボードゲーム】|手にするのは紙とペン。ピクト人を退ける長城を築き市民からの支持を集め、偉大なる将軍として名を残す。北方の地でローマを守るボドゲあります。

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ども。コモノです。

 

ハドリアヌスの長城、届きましたっ!( ✧Д✧) カッ!!

 

噂になっていた紙ペンゲーム、日本語版が出るということで我慢ならずポチっ....これは仕方ないな!?西フランク王国3部作でお馴染みのGarphill Gamesが2021年にリリースしたハドリアヌスの長城は、紙ペンゲームながらもじっくり悩める重めのゲームとしてあちらこちらで面白いとの声があがっていたボドゲです。あまりの評判の良さに海外から輸入することもマジで考えてましたがCvid-19のおかげで海外からの送料も高騰しており、さすがに躊躇してたところに日本語版のアナウンス。それはもう発売を心待ちにしていたゲームなわけです。うほほ!楽しみだったよ!

今日は本当に紙ペンゲームなの?と言われるほど凝ったボドゲ「ハドリアヌスの長城」をご紹介したいと思います!

 

 

ハドリアヌスの長城(Hadrian's Wall)

プレイ人数:1〜6人

対象年齢 :12歳以上

プレイ時間:30〜60分

国内発行元:※パブリッシャーページリンク※

楽天はコチラ

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ハドリアヌスの長城ってどんなゲーム?

ハドリアヌスの長城はGarphill Games(北海三部作、西フランク王国三部作の出版元)のタイトルで、デザイナーはBobby Hill氏。ボビーさんはこのボドゲ以外ではお名前をあまり聞いたことがないデザイナーですが、アートワークはスキタイの侵略者と同じくSam Phillips氏が担当しています。Sam Phillipsはゲームデザインだけじゃなくてアートワークもできるって多彩。

ハドリアヌスの長城って、イギリスにあるよ

スキタイの侵略者のイメージを勝手に引きずっていたためハドリアヌスの長城もマケドニア地方とかアジア寄りにあったのかと思ってたら、まさかのイギリスでした。ローマ帝国がそんな北方まで領土拡大してたのも知らんかった。今も現存する世界遺産で北方の蛮族から民を守るために築かれた防護壁、それがハドリアヌスの長城だそうです。いつか行ってみたいねー。

紙ペンゲームの印象とは?

紙ペンゲームと聞くと、ダイスなんかを振って出た目に応じてマークシートを埋めていくような印象があります。ハドリアヌスの長城もメカニクスとしては同じトラックをペンで塗りつぶしていくタイプのゲームなのですが、ビビるくらいにトラックの数が多いゲーム。何をどうすれば良いのか最初見た時はピンとこないくらい細かいのが特徴です。

ラウンドの最初に手にする資源と労働者コマを使い、トラックを埋めることで新たな労働者や資源を得ながら徐々に長城の守りを固め、市民たちからの支持を集めていくのです。もうやってることは中量級のボドゲさながら。手軽に始められてサクッと遊べるという紙ペンゲームとは一線を画すボドゲでございます。

 

ハドリアヌスの長城のコンポーネント

まず箱を手にした時の第一印象は「重い。」マジ重い。。。理由は開封してみて判明しました。

何このシートの枚数・・・・最大で6名まで同時に遊べるとなっているので、それもあるとは思いますがこのみっちりと入ったシートが重い。箱の重さだけなら重量級といって差し支えない重さあります。カードは各プレイヤーがもつ12枚のカード(方針と展望)と、各ラウンドのリソースやピクト人の侵略規模を決定する命運カードの2種類のみ。

コチラが命運カード

2種類しかないので扱いにも困らない。

 

ハドリアヌスの長城のルール・遊び方

ゲームの準備

準備は各プレイヤーに以下のセットを一式づつ配布するよ。

プレイヤーボード(2枚組)

プレイヤーカード1式(12枚ワンセット)

ゲーム用紙(2種類各1枚)

あと筆記具は付属していないので、なにかペンなどを用意する。

  1. 命運カードを全てシャッフルして伏せて山札に
  2. 各リソースコマは種類ごとにまとめてサプライとする
  3. 各プレイヤーは配布されたボード、ゲーム用紙を配置
  4. 各プレイヤーカードをよくシャッフルして伏せて山札に

以上がゲーム開始前の基本的な準備になる。これにソロプレイを行う場合は、もう1セットプレイヤーカードを用意してシャッフルして山札にするよ。

手番の流れ

まず各ラウンドは以下の流れで進む。各ラウンドには準備と終了処理が入るので注意しよう。

A)ラウンドの準備

  1. 命運カードの山札を1枚公開する
  2. 公開されたカードに描かれた資源と労働力コマを各プレイヤーは受け取る
  3. プレイヤーは自分のカードの山札から2枚引く
  4. 引いたカードの1枚を方針カードとし、プレイヤーボードにセット
  5. 残ったカードを展望カードとし、公開したままボード脇に配置
  6. 展望カードに描かれた追加リソースを受け取る
  7. プレイヤーは自分のゲーム用紙でチェック済みの●マスから追加のコマを受け取る
B)アクション

採掘と伐採トラックは紫色の労働コマを支払うことで塗りつぶせる

ゲーム用紙の各トラックを指定されたコスト(労働コマや資源)を払いながら左から順に塗りつぶしていく。塗りつぶしたエリアに描かれたアイコンを参照し新たなるコマを手に入れたり、勝利点に直結するトラックを塗りつぶしたりしながらゲームを進めていくわけです。これがまたクラッとするくらい色々エリアがあって、これを把握するのが結構最初は大変そう。

指定されたアイコンを得たり労働コマを支払うことで塗りつぶす事ができる

プレイヤーはいつでも自由にアクションを終えることができるけれど、アクションに使用しなかったコマ類は次のラウンドへ持ち越すことができないので注意が必要だぞ。

C)ラウンドの終了

最終ラウンド:左と中央エリアは第3波まで、右は2波の襲撃が発生

ラウンド終了時にはピクト人が攻めてくる。各プレイヤーは左右・中央と分かれた歩兵隊の数とエリアごとのピクト人の襲撃数を比べ、防衛結果によって軽蔑値(最後にマイナス評価)や武勇ボーナスを得ます。

これらを6ラウンド繰り返し、最後の得点計算で一番点数が高かったプレイヤーがローマから認められた将軍となるのですな!

 

ソロプレイはできる?

もちろんソロプレイ可能です!しかもBGGではソロプレイがベストと評価するユーザーが143名中125名(記事執筆時点)という、まさにソロ向きという評価も得てるのです。

実際プレイしてみたところ、1ラウンドの間にスルスル埋まっていくトラックの気持ちよさが半端なく、わらしべ長者的な楽しさが延々続くプレイング。あと一つ届かない...なんてこともチョイチョイ置きますが、それを差し引いてもリソースを配置してから生まれていくコンボの快感はなかなか病み付き度高いです。

日本語版ではソロプレイ時にトライできるキャンペーンシナリオもあり、各シナリオごとの目標を達成しながらゲームも楽しめるよ!

 

ハドリアヌスの長城( Hadrian's Wall)の感想・まとめ

ソロプレイでまだ2回ほどしかプレイできてないですが、徐々に上手くなっていく手応えのような感じもあって紙ペンゲームへの印象をガラッと変えてくれたハドリアヌスの長城。各ラウンドごとで一番良い手を考えるくらいしかまだ脳は追いついていないけど、それだけでも結構気持ちいいコンボがつながってくれるところが魅力的。

マルチプレイ時のインタラクションは結構緩めなのでバチバチやりあうのが好みでない方は楽しめるボドゲである事間違いなさそうです。逆に言えばソロプレイ感が強いゲームが好きではない方にはあまりお勧め出来なさそう。でもコンボ系とか好きならそんなこともないのかな?

手元のリソース管理が考え所の中心ですが、最初は何やっていいのかよくわからない感じも数回遊べばなんとなく戦略めいたものが見えそうで見えるか怪しかったり(笑)と、繰り返し遊べそうな感触もバッチリ。やはり繰り返して遊んだ時にちょっと上手くなってるような気分になれるのも嬉しいぞ。

アートワークも良いし、リソース交換がこんなに気持ちがいいゲームはなんだか久しぶり。これまで遊んできた紙ペンゲームの中で群を抜いたプレイ後の楽しい感じは、すでに遊ばれたボードゲーマーの方々の前評判通り。むしろ個人的にはそれを上回る感じでツボったのでかなりお気に入りのボドゲとなりました。

いやー、ハドリアヌスの長城いいな!

ソロプレイばかりですが、そのソロなら結構飽きずに遊んでいられそうです。準備が簡単なのもありがたく、しばらくはデスクの横に箱出しっぱなしになりそう。100プレイ分のゲーム用紙が入ってるのでソロ専の今なら当面は心配いらないっすな。

コンボ系が好きな方、ソロプレイ好きな方には気に入ってもらえるんじゃないかなと思うよ!

 

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