おばんでやす。コモノです。
みなさん、怪談というとどんなお話を思い浮かべるかえ?
「い ち ま い」
「に ま ぁ ぁ ぁ い・・」
「さ ん ま ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ い・・・」
「・ ・ ・ ・」
「いちまい・・たり、なぁぁい。。。(||゚Д゚)ヒィィィ」
(ノД\lll)コワイヨー
(ノД\lll)コワイヨー
(ノД\lll)コワイヨー
っていうくだりは、かの有名な皿屋敷だな。よく知られていることだがこの皿屋敷というお話は、日本各地で少しづつ形を変え、同じようなお話が言い伝えられていることでも知られている。不思議なことがあるものだよな。。。
皿屋敷が示すように、古来より怪談は日本人の心の中にある共通の恐怖感や畏怖心を語るもの。そんな怪談話で有名なのが百鬼夜行という絵巻物で、その百鬼夜行をモチーフに妖怪の狂喜乱舞(違うな・・・)練り歩く様をボードゲームにしたのが、今日ご紹介する「百怪夜行 -Hyakke-Yagyo-」だ。
「百怪夜行 -Hyakke-Yagyo-」はクラウドファンディングで出資を募り製作されたボードゲーム。今年の6月、このゲームが製作されることを知ったコモノは思わずポチった。もともと和物が好きなのもあるが、妖怪のデザインがモロ好みだったのものある。ぼっちのホビーBlogを書いているのに、ぼっちではプレイできないゲームなのにだ。なにかの魅力にとりつかれたかのように出資しちゃったんだ。
その時の様子はコチラから⬇︎
あれから数ヶ月が経ち、心待ちにしていたこのゲームが遂に届いた。どんな妖怪に出会えるのか、ウキウキしながら百怪夜行の開封レビューをお届けする!
〈しめやかに開封。〉
何も考えずにデザインが好みという勢いだけでポチったが、思っていた通りの大好きな感じのデザインですよ。ボックスアートがナイス。
百怪夜行 -Hyakke-Yagyo-
プレイ人数:2〜4名
プレイ時間:約20分
対象年齢 :6歳〜
カードサイズ: 61mm×94mm
〈コンポーネント〉
妖怪の描かれたカードと金魚カード、点数表のろうそくカードと、ろうそくの火になる(得点を記録する用)チップが入っている。とてもシンプルなコンポーネントだ。
箱はさほど大きくなくて持ち運ぶのも苦痛では無いくらいの大きさだが、気軽にバッグに放り込んで置けるってほどでも無いか。個人的にはもう一回り小さくても(半分くらい?)良かったかも。ボックスアートが小さくなるのは寂しいけど、それならバッグに忍ばせておいていつも遊べる気がする。
カードをスリーブに入れてしまっても内箱にはまだ余裕あるから、半分の大きさにもできないこともなさそう。
空いたスペースはきっと拡張カードとか出てくれることを祈ろう。え、祈るよ?
〈カード〉
ゲームに使用するカードのデザインはアヤマギ堂さんによるデザイン。妖怪のデザインは色々あるが、コモノはかなり好きなデザインだな。
限定プロモカード
ぬはは、可愛い!2枚も付いてきた!
ろうそくカード&火チップ
点数を記録するためのカードとチップ。チップをろうそくの火の部分に見立てた仕様になっているあたりもぬかりない。
金魚カード
いわゆるワイルドカード。どの札の代わりにもなる。4匹いてデザインが全部異なるのだけどカードの効果に違いはないぞ。
妖怪ではないけども、存在感は負けてないな。
妖怪カード
妖怪カードは3グループあるぞ。それぞれのグループは日本の神話に出てくる3世界に分類されている。各グループにJokerカードが1枚づつあり「金魚」と同じく他のカードの代用とすることができる。ただ金魚カードと違って、妖怪カードのJokerは続物(連番)の中でのみカードの代用として使用することができる点に注意だ。
高天原
神々の地。有名な天の岩戸のお話の舞台。Jokerはヤタガラス。
カラスのくせに神々しいったらないわ。
そーいえばオーディンもカラス使って知恵を集めるとか言ってたねぇ。。。
なんだ、この共通点は!!!(脱線)
ハイハイ、戻りますよ・・・
左下におわしますのはヤマタノオロチ。カード2枚に渡る大作ですよ。
なんと風神、雷神もいらっしゃる。
こんな可愛い奴らも。つちのこ最近目撃談ってあるのかな。
やまびこは、ちょっと会ってみたい(笑)
根の国
黄泉比良坂を入り口とする異界。(諸説ある)
Jokerはぬらりひょん!コモノは一番好きなデザインかも。
なかなか強烈な妖怪が揃ってるな。
がしゃどくろとか、えんまだいおうもいた。ぬえまでも。
ここら辺が妖怪っていうと、割とすぐ思い浮かぶやつ。
まくらがえしとかね。ウチの1歳半の娘が近いことをしますけどね。。。
海原
古事記ではスサノオが治めた場所。Jokerはワダツミ。
ちょっとほんわかしてる感ある。気のせいか。
そして美女が2人。
美しさって千差万別よな。。。
龍もいる。かっぱも可愛い。
かっぱ、こんなに可愛い顔して家畜のアレから手を突っ込んでアレを抜くとか・・(以下自粛)
とにかくカードのデザインがカッコよくて、遊ばずにホントしまっときたくなるレベル。クラウドファンディングのストレッチゴールでカードがエンボス加工になった事もちょっと落ち着いた雰囲気になって、良い感じだ。
今回妖怪のデザインを担当されたアヤマギ堂さんが「百怪夜行 -Hyakke-Yagyo-」のデザインを全て公開されているようだ。他のカードのデザインが気になる方は是非確認してみて欲しいぞ。
カードの全デザインが公開されました! | ペンとサイコロ | ゲームマーケット
いいわー。好きだわー(笑)
〈ゲームの準備〉
・金魚カードとろうそくカード、チップを各1枚づつ配る。
・妖怪カードをよくシャッフルしてプレイヤーに2枚づつ手札を配る。
・妖怪カードを場に伏せて置き、山札の左に5枚を公開する。
場に公開された5枚が江戸の街を練り歩く百鬼夜行の一行だ。百鬼夜行のすぐ下のエリアを井戸端会議エリアとして確保する。
井戸端会議エリアはプロモカードを伏せて囲ってみたよ。
最近妖怪を見た人からゲームスタートだ。プレイするメンバーの中に妖怪を見た人がいなければ、歳が若い人からスタートするぞ。
〈ゲームの手順〉
自分の手番でできるアクションは全部で3種類。どれか一つのアクションを行ったら次のプレイヤーへ手番が移るぞ。プレイヤーによって一定数の妖怪が公開されたらラウンドが終了となる。プレイする人数によってラウンド終了の条件が異なる(2名:12枚 /
3名:9枚 / 4名:7枚)ので、その点は注意だぞ。 人数が多いほど、終了する時期は近くなる。どのタイミグで手札を公開(怪談)を行うべきか、非常に悩ましい展開が巻き起こるのだ。手番で行えるアクションは以下から1つ選択する。
1:物見(ものみ)
百鬼夜行の公開札から1枚を得る。百鬼夜行を覗き見て怪談のネタを得る。
1番左を先頭として、2番目の妖怪まではそのまま得ることができる。3枚目は1枚、4枚目は2枚、5枚目は3枚の手札を井戸端会議ゾーンに置くことで得ることができる。
3枚目以降のカードを得た時は、のこりの4枚は百鬼夜行の列から除外し、すべて一番左端(先頭カードのとなり)伏せて捨て札として重ねて置くぞ。百鬼夜行の列には山札から新しいカードが5枚開かれることになる。
2:井戸端会議(いどばたかいぎ)
井戸端会議ゾーンの札を全て得る。井戸端会議で人から話を見聞きし怪談のネタを得る。ただし、手札から1枚は井戸端会議に出す必要がある。(タダでネタは手に入らない)
3:怪談(かいだん)
手札から場に公開する。公開する時は4枚以上をワンセットで出す必要があるぞ。
公開する手札の組み合わせ(怪談ネタ種類)は下記の通りだ。手札の組み合わせだけではなく、金魚の有無で追加点も発生するぞ。
《怪談の種類》
・続物 (つづきもの)
➡︎連番で札を公開する。
・揃物(そろいもの)
➡︎同じ数字のみの札を公開する
・一色(いっしき)
➡︎同じグループの札のみを公開する
・長物語(ながものがたり)
➡︎1度に6枚以上の手札を公開する
・百怪夜行(ひゃっけやぎょう)
➡︎同じグループで1から11まで揃えて出す。
公開した手札(怪談)の組み合わせによって得点を得ることができる。揃えるのが難しい手札の組み合わせはやはり得点も高いぞ。
・基本点(1点)
➡︎怪談を話した人は必ずもらえる。
・見聞録(1点)
➡︎金魚を使用していない怪談でもらえる
公開したそれぞれの怪談の種類でも、もらえる得点が異なるぞ。
・続物(1点)
・揃物(2点)
・一色(1点)
・長物語(2点)
・百怪夜行(5点)
あと、それぞれ重複できるネタは、得点計算で上乗せされる。ラウンド開始➡︎アクション➡︎手札公開➡︎ラウンド終了➡︎スタートプレイヤー交代という流れを繰り返し、10点先に得たプレイヤーが勝利だ。百怪夜行の時って続物と一色と長物語の得点って、入らないのかな?入らないか。
〈テストプレイ〉
なんとなくだが、このまま箱にしまうのも惜しい気がしたので深夜にテストプレイをかねて1人百怪夜行をやってみた。カードの手札で手を作っていく感じは花札のような、ポーカーのような親しみのわく感じ。
これが「揃物」を公開した図。
こっちが「一色」だな。
説明書を読んだ時にはあまり難しさを感じなかったのだが、実際やってみると「お、揃うな」と思っていた直前で公開札が流れてしまったり、あと1枚で!というカードがなかなか出てこなかったりと、なかなかジリジリする感じがたまらない(笑)ゲームの進行はかなりサクサク進む感じなので、長考する人がいたとしてもそこまでダウンタイムはなさそうな印象だった。
〈まとめ〉
軽い感じだけど、抑えるところはきっちり抑えてある感じ。揃えたい手が揃う直前に流れて「ぐぬぬぬっ。。。」ってなるようなプレイが多くなるのかな?コモノは結構好きなプレイ感で、カードのみで遊ぶゲームの良いとこがサラッと遊べる印象。友達同士で少しの空いてる時間や、重いゲームの合間にちょっと気分転換にプレイしても楽しそう。サクサクすすむからもう一回やろう!って流れになる気がしてならない。
怪談話の種類、もっと色々な組み合わせもできそうだなー。乙女の妖怪カードだけ集めて公開したり、特定の組み合わせで高得点を狙ったりできたら面白そうなんだけどな。
雪女と九尾の狐と乙姫と人魚と。。あと女郎蜘蛛は居なかったからな。4枚あわせて「傾城」とか。ないか、そんな怪談噺。でも怪談より怖いけど。。。(滝汗)
自分でヴァリアントルール作れるほど器用でないのが痛いな。花札みたいな役がもうちょっとあれば、延々とやってても飽きなそう。もう1グループ+「12」のカードを追加してトランプとして使えるようになったら大歓迎したいのだが、ダメだろうか。ダメかw(願望)
和物好き、妖怪好きの方はおひとつお手元に置いてみてはどうだろう。アヤマギ堂さんの秀逸なデザインにもうっとりできますぞ。コモノ、来週ハコオンナ会があるので、そこに持ち込んでみんなで遊んでみよー。
みんなでプレイした感想はまた後日!
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