ども。コモノです。
先日のゲームマーケットであらかじめ買おうと決めていた数少ないカードゲーム「ゾフィンズー」を今日はご紹介いたします。新潟のアーチゲームズさんが日本語版として発売した本作、ゲムマ直前のTwitter流し見で「なにヤバいゾウ可愛い」くらいの軽い気持ちで欲しくなり、アーチゲームズさんが出すやつだから面白かろう。。。という安直な理由で購入したゾフィンズー。特に下調べもせず(というより、忙しすぎて調べる事も出来ませんでした)買ったわけですが、ブログ書こうといまゾフィンズーを手元にニヤつきながらネットでツラツラ情報集めてみたら「アレ?これめっちゃストライク?」ってなっておりまする。己の直感を信じる!といういささかヤバい今回のゲムマショッピングを振り返る第1弾「ゾフィンズー」を今日はご紹介いたしますよ!
ゾフィンズー
プレイ人数:3〜7人
対象年齢 :10歳以上
プレイ時間:45〜60分
国内発行元:アーチゲームズ
Boardgamegeek
ゾフィンズーってどんなゲーム?
初版は1999年ですよ!23年前、あと2年経ったら四半世紀前って言っちゃえるくらい前のゲームですわ。2000年のドイツ年間ゲーム大賞候補タイトルで、いろいろなサイトで感想を読むにつけ「古き良きドイツゲームの雰囲気」とか「ドイツゲーム黄金期を支えたカードゲーム」と言った評判を聞く大富豪系のカードゲームみたいです。
ドリス・マテウスの動物たち!
やはり何と言ってもこの動物たちのイラストにグッとくるのですよね。カードゲームを探していると必ず目にするこの愛らしい動物たちのイラストを描いているのはドリス・マテウス。ヘックメックとかカルカソンヌの初版、エルフェンランドなどもこの方が描いてます。日本でもよく知られているドイツゲーム(黄金期と呼ばれてる?2000年頃)でよく見かけるアートなので、自然と「ユーロゲーム遊んでる!」って気分にさせてくれるのですよね。ちょっと毒っ気のあるネズミがいい感じ。
親しみやすいGoアウト系(大富豪系)ゲーム
持っている手札を出し切った人が勝つ、という分かりやすいルールで、初めてゲームを遊ぶ人でもとっつきやすいのが何と言っても魅力です。
ゾフィンズーは動物たちの食物連鎖がテーマに採用されているため見た目でも分かりやすく遊ぶ敷居を低くしてくれます。ネズミはキツネに食べられ、キツネはライオンやシロクマ、シャチやワニに食べられ....と動物ごとに強弱の関係が変化します。ライオンを負かせるゾウが最強!かと思いきや、ゾウは集団で襲ってくるネズミには勝てず、という弱肉強食の世界。自然界が頭に浮かぶので迷いにくく、みんなでワイワイ遊べるタイトルです。
ゾフィンズー日本語版のコンポーネント
ゾフィンズー日本語版は随所に光るポイントがありますのよ。
得点ボードと得点コマ
日本語版では新たに得点ボードと得点コマが付属します!可愛いネズミコマが得点を記録してくれるというニクいコンポーネント。強弱の早見表もついてますよ。この違和感なく馴染んでる得点ボードとコマはまさに秀逸の一言。
カードごとに描かれた天敵
食物連鎖がテーマですが、必ずしも循環しているわけではありません。アザラシは白熊とシャチが天敵ですが、象に負けることはありません。白熊は象とシャチに負けてしまいますが、キツネやワニには勝てないのです。
蚊とジョーカー
ちょっと変わったカードもいます。カメレオンはジョーカーとしてどのカードの一緒に出すことも出来ます。
蚊は象と一緒に出すことで象としてカウントできるカードです。ひねりの効いたカードが混じっているのも面白いですな!
ゾフィンズーのルール・遊び方
準備はカードを混ぜて配るだけなのでとても簡単。ただし遊ぶ人数が3人の時は決められたカードを抜くのと、得点計算に変更があるので注意しましょう。
3人プレイ時の注意
- ゾウ・ライオン・ネズミから1枚ずつカードを抜く
- それ以外の動物から2枚づつカードを抜く
- 2ラウンド目以降はペア戦と同じくトリックに応じた個人得点も計算する
ゲームの準備
誰か1人がディーラーとなってカードをよく混ぜてから配る
- 3〜6人プレイ:全員が同じ枚数になるように配布
- 7人プレイ:9枚(4人)と8枚(3人)になるように配布
2ラウンド目以降のルール選択
2ラウンド目からは以下の2つのルールのうち1つを選んで遊ぶよ。
A)基本ゲーム
直前のラウンドで一番得点が多いプレイヤーがカードを配る
直前のラウンドで一番得点が低いプレイヤーからカードを出す
B)ペア戦(4〜7人)
ラウンドごとの得点順を元にペア(またはソロ)を組みプレイします。(組み合わせはルールシートを参照)ペア戦ではラウンドの開始時にペア内で手札を2枚づつ交換することが出来るよ。ただし交換手順は定められているのでルールをしっかり確認して遊びましょう。
ラウンドごとの得点計算
得点計算は2ラウンド目以降で選択したルールによって少し違いますよ。
A)基本ゲーム
最初にカードを出し切った人はプレイ人数と同じ数の点を得ます。次にカードを出し切った人はそれよりも1点減らした点を得ます....というふうに順番に1点ずつ減らした得点を獲得していきます。最後に手札を残してしまったプレイヤーは点を得ることができません。
B)ペア戦
個人得点とペア得点という2つの要素から点を獲得しますよ。これ、面白いルールですな!
個人得点
ラウンドで獲得したカードから点を得ます。
- ライオンが2枚以上ある時はライオン1枚につき1点(1枚しかない時は0点)
- 手札にライオンを残している時はライオン1枚につきマイナス1点
- ハリネズミが1枚もない時はマイナス1点
ペア得点
ペアの2人のカードを出し切った順位点の合計と同じ点数をそれぞれが得ます。(6人プレイで2位(5点)と5位(1点)で合計6点)ソロとなったプレイヤーは自分の順位点に4点を足した点を得ますよ。
手番の流れ
最初にカードを配ったディーラーの左隣の人からゲームをスタートします。
トリックの流れ
手札からカードを選んで、場にプレイします。自分の直前に出されたカードを見て、以下のいずれかのルールにそってカードをプレイしますよ。
・同じ種類の動物カード :直前の枚数にピッタリ1枚プラスした枚数をプレイ
・異なる種類の動物カード:同じ枚数で直前の動物より強いカード
・パス:カードがプレイできない、またはしたくない
カードを出した人以外の全員がパスした場合、カードを出した人が場に出たカードを全て獲得します。これを繰り返し、手札が亡くなった人からトリックを抜けます。
手札がなくなった順は得点に影響するので何番目に無くす事が出来たのかを覚えておきます。
ゲームの終了
2人以上のプレイヤーが19点を超えたらゲームが終了します。一番得点が高かったプレイヤーがゲームに勝利しますよ!「2人以上が19点を超えた時点」というのがミソでいち早く19点になれば良いかというとそうではないのです。最後19点を超える時にも、より高い得点であることを目指さなければなりませんのです。
ゾフィンズーの感想・まとめ
カードをルールに沿って場に出すだけなのだけど、非常に駆け引き感のあるカードゲームでした。トリックテイキングと同じようなゲーム進行ですが、ランクは動物の種類ごとに異なるため「出せそうだけど、、出せないっ...」ということが頻繁に起きます。
可愛い動物の弱肉強食っぷり、プレイヤーの手札に残るカード、そしてペア戦ルールともなれば自分は何番目に上がるのが一番得点を得られるのか、かなり考え所があちこちに散らばっているカードゲームでした。
あえて2022年にこのゲームの日本語版を出すのってよく考えたらすごいな!これがアーチゲームズのセンスか....軽く遊び始められるけど考えを巡らせることで高度な駆け引きも楽しめるルール。それが1998年にすでに考案されていたって、改めてボドゲのデザイナーってすごいと感じさせられました。
もとのアートの雰囲気はそのままに違和感のない日本語のアートワークもレベル高し。日本語文字のユルさもたまりません。箱の側面とかにもゆるさの主張があって良き。言われなかったら「あ、そうか、日本語にしてあるのか!?」ってなるくらい違和感ないですわ。
アートワークはユルい雰囲気ですが、強い人とプレイしたら突然ガチな勝負になりそうで、ライト層からゲーマーズまで幅広く遊べそうなゲーム。でもプレイするなら同じくらいのレベル感の人と遊ばないと差が出そうね。。。
ゾフィンズー日本語版、持ってて損はしないっすな!いやぁ、いい買い物したわ....早く遊ぶ心の余裕と時間の余裕が欲しいっっ( ゚皿゚)キーッ!!
【ゾフィンズー日本語版:販売情報】
アーチゲームズのWEBサイトの他、アーチゲームズ取り扱い製品を置いているボドゲ専門店系で購入することが出来るよ!
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