ども。コモノです。
今年のシュピール'24スカウトアクションで1位を獲得したエンデバー:ディープ・シー。日本語版は少し前に発売されていましたが、ポチるかどうか少し迷っていたタイトルでした。ただ遊んだ人の感想を見てるとめっちゃ面白そうだった....そしてスカウトアクション3日目に突如1位に浮上してきた黄色い箱のディープ・シー。
おぉぉ。まさかの急浮上。そんなことされたら当然我慢できるはずもなく(言い訳)あえなくポチったエンデバー:ディープ・シー。今日はそんな若干の後ろめたさを噛み締めつつ遊んだら、あら?めっちゃ楽しかった!ってなりました話題のタイトルをご紹介いたしますよ!
- エンデバー:ディープ・シー
- 【エンデバー:ディープ・シー 販売情報】
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エンデバー:ディープ・シー
プレイ人数:1〜4人
対象年齢 :14歳以上
プレイ時間:30分×プレイ人数
国内発行元:エンデバー:ディープ・シー - ArclightGames Official
リンク
Boardgamegeek
エンデバー:ディープ・シーってどんなゲーム?
エンデバー:ディープ・シーは2018年にリリースされた「Endeavor:Age of Sail」の続編にあたるボードゲーム。前作は大航海時代の植民地争いがテーマでしたが本作は現代社会における海洋保護活動がテーマになりました。プレイヤーたちは様々な技能をもつスペシャリストチームを率いて海洋探索活動を行います。活動を通して4つの属性値パラメーターを上げ、社会全体の海洋保護意識により大きなインパクトを与えることを競います。
なんか壮大っすね...( ゚д゚)
ポチるポチらぬと騒いでいる己の矮小さを反省した。
シュピール’24スカウトアクション1位
ボードゲームの世界最大イベントであるエッセンシュピールでは毎年会場に訪れたユーザーの投票をもとにしたランキングを行なっています。エンデバー:ディープ・シーは今年のスカウトアクション(人気投票)ゲーマーズ部門での1位となりました。
🎉 Endstand Scoutaktion 2024 🎉
— FAIRPLAY Spielemagazin (@FairplayMagazin) 2024年10月8日
Die Scouts haben die besten Spiele der Messe gewählt.
Vielen Dank an unsere Scouts und Herzlichen Glückwunsch an die Autorinnen, Illustratorinnen und Verlage.#Scoutaktion #fairplaylist #spiel2024 #Spiel24 #EssenSpiel24 #SpielEssen24 pic.twitter.com/j15XSayu12
2日目ラストまでは影も見えなかったんだけど、3日目にしていきなりのトップ。鮮やかな1位受賞でしたよ!
属性値パラメーターとインパクト表
社会的インパクトや知名度、指導力などを管理する属性値トラックとインパクト表。これらの管理が最終的な得点に大きな影響を及ぼすためとても重要になります。
海洋探索で入手できるシンボルは各プレイヤーの個人ボードで知名度・指導力・調整力・創造性の4つのパラメーターとして管理されます。またプレイヤーたちの海洋活動が社会に与えた影響はインパクト表で記録されていくのです。
ソロだと1色しか置かれないのでちょっと寂しい
属性値が上がればよりレベルの高いスペシャリストを雇用できたり、より深く、遠くへ潜水艇を移動する事ができる様になります。アクションを行うためのディスク管理も属性値の影響を受けるためパラメーターのコントロールはとても重要。そして社会的なインパクトを表すボードではパラメーターシンボルの他にも研究コストや勝利点を得る事が出来ます。
毎回異なるマップで遊べるモジュラーボード
シナリオごと最初に配置する海域は指定されていますが、ソナーアクションで徐々に公開されていくマップはゲームごとに異なる配置になります。そのため同じシナリオでも若干違ったゲーム展開になるのもリプレイ性を高めてくれてます。
ゲーム序盤では海洋の表層しか確認することができないのですが、ソナーを使って深層へ調査の領域を広げていくワクワク感はかなり高め。もちろん勝利するためにどのボードを配置するのか考えなければならないわけですが巨大イカとか出てきちゃうとやっぱりね?
勝敗に関係がなくても配置したくなる様な海洋ボードは確かに困ったモノなのですが、しかし巨大イカとかならしかたあるまい。。。ただし自分が移動できる距離や潜れる深さには注意しておかないと、うっかり他のプレイヤーに先を越されてしまう事が起きてしまいますよ。
シナリオごとに異なるプレイ感が楽しい
ゲームごとに選択するシナリオはシートごとに異なる目標が設定されており、目標達成に沿ったスペシャリストの雇用が必要になるのです。新しい発見にそなえて技術開発を行ったり、調査結果を論文にまとめて発表したりするんだぞ。
シナリオシートの目標が変わることでプレイ感もちょっと変化するよ。マップボードに指定された枚数以上のディスクを配置する目標だったり、論文カード獲得しまくる目標だったりと目標に合わせたプレイが必要に。この目標に合わせて戦略が変わるのが非常に悩ましいのですよね。これがめちゃ面白いの。(難しくもある.....)
ちなみに海洋ボードに見惚れながらプレイしていてもディスクを置けなくなる様なことはあまり起きません。そのためスイスイプレイできてる感じがしちゃうのですが、最終ラウンド近辺で目標まであと一歩届かず!という場面がチラホラありました。目標からの得点は最後の集計時に響くので、序盤から計画的なプレイが大事になってくるのですな。巨大イカとかに心奪われている場合ではありませんでした。
未知なる海へのロマン。ゆえに環境保護は必要とされている
ものすごく広い意味では前作の大航海時代テーマと本作の海洋探索は「まだ見ぬ世界へのロマン」という共通の魅力を備えています。でもロマンあるところにはガッシガシ行っちゃうのが人って生き物だものね?だから環境保護って必要なんだとなんとなく気がつきました。本作はモジュラー式のマップボードやソロ・協力モードを実装するなどして、最近のトレンドに合わせた調整がされており、環境保護という近年のトレンドに沿ったテーマ性(しかも前作との整合性もある)がゲームのメカニズムとも非常にマッチしています。プレイしている時の没入感がめっちゃ高いのもエンデバー:ディープ・シーの魅力ですよ!
エンデバー:ディープ・シーのコンポーネント
エンデバー:ディープ・シーのコンポーネントは流行りのエコ仕様。スペシャリストタイルを格納するトレイなどもあらかじめ付属していますが再生紙?を利用したよく見かけるタイプです。
外装からシュリンクが省かれていたり、コンポーネントをしまっておくチャック袋も脱ビニールの流れを抑えたものに。ゲームそのもののテーマとも合っているので統一感はバッチリでした。
潜らずにはいられない潜水艇コマ
ディスク類には各チームのアイコンが印刷されていて雰囲気を盛り上げてくれます。潜水艇型のコマの造形もかっちょよく、これ見ちゃうと誰でも「いざ海洋探索に行ってきますっ!」ってなりますね?Kickstarterのデラックスエディションは更にプリントされたコマだったりするんですけど、リテール版でもこの可愛さならかなり満足度は高いっす!
エンデバー:ディープ・シーのルール・遊び方
ルールはそこまで複雑ではありませんが、ゲームの準備についてはシナリオシートごと少しづつ異なります。最初に展開する海洋ボードの種類など、より深く楽しむために最初のうちはしっかりルールブックを参照して準備しましょう。
手番の流れ
手番は2つのフェイズに分かれています。
1)準備フェイズ
準備フェイズでは3つのステップを順番に行いますよ。準備フェイズでは4つの属性値パラメーターに応じた処理を行うのです。
a 雇用ステップ(知名度トラック)
知名度トラックのアイコンのレベルに応じたスペシャリストを1名雇用できます。レベルが高いスペシャリストはできることの幅が広く、ゲーム終了時の得点にも貢献度が高いのが特徴。
b 労力ステップ(指導力トラック)
労力ステップではトラックの値に応じたディスクを獲得する事ができます。ディスクはアクションの起動だけでなく、海洋ボードへ配置する場合もあるので少ないと何もできないということになりかねません。
c 再割り当てステップ(調整力トラック)
前のラウンドにスペシャリストへ割り当てたディスクを回収し、使用可能な状態にします。回収できる数は調整力トラックを参照するので、うかうかしているとスペシャリストはいるのに何も出来ないということになるので注意が必要です。
準備フェイズが終わったら作業フェイズに移行しますよ。
2)作業フェイズ
作業フェイズではスペシャリストの持つアクションサークルにディスクを配置し、シンボルに応じたアクションを実行します。アクションによっては海洋ボード上に追加でディスクを配置する必要がありますぜ。
航行アクション(創造性トラック)
※移動は2ボード分まで、深さは深度2まで移動可能
航行アクションを行うには、船の舵マークを持っているスペシャリストのアクションサークルにディスクを配置して実行します。潜水艇が移動できる距離、深さは創造性トラック下部のアイコンの数を参照しましょう。公開済みの海洋ボードでもアイコンの数が示す距離・深度以上は移動できないので注意。
ソナーアクション
ソナートラックがあるゾーンに自分の潜水艇が停泊している状態なら実行できます。また海洋ボード上のソナートラックにもディスクを追加で1つ配置する必要があります。ソナーを実行すると未知のエリアを発見してマップボードを広げる事ができますよ!
潜水アクション
潜水ディスクが積まれている海洋ボード上に自分の潜水艇コマがある状態で実行できます。潜水マスクのアイコンを持ってるスペシャリストのアクションサークルにディスクを配置する事で潜水タイルを1個公開しその効果を得る事が出来ます。
保護アクション
保護アクションは海亀マークがあるゾーンで実行する事が出来ます。スペシャリストのアクションサークルだけではなく、海洋ボードの保護トラックにもディスクを配置留守必要があります。また保護アクションを実行するには研究コストを支払う必要がありますよ。
論文アクション
論文アイコンのあるゾーンで実行が可能。スペシャリストのアクションサークルにディスクを配置して研究コストを支払い、海洋ボード上の所定エリアにディスクを配置することでカードを獲得できる。カードに記載されている報酬には自分以外のプレイヤーに効果を及ぼすアイコンがあるので忘れずにチェックしましょう。
報酬シンボル
アクションを実行したのちに、サークルやカードにされている報酬シンボル(ルールブックP6参照)を獲得し各トラックに反映することを忘れないようにしましょう。ソナーアクションで公開した海洋ボードのボーナスとか、最初のうちは結構忘れがちでした(反省)
スペシャリストの昇進
論文カードなどに記載されている昇進シンボルを獲得するとスペシャリストの昇進が可能になるよ。スペシャリストたちは昇進すると実行できるアクションが変化したり、属性トラックのパラメーターを上げる事が出来たりするのです。
昇進のタイミングで配置済みのディスクはサプライに戻るため、タイミングよく昇進させる事ができれば同じラウンドでもう一働きしてもらえるというブラック企業的な使い方も出来ちゃいます。(たぶん)
ソロプレイはできる?
もちろんソロプレイ可能でございます。基本ルールから大きな変更点はなく、とても遊びやすいのもありがたい。ソロと協力モードはほぼ同じルールになるので覚えるのも楽ですよ!
変更点は目標カードと妨害カードの追加。シナリオシートに記載されている目標に加えてソロ・協力モードではさらに追加で目標を達成すべく海洋探索に乗り出します。
レベルに応じて目標の達成数が設定されているので繰り返し遊ぶ事が出来ますな...ただ難易度が低い(目標4つの達成)であっても結構難しいんだよ...?
シナリオ3も1番優しいレベルでなんとかクリアしたわ...
あと一つディスクが足らねぇ...とか、シンボルがぁぁぁぁ!とかなってますが、そんな海洋探索もかなり楽しいのです。ルールが変わらないってのはやっぱ良いですな!
エンデバー:ディープ・シーの感想・まとめ
スカウトアクションの結果にうなされて衝動的にポチってしまったエンデバー:ディープ・シー。数回プレイしてみましたが、、、
いや、コレめっちゃ楽しいす(ↀωↀ)!
このテーブルに広がる海洋ボードの雄大さよ。マジ神秘の海を探索してる気分を大満喫なんでございます。ソロプレイですけどもとにかく遊んでいる最中の気分がよろしいのです。ルールも複雑ではなく準備も簡単なのに、この満足感はなんという事だ....
遊び始めてすぐはやはり海洋ボードのイラストなんかにニマニマしていましたが数回ソロで遊んでみて、ゲームとしてもかなりツボにハマるボドゲだという事に気がつきました。ソロの場合はインタラクションが全くありませんが、雇用からアクションまでのマネジメントを考えるのがかなり悩ましくて楽しい。
ゲーム序盤ではパラメーターを上げたいのでシンボルを多く持つスペシャリストに目が行きがちでしたが、あとあとの戦略(論文や保護アクションなどの方針)に沿った能力を持つスペシャリストを雇っておかなかったゆえに後半でアクションの無駄に苦しむハメになりました。とほほ。。。ソロは目標カードの達成が結果に直結するので、こういう細かな配慮不足を否応なく実力不足を突きつけられます。ぐぬぬ....
多人数プレイもギスギスしない
プレイヤー同士のインタラクションはディスク類の配置競争、論文カードの取り合いなどが中心で攻撃的な要素が少ないです。そのため基本は平和的にゲームが進みます。
どの海域にどういう順番で艦艇を派遣するのか、そこで行うアクションは何を優先するのかなど、自分の計画を中心にプレイできる気持ち良さの中にも各サークルの獲得競争があるので、海洋ボードをひたすら注視しながら悩ましいことになりそうです。
序盤は苦しくもゲーム後半の気持ち良さ
序盤にどのドラックを優先的に上げていくかは目指す目標や戦略によって異なります。毎度3ラウンド目くらいまでは「このままプレイしていてなんとかなるんだろうか...?」という不安に駆られるのですが、後半になってくると一気に出来る事が増えます!この傾斜といいますか後半のプレイの広がり方は本作の魅力の一つだと思います。
知名度を高く保ってなるべく早い段階で能力の高いスペシャリストを集めて置くのが今のところ好みなんだけど、まだ能力を活かしきれてる感じがしないの。昇進させるとサークルも消えちゃうし、ソロだと星4中心でも良いのかもしれない。また、星5ランクのスペシャリストはゲームごとにランダムな順序で配置されるため毎回同じ編成とは行きません。目標に沿わないスペシャリストだった時のことも考えてプレイできる様にならんとダメか。
ままならなさと気持ち良さが同居してるような、心地よいボドゲ感
スカウトアクションの結果にうなされて我慢できずにポチったエンデバー:ディープ・シーですが、結論....
めちゃくちゃ好みだったよぉぉぉ!(=ↀωↀ=)✧
冒険心も満たしてくれて、やりたいことを邪魔もされず、簡単には上手くいかないようなハードルもしっかり用意されてて悶々と悩ましい。そして準備も片付けも結構簡単!なんか文句のつけようがあまりないんです。。。海洋ボードや論文カードなどにはランダム性があるので運の要素もありますが、そのゆとりも含めて遊びやすい。上手くいかなかった時に「さ、次またやろっ!」ってなれる気軽さも良き。
ルールや準備の手軽さと、しっかりボドゲ遊んだなっ!っていう満足感がここまでバランスよく感じられたゲームは久しぶりな気がします。拡張タイルとか、拡張シナリオとか出てくれないかなー。これは延々遊んでられそう。個人的な好みにかなりハマったので、ウチでは中量級ボドゲの定番となりそうな予感です。残りのシナリオも遊ぶの楽しみだぞ。
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駿河屋でも取り扱いあるよ!
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