今日はバトルライン台湾版「南北戦線」のご紹介だぞ。バトルラインは2人用のカードゲームでボドゲデザイナー界の巨匠ライナー・クニツィアの作品。初版は2000年なので、もう20年弱愛され続けている名作なのである。もしご存じない方は以前紹介した記事をご覧いただきたいぞ。
バトルラインである⬇︎
この年の瀬がせまる11月、世の中には誘惑ばかり溢れる時期。ゲームマーケットの新作しかり、Kickstarterのニュープロジェクトしかり。いま無駄遣いなんてしてる場合じゃない!と一番気持ちを引き締めねばならない時に限って衝動買いというのは発生するモノだと思うのだ。
一目惚れって、ある。
今日は見た目重視!バトルラインの台湾版をご紹介いたします!
【目次】
〈南北戦線(バトルライン台湾版)って?〉
2人専用のボードゲームの中でも群を抜いてお気に入りのバトルラインな訳ですが、先日バネストさんに見慣れないボードゲームが入荷してました。
ん?なんかバトルラインって書いてある。
「南北戦線:バトルライン」は古代の戦争モチーフに、軍旗を取るために、カードをプレイしていくゲームです。台湾版は箱がコンパクトになっています。2300円 https://t.co/kbwKZWh9LI pic.twitter.com/4KjGLbXjx4
— masayuki nakano/ゲームストア・バネストの中野 (@banestolive) October 22, 2018
おぉ!?(=✧ω✧=)
商品説明を読んだら、どうやらあのバトルラインの台湾版とのこと。マジか、BGGにそんなのあったっけな...と思いながらBGGのバリエーションページみても書いてない。
( ・ὢ・ ) ムムッ...無いね。。
我が家のバトルラインは、先日産休に入る同僚がお家でヒマになるっ!と言うので、ちょっと長めの出張に出たばかり。まぁカードに不足がなければ普通に遊べるだろうし、パッケージアートにかなり惹かれるもののあるし、これはポチってみるかい?と意気込んだところ既に売り切れ。
人間とは不思議なもので、買おうと思った時に売り切れていると
「欲しかった」▶︎▶︎「マジか、絶対買う」
となりますね。なりました。ええ、なりましたとも。そこで再入荷お知らせ通知にいそいそ登録しておいたところ、数日後にチローンとメールが着信。
そっこーポチった(笑)。
そんなわけで無事、南北戦線(バトルライン)は我が家にやってきたのであります。
〈開封〉
南北戦線(バトルライン台湾版)
プレイ人数:2人
プレイ時間:30分
対象年齢 :12歳以上
このボックスアートを眺めてて思いました。西洋的オリエンタリズムに慣れてしまっているのか、アジアっぽさを少し感じます。なんとも言えない空気感。でもこれがカッチョ良い理由なのですぞ。これに惚れてポチったわけだしな。
箱のサイズ
バネストさんの商品説明にもあったように既に販売されているバトルラインよりも箱のサイズが小さくなりました。ペガサスシュピーレの小箱(ポートロワイヤルやサント・ドミンゴ)と同じサイズ感。
持ち運ぶならこの位がいいと思うので、このサイズはナイス。中にプラスチックインサートが無いのでこのサイズなんだね。これでいいと思う。
コンポーネント
コンポーネントといってもバトルラインは カードとフラッグ駒しかコンポーネントはありませぬ。
シンプルの奥底から醸し出される濃密なゲームなのであるよ。
フラッグ
フラッグコマはチップ形式に変更。別にフラッグと言わなくても良いでは無いですか。
むしろ古典的な印象を持つゲームなので、ポーン形式よりもチップ系のコマが似合うとも言える。いや、言う。
ルールブック
バネストさんで購入したので、バネスト訳が付いてきました。
読んでいて気がついたのだけど南北戦線のパブリッシャーはゲームマーケットでもおなじみのスワンパナシア。知った名前の企業ですと、なんかちょっと安心する。
〈南北戦線のカードデザイン〉
ゲームが同じなのであれば、あと違うのはデザイン(アートワーク)ですな。これがまた刺さるアートワーク。
軍隊カード
各スートはNo.1〜10までのカードで6色。
南北戦線のカードは各スートごとベース色が違うので視認性はかなり上がっている。また色使いもかなり良い雰囲気であるよ。
ランクごと異なるデザイン。スートのベースカラーにシンプルなライン図。より壁画的な印象が増してる気がする。
戦術カード
バトルラインで唯一言語依存があるのが戦術カード。これはもちろん中国語で書かれている。見た目の雰囲気は良いのだけど、もちろん英語以上に読めなーいw
左がアレキサンダー、右がダリウス。読める!読めるぞ!
でもそこはバネストさん、さすがの和訳シールが付いてきてるので遊ぶのには問題なしである!素敵。でもちょっと思った。ある程度遊んだことがある人なら、このまま番号見るだけでイケるのではないだろうか・・・(めんどくさがりですみません)
遊ぶ人の練度によって決めればよいな!
〈バトルラインの遊び方〉
詳しい手順は以前の記事から引用。
ゲームのルール(ざっくり)
色々なところでルールについては書かれているので今回は割愛w
勝利の条件は以下のいずれかを達成した時だぞ。
・フラッグを5個獲得
・連続したフラッグを3個獲得
手番の流れもかなりシンプルなのだ。
a)カードをプレイ
b)フラッグの獲得判断
c)カードを補充(兵士/戦術のいずれか)
手札の上限は常に7枚だぞ。また上級ルールとしてaとbの手順を入れ替える事でフラッグの獲得タイミングを遅らせる事が出来る。(フラッグを獲得するのが自分の次のターンになる)
相手に戦術カードの使用を許す事になるので、より深い駆け引きが生まれる事になるのだ。
今日はアートワークが変更されたことでどんな変化があるのかをお見せしたい。バトルラインは9個のフラッグを奪い合うゲーム。それぞれのフラッグごとに公開した状態でカードを並べ、それぞれの強さを比べ合う。
ポーカーの役みたいなものでフラッグごとに勝敗を決めていくわけだけど、カードを公開した状態にするのでプレイ時はかなり賑やかな感じになるよ。
軍隊カード
南北戦線のカードでセット(役)を作るとこんな感じになるよ。
スカーミッシュ
バタリオン
ファランクス
ウェッジ
ああ、美しき哉。
戦術カードについて
今回南北戦線を購入した時にラッキーだったのは、戦術カードの使い方で曖昧なところがすっきりしたと言う点。ルール的には特に問題があったわけではないのだけど、これまで遊ぶ際にカードの配置位置でちょっとモタモタしていた。それがバネスト訳のおかげですっきりしました。
モラルタクティクス(4枚)
Leader(Alexander,Darius)/Companion Cavalry/Shield Bearers
軍隊カードと同じ位置にプレイする。
エンバイロメントタクティクス(2枚)
Fog/Mud
未解決フラッグの自軍エリア側に配置する。(軍隊カードとフラッグの間)ゲーム終了時までカードはそのままにする。
ガイルタクティクス(4枚)
Scout/Redeploy/Deserter/Traitor
戦術カードの山札の自軍エリアに配置する。ゲーム終了時までそのままにする。
遊び方やプレイログについては以前の記事を参考にしてほしいぞ⬇︎
〈まとめ〉
南北戦線の気に入ったところはこんな点。
- 箱が小さくなった
- アートワークがより好みになった
実際にまだプレイはできていないけれど、テーブルにこのカードが並んだらかなり綺麗なんでは無いだろうか。
実際綺麗でした!
もちろん初版時のアートワークというのは色々な方の思い入れもあるだろうし、そうそう変えるべきでは無いとも思う。ただ10年経てばアートワークの流行り廃りはどうしてもあるし、ゲームのメカニクスが評価されている名作ならばこそ、新しいアートワークで遊ぶことはとても嬉しい。
バトルラインにはもう1つ「Roland's Revenge English second edition」というアートワークが超絶好みのバージョンが存在するのだけど、こちらはプレミアすぎて手が出ない。
2019/01/27追記:GMT Gamesでプレオーダー受付中!
GMT Games - Battle Line, Medieval-Themed Edition
2020/02/09追記
届いたよ!
画像引用:BoardGameGeek
いつか購入できると良いんだけど、当面は無理かな...´;ω;`)ブワッ
こういう古典系のアートワーク違いでゲーム集めるっていうのも、アリかと。来年かしらね?
名作まとめました。
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南北戦線は今の所バネストさんのみでの取り扱いだな!
通常のバトルラインはもちろんAmazonで買えるよ。