みなさま、Bonum vesperum.
コモノだ。
はじめてラテン語書いた。今日は以前ご紹介したPAXの拡張「Nocturnus」のご紹介だぞ。ラテン語とか書いちゃうと、ちょっと頭が良くなった気がするな。
左の袋に入っているのが今回の拡張セットだよ。カードとマニュアルだけのシンプル構成だな。
前回のPAX開封レビューはこちらだぞ。
なんで突然ラテン語かというと、拡張の名前になっている「Nocturnus」がラテン語なのだ。これまでのコモノの人生でラテン語なんて意識したことは殆どなかったけど、「こんばんわ」のラテン語が知りたくて調べてたら意外にも知ってるような言葉があった。例えば。
メメント・モリ(死を想え)とかな。
※中二病の弊害です。ぇぇ。。。
前回記事にしたプレイでは油断したせいで(違う)1ゲーム目で敗退するという屈辱を味わったコモノ。公開レビュー記事での雪辱を果たすべく、「PAX:Nocturnus」プレイレビューをお届けするよ!
【目次】
なお、 boardgamegeek.comに日本語訳のルールがアップされていた!訳者の方、本当に超ありがとうございます!ありがたく使わせていただくのだ。
〈開封!〉
開封と言いましても、カードの追加の拡張なので大げさなものは一切なく。シンプルなカードのみの拡張でございます。
Nocturnusの意味は「夜」とか「夜の」とか、ノクターン(夜想曲)的な意味だな。そのためか追加される3種類のカードも夜中仕様だ。
追加されるカードは以下の3種類だよ。
左から順に「斥候➡︎内通者➡︎民兵」になる。
・斥候 (exploratorius)
ディスプレイに斥候シンボルが4つ(4枚じゃないよ)ある場合は、手札をディスプレイに配置する最初の2枚を無料で置く事ができるよ。無料で置ける枚数が1枚増加するってのは、かなり良い感じ。ちなみにシンボルが8つの場合なら3枚無料になる。
・内通者 (adversarius)
ディスプレイに4つ、内通者のシンボルがある場合は収入フェイズの後に手札から1枚、ローマの軍勢に加えなくてはならない!シンボルが8つの場合は手札から2枚をローマに・・・内通者ひどい!内通者ヤバい!
更に、、、陰謀家とも繋がっているので、陰謀家シンボルをもっとも持つプレイヤーが同数いる場合(同数1位の場合)は、内通者シンボルをより多く持っているプレイヤーが「最高の陰謀家」カードを受け取りスタートプレイヤーになるのだ。
・民兵 (Militia)
民兵シンボルがディスプレイに4つ持っている場合、プレイヤーはカードを順番に4枚引いてそのうち2枚を手札に加える。シンボルが8つ持っている場合は「5枚ひいて3枚を手札に加える」事ができる。
ほほー。夜なだけに隠密っぽい感じだな。
〈拡張ゲームのルール〉
拡張には新しい影響力3種類、計30枚のカードが追加される。拡張込みのソロプレイでは全てのカードをよくシャッフルした後に40枚カードを除外してゲームを開始するとあるぞ。その他の準備は、基本ルールに準拠する。
そして、拡張を入れた際の一番シビア(ソロだけかな...)な変更点が、勝利条件の変更だと思う。
第1ゲームでは、プレイヤーは6つ以上の分野でローマより強くならなければなりません。
第2ゲームでは、プレイヤーは7つ以上の分野でローマより強くならなければなりません。
第3ゲームでは、プレイヤーは8つ以上の分野でローマより強くならなければなりません。
第4ゲームでは、プレイヤーは9つ以上の分野でローマより強くならなければなりません。
第5、および最終ゲームでは、プレイヤーは 10 分野すべてでローマより強くならなければなりません。さらに各ゲーム終了時、プレイヤーは 10 分野すべてのカードをディスプレイに置いていなければなりません。各ゲーム開始時の準備は基本ゲームの1人用ルールと同じです。
(゚∇゚ ;)エッ!? いや、待て。。。
基本ゲームのソロプレイでは第1ゲームの勝利条件は3つの分野で良かった筈なのに、なぜ倍増してるのだ・・・?勝てるわけなくね?
この状況でどうやって奴隷軍はローマに勝てと言うのか。夜だからあれか、奇襲か、やっぱ暗殺か。どんな手を使ってもいいと言うのだな・・・
( ̄ー ̄)ニヤ...
〈セットアップ〉
初期のセットアップは通常ゲームと同じだ。
1・アレウス(金貨)カードを種類別に分けて山札を作る
2・サマリーカードを1枚と5アレウスを受け取る
3・軍団カードを3枚並べる。
4・全ての影響力カードをよく混ぜる。
5・影響力カードを2枚引く。
6・影響力カード1枚を手札に取り、残りを山札の一番下に戻す。
7・山札から40枚ランダムに除き、箱に戻す。
8・軍団カードの上部に3枚の影響力カードを伏せて置く。
7の除外するカードが40枚(基本ゲームは30枚)になった所が拡張を入れた際の変更点だよ。
〈プレイスタート!〉
ゲームの手順だけ簡単におさらいだぞ。
・ラウンドの流れ
a)カードを1枚づつ、3回引く(必須)
・手札に加える
・山札の一番下に加える
・軍団カードの列に加える
同じターンで同じアクションは行う事が出来ない点に注意。
b)カードを購入する(任意)
いずれかの軍団カードに配置された列を全て買う事ができる。もちろん買わなくても良い。支払いはカードの下側に金貨(アウレウス)が描かれているので、そのコストをアウレウスでお支払いする必要があるよ。
c)カードのプレイと収入の獲得 場にカードをプレイする。(任意)
プレイするカード1枚目は無料、2枚目は1アウレウスと、プレイする枚数に応じてアウレウスを支払わなくてはならないよ。プレイが終わったら収入の獲得。収入は「そのターンにプレイしたカードかつ、場にプレイ済みのカード枚数が一番多い列」の数のアウレウスを得る事が出来る。
【ボードゲーム】ローマを退け平和を我らに!カードの配分が悩ましすぎるPAX〈パックス〉ファーストレビュー! - ぼっちのホビーBlog[暫定版]
a)〜 c)を全てパスした場合は、ローマ軍団のカードを全て確認する事ができるよ。その後、基本収入の2アレウスを受け取る事ができる。全員のラウンドが終了したら軍団カードの下に残っているカードのコスト合計が一番高い軍団のカードをローマ軍に加えて、ラウンドが終了する。
・新しいラウンド
陰謀家シンボルをより多く持つプレイヤーがスタートプレイヤーになるんだけど、ソロで遊んでいるコモノに陰謀は効かないのだよ。あと、影響力カードが置かれていない軍団の下には山札から表向きに1枚づつ配置するよ。
ささ、基本的な流れは復習できたのでプレイスタートだ。拡張を加える事で厳しくなった勝利条件だけど、どうだろう。。。
軍団が「内通者」で埋まった日。
全てローマにくれてやりたい。
「Nocturnus」の新カードを揃えて見た。斥候(Exploratorius)は無料で置けるカードが4シンボルごとに1枚増える。民兵(Militia)は4シンボルごとに手札に加えるカードが1枚づつ増える。
今回の拡張で追加されたこの2つのカードがかなり強くて、ソロプレイの際は是非積極的に揃えておくと有利な気がするぞ。前回基本セットでプレイした時のような逼迫感はあまり感じず、うまく手が運ぶのでむしろ少しもの寂しさすら感じた(勘違い)。民兵の手札を増加させる効果と、斥候のディスプレイに配置する無料カードの増加はシナジー感バッチリ。セットでシンボルを集める事が出来るとかなり楽にディスプレイを作る事ができるな!ただ、この組み合わせでは山札からドローするカードの枚数が増えるので結果的にゲーム終了が早まる事になる。そのあたりは注意が必要だな。
今回のプレイ結果、最後にローマ軍へ追加されるカードは「内通者・元老院・富」の3種類。結果は。。。
コモノ、大勝利!
ウェ━━щ(゚Д゚щ)━━ィ!!!!
前回逆転負けした際の雪辱を果たした・・・
ソロプレイ時の勝利条件(1ゲーム目)、全て満たしコモノ快勝しましたよ!
1ゲーム目:6影響力以上での勝利➡︎7影響力で勝利!
影響力10種類全ての保持➡︎達成!
「PAX:Nocturnus」これとても良い拡張だと思う!(単純)
〈まとめ〉
Pax:Nocturnus、なかなか痺れる拡張だな!影響力カードの種類が増えるだけで考えなければならない事が妙に増えた感じがあり終始悩みっぱなしだ。ローマ軍団のカードは自動的に増えていくので、軍団に配置されたカードからどの影響力カードを購入してディスプレイに置いていくのか、常に伏せられたカードを気にしながらシンボルの数とにらめっこを続けることになる。
山札に含まれるカードは基本的にランダムなので運の要素もそこそこあるし、カードマネジメントだけでは勝てない部分もあるのだけど、このくらいランダムなほうがソロでさっくり遊ぶにはとてもちょうど良いと思う。
多人数戦ではローマ軍への裏切りに加担するという素晴らしい戦法いかにもローマらしい戦法も存在するので、勝ち筋にもバリエーション(っていうか裏切り)が存在するのも好きなポイントだ。
PAX:Nocturnus、かなりお気に入りの拡張でした!
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残念ながら古いゲームなので国内流通はほぼ見かけなくなってしまっているのだけど、BGGには基本ゲームも拡張も日本語訳をアップしてくださっている方がいらっしゃるので、オークションや海外サイトから海外版を購入しても問題なく遊べる。
Amazonではプレミア、拡張は売ってないな・・・
個人的にはプレミア価格で買うようなコレクション性のあるゲームとは思えないので、興味のある人は是非海外サイトからの購入にチャレンジしてみたらいいと思うよ。コモノはヤフオクでゲットしました。