みなさま。
新年あけましておめでとうございます。コモノです。
今年もぼっちのホビーBlogをよろしくお願いいたします。
今年最初のレビューは、昨年末に日本語版がリリースされたばかりの新作「パンデミック:ローマの落日 (Pandemic: Fall of Rome)」でっす!
あのパンデミックシリーズがまさかのローマモノかと、、、発売されると言うニュースを聞いた時はちょっとビビりましたが、きっとパンデミック!面白いに違いないと疑いの自分の心に言い聞かせ昨年末にポチッとしておきました。疑いの心は自分で晴らさねばならないから、仕方ないな。
年末に遊ぼうと思ってたんだけど、忙しかった....ので遊べなかった「パンデミック:ローマの落日」を新年第1回目のレビューとしてお届けいたしますよ!
【目次】
〈パンデミックって?〉
ボードゲームのパンデミックというのは協力型ゲームの名作。昨年10周年記念版が発売されるなど、いまだ根強い人気を誇る作品だぞ。
能力の異なる役割をそれぞれのプレイヤーが担当し、マップ上で起きるパンデミックやエピデミックという災害を乗り越え世界を滅亡の危機に追い込んでいるウィルスのワクチンを開発していく。このウィルスが拡散していく過程がなんとも言えない絶望感を味わえるのだけど、ギリギリの攻防が可能なようにゲームがデザインされているので緊迫感のあるゲームが楽しめるのだ。
一緒にしたプレイヤー達とは連帯感なんかも生まれちゃって、もしかしたら隣のあの娘と指とか触れちゃって「ポッ...❤️」とかあるかもしれないな。うん。
ちなみにコモノはいまだ1人2役でパンデミックを遊んでいるので、上に書いたことはただの妄想でしかない。保証はできないので各自頑張れ。
〈サバイバルシリーズ〉
今日ご紹介する「パンデミック:ローマの落日」は前作「パンデミック:ライイジングタイド」と同じく「パンデミック:サバイバルシリーズ」と呼ばれてるらしい。全く知らなかったけどな...
最近始まったシリーズなんだと思うのだけど、あれですね。脅威を克服するというより、生き延びる事にテーマが置かれたシリーズなんだろね。
ローマの落日は5世紀頃のローマ周辺が舞台。蛮族にその地位を脅かされた帝政ローマの攻防をパンデミックのシステムを使って描いている。
5つの蛮族がそれぞれローマの地位を狙い隙あらば取って代わろうとしていた時代、プレイヤー達はローマ軍となってローマを救うために奔走する。ウィルスが蛮族に、エピデミックは都市の略奪にあらためられ、ローマを目指し蛮族達が侵攻してくるのを協力して撃退するのだ。
〈開封〉
パンデミック:ローマの落日
プレイ人数:1〜5人
対象年齢 :8歳〜
プレイ時間:45分〜60分
Boardgamegeek
なんと最初からソロプレイ対応だぞ!?
素晴らしきかな。
プレイボード
ヨーロッパの地図ってテンション上がるな!というか地図って何故かテンション上がるのだ。
ちょっと古い感じがするデザインだともうそれだけでプラス評価(⬅︎ダメなやつ)
マーカー
5蛮族のマーカーと衰退・侵略頻度マーカーがあるよ。作りがしっかりしてて良い。
蛮族マーカー
5蛮族のマーカーはそのまま同盟マーカーとなり、同盟締結後はボードの左下にあるトラックで管理される。
侵略頻度マーカー
反乱が起きるたびにトラックを進む。
衰退マーカー
衰退トラックがレベル8に到達するとプレイヤーは敗北。。。
軍団コマ
赤い疾風!ローマ軍は真紅のマントをまとい、戦場を駆け抜けるのだな?
こやつらを引き連れてプレイヤーはマップを移動しちゃうのだ。
砦コマ
何かと重要な砦コマ。
軍団編成は砦コマが配置された都市でしか行うことができないよ。
戦闘ダイス
蛮族との戦いはダイスで行うよ。ローマの運命はダイスに委ねられるのだ。
奇しくも「賽は投げられた」と言ったユリウス・カエサルは共和政ローマ崩壊の引き金を引いた人物だ。カエサルが望んだ帝政ローマの落日をダイスに委ねるというのも一興であるな。
蛮族コマ
たくさん入っている。ルールブックによると合計100個らしい。
アングロ・サクソン/フランク族(橙)20個
ヴァンダル族(黒)22個
フン族(緑)20個
西ゴート族(白)24個
東ゴート族(青)14個
蛮族ごとに数えて袋分けしたら、すこし端数が出たよ。
予備なのかな?
プレイヤーコマ
役割カードのカラーに対応したコマ。
パンデミックではおなじみのコマ。
カード類
サマリーカード3種
各プレイヤーに配るサマリー以外に、全体処理を記載したサマリーカードが各1枚。
役割カード
能力の異なる役割が全部で7種。能力によってプレイ方針は結構変わる。
どうしたって綺麗なお姉さんに目がいくのは仕方あるまい...
蛮族カード
毎ターン、侵略トラックで決められた数のカードが公開され、その都市が蛮族の侵攻を受ける。
反乱という「エピデミック」にあたるイベントが一度起きると、同じ場所で都市の侵略が起きやすくなる。。ローマに向かう蛮族も一気に増えるよ。
プレイヤーカード
手札となるカード達。
都市カード
同盟を組むには同じ色のカードを決められた数集めなければならない。
反乱カード
エピデミックカードにあたる反乱カード。
各都市で蛮族が反乱を起こす。連鎖が始まると大変だぞ。
イベントカード
ゲームの進行を大きく変えてくれるイベントカード。毎回全てを使用できる訳ではないので、良いことばかりとも限らない。
カエサルの名言とか使われててなかなかかっこいい。
〈ゲームの流れ〉
パンデミックを遊んだことがあるプレイヤーならスッと馴染める親切設計。ボードを眺めてれば大体書いてあるのもパンデミッククオリティ。
勝利条件
以下の条件を部族ごとに満たした場合、プレイヤーは勝利する。
・各蛮族と同盟を結ぶ
・各蛮族コマをマップ上から完全に排除する
例えばフン族以外の蛮族と同盟を結んでいた場合、マップ上からフン族の蛮族コマを排除できればプレイヤーの勝利となる。
敗北条件
以下のいずれかの状態となった場合、プレイヤーは敗北する。
・蛮族コマをマップに置くとき、必要な数のコマを置けない
・アクション実行後、プレイヤーカードを2枚引けない
・衰退マーカーがトラックの8スペース目に到達
・ローマが略奪された
手番の流れ
手番でプレイヤーは以下の中から4つのアクションを行う。アクションは任意で選択し良いが、行軍などは1マスごとに1アクションとカウントするよ。
1)4つのアクションを行う
行軍
自分のいる都市から道がつながっている都市へ1マス移動することができる。移動元の都市にいる軍団コマを最大3個まで一緒に移動させることができる。
帆走
港マークのある都市から港マークのある都市間を移動することができる。移動したい先の都市カードをプレイ(捨て札に)する。
要塞化
自分がいる都市名のカードをプレイ(捨て札に)して、サプライから要塞コマを置く。要塞コマがサプライにない場合は、他の都市の要塞コマを移動することができる。
軍隊の創設
侵略頻度マーカーの置かれているエリアに表示されている軍団コマをサプライから得る。要塞コマが置かれている都市のみ実行可能。
戦闘
引き連れている軍団コマの数と同数のダイスを振り、戦闘を解決する
策略
自分がいる都市のカードを1枚渡す/受け取る
同盟の締結
各蛮族ごとの必要枚数の色カードをプレイして同盟を締結。アクションはその蛮族コマが最低1つある都市のみ実行可能。(ヴァンダル族5枚/西ゴート族5枚/フン族4枚/アングロ・サクソン&フランク族4枚/東ゴート族3枚)
蛮族の入隊
同盟締結済みの蛮族コマをローマの軍団へ編成替え出来る。
2)プレイヤーカードを2枚引く
プレイヤーカードの山札から2枚引き手札に加える。このフェーズで2枚引けなかった場合、プレイヤーは敗北するのだ。
3)都市の侵略
蛮族カードを公開し、都市を侵略する。都市の侵略は移動ルート、都市防衛の状況で蛮族コマの配置する都市名/個数が異なってくる。すでに3個の蛮族コマが配置されている場合は、パンデミックシリーズお決まりのアレが発生する...詳しくはルールブックを確認されたいぞ。
手番は各プレイヤーごとに行う。都市の侵略までのフェイズが1セットなので注意しような。(1人でやってると忘れがち....)
〈お試しプレイ〉
パンデミック:ローマの落日はにはソロモードがあるので、お一人様もなんなく楽しめる逸品だぞ。しかしお試しプレイは全体のルール把握なので、恒例の1人2役でお試しプレイを行なってみた。若干ルール把握に怪しいところがあるがお許しいただきたい。。。
パンデミック:ローマの落日で個人的に好きだったのがアクションの数々。ちょっと選択肢は多いような気もするけど、多人数でプレイするならこのくらい幅があった方が良いのかもしれない。
行軍は軍団コマを一緒に引き連れて移動できるところはなんか可愛い。そして置き去りにもできるあたりがなんとも言えない。
帆走は行き先の港湾都市カードを捨てることで一気に移動が可能だ。守りの要とも言うべき要塞化も同盟が結べない初期には軍団コマを補充できる重点拠点となる。
戦闘はダイスで決めるあたりのライト感がちょうど良い感じ。
役職によっては固有能力がマイナスに働くので乱発は注意だな。
美女にだって欠点くらいあるあるある....
同盟を結んだところで、蛮族の侵攻は止まらないの。
ただしうまく使うと蛮族を軍団に編入できるので、都市の反乱も活用できる。
パンデミック:ローマの落日では反乱!(エピデミックに該当するイベント)が頻繁に起こる。プレイヤーカードに組み込まれる枚数が他のパンデミックに比べて多いのだ。
主にプレイヤーのアクションやイベントカードが他のパンデミックより強力な印象(気のせいか?)なので、頻繁に反乱が起きる事で中和されている感じもある。
また、ちょいちょい各地で反乱が起きるという仕様が当時の帝政ローマ末期の状況を表しているようでゲーム性はともかくも好みである。
蛮族の侵攻するルートがあらかじめ設定されているせいか、蛮族フェイズで起きる侵攻自体はあまり脅威に感じなかった。そのためかパンデミックシリーズ全体を通していつも悩まされる「どうしようもない絶望感」というのは、他のシリーズに比べてちょっと薄めかなぁ。。。反乱イベントはその分多いのでやっぱチャラか(笑)。同盟締結のための都市カード残枚数のカウンティングや、他の役職者との連携が結構重要な感じだったので、運の要素というよりもより戦略的な方針(同盟締結での収束・蛮族コマの駆逐)を生かしたプレイが楽しいのかしら...?なんて印象でした。
もちろんお試しプレイで勝てたわけじゃないので、よく判ってないだけかもしれないけどな!(たぶん全く判ってない)
東ゴート族と同盟結べずローマ落つ。最後の一枚までカード出なかった... pic.twitter.com/XYsBC6zKC2
— コモノックス (@komonox) 2019年1月3日
※この時点ですでに勝利条件を間違ってたので、理解度は怪しい...w
パンデミックな上にフレーバー的に◎以上であるので、ローマ好きならポチるべきだとおもうぞ。
〈まとめ〉
お試しプレイの感想はもしかしたら勘違いな可能性もあるので、おいおい追記や訂正するかもしれない。ただパンデミックシステムはバッチリ健在で容易なルールなのに安定の悩ましさを醸し出すパンデミック特有のプレイ感は十分に堪能できたよ。帝政ローマの終焉をプレイできるって、それだけでもぐっと刺さるのだ。
パンデミックシリーズだと個人的には「パンデミック:イベリア」が好きなのだけど、ローマの落日も甲乙付けがたい印象だったなと。デフォルトでソロプレイに対応しているのもめっちゃ好感触なので是非ソロでもチャレンジしたいのだ。
カエサルな気分も満喫出来ます!
パンデミックに興味のある方は最初の1作目に選んでも良いんではないかと思います!
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10周年記念版もなかなか良いぞ。
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レガシーはまた別格とか。
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