ども。コモノです。
先日のゲームマーケットは2日目の参加となり、1日目のみ出展のサークルタイトルはそもそも購入を諦めなければなりませんでした。これは致し方ないことなんではありますが今日ご紹介するトゥルネィもそんな事情で購入を断念したタイトル。しかし当日、なんと会場を歩いていたら偶然にも売ってたんです。
まさかのトゥルネイが買えちゃいました! pic.twitter.com/siXlOi3ZDF
— コモノックス (@komonox) 2024年11月17日
マジか!となって即購入したトルネィは秘教機械&戸塚中央&A.I.Lab.遊のマルチコラボタイトル。中世の馬上槍試合をモチーフにしたビッド形式のトリックテイキングです。
トリテ初心者ではないものの、実はあんまりよくわかってない感が中々とれてないアタシにとってはいいセレクトなはず!とルール読んで思ってたので、不意に入手出来たのがとても嬉しかったわけです。そんなトゥルネイは果たして期待どおりのトリックテイキングだったのか?
今日は2024秋ゲムマ新作の「トゥルネイ(Tornei)」のご紹介です。
トゥルネイ(Tornei)
プレイ人数:3〜4人
対象年齢 :12歳以上
プレイ時間:30分〜
国内発行元:tornei(トゥルネイ) | 『ゲームマーケット』公式サイト | 国内最大規模のアナログゲーム・ テーブルゲーム・ボードゲーム イベント
Boardgamegeek
トゥルネイ(Tornei)ってどんなゲーム?
トゥルネイはトリックテイキングゲームです。と言えば「トリックテイキング(トリテ)?」ってなる方もいると思うので超ざっくりトリテのおさらいから。
トリックテイキングとは
トリックテイキング(略してトリテ)はトランプ系カードゲームの1種で、カードの強弱を比べながらトリックと呼ばれるミニゲームを繰り返し、点を獲得するゲームです。トリックのカードの出し方には一定のルールがあって、よく見かけるのはマストフォローと呼ばれる形式。
リードが赤色(真ん中のプレイヤー)なので、手札に赤色のカードがある人は必ず赤色のカードを出します。(➡︎マストフォロー)ない人はどの色のカードを出してもOKですがトリックには必ず負けます。
マストフォローは「リードプレイヤー(最初にカードを出す人)が出したカードと同じ色(スート)のカードを手札から出さなければならない」というルールです。トゥルネイもこのマストフォローを採用したトリックテイキング。以前トリックテイキングについては推し記事を書いたことがあるので、コチラでも解説してますよ。
ビッドとは?
トゥルネイではマストフォローに加えてビッドと呼ばれる形式も採用しています。ビッドはいわゆる「宣言」の事であり、通常だと1ゲーム(手札がなくなるまでが1ゲーム)中に何回トリックを獲得できるか?をあらかじめ宣言しておき、成功すれば追加で得点がもらえたりするルールです。トゥルネイでもビッドを採用していますがちょっと一捻りされていて、1トリックの中で自分が出したカードが何位になるか?を予想していくというビッドになります。
リードは赤の11。トリックの勝敗は数字(ランク)の高いカードが勝つので、リードよりも高いランクのカードを出せるのであればトリック内での順位は上がることが予想できます。
一般的なビッド形式に比べてもビッドする回数が多いので、自然とビッドの感覚が掴めてくるのがトゥルネイの面白いところ。手持ちのカードだけでなく、すでにプレイされているカードのことも思い出しながら順位を予想しビッドしていきます。
ビッドの感覚が掴みやすい
手札は14枚配られますが、トリックでプレイするカードと順位を予想するカードのいずれも手札から出すため、1ゲームのトリック回数は7回になります。
ビッドが成功したカードは上側に、失敗したカードは下側に配置します。成功したカードは最後に得点となりますよ。
この7トリックで毎回ビッドが成功するかしないか記録しながら得点を重ねていくのが特徴。ビッドってこういうことか!というのがゲームを通してよく理解できるのがトゥルネイ。
手札が少なくなってくると....
後半になって手札が6枚(残り3トリック)くらいになってくると、俄然悩ましさがグッとあがります。なぜかといえば、どのカードを出して何位くらいになるのか、手札が少なくなればなんとなく予想がつくようになるから。
手札が少なくなると予想するためのカードのスート管理も大切になりますぞ....
いままで場に出されたカードを思い出し、自分の手札から出すカードを悩み、またそれ以外のカードのスートで何位になるか予想するのは思ってる以上に難しい。予想できてもそのスートが手札になければビッドを成功させることが出来ないので、この手札管理も悩ましいポイントとなりますな。
トゥルネイ(Tornei)のコンポーネント
トリックテイキングのゲームではカードのみのことも多いですが、トゥルネイはビッドの結果を記録するタイルバーが付属してきます。アートワークも中世の騎士団の雰囲気を感じさせてくれるシックな感じが良きですな!
手元にカードを集めていくので、このコンポーネントの雰囲気って結構重要だと思うのです。プレイした後のカードの美しさも好み。
トゥルネイ(Tornei)のルール・遊び方
カードゲームなので基本的にはカードを配ってしまえばすぐに遊び始められます。
ゲームの準備
プレイ人数は3〜4名ですが、3名で遊ぶときはNPCとして1セットを作る必要がある点に注意しましょう。
基本は各プレイヤーにビッドの結果を記録するタイルバーとカードを各14枚づつ配れば準備は完了です。
手番の流れ
ざっくり流れはこんな感じです。
- リードプレイヤーが手札から1枚カードをプレイする
- リードプレイヤーが順位を予想し、手札から1枚カードを伏せて場に出しビッドする
- 各プレイヤーが自分のトリックでの順位を予想し、手札からカードを伏せて出す
- 全員のビッドが終了したら、各プレイヤー(時計回り)がマストフォローでカードを場に出す
- 全員がカードをプレイしたのち順位を確定し、ビッドしたカードを公開する
- ビッドに成功した予想カードはタイルバーの上に、失敗したカードはバーの下にカードを引き取る
- トリックに勝利したプレイヤーがプレイされたカードを全て引き取る
なお、マストフォロー出来ないときはどのカードを手札からプレイしても良い点は一般的なトリテと同じ。ルールでのポイントは全員が予想(ビッド)してからフォローするカードを出していく点。こうすることでより他のプレイヤーの手持ち札やプレイ済みのカードについて意識せざるを得なくなるのです。
トゥルネイ(Tornei)の感想・まとめ
トリックテイキングは結構遊んだことがあるボドゲのジャンルにも関わらず、ビッドについては勘所というか、何を意識してビッドすればいいのかイマイチ掴めてなかった感がありました。でもトゥルネイはその点がとてもわかりやすい!
通常のビッドだと「何回トリックに勝つか」を予想することが多いんだけど、このトゥルネイのトリック内の順位を予想するのでハードルが低く、トリテに不慣れな人でも予想することの楽しさを感じやすいと思います。
アートワークの雰囲気も良いので、馬上槍試合の勝ち負けを予想するかのように「どれをプレイしよう、、どのカードが他のプレイヤーの手札にあるんだろう。。。」と手札にあるカードの強さを検討しながら予想を建てる楽しみが毎トリックごと感じられるので良いのですよね。
ビッドで重要な先を見越したプレイというハードルが低いので、ちょっと不慣れな人でも楽しみやすく、ビッドの面白さをストレートに感じられるのが良き。トリックテイキングをやり込んだ猛者には物足りないと思われる部分もありそうですが、ボドゲ慣れしていない友人と遊んでみるならこのくらいのルールだと人を選ばず楽しめそう。
得点もビッドによる予想結果が強めの配点になっているので、トリックに勝つことだけではなく予想を当てることで勝敗に積極的に絡んでいけるのも良い。久しぶりのトリックテイキングだったけどやっぱトリテ楽しいなー!アートワークもかっこいいので、プレイ後のテーブルも華やかで気持ちが良いのです。
買えないと思っていただけにトゥルネイ、ゲットできたのは僥倖でありました。なんかトリテ熱が再燃しそうだわ。ビッドがイマイチ楽しめないという方がいたら、トゥルネイおすすめです。よりトリテの深みにはまれること間違いなしだと思うぞ(ΦωΦ)フフフ…
【トゥルネイ(Tornei)販売情報】
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