ども。コモノです。
なんか最近果物が食べたいな、と思うことが増えました。ビタミンが足りてないからでしょうか。2024秋ゲムマの2日目、どうしてもゲットしたかったボドゲがありました。それが今日ご紹介する「亜熱帯日本」です。まず目を惹いたのはアートワークの前にゲムマサイトに掲げられていたキャッチコピーでした。
「この、狂った季節のなかでぼくらは」
しびれます....往年の日活映画か。
ファシュピールの感想やTGiWのアンケートでも評判が良かった亜熱帯日本を手掛けたのはパンパスさんという初耳サークル。どうやら2023秋から活動を始められていて常に日曜参加。あぁ、昨年秋は土曜、今年の春は行けなかったのでお初にお目にかかるサークルさんなのでした。調べてみたらなんとOinkGamesの「海底探検」を手掛けたデザイナーお二人のファミリーサークルじゃん!それは期待しちゃう。日曜ゲムマであらかじめ欲しい!と思っていた「亜熱帯日本」。その狂った季節とは。
亜熱帯日本(Subtropical Japan)
プレイ人数:2〜5人
対象年齢 :7歳以上
プレイ時間:5〜10分
国内発行元:亜熱帯日本 | 『ゲームマーケット』公式サイト | 国内最大規模のアナログゲーム・ テーブルゲーム・ボードゲーム イベント
亜熱帯日本(Subtropical Japan)ってどんなゲーム?
亜熱帯日本はスピーディーなカードゲームです。手札にある3種類の果物を適切な季節に売って儲けるカードゲーム。市場に並ぶ果物を手に入れるか、売るかの2択でゲームは進みます。ルールの説明からプレイまで本当に短時間で始められるライトゲーム。
ぼくは、亜熱帯の果物を売る。
冬という季節の無くなった日本。売るのは3種類の芳醇な果物たち。それぞれが売り時の季節があるのです。
季節は狂っている。夏は一瞬だ。
春から夏、そして秋。季節が進むスピードは驚くほど早く、売り時を全く掴むことが出来ずに夏が終わることもあるのです。
甘く熟れた、むせかえるような香り。それは毒。
市場に並ぶ果実たち。亜熱帯の果物の香りは強烈で、3枚同じ果物が並ぶとペナルティが発生します。
欲望は、この手を汚した柘榴の汁。
手元に持てる果物は5枚まで。欲の赴くままに集めた柘榴も、狂った季節が進まなければ一円にもなりません。長すぎる春も夏も、ぼくらの欲望も全て、狂っているのです。
亜熱帯日本のコンポーネント
全体的にキャッチー。可愛らしさのなかに若干の狂気。
「あそびかた」ってひらがなで書かれているルールブックすらなにか狂っている感じがします。アートワークのセンスはさすがです。全てが見やすいし、かっこいいよね。
亜熱帯日本のルール・遊び方
ルールはとってもシンプルで大人ならばすぐ覚えられます。小さなお子さんもルールを覚えるのはすぐ可能。ただし勝てるかどうかは、、、結構頭を使います。
ゲームの準備
- 季節ボードをテーブルの真ん中に配置して季節マーカーを「初」の位置に置く
- 減点チップをまとめて全員の手が届くところにまとめておく
- 春・夏・秋の季節チップを各プレイヤーに1枚づつ配布する
- 果物カードと季節カードを分け、果物カードのみよくシャッフルして山札にする
- 伏せた山札から3枚をテーブルに公開して市場とする
- 適当な方法でスタートプレイヤーを決める
- 手番の遅い順(1番最後、その次に遅いプレイヤー)に手札を1枚配る
- 果物の山札に季節カードを全て入れよくシャッフルして、裏向きの山札とする
準備のポイントは初期手札の配り方。2人プレイの場合は後攻となるプレイヤーのみにカードを配りますよ。
手番の流れ
各プレイヤーの手番でできることは2種類のみ。
A)取る
市場にならぶ3枚のカードから1枚とります。取ったカードの空きスペースに山札から1枚カードを公開して市場を埋めます。
バースト
市場に並ぶカードが同じ種類の果物3枚になった時にペナルティが発生します。その手番で果物カードを取ったプレイヤーは減点チップを1枚受け取ります。さらに市場に並んだ果物カード1枚と、手札にあるそれ以外の果物カード1枚を交換しなければなりません。
季節カード
公開したカードが季節カードだった場合、季節マーカーを1マス進めます。公開した季節カードはゲームから除外し、新たに山札から1枚を市場に公開します。
B)売る
手札の果物カードを売ります。売った果物カードは今の季節(季節マーカーが置かれている季節)のチップの下に伏せて置きます。手札の枚数が偶数枚(2,4枚)だった場合は手札全てを売るか、半分を売るか選ぶことが出来ます。手札の枚数が奇数枚(1,3,5枚)だった場合は全て売らなければなりません。
果物カードは売った季節によって配点が変化します。売る季節についてはよく考えてルらなければなりません。
季節マーカーが「終」に到達したらその時点で手番を終了し、得点を計算します。
亜熱帯日本の感想・まとめ
亜熱帯日本、一言で感想を言うならば....
疾走してます。
なんかね、全てが早かった。このよくわからないスピード感の中で、取るか?売るか?の選択をしていく感覚というのがなんかとても新鮮で楽しい。なるほど、狂った季節っていうキャッチコピー、上手いな!
季節カードの暴力
季節カードが連続でめくられることもあって、あれ?あれあれ?みたいな感じで季節が進んでしまうこともあります。マンゴーで儲けるつもりが、夏が一瞬で終わった...とかなります。手札に売れ残ったマンゴーとか、もう絶望しかない(笑)
秋しか得点のチャンスがない柘榴。売り時を逃すのは結構痛いのですが、唯一3点という高得点を狙えるので欲望との葛藤がたまりません。でもそんな葛藤をよそに季節はすすんでいくのです。
痛い目みるか、それとも売り抜けるか。このスリリングさを感じながら季節カードに翻弄されていく亜熱帯日本。軽いプレイ感ながらカードの取り扱いにはしっかり手を止めて考えることがセットになっているバランスの良さが楽しい。
海底探検の「進むか、戻るか?」と同じようなジレンマを、疾走感あるスピーディな展開の中で楽しめる亜熱帯日本。うーむ、、、このゲーム、すごいな!
【亜熱帯日本(Subtropical Japan)販売情報】
いまのところゲームマーケット後の販売情報はみつからず。確認できたら追記します!
同じデザイナーコンビが手がけた新作はオインクゲームズから出てますよ!
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