TIMETRAP『タイムトラップ』
画像引用:TACTICAL GAMES
プレイ人数:2〜4人
対象年齢 :14歳以上
プレイ時間:10〜15分
運命は過去の7日間に集約される。誰もが一度は空想したことがあるだろうタイムトラベル。実は時の狭間に落ちていく危険のある代物だったのだ。
くそったれ。なにが人類初のタイムトラベラーとしてヒーローになれるだ!誰も英雄像になりたい訳じゃない。すくなくとも俺はゴメンだ。まだ飲みたい酒も、寝たい女も山ほど居る。絶対に帰ってやる。
わずかな後悔をなかった事にしようと足掻く者たちに、その7日間がとても長く、非常に重く貴重な時間だという自覚は無い。「帰れない」という事が何を意味するか、理解できる頭があればそもそもこのマシンには乗っていないはずだ。とにかくタイムマシンの稼働を止めるわけには行かなくなった。生きて帰るために、なんとしても。
TIMETRAP『タイムトラップ』はTACTICAL GAMESリリースのゲームマーケット2019秋の新作だぞ。フレーバーはタイムトラベル。しかもとんでもないトラブルに巻き込まれたという設定で、7日間を生き残らなければならなくなったという設定。ゲームマーケットでのリリースに先駆けて、デモ版でプレイさせていただいたのでレビューをお届けいたします!
【注】本記事でご紹介しているコンポーネントはデモ版です。カードの色など、製品版では一部見え方が異なる場合があります。ご留意くださいませ。
タイムトラップってどんなゲーム?
タイムトラップはいわゆる大富豪と同じタイプのゲーム。直前にプレイされたカードより大きい数を手札から出していく。プレイする列は全部で7列だ。これが過去へのタイムトラベルの7日間を表している。無事7日目を迎える事ができるか、そして7日目に未来に帰るのは誰か。手札の残り枚数をマネジメントしながら無事に7日目を迎える事がまずは目標となるよ。
勝利条件
7ラウンドが終了した時点で手札の枚数が一番少なかったプレイヤーの勝利だ。
脱落条件
タイムトラップには脱落条件が設定されている。7ラウンドが終了する前に手札が尽きてしまったプレイヤーはゲームから脱落する。時の狭間に飲み込まれ、虚無へと還る事になる。そう、誰も君のことを思い出すことは無くなる。
プレイの手順
スタートプレイヤーから順番に1枚づつ手札をプレイする。時計回りだ。未来へ戻るということは、過去から現在へ時間軸を進めるということ。反時計回りではない。
パス
プレイヤーは自分の手番でパスが出来る。ただし、プレイが可能なカードが残っている場合はパスできない。また一度パスを行っても同じ日にもう一度手番が回ってくるかもしれない。その際にプレイできるカードが手札にあれば、プレイしなければならない。
コンポーネント
カードゲームなので、コンポーネントもシンプルだ。
手札系カード
手札になるカードは2種類ある。
時間転移カード
タイムマシンを動かし続けるためにプレイするカードだ。時間の揺らぎがなくなれば、マシンは稼働を停止する。 ナンバーは「1」〜「11」。プレイではこのうちの9枚をランダムに選んで使用するよ。
タイムトラップカード
赤い丸が描かれているのが時間軸を変移させるカード。タイムトラップをうまく仕掛け、自分に有利なように時間転移を行う。プレイすると手札を捨てることもできるぞ。
場札系カード
ランダムに配置される日付条件カードは、その日に出せるカードに制限を設けたり特定の時間転移カードを出した時にイベントを発生させる。
日付条件カード(青)
その日に出せる時間転移カードを限定する。
日付条件カード(黄)
特定のカードとの組み合わせで手札の増減が発生する。
セットアップ
準備はとても簡単。
- プレイヤーは任意の色の時間転移カードのセットを受け取り手札とする
- 手札をよくシャッフルし伏せたまま内2枚をランダムに捨て札とする
- 捨て札は手の届く場所にひとまとめにして捨て札の山にする
- タイムトラップカードを1枚づつプレイヤーに配布する
- テーブルの中央に日付タイルを1➡︎6の順に並べる
- 「6」の隣に7日目の日付タイルを配置する
- 日付条件カードの青をよくシャッフルし日付タイルの1・3・5の下に表向きに配置する
- 日付条件カードの黄をよくシャッフルし日付タイルの2・4・6の下に表向きに配置する
- 経時タイルをプレイヤーの手の届く場所に表向きで置く
Atention!公式サイトには詳しいセットアップなどの情報が充実してるよ。
手札は9枚だ。7日目に生き残るためのミッションが始まる。スタートプレイヤーは適当な条件で決めて良いことになっている。最近時間旅行をしたヤツから始めれば良いと思うぞ。
プレイレビュー
タクティカルゲームズのお二人のデザイナーさんにお相手していただき、タイムトラップをプレイした。7日間の時間旅行を生き残るというクールな設定。ゲームは大富豪をベースとした手札のプレイなのだけど、大富豪にあるカードの「強い・弱い」の表現を時間軸「進む・戻る」に置き換えているルールが個人的には刺さった。
タイムトラップカードは時間の流れを入れ替える(経時タイルを裏返す)役割を果たすので、プレイされたあとは出せるカードの並びが逆転する。
例)「3>5>6>タイムトラップ>5>>....」
これがまたぐぬぬ...( ゚皿゚)!となるのだ。もう協力して未来に戻るとか、誰も考えていない。自分が助かることだけが大事なのだよ。なんとエゴイスティックなことか。
3日目と5日目の最初にカードをプレイするプレイヤーは過去の列からタイムトラップカードを1枚手札に加えなければならない。戦略的に考えれば良いかもしれないけど、7日目にタイムトラップカードが手札に残っているとアウトだ。5日目は慎重にならなくてはならないな。
7日目を迎えた時の手札の数に集中する。そんなシンプルな条件を達成するためにどのタイミングでタイムトラップを仕掛けて他のプレイヤーを時間の狭間に嵌めるのかずっと悩む。
プレイされたカードは公開情報なので、各プレイヤーの手札は大まかに推測が出来る。それをタイムトラップカードをうまく使いながら把握し、また自分の手札を減らすのだ。判っている、判っていた。一枚一枚を場に出すたびに、
(ノ゚ρ゚)ノ ォォォ・・ォ・・ォ・・・・
とか、
(゚0゚;ハッ
とか。。
で最後に...
( ゚皿゚)キーッ!!
ってなりました(お約束)。
そう、負けたの。帰れなかったの。(;;゚;Д;゚;;)…
コモノ、過去からの生還ならず。ちょっと時間の狭間を漂ってくるわね....
まとめ
大富豪というポピュラーなゲームがベースなのでルールの判りやすさはピカイチ。遊びながらでも覚えられる手軽さに、タイムトラベルというフレーバー。タイムトラップカードなど時間経過を意識するような仕掛けとクールなコンポーネントデザイン。
ささっと出せて、ささっと遊べるし、やっぱり毎度ながらキーキー言える悩ましさがよろしいです。(負けたけどな....)
準備入れても40分くらいなので、お昼休みや、友人と過ごすバータイムに遊ぶのにはかなり良いセレクトかと!どうやったら勝てるようになるのか、真剣に悩んでますけどね。ええ。
タクティカルゲームズのゲムマ2019秋の新作はもう1つあるよ!
2020年の新作もご紹介中!
タクティカルゲームズ|ゲームマーケット2019秋
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