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オース(Oath)〜帝国と追放者の年代記〜【ボドゲ紹介 】|脳内で巻き起こる妄想年代記。いやまさにクロニクル!宰相と追放者、そして市民の終わらない物語。なお本当に終わりはない模様....( ゚д゚)?

ども。コモノです。

 

年末最後に取り出したるはオース(Oath)です。「帝国と追放者の年代記」というサブタイトルが示す通りこのゲームは年代記の1時代をプレイします。その時々でゲームに勝利したプレイヤーが時代の覇権を握りマップ上の勢力図を塗り替えていきます。

その最後のマップが次のゲームのスタートに色濃く影響を残し、年代記に新たなるページを追加していきます。ルートやパックス・パミールのデザイナーであるコール・ウェーレが紡ぐ壮大なクロニクルを今日はご紹介いたしますよ!

 

オース(Oath)〜帝国と追放者の年代記〜

プレイ人数:1〜6人

対象年齢 :10歳以上

プレイ時間:45〜150分

国内発行元:オース 完全日本語版 - ArclightGames Official

Boardgamegeek

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オース 〜帝国と追放者の年代記〜 ってどんなゲーム?

オースは基本的にインタラクションの強いエリアマジョリティです。ゲームは8ラウンドで構成され、ゲームごとの勝利条件を満たしたプレイヤーがゲームに勝ちます。

手札となるカードをプレイしつつマップ上のエリアを旅行しながら土地を支配下にしていきますが、ゲームによっては支配領域の拡大だけで済まないのです。時には他のプレイヤーが持っている遺物や旗幟(きし)を奪い、勝利条件を達せねばならないのです。

また自分自身の役割によって勝利への道が異なります。追放者は時に宰相からの勧誘で帝国の市民となり、宰相の後継者として条件を満たして時代の次の担い手となるかもしれません。仮に勢力を拡大できなかったとしても、自分の信じる思想を広める事ができれば時代の革命児として名を残す事もできるのです。

手札となるカードはユニークな能力をもつ住人たち。探索し各地域で出会うユニークな住人たちはその地域に留まるほかにも自らのボードのそばに助言者として招くことも出来るのです。彼らの能力やその土地の特性も活用することも考えねばならないため、ゲームをする度に新しい発見がありますよ!

その時々で何を手にし、何を目指すのか。他のプレイヤーの狙いをよくよく観察しながら時代の覇者となる事が出来るか。オースは忘れられた帝国の後の時代を生きる人々の歴史そのものなのです。

と、、、ここまで書いててやはり妄想好きとしては鼻血でそうなくらいテンションあがります!やはりオース最大の特徴というか魅力は、終了時の状態が次のゲームに反映されるシステム。引き継ぐ手順はちょっと複雑で注意深い作業が必要なのですが、このシステムのおかげでまさにクロニクルの一部を体験しているかのような気分が味わえます。是非連続で2ゲーム以上、出来れば続けて遊んでみて欲しいなー。脳内にはそれこそ大サーガの序章が始まったかのような妄想劇場が開幕する事間違いありませんす。(そんなことない)

ちなみにオースの年代記には終わりが設定されていません。繰り返し気がすむまで遊ぶ事が出来るのも特徴です。その気になればずっとオースの世界に浸っていられるのですよ!

 

オースのコンポーネント

ネオプレーンマットが斬新。そして横幅を超たんまりとります。広めのテーブルは必須ですな。その他カード、トークン類とありますが数は多くはありません。

アートワークはルートを彷彿とさせてくれます。可愛くも独特の能力を持った住人カードはオールユニーク。このイラストが醸し出す大人の童話感はルートと同じく、オースの大きな魅力の一つです。

 

オースのルール・遊び方

ゲームの準備を含めた進め方はルールブックを参照して欲しいぞ。細かな準備も含め、オースはルールの把握がちょっと大変な印象。準備のみならず各アクションも手順を間違いなく行う事がゲームを面白くするためには必須です。とはいえ多少間違えてもゲームは始める事が出来るし実際のアクション処理が複雑な訳ではありません。ステップ分けされ対象・参照先などが処理ごとにしっかり決まっているので1ゲーム目は素直にルール説明書を片手にしっかり確認しながら遊ぶのが良いと思います。

2ゲームになったら細かなところを誓言(オース)の法典という正規ルール集で確認しながらプレイすればスムーズかなと思います。多少ルールを間違ってもゲームは進みますし、その間違いを許容してくれるメンバーと遊ぶのが楽しむ秘訣かなと。

注意したいのは箱を開けて初めて遊ぶ時と、各ゲームの終了時。特にゲームの終了時は次のゲームの最初に大きく影響を与える引き継ぎを行います。この盤面の最後の状態がオースの歴史そのものになるので片付けながらゲーム(時代)を振り返る事が次のゲームの楽しみへとつながるのです。

 

ソロプレイはできる?

オースはソロでも遊べますよ!ルートでも出てきたメカ野公国が登場し、オートマとしてプレイの相手をしてくれます。数回しかプレイ出来ていないので現時点の個人的な感想ですが、オートマとの年代記を十分堪能するにはルールをかなりしっかり頭に入れてからが良さそう。まだまだゲームの全容を把握できていない感じがあるのでオートマ使って遊べてないのですよね。

1人3役とかの普段ルール確認に試すような遊び方でも意外と楽しくて、勝ち負けもそうですがこの時代で起きた事を目撃しているような感覚になれるのもオースをソロで遊ぶ魅力かなと思うのよ。。。何度か遊んでみたら色々印象は変わるかもですが繰り返し遊ぶ事で楽しさが増している感じのボドゲです。

ストーリーテリング系のボドゲとして見ればかなり自由度がありますが、それでもテーブルで紡がれる1時代は物語の1編として十分に妄想できちゃいます。この感じはなんだろね、、、統一された世界で遊ぶTRPGのセッションみたいな感じかな?

 

オース 完全日本語版の感想・まとめ

オース。なんとも不思議なプレイ感覚になるゲームです。普通にエリアマジョリティ&ハンドマネジメントとして考えた場合はオールユニークなカードの能力をどう活かすか、都度場面に応じてじっくり考えるプレイする楽しさがあります。訪れるエリアにも特徴があるので、どこをどう回るかによっても戦略は変わりますぜ。

でも主にソロプレイが多い自分の環境では、まさかの片付け(というか次の年代への引き継ぎ=年代記の記入)が楽しいという、これまで感じた事がなかったような楽しみが。。。自分がプレイした時代を振り返り、この次に行われる年代を妄想する楽しみが半端ないのですよ...なんなんこのゲームは(笑)

準備=メンドくさい。年代記の記入=メンドくさい。ルール=細かい。など、あまり好まれない要素もあるんです。特に忙しくてあまりボドゲを遊ぶ事ができなかった今年のような環境では、ともすると敬遠してしまいそうなタイトル。でもですね、年末最後に日を跨ぎながらもポチポチ遊んでるオースはかなり楽しい。

一つの時代は終わりを迎えていました。

帝国の後継者たる宰相と追放者の1時代目は赤い追放者が思想をもとに行動した結果、多くの人民から支持を集め時代の覇者となりました。

古の巨人を埋葬した地、そこが赤の追放者の思想の源となったのです。

 第2章

次の時代、赤い追放者の末裔は新たな帝国の宰相となっています。先祖が治めたといわれる巨人の埋葬地。この時代の宰相は、先祖代々の始まりの地でひそやかに年代記を始めます。

旧帝国の時代(1時代目)とは異なり多くの領地を持たない宰相は各地を旅し、新しい支配地を広げながらこの年代での安定を手にしようとしています。

片や後背地に広がる巨石の地には青い衣をまとった追放者が旅をしています。青の追放者は土地の住人に出会い、宰相とは異なる信念を持ちこの時代への影響力を模索していました。

信義を通し、民を新しい世に導こうとする青の追放者。

未だ赤の末裔である宰相との邂逅は訪れず、年代記は交わりそうな2つの線をじっと静かに見守っています。

とまあ、妄想が止まらないのはゲームの一挙手一投足がそのまま年代記の1ページになりそうだから。こんなストーリーテリング系のタイトル今までにありましたかね?いやぁ。。。面白いですわよ。ソロプレイ&妄想好きの方にはかなりおすすめしたいタイトルです。

ただし1点思った事があります。ソロプレイヤーにおすすめしといてなんなんですが、このゲームは参加するプレイヤーが多い方が絶対楽しいゲームです。なので1人2役より1人3役の方が楽しいと思います。(ちょっと無理あるけど)

複数のメンバーで遊ぶ場合、2人ならメカノ公国を加えましょう。可能なら3から4人以上で遊ぶととても豊かな年代記を味わえるしエリアマジョリティもバチバチ楽しいゲームとなる気がしてなりません。

お値段もかなり高額なゲームなのですが、ナラティブ好きな方なら満足感はきっとお値段以上。逆に勝利を目指しヒリヒリしたい系の方にはあまりお勧めできないかも。。。ボドゲに求めるのが勝利の味わいならば、ユーロ系の重量級ボドゲのほうが良いとは思います。遊ぶ人(買う人?)は選ぶけれど、個人的には大好きなタイトルでした!

 

2022年の最後を飾ったオース、新しい年代記まだまだ刻んじゃうよっ(ΦωΦ)フフフ…

 

 

【オース(Oath)完全日本語版:販売情報】

 

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