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【ボードゲーム】マルコポーロ2:大いなる帰還|ツォルキンコンビが贈るSpiel'19スカウトアクション2位の作品は、西方へ向け各地を廻るめちゃ爽快なワーカープレイスメント!

ども。コモノです。

 

先日アークライトから「マルコポーロ2:大いなる帰還」が発売され、こっそりポチっておりました。昨年のエッセン(Spiel'19)スカウトアクションでクリスタルパレスとの同率2位の作品ですよ。今日はそれを開封してやろうという訳です。いや、ちょっとだけ積んでたけど、カーンごめんよ。

マルコポーロ2:大いなる帰還

「マルコポーロの旅路」は面白い、というレビューはチラチラみていたのだけど、なにせ手に入らない(売っててもプレミア価格)ボドゲだった。いつか遊べれば良いな枠の常連だったのだけど、本作がリリースされるという朗報。「2」だけどよかろう。東方遠征の帰路を舞台に商人魂が疼く「マルコポーロ2:大いなる帰還」開けちゃいます。

 

マルコポーロ2:大いなる帰還 完全日本語版

マルコポーロ2:大いなる帰還

プレイ人数:2〜4人

対象年齢 :12歳以上

プレイ時間:60〜120分

 

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

ArclightGames

arclightgames.jp

 

マルコポーロ2ってどんなゲーム?

マルコポーロ2は「マルコポーロの旅路」という2015年ドイツゲーム賞を受賞した作品の続編です。「マルコポーロの旅路」はちょうどブログを書き始める前の受賞作なので、これまでまったく触れる機会がありませんでした。何かの受賞歴があるボドゲ作品に興味を持った頃には市場から消え去り、プレミアムな価格でたまに見かけていたマルコポーロ。本作はそのマルコポーロの東方遠征の帰り道が舞台です。目指すはヴェネツィアだぜ!って思ったんだけど、ボード上にヴェネツィアは見当たらないのだね。何故???

デザイナーは?

マルコポーロ2:大いなる帰還

デザイナーはタッシーニ&ルチアーニのツォルキンコンビ。それぞれが著名な代表作を持つデザイナーコンビであります。一緒に組んで作っている作品も好きだけど、ルチアーニならバラージ、タッシーにならテオティワカンなど、印象深い作品を手がけているデザイナー達っすな。

マルコポーロ2の特徴は?

マルコポーロ2:大いなる帰還

ゲームのメカニクスはダイスを使用したワーカープレイスメント。配置するダイスの目に応じてアクション効果が変化するのです。特徴としてもう1つ話題にあがるのが登場するキャラクター達の能力。それぞれかなりぶっ飛んだ能力があってゲームの展開を華やかにしてくれるよ。

マルコポーロ2:大いなる帰還

翡翠が大好きなお姉さんもいる。翡翠もらえるし、翡翠もらうと勝利点がもらえる

なお、タイトルにあるマルコポーロは、ゲーム中でて来ない。マルコポーロって書いてあるけどマルコポーロいないんだね。(旅路には出てくるのかな?)最初に選んだキャラクターと道中旅をしながら依頼を達成したり商館を立てたりと、商人としての能力を発揮していくのがゲームの目的。商人魂はあるつもりなのだけど、才覚はちょっとアレかもしれないのでこのくらいキャラに依存しているくらいが楽しい。

 

マルコポーロ2のコンポーネント

思っていたよりも色鮮やかでカラフル。アートワークを手がけているのは「ガイアプロジェクト」や「オーディンの祝祭」のデニス・ロウハウゼンですな。

メインボード

マルコポーロ2:大いなる帰還

上部には旅をする都市が描かれている。下部はアクションエリアだな。

コマ類 

マルコポーロ2:大いなる帰還

ラクダ・絹織物や胡椒袋、金の延べ棒に加えて翡翠までありんす。この木製コマは雰囲気あっていいな!

人物カード 

濃すぎる能力が売りの人物カードたち。リファレンス読むとこれでもかっていうくらい特殊能力満載。翡翠に塗れるお姉さんとか、オアシスを土地とも思わないおっさんとかがいる。素敵であります。(写真撮り忘れた....)

 

マルコポーロ2の遊び方&ルール

マルコポーロ2:大いなる帰還

ゲームの準備は結構細かいので割愛しますね...いや、ルール読もう。うんうん、それが間違いないですよ。。。

勝利条件

5ラウンドを行い、得点が1番高かったプレイヤーが勝利者となるよ。

得点が発生する対象

5ラウンド終了時に勝利点を計算するのは以下の項目だよ。

  • 自分が保有する任務カードに記載されているアップグレード済みギルドマーカー
  • 自分が交易所を設置した都市の紋章の種類数
  • 自分が保有している商品(ラクダは除く)2個につき1勝利点
  • 自分が保有する10コインにつき1勝利点
  • 達成済み依頼タイルの数に応じた勝利点(1位8点/2位4点・なお2人プレイでは1位のみ)

手番では、これらを意識して商品を獲得したり、依頼を達成しよう。

手番の流れ

ラウンドの開始時に各プレイヤーは自分の手元のダイスを全て振る。親のプレイヤーから順番に手元にある未使用のダイスを7箇所あるアクションエリアのいずれかに配置し、その場所のアクションの効果を得るよ。手元に未使用のダイスが残っている場合はどこかに必ず配置しなければならない。全員がダイスを置き切ったらラウンドが終了する。1手番でダイスを複数配置する場合もあるので、全員が同じ回数の手番を行うという訳ではないのだ。

次ラウンドの準備
  • プレイヤーはボードの上から自分のダイスを取り手元に戻す
  • すべての黒ダイスをボードの黒ダイス置き場に戻す
  • 市場アクションエリアの3つの市場タイルを入れ替える
  • 都市ボーナス&人物ボーナスを獲得する
  • 都市カードを入れ替える
  • プレイヤーは自分のダイスを全て振り直す

 

多彩なアクション

メインボードには全部で7つのアクションエリアがあるよ。このアクションがキモ。 ダイスを配置するエリアの色が青の場合は追加コストを払えば他のプレイヤーも同じアクションを行えるけど、エリアの色が茶色のアクションは早い者勝ちなのだ。

市場アクションエリア

マルコポーロ2:大いなる帰還

市場では商品を入手する事ができる。3つの日誌がそれぞれアクションエリアとなっていて、それぞれに示されたダイス目以上のダイスを配置する事で商品の取引ができるよ。

皇帝の恩寵アクションエリア

マルコポーロ2:大いなる帰還

このエリアにダイスを配置すると4コインとラクダ2頭をもらえる。4つダイスを配置できるのだけど、2つ目からはその前に配置されたダイス目以上のダイスのみ置く事ができる。 

ギルドアクションエリア

マルコポーロ2:大いなる帰還

配置するダイス目に応じて4種類のうち1つのギルドマーカーを手に入れる事ができる。ギルドマーカーは旅行アクションの移動時や依頼達成の内容に関わるほか、最後に勝利点に関わるのだ。アップグレードしておくといい事がたくさんあるみたい。

旅行アクションエリア

マルコポーロ2:大いなる帰還

マルコポーロといえば旅である。全ては旅に始まり、旅に終わる。旅アクションの処理には手順があるので注意したい

ダイスを配置する

区画によって移動できる最大マス数が異なるよ。また配置したダイス目によって制限もされる。(最小の数字分のみ移動できる)

追加のコストを支払う

コインが描かれた区画にダイスを配置した場合は追加で2コイン支払う必要があるよ。

旅費を支払う

なんと移動するにはルート上に描かれたコストも支払う必要があるのだ。ラクダや翡翠、ギルドマーカーの紋章など様々なコストが発生する。

プレイヤーのコマを移動させて交易所を設置する

プレイヤーコマが都市に止まった時に交易所を立てる事ができる。以降ラウンド開始時に都市エリアのボーナスを受け取る事が可能だ。また特殊都市と呼ばれるいくつかの都市では交易所を設置すると即時ボーナスももらえる。 

旅の途中に寄る場所により、得られる恩恵が大きいのも旅行アクションの特徴だな。

依頼獲得アクションエリア

マルコポーロ2:大いなる帰還

このエリアにダイスを配置する事で最大2枚までの依頼タイルを獲得する事ができるよ。

マルコポーロ2:大いなる帰還

依頼タイルが配置されている都市に自分の交易所を設置している場合は依頼獲得アクションが実行できる。

特殊都市アクションエリア

マルコポーロ2:大いなる帰還

3つある特殊都市に自分の交易所を設置している場合は、特殊都市アクションを行う事ができる。ダイスを配置するとボーナスがもらえるほか、アップグレードしたギルドマーカーを所持している場合はそのシンボルに応じたボーナスももらえるのだ。特殊都市にはダイスを配置できる場所が2ヶ所ある。もし黒ダイスを配置できるのであれば2ヶ所からボーナスを得ることも可能だぞ。(自分の色のダイスは1ヶ所しか置けない)

都市活用アクションエリア

マルコポーロ2:大いなる帰還

各都市にはダイスを配置できる場所が1ヶ所ある。その都市に自分の交易所が設置してあれば都市活用アクションを行う事ができるよ。各都市のアクションは早い者勝ちなので、1ラウンドに各プレイヤーが1回のみしか使用できない。

マルコポーロ2:大いなる帰還

また、メインボードの左下には都市カードが2枚配置されている。この2ヶ所の都市活用アクションは交易所は必要なく、だれでも最初から使用する事ができるよ。

追加行動

各プレイヤーは自分の手番において、アクションの直前・直後に追加行動を行う事ができる。追加行動は何回でも望む回数だけ実行する事が可能だ。

マルコポーロ2:大いなる帰還

追加行動アクション 

  1. 依頼を達成する:自らのボードに配置した依頼についてコストを支払い達成する
  2. ギルドマーカーをアップグレードする:コストを支払いギルドマーカーを裏返す
  3. コイン・ラクダ・翡翠を獲得する:追加行動エリアにダイス1個配置して任意の資源を得る
  4. ダイスを振り直す:ラクダ1頭を支払い、未使用のダイス1個を振り直す
  5. ダイスの出目を増減させる:ラクダ2頭を支払い、未使用のダイス1個の出目を+-1する
  6. 黒ダイスを獲得する:ラクダ3頭を支払い、ボードから黒ダイスを得る。得た黒ダイスはすぐに振り自分の未使用ダイスに加える

未使用として保有している黒ダイスに対しても出目修正のための追加アクションを行うことも可能だよ。

アクション全般について特記事項がルールブックに記載されているので、目をしっかり通しておくようにしよう。

 

マルコポーロ2の魅力とは

ルール確認してるだけなので恐縮です。世の中ではマルコポーロと比較するとやれる事が広がった、詰みがなくなった、などの意見が飛び交ってますが前作遊んでないからそれはわかりません。

でもいわゆるワーカープレイスメントのメカニクスなので、色々脳内再生しながら考えてみるに...いやこれは面白いだろ。相当悩ましいと思う。やれることの幅はとても多くて、しかも割と資源やラクダがホイホイ入手できる。それを使って依頼をこなしたり、ギルドマーカーをアップグレードするとリターンも入ってくる。

マルコポーロ2:大いなる帰還

また、ギルドマーカーをアップグレードすれば航路を使用した移動ができるようになったりするので、頑張って何かを達成したときの見返りがはっきりしているのも気持ちの良いポイントになっている。

都市に交易所をひらけば定期収入が得られたり、人物カードの効果を考えて次のアクションを検討したり、どう繋げていって得点するかかなり悩むのだけど、カツカツした苦しみよりも気持ちよく伸びている感じが強い気がするのだ。

 

マルコポーロ2:大いなる帰還

旅行アクションはとってもコスト高。でも得られるものはかなりある。東方遠征もきっとそんな旅立ったのに違いなく、ゲームでもそれを再現しているのも好感度高し。交易所を設置した都市に描かれた紋章の数を集める事でも勝利点が入ってくるので、多くの都市を廻るのも捨てがたい。

 

マルコポーロ2はソロプレイ可能?

公式のソロモードはありません。ですがBoardgamegeekにはファンメイドのソロルールがアップされておりました!

Marco Polo II: In the Service of the Khan | Solo Variant

これはちょっと楽しみ。

 

マルコポーロ2のまとめ

ルールを読んで1人2役の確認をしてましたが、久しぶりに好みにストライクな感じがしております。なんかとっても気分がよいワーカープレイスメント。得点の事を真剣に考えるとかなり悩ましいのですが、苦しみというよりはもっと気分良くなるための悩みというか、純粋に得点について悩むのが楽しい感じ。

実はこれまで何故かマルコポーロに興味はなかったのだけど、このマルコポーロ2の感じだと、マルコポーロもちょっと遊んでみたくなるなと....手には入らないか。 

マルコポーロ2:大いなる帰還

「大いなる帰還」ってサブタイですがボードに西方の故郷ヴェネツィアは出て来ず。西への旅立ちをテーマにしているのかな?

マルコポーロ2:大いなる帰還

ソロバリアントも和訳して、1人で東方見聞録の世界に思い浸ることにしよう。人物カードによっての戦略もガラッと変わるので、それを考えるのも楽しそうだぞ。

 

とりまラクダたくさん集めたいっすな。(ΦωΦ)フフフ…

 

 

マルコポーロ2:大いなる帰還 販売情報

 

 

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