ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

主にボードゲーム中。ぼっちの時間を豊かにしたいブログ。

【ボードゲーム】オスティア(Ostia)|六角形の港を埋め尽くす我が大船団を見るが良い!交易で莫大な財を成し、オスティアで謳歌するこの世の春(願望)。

Ostia(オスティア)

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プレイ人数:1〜4人

対象年齢 :14歳以上

プレイ時間:100〜120分

Designer:Totsuca chuo

Artist:urabe_rocinante,Sai Beppu

Publisher:uchibacoya

ローマ皇帝トラヤヌスが治める時代。皇帝の支配するローマの中心地へエジプトやシチリア島からの穀物や舶来品を運ぶための拠点として拡張整備されたのが、六角形の独特な港を持つオスティア・ポルトゥス(オスティア港)です。

この地で大船団を率いるプレイヤーたちのもとには、大勢の商人や貴族たちが一山当てようと船を借りに訪れます。儲けた資金で新たに船を建造し、他の都市との新たな交易路を開きましょう。エキゾチックな異国の品々を揃え市民たちの歓心を買い、皆の好奇心を満たせばこの地での名声は欲しいがまま。ローマの元老院から祝福を受けることも夢ではありませぬ!

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っていう、古代ローマの港でガッリガリに財を成し名声を高めるボドゲ、それが今日ご紹介するOstia(オスティア)です。アマルフィ(2020年)、アクアガーデン(2021年)とヒットを飛ばしているuchibacoya2022年の新作は色々な意味で驚きを隠せない仕上がりでした。今回uchibacoyaさんからデモ版をお借りする事ができたので、この冬のボドゲシーンで話題を掻っ攫いそうなオスティア(Ostia)をご紹介したいと思います!

【注】本記事でご紹介しているコンポーネントはデモ版です。カードの色や材質など、製品版とは異なる場合があります。ご留意くださいませ。

 

 

オスティア(Ostia)ってどんなボードゲーム?

オスティアはマンカラをメインに据えたユーロ系の重量級ゲームです。プレイヤーたちはオスティアの港に泊まる船たちを動かしながら資源を集め、大海原に船を進めて新たな交易路を開いていきます。

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運の要素はほぼなくて、ゲームの主要な情報は公開されているために実力が問われるゲームなのですが、プレイしてみた感じはとても遊びやすいのです。思うように得点を伸ばすのが難しいけれど、プレイ中は自分のやりたいことに没頭できるのでプレイ感はとても気持ちが良いです。

驚愕のコンポーネント!これが国産ボドゲ、だ、と・・・!?

煽り系の見出しをつけたのには訳があるのです。お借りしたボドゲが届いた時にまず最初に「あれ、拡張もあるのかな?」でした。その理由は箱を開けてすぐ判明することになったのです。

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.....( ゚д゚)ポカーン

お気づきでありましょうか。多分当ブログをお読みくださってる方ならお気づきになった方も多いかもしれません。最初にまずビビらされるのが「箱の大きさ」です。先日届いたアクアガーデンと並べるとその大きさがはっきりわかります。小箱の名作お邪魔者を置いてみましたが、もはやデカすぎてよくわからない事になってます。

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持った時の重量感も、重いんですよ。。。

何度見てもAge of Steam DX版と同じくらいの大きさがあります。つまりオスティアはいわゆる海外製品の「重量級」と呼ばれるボドゲたちと同じ大きさなのです。Eagle Gryphon Gamesのラセルダ作品と同じくらいの大きさってことです。これはちょっと軽い事件になりそうです。この大きさを備えた国産ボードゲームというと片手で数えるくらいしか思いつきません。マジか...

デザイナーはTotsuca Chuo(あえての横文字)

オスティアを手掛けたデザイナーはアクアガーデンパフューマリーでもお馴染みの戸塚中央さん。これまでかっちりとしたシステムながら何処か可愛らしさが漂うボードゲームをリリースされてきた印象のあるデザイナーさんですが、オスティアは完全硬派なユーロ系のボドゲです。

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個人的に戸塚さんの作るボドゲに抱いていた印象があって、こっそり仕込まれたユーロ系のシビアな感じが戸塚さん風味じゃないかと。なので本作はテーマ、内容ともに「戸塚中央」っぽいゲームなんではないかなと思います。毎度戸塚さんの手のひらで転がされてる感あるんだよな。(褒めてる)

キービジュアルはウラベロシナンテ、アートワークは別府さいが担当

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アートワークを支えるのはuchibacoyaのタイトルに欠かせない存在となりつつあるウラベロシナンテ&別府さいコンビ。本作でもお二人の力量がいかんなく発揮されてますよ!ウラベロシナンテさんのメインビジュアルはやはり何処か幻想的で、見たことがないはずのオスティアが脳裏に立ち上ってくるような感覚になるのね。なんだろね。大好きです。

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本作はメインボードのデザインが色々な意味で結構重要になってくるのですが、その辺りのアートワーク全般を担当するのが別府さいさん。全体的にトーンを抑えた色調で統一感を持たせたコンポーネントデザインがかっちょいい。オスティアをプレイする人はたぶん駒を手にして悩む時間が増えると思うのですが、それらの時間を妨げないよう色使いなども配慮されたんではないかと感じるディレクションがやばい凄い。

そしてuchibacoya謹製のコマたち

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もちろんuchibacoyaの魅力となっている木のコマたちもしっかりとその存在感を示しております。前述の通りオスティアは駒を手にして悩む時間があって、その体験を支えるのはコマ類が主役。形、色、デザインなど、オスティアの世界観をうまく表現しつつも思考の時間を邪魔しないソリッドなデザインが光ってるのです。もちろん手触りも良いし相変わらずプリミティブな感覚も好印象ですわ。

 

いや、やべーなオスティア。なんか色々な意味でやべーですよ。これでテンション上がらないとかあり得ないではないですか。しかも重いよ。

 

オスティアのルール・遊び方

さて箱やらコンポーネントやらで高まったこの熱量を受け止めるゲームそのものはどんな内容なのかというと、ゲーマーにもファンが多い「マンカラ」がメインに据えられておりますよ。

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船たちが港に戻ってきて積荷を下ろします。そこから得られる資源を使って自らの船で航海を進め、新たなる都市と交易を結び販路を増やしていくというスッキリまとまったルールです。湾内をくるくる巡る船団が貴族やらに貸付た船。その積荷から資源を徴収し財を成します。メインボードを航海する船は自ら派遣する船団で、目的地までの航海を通し各地で新たな交易路を開いて行きます。その新しい交易の窓口として港には建物が立ち、更に有利にアクションを行えるという仕組みなのですな。

ゲームの準備

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ゲームの準備はメインボードの準備と個人用ボードの準備に分かれます。どちらもタイルや駒を並べるだけなのでそんなに細かいことはないですよ。

メインボードの準備
  1. メインボードをテーブル中央に広げる
  2. メインボードの建物置き場にプレイ人数と同じ数の建物コマをそれぞれ配置する
  3. 初期交易港タイルをよく混ぜてメインボードの対応する場所に表向きにランダムに配置する
  4. 交易港タイルをよく混ぜメインボードの対応する場所に表向きにランダムに配置する
  5. 発見タイルのうち褒章アイコンを持つ4枚を探し、メインボードの対応する位置に配置
  6. 残った発見タイルをよく混ぜメインボードの対応する位置に配置する(プレイ人数によって配置する数が異なるよ)
  7. 全ての中継港タイルをよく混ぜメインボードの対応する位置にランダムで表向きに配置
  8. 全ての終着地タイルをよく混ぜメインボードの対応する位置にランダムで表向きに配置
  9. アンフォラ駒をプレイ人数×7個用意しメインボードの側にサプライとして配置
  10. 資源キューブを種類ごとにまとめ、メインボードの側にサプライとして配置
  11. 全ての注文カードをよくシャッフルし裏向きの山札としてメインボードのそばに配置
  12. 注文カードの山札から4枚を公開し、注文カードの列を作る
オスティア港ボード(個人ボード)の準備

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  • 各プレイヤーは1色を選び対応するオスティア港ボード建設・造船トラックボードを受け取る
  • 各プレイヤーは自分の選んだ色のコピタ船・ポンタ船・建設ディスク・褒章キューブのセットを受け取る
  • オスティア港ボードの海エリアにコピタ船駒を1つづつ配置
  • 各プレイヤーは初期配置カードを1枚づつ受け取り、アイコンの記された位置に追加のコピタ船コマを1つづつ配置
  • オスティア港ボードの5つの資源エリア(陸地の部分)に資源キューブを2つづつ配置

   (注:褒章アイコンが描かれた左上のエリアに資源キューブを配置しないよ)

  • 建設・造船トラックボードの所定の位置に建設ディスク、コピタ船・ポンタ船駒を配置
  • 造船トラックの1番下に配置したコピタ船駒をとり、メインボードの出発地点に配置
  • メインボードの褒章トラック「0」の位置に自分の色の褒章キューブを配置
  • 適当な方法でスタートプレイヤーを決め、スタートプレイヤーマーカーを配布
初期交易港タイルへの建設ディスクの配置

スタートプレイヤーから順番に反時計回りで自分の建設トラックの1番下のディスクを取り、誰のディスクも置かれていない初期交易港タイルに自分の建設ディスクを配置していきますよ。ディスクを置いたエリアにある建物駒を一つ取り、自分のオスティア港ボードの初期建物スポットに配置します。

 

手順が細かいように感じるけれど、基本は駒を並べているだけなので複雑でもないし慣れてしまえばホイホイ置いていけるようになるので大丈夫。ただしプレイ人数によって並べるコマの数などが変わるので、ルールブックをよく参照しながら準備をするようにしましょう。気になった点が一つだけあって、初期交易港タイルと交易港タイルの見分けがちょっとしづらい感じ。くすみのあるマゼンダ系の色なので光の加減で見えづらい事がありました。交易港タイルに縁飾りとか入ってると分かりやすかったかもしれませんが全体のデザインもあるしね。目がしょぼしょぼする事が増えたので、アタシもお年頃なのか。

 

オスティアの遊び方

プレイヤーの手番は3つのフェイズに分かれておりますよ。

1)選択フェイズ

どのエリアの船駒たちを動かすのか決定するフェイズです。コピタ船駒、ポンタ船駒のどちらも置かれていないエリアは選択することができません。

2)生産フェイズ

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そのエリアにある船駒の数をカウントして、同じ数の資源キューブをそのエリアに配置します。コピタ船駒は1、ポンタ船駒は2としてカウントするのです。

3)アクションフェイズ

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選択したエリアにあった船駒を全てボード上から取り、その隣のエリア(時計回り)へ順番に船駒を置いていくのです。そして最後の1個を置いたエリアのアクションを実行します。アクションは全部で6種類あり、そのエリアに配置されている資源を消費して(監督アクションは除く)実行されるのです。

各アクションの注意には気をつけましょう

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マンカラに頭を悩ませるが故、アクション実行時にポカをやらかすことが多かったのです。個人的に多くのことを悩めないがゆえですが、結構重要な注意がそれぞれのアクションにはありますよ。

A.移動:自分の船は全て異なる終着地を目指す

B.造船:近海エリアに自分の船が残っていると、造船しちゃだめ

C.注文:注文カードの補充はアクション終了時までしない

D.建築:建築できるのはすでに訪れたことがある交易港のみ

E.交易:専用のアイコンがある交易港だけが交易できるのだよ

F.監督:資源はいらない。そして資源も置かない。

やはり正しくアクションを行ってこそ、このオスティアは楽しめると思うのです。細かな処理はしっかりルールを確認しながらプレイすると良いですぞ。

 

あぁ、マンカラが悩ましい。こんなに悩むん?

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マンカラという仕組みはご存知の通り、ぐるっと巡るエリアに一つづつコマを配置していきます。その結果アクションが発生するので、どのエリアを選び船を動かすのか非常に悩ましいことになります。

船を動かすことを決めたエリアには資源の供給がなされ(積荷が下される感じ?)船駒を移動させた最後のエリアではアクションが行われるのですけども、資源供給とアクションが別々のところで起きるのがですね、、、脳をフル回転させられるポイントになっております。マンカラが得意な人はめっちゃ楽しいポイントですね。アクションには資源が必要なので、先々で行うアクションを考えながら船を動かさねばならず、在宅で引きこもっているこのマイ頭脳には負荷が...負荷がぁぁぁってなりました。(ノ゚⊿゚)ケフッ

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メインボード上での航路選択もこれまた非常に悩ましい。得点をうまく伸ばすにはどの中継港を選んで停泊するべきなのか盤面をよくよく観察しなければなりません。各航路に散らばる発見タイルは早い者勝ちなのですが、他のプレイヤーとのインタラクションは発見タイルやアンフォラ駒くらいなのが救いなんだけど、ほんとはそれも取りたい。でもそんなことまで頭が回らない。くぅぅ...

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同じ航路に自分の船駒をふたつ以上進めることはできないルールです。1つだけ分岐する航路がありますが、そこは2つのみ船が侵入可能。もちろん終着地は異なる場所を目指さなければなりません。どの得点源を狙っていくのか、メインボードのどのエリアに停泊するのか、見ておかなければいけない情報がとても広いのです。勝つために検討すべき情報量が結構多いので盤面の把握はとても重要。まさにまさに重量級のボドゲでありましょう。

 

ソロプレイはできる?

なんとオスティアにはソロルールが存在しますよ!オスティアを建設した皇帝トラヤヌスは完成した途端戦争を始めてしまいローマの地を離れてしまったようです。ソロプレイヤーは皇帝が凱旋するまでにこのオスティアの港を船で埋め尽くし、より一層の繁栄をこの地にもたらすことを目指すのです。要は帰ってきたトラヤヌスに「おぉ!我がオスティア!麗しき港よ!」と言わせることを目指すってことよね?

ソロプレイは15手番の内に、いかに効率よく得点を上げることができるかを競うタイプ。1手番づつトラヤヌス駒が帰路を辿ってくるのだけど、最上級の賞賛を得るための目標点は240点と手元のルールには書かれているんだが、240点.....?は( ˙◊︎˙◞︎)?

なお、ソロプレイではソロ用のボードや目標タイルなどが用意されるのですが、記事執筆時点ではそれらがまだ完成していないためビジュアルのご紹介は無しっ!ソロプレイヤーは完成品を待つのです。このソロプレイは、期待をして良いですぞ。

 

オスティア(Ostia)、なぜにこんなに惹かれるのか?

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オスティアはプレイヤー同士のインタラクションはそこまで強くなくて、自分のやりたいことに没頭する感じの重量級ボードゲームです。箱の大きさなどの物量的な意味ではなく、勝つためには様々なことを考慮する必要があるゲームです。しかもですね、推測とか憶測ではなくてその場の観察がとても大事になってくるのです。見えている情報が先ずあり、それらを考慮しながら最適解を見つける思考の繰り返し。そこがオスティアの魅力だと思うのです。もちろん上手くできるとは言いません(言えない....)けども、そこが魅力なんですわよ。ええ。

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ルールとしては複雑なことはあまりありません。マンカラと同じメカニクスで船を動かし、最後に停泊したエリアのアクションを行う。これだけです。アクションも6種類なので複雑ということもないです。なのになんでこんなに悩まねばならないのか・・・

シンプルが故に最適な答えが自分にも見つかりそうという儚い夢が一手一手に付き纏い、終わってみればあれはセイレーンの魅せた夢だったかもしれない...とひとりごちる繰り返し。(´;ω;`)ブワッ

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もー!なんなん!もうちょっと上手くなりたいわ!

って、感じになりましたオスティア。これは繰り返し遊びたくなるわ。アートワークも良いしテーブルにデーンってボード広げてゲームに没頭できるコンポーネントも素晴らしい。四角いキューブに手触りの良い船駒を触りながら、うーん....とか唸ってる時間がもはや幸せなわけですよ。ユーロ系のボドゲを堪能してるっぽさというか、満足感はハンパありません。うまくいったらきっともっと幸せだよね、うん、そうだよね...(。-з-)

 

手応えのあるボードゲームを遊びたい時には、オスティアはかなりお勧めできるタイトルかなと思います。今回はテスト版でのプレイでしたが製品版として完成したオスティアが楽しみでしかないですよ!みんな続報を待ちましょう!

 

オスティア(Ostia)の販売情報

オスティア(Ostia)は現在Kickstarterのプロジェクト準備中との事。続報を楽しみに待ちましょう。

 

 

uchibacoyaの作品はコチラ

www.comonox.com