ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

主にボードゲーム中。ぼっちの時間を豊かにしたいブログ。

【ボードゲーム】The Arctic|白クマーズ vs ペンギン軍団の仁義なき戦い。国産ボドゲだけど英語タイトルな可愛いアブストラクトゲームはもう遊びましたかい?

ども。コモノです。

 

先日ご紹介したアクアガーデンのKickstarterプロジェクトで、実はもう一つ可愛らしいボードゲームが添付されていました。それが今日ご紹介する「The Arctic」なのです。その名の通り北極を意味しますが、、、登場するのは白クマとペンギン。

f:id:comonox:20210921062927j:plain

でもちょっと.....違和感?

北極は大陸がなく、氷で覆われた流氷の集まる世界。大人の皆様ならば、よくよく記憶を辿っていただくとその違和感の正体が分かるはずです。そうペンギンって北極に生息していない生物なんです。なんて事でしょう!その居ないはずのペンギンはこのゲームでとても暴力的な立ち位置です。4体しか登場しない白クマに対してペンギン軍団の数はなんと8体。The Arcticはペンギンたちの北極侵略に立ち向かう白クマの物語だったという事ですね(そんな事ない)

今日は白クマ北極防衛隊と忍び寄るペンギン軍団の恐怖を描いたライト系ボードゲーム「The Arctic」をご紹介したいと思います!

 

The Arctic

f:id:comonox:20210921055201j:plain

プレイ人数:2人

対象年齢 :15歳以上

プレイ時間:15〜30分

国内発行元:uchibacoya

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

 

The Arcticってどんなゲーム?

f:id:comonox:20210921062809j:plain

お互いのコマを動かし、相手のコマを取りあうチェスのようなシンプルルールのボドゲですがヘックスで繋がれた盤面や特殊な動き方ができるカードが存在するなど、ひと捻りあるプレイ感が特徴です。

デザイナーは戸塚中央さん!

パフューマリーアクアガーデンというヒット作を飛ばす戸塚中央さんがThe Arcticのデザイナー。動物コマを使用した可愛らしい見た目に何とも抜かりない駆け引きを投入するのはアニマルシェの時にも感じましたが、このThe Arcticも単純明快なルールの中にしっかり悩ましいことをギュッと詰め込んでくれています。

なんと言ってもコンポーネントが魅力的

f:id:comonox:20210921063123j:plain

ホッキョクグマ!

f:id:comonox:20210921055314j:plain

ペンギンズ!

f:id:comonox:20210921055338j:plain

と、ひと目みただけで虜になるような可愛いコマは、自軍への愛着をより一層高めてくれるアイテム。どちらを担当しても、絶対負けたくないっ!という気分になるのは可愛いものを守りたいという人類共通の庇護欲というものかもしれません。

アートワークにはあの2人が!

f:id:comonox:20210921060229j:plain

uchibacoyaタイトルでは定番となりつつあるウラベロシナンテ&別府さいコンビが本作でも遺憾無くその才能を発揮中。アクアガーデン然りアマルフィ然り、二人の手がけるコンポーネントが放つ魅力というのは揺るがないものがありますな。ゲーム性だけ見れば結構ギスギスしそうなアブストラクト系ゲームなのですが、The Arcticはこのコンポーネントマジックで何度もプレイしたくなるような気分になるのかもしれません。トータルバランス大事ね。

アクアガーデンのプロモパックが入ってます

f:id:comonox:20210921060117j:plain

この可愛い白クマとペンギンをアクアガーデンに追加して遊ぶことができるプロモパックが同梱されてました。アクアガーデンの水族館がさらに充実するとか、なにこの神がかり的なコラボレーション。。。白クマを追加するには屋外拡張が別途必要になるみたいなので注意しましょう。

 

The Arcticの遊び方

ゲームの準備もルールも非常にわかりやすくて、すぐに遊び始めることができると思います。

ゲームの準備

f:id:comonox:20210921060300j:plain

  1. メインボードをテーブル中央に配置
  2. 白クマ、ペンギンのいずれかを選びコマを受け取る
  3. メインボードの初期配置位置にそれぞれ自分のコマを置く
  4. 基本移動カードを1枚づつ配布
  5. 残りのカードをひとまとめにしてよくシャッフルし、各6枚づつ配布
  6. 白クマは6枚のうちから3枚を選び、残りは伏せて箱に戻す
  7. ペンギンは6枚のうち3枚を選び、残りを白クマに渡す
  8. お互い受け取ったカードを全て公開し手元に配置する

以上で白クマとペンギンたちの壮絶なバトルの幕開けとなります。

勝利条件

勝利条件はそれぞれ担当したコマでちょっと異なるよ。

白クマ:ペンギンコマを残り2つにする or 相手の陣地にコマを進める

f:id:comonox:20210921062705j:plain

ペンギン:白クマコマを残り1つにする or 相手の陣地にコマを進める

f:id:comonox:20210921062722j:plain

相手のコマを全部取る必要はなくて、陣地に踏み込めば勝ちというところは共通だぞ。

手番の流れ

f:id:comonox:20210921060341j:plain

手番は交互に、自分のコマを1つとって動かすことが出来ます。相手のコマがいるエリアに自分のコマを進めれば相手のコマを除外することができるというのもチェスや将棋と同じルール。コマの移動は自分の手元にあるカードを1枚選んで、そのルールにしたがって動かすよ。

f:id:comonox:20210921063322j:plain

基本移動カードを選択した場合は自分のコマを隣接したエリアに移動させることが可能。この他にも特殊移動カードがあって、直線で2コマ移動できたり、所定の位置にコマを移動させたりするようなカードがあるのです。

能力カード

f:id:comonox:20210921060404j:plain

The Arcticのプレイを悩ましくしているのは、条件を満たすことで発動する能力カードだと思う。例えばMUSASHIというカードは直線で並んだ2つの相手コマの間に自分のコマを移動させることができた場合、両サイドの相手コマを同時に除外することができるという能力を持つのです。ペンギンが白クマの間に飛び込み、よく研いだ爪を一閃。。。的な展開があるわけで、可愛いコマたちのバトルが非常に熱いものとなるのは間違いないのよね。その他にもアタックかました後にさらに移動できる能力があったりと、相手の持つカードを見極めるのも重要になってくるよ。

 

The Arcticのまとめ

f:id:comonox:20210921062207j:plain

ルール確認で手を動かしてみて思ったんだけど、、、これ白クマが勝つの超難しい気がしないでもない。おそらく勝つためには能力カードをかなり上手く使いこなす必要があって、数の論理で迫り来るペンギンを如何に捌いていくかは実力の問われるところだと思う。

f:id:comonox:20210921062540j:plain

ただし能力カードや特殊移動カードはペンギンの倍。勢力数は劣勢ながらも戦術の幅は大きいので、カードの内容を把握し一通りの動き方に慣れてからが楽しくなってくるのですな!

f:id:comonox:20210921064526j:plain

対するペンギンはコマ数は多いけど所持するカードは白クマの半分。位置取りを慎重に行い、相手のカードを見極めていくことが求められるのです。ゲーム開始時、白クマ陣営に渡すカードの内容も重要になってくるのよね。

f:id:comonox:20210921062857j:plain

数の優位と戦術の優位という非対称性がこのThe Arcticの魅力そのもの。能力カード自体はドラフトの要素(相手に渡されたカードを使用するのでバックドラフトっていうらしい)があり全てコントロールできるわけではないのだけど、カードが公開されていざプレイが始まってからは完全なるアブストラクト系のゲームとなる本作。公開された情報をよくみて如何に相手を追い詰めていくか、シビアで熱い氷上の展開が待っているのですな。

可愛い見た目、簡単なルールに潜むシビアなアブストラクト系ゲーム。それがThe Arctic。サラッと始められるけれどめっちゃ熱いゲーム展開が待ってるライトゲームなので、重ゲーのとっかかりとかにプレイしたらかなりその日は充実した1日になるんではないかと思うよ!小箱系で持ち運びも便利なのも良いですな。

 

 

【The Arctic販売情報】

残念ながら今のところ売り切れておりまする。再版に期待!

uchibacoya.stores.jp

 

関連する作品

Twitterが可愛いコマで溢れるボドゲはコチラ!

www.comonox.com

 

 

おすすめの記事

www.comonox.com