ども。コモノです。
ナマケモノという生き物はある種の理想を体現していると、常日頃からリスペクトしているコモノです。
頑張ったって辛いじゃない...そんなにカチカチしてなくても良くない?って思うことが毎日尽きません。もう世間様的にもいい歳なのですがダメ系思考から全く抜け出せてないので、もうこのままでもいいんじゃないかなって最近は思うようになりました。今日はそんな私にとって、理想を体現するかのようなレースゲーム「ファストスロース」をご紹介したいと思います。
つぶらな瞳の奥に光る、動きたくないという意思
もちろんナマケモノたちのレースだから理想というわけでは無いのです。このナマケモノ、マップを移動するために他の動物たちの力を借りなければならないのですが自分では一切動かないけど、葉っぱは食べたいというリアルならぶっ飛ばされそうなルール。本当に自分では動かない、他力本願の極みのようなナマケモノたち。緑の鬼才はいったいなんというゲームを作ったのでしょうか。。。
2021秋ゲムマでサニーバードからお目見えした注目作のご紹介でございますよ!
ファストスロース(Fast Sloths)日本語版
プレイ人数:2〜5人
対象年齢 :8歳以上
プレイ時間:45分
国内発行元:サニーバード
Boardgamegeek
ファストスロース(Fast Sloths)ってどんなゲーム?
マップ上にあるエサの葉っぱをいち早く7枚集めたナマケモノが勝つというレースゲームなのですが、このナマケモノの移動方法にとても特色があるボードゲームです。自分で食べるエサを集めなければならないのに、このナマケモノは自分で一切動くことをしません。
手札になっている動物カードを駆使し、自分(ナマケモノ)を希望の目的地まで運んでもらいながらエサの葉っぱを食べつづけるという、まさに真のナマケモノとして立派な行動が求められるゲームなのです。メカニクスで言うところのピックアンドデリバーなんですが「ピックられてデリバられる(怠惰)」ゲーム。間違っても「ピックってデリバる(主導)」ではありません。
はぁ・・・これが、理想。(=ↀωↀ=)✧
誰もが羨む、誰かに何か全て任せてしてもらう生活。(そんなことない?)ある種の理想を詰め込んだボドゲとも言えましょう。なにせナマケモノは本当に他の動物の力を借りないと移動できません。そのためゲームに勝つために、どこをどう回ると効率的なのか、どの動物の力を借りればエサまで最短で辿り着けるのかなど、存外頭を使わなければならないのです。怠惰だの穀潰しだのリビングの◯ミだの、何かにつけて言われる(言われてない)ナマケモノだって意外と頭脳は使うのです。身体を動かすのはメンドくさいけど、その代わりマジ頭を使っているのです!頭脳労働してるんだよ!ホントだよ!
....と叫びたくなるボドゲなのです。そうよね?
ファストスロースのコンポーネント
基本的なセットはボード・コマ・カードの構成で非常にさっぱりしています。日本語版にはカメレオンのプロモカードもついてます。素敵です。
別売の拡張セットはプレイボードの追加
同時に発売された拡張セットはプレイボード。異なるマップでナマケモノレースを楽しむことができますよ。
uchibacoya謹製・オリジナル動物コマ
ファストスロース日本語版の発売に合わせて用意されたuchibacoya製の動物コマ。このコマは背中にナマケモノを乗せられるというデザインで、グッとファストスロースの魅力を高めてくれるのです。このコマの存在がそもそも金欠の中でファストスロースに手を伸ばしてしまった理由と言っても過言ではないかもしれません。
ロバに乗る。そして次は象に乗る。
デザイン的にナマケモノコマがぴったり背中にハマるというかわいらしさ。ナマけている感の増しっぷりと言ったらこの上ありません。記事執筆時点でこの拡張&動物コマは入手が困難になっているのだけど、見かけたら是非一度プレイしてみて欲しいです。
オリジナルにも魅力あり
オリジナルの木製ディスクにシールを貼るタイプのコンポーネントですが、実際触ってみたらコレはコレでかなりアリ。味気ないのかな〜なんて思ってたんですが、オリジナルのコンポーネントでプレイするといわゆるユーロっぽさと言いますか、ちょっとピリッとした雰囲気になります。実際にナマけている感は薄いですがゲームしてる感じは増しますな。
ファストスロースのルール・遊び方
準備もルールもそこまで難しくはないです。ただし初めて遊ぶ時はルールブックの推奨セットアップに沿ってゲームを準備し遊ぶのが良いと思うよ。動物コマの移動にはちょっと癖があるし、手札のプレイなどにもいくつか注意したいポイントが。シンプルなルールがゆえ、緊張感をしっかり維持するためにも動物コマや手札の処理は間違えないで遊びたいところです。
勝利条件
1番早く8枚の葉っぱを集めたプレイヤーがゲームに勝利するよ。ゲームのスタート時点で1枚自動的に入手できるので、実際にゲームで集めるのは7枚。
ゲームの準備
メインボードをテーブル中央に配置するとこんな感じ。写真はルールブックで推奨された初期セットアップの状態。動物コマの選択&配置については慣れてきたらルールブックを参考に任意選択のセットアップを行えばよりナマケモノの奥深い日常体験が出来るはず。
初めて遊ぶ時のセットアップ
- 動物コマ6種を選択し、該当するコマを用意する(初期推奨あり)
- 選択した動物に対応するカードを取り出し移動ポイントがしたから小▶︎大となる順で重ねる
- 種類別に重ねたカードをまとめ種類ごとの山札を作る
- ルールブックを参照しながら動物コマ・葉っぱを盤上に配置(初期推奨あり)
- 各自個人ボードを受け取り、当該のナマケモノコマと一緒に受け取る
- スタートプレイヤーから時計回りにマップ上(葉っぱを配置したマスから選ぶ)にナマケモノを配置
- ナマケモノを配置したエリアにある葉っぱ取り、個人ボード上に配置
慣れて仕舞えば準備に時間はかからない方だとおもう。
手番の流れ
手番でプレイヤーは動物カードを引き、カードを1枚プレイしてナマケモノを拾い、目的地まで連れて行ってもらいます。カードを引く枚数(&捨てる枚数)や保持できる手札の上限数は、得ている葉っぱの数で変化していくよ。
2枚の葉っぱを得ているなら、3枚山札から引き(3種類各1枚づつ)、手札から1枚捨てなければならないのです。葉っぱを多く獲得すればするほど引ける枚数が少なくなっていくため、戦略的に手番でカードのみを引いて動物を動かすことをあえてしないなど、勝つためにしっかり考えることも必要。このバランスがちょうど良いのも特徴だぞ。
ソロプレイはできる?
できません。ルール的にもソロプレイではあまり楽しく無いですし、、、みんなで怠惰なナマケモノ世界を堪能して欲しいゲームなのです。
ファストスロース日本語版の感想・まとめ
今年も中量級ボドゲは当たり年になる予感!ファストスロース、非常にリスペクトしか感じないボドゲでした。なにせ「我、ナマケモノ。食するためにも他の動物に助けてもらい生きていくものなり」という路線まっしぐら。いかに動物の能力を把握し、最短でルートを切り開くのか考えるのが楽しい。
象のように移動を終えたコマからさらに3マス以内の場所にナマケモノ放り投げることが出来る(落ちる場所にも制約があり)など、動物の能力把握がとても大切になっているボドゲです。動物の種類によって移動させられないエリアもあり、無駄のない繋がりを作るのが結構難しいのですよね。
動物コマは他のプレイヤーが動かしても良いため、期待していた動物が動いてしまいあと1マス足らない....などの悶々とした事も発生します。
移動ポイントは6以上必要だけど、どこからでも飛んできてくれるワシなど、使えば幸せ、使われたら地獄のような動物もいるし、ゲームに参加させる6種類の動物の組み合わせでも戦略が異なってきます。
ナマケモノがナマケモノたる所以を体現したファストスロース、しかし怠惰を維持するために必要な頭脳労働の細かさ。人は楽をするために頭を使うという、ある種仕事にも通じる発想がとても大事なファストスロース。
あぁ、、ナマけてぇぇぇ!とほんとはこっそり思っている方もそうでない方も、是非盤上でその怠惰な本能を解放してみて欲しいです。大人になっちゃったからそんな事は口が裂けても言えないし言わない、って方もいらっしゃるでしょう。しかし、実はそんなに頑張らなくても生きていけるんですよきっと...(違う)
ファストスロース、大好きだ!(●ↀωↀ●)✧
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