ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

主にボードゲーム中。ぼっちの時間を豊かにしたいボドゲブログ。

【深夜のボドゲ】サイズ – 大鎌戦役 – (Scythe)【ボードゲーム】|大好きだった大鎌戦役。久しぶりに卓上に広げたら、やっぱり大好きだった!好きなボドゲはやはり色褪せる事なく。

 本ページはプロモーションが含まれています

ども。コモノです。

 

今日は深夜のボドゲシリーズ第2弾「サイズ -大鎌戦役-」のご紹介です。深夜のボドゲで紹介したくて引っ張り出して遊んでたらもう大鎌戦役シリーズの魅力を知ってほしい欲がムクムク出てきてしまい普通のシリーズまとめになっちゃった記事です。深夜に過去の好きなタイトルを振り返るとこうなるということか....

前回のアグリコラのようにちょっとモヤんとした感じではなくてサイズの好きなところに言及しまくった推し記事なのでもはや深夜のボドゲって何?って感じになってますが、そのくらい個人的には好きなボドゲなので思うがまま深夜の書き散らかしっぷりを楽しんでいただければ幸いでございます。過去に何度かサイズのご紹介をしてますが、今回の写真は遊んだ時に全部撮り下ろしたので以前より綺麗になりました。

 

サイズ – 大鎌戦役 – 完全日本語版

プレイ人数:1〜5人

対象年齢 :14歳以上

プレイ時間:90〜115分

国内発行元:サイズ – 大鎌戦役 – 完全日本語版 - ArclightGames Official

 

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

 

 

サイズ – 大鎌戦役 –ってどんなゲーム?

以前基本セットを輸入して、興奮でよくわからない文章とともに開封レビューをしてました。その後日本語版が出る事が決まったので全部日本語版で買い直したくらいに大好きなタイトル、それがサイズ-大鎌戦役-でございます。

寂しくも美しい・メックかっこいい・悩ましい。

つまり大好き。以上です。

いやぁ、、、久しぶりに遊んでもやっぱ好きなんだよねぇ。寂寥感漂う美しくも渋いアートワークが好みだってのもありますが、メックも労働者の輸送とか出来ちゃうし。動物をお供にしているキャラクターたちもカッコいい。扱うテーマは戦争なんですが、労働者を戦火に巻き込むと民衆からの支持が下がるなど、指導者を悩ませる要素があるのもこのテーマで遊ぶ大鎌戦役に深みが生まれています。

4X系の枠組みで遊ぶエリアマジョリティ

いわゆる4X要素(探索・拡張・展開・殲滅)が大鎌戦役の根底にはあります。しかししかし、やはり殴っているだけでは勝てず、中央のファクトリーを占拠してるだけでも勝てず、個人ボードの改良ばっかりやっててもやっぱり勝てないマネジメントゲーム。運の関わる要素は本当に少ないのです。

エリアの移動にも制限があるし、序盤はリソースもいい具合に「1つ足らねぇ...」となりがちのバランスがとても悩ましい。一見ややこしそうに見えるのですがプレイそのものはスッキリ遊びやすく、3つのアクションから1つを選んで実行するだけ。手番そのものでは最大2アクション(上段・下段)を実行可能なので、いかに効率を考えてプレイできるかが鍵となります。

敵との戦闘はあるもののゲームの序盤では積極的に行うメリットをあまり感じません。そのため資源のやりくりなどを中心に、割と牧歌的な感じでゲームが進んで行きます。しかし誰かが星章を1つ2つ獲得しはじめる中盤あたりから様相が変化し盤上のエリアマジョリティが激化します。どこを支配するべきなのか?敵は撤退させるのが目的か、あるいは揺動か良いのか?など、考える事が次第にキナ臭くなるのも面白いんです。

戦闘に敗北すれば本拠地への撤退を余儀なくされるため、メックの能力を改善する前だと戦局が大きく変化しかねません。なので戦闘をしかけるのも慎重になるのです。

マップ各地に点在する遭遇トークンはこのゲーム中に唯一運要素を引き込めるポイントですが、それらはキャラクターしか解決する事ができない貴重なもの。貴重が故に各地で発生するイベントで思わぬボーナスを手にすることもできるかもしれません。遭遇カードのアートワークは小さなイベントの背景を描写しており戦禍の中にある人々の生活が透けて見えます。戦争という大きなうねりの中で起きる人々の小さな出来事を描いたアートワークは必見。

勢力ごと異なった能力を活かすプレイ

基本セットには5つの勢力が入っています。それぞれが一部独自の能力を持っており、同一の条件ではない戦いが繰り広げられます。毎回異なる勢力を割り当てられることで戦術の研究には時間を要するのです。

所属国マットのみではなく、プレイヤーマットも5種類用意されており、ゲームごとにランダムに配布されます。上下の組み合わせが異なるため労働者や建物の配置場所などはゲームごとに悩むことになります。プレイ回数を重ねることで上達を感じられる部分かもしれません。

拡張で広がるサイズ -大鎌戦役-の世界

サイズ -大鎌戦役-には全部で5つの拡張が出ています。残念なことに2024年現在では日本語版の拡張セットを新品で入手する事が難しくなっています。中古市場もプレミアム価格になっている事がほとんどのため購入にあたっては十分検討しましょう。「さらなる戦場」や「予期せぬ遭遇」はカードセット、「変点の大地」はマップ拡張なので基本ゲームのルールにも変更がすくなく導入しやすいですよ。

 

「彼方よりの侵攻」・「風に舞う策謀」

新勢力・新要素の追加拡張です。ゲームの展開に変化が生まれます。「彼方よりの侵攻」を加える事で最大プレイ人数が7人まで増えます。「風に舞う策謀」では空を飛ぶ飛行船という大型ユニットや終了条件が変更となる「決議案」が追加されるなど戦略面でも変化が生まれます。

サイズ -大鎌戦役- 拡張 彼方よりの侵攻 完全日本語版 (Scythe: Invaders from Afar)

サイズ - 大鎌戦役 - 拡張 風に舞う策謀 完全日本語版 (Scythe:The Wind Gambit)

「フェンリス襲来」

キャンペーン・追加モジュール・新規の2勢力が実装されます。追加モジュールを使用することで協力型のゲームモードで遊ぶ事ができますよ!

サイズ - 大鎌戦役 - 拡張 フェンリス襲来 完全日本語版 (Scythe:The Rise of Fenris)

「さらなる戦場」「予期せぬ遭遇」

遭遇カードなどの追加拡張です。

サイズ 大鎌戦役 拡張 さらなる戦場 完全日本語版

サイズ 大鎌戦役 拡張 予期せぬ遭遇 完全日本語版

「変転の大地」

追加マップセットです。モジュラー式のタイルが付属しており異なるマップでゲームを楽しむ事ができます。

サイズ -大鎌戦役- 拡張 変転の大地 多言語版

 

特に「彼方からの侵攻」で追加される2勢力は個人的に大好き。

戸川幕府という日本がモチーフになった勢力は特に好きで、罠とかを仕掛ける事が出来ちゃいます。アルビオンはメックがカッコいいんだよ!

 

サイズ – 大鎌戦役 –のコンポーネント

大鎌戦役を彩るコンポーネントは統一感のあるアートワークも魅力の一つ。何事も見た目から入ってしまうため、最初このゲームが目に止まった理由もエックス(旧Twitter)のタイムラインで見かけた何枚かのメックのイラストからでした。

https://stonemaiergames.com/wp-content/uploads/2014/12/1920_germany_01_logo.jpg

画像引用:Art Gallery – Stonemaier Games

stonemaiergames.com

つらつらタイムラインを追っかけていたときにパッと飛び込んできたイラストのインパクトは衝撃的だったんよねぇ。これがきっかけてScytheを調べ始めたのです。当時はまだKickstarterも知らなかったな。

日本で発売されていない海外ボドゲに俄然興味を持ったのもScytheがきっかけになったことは疑う余地もありません。

唯一無二の世界観

やはりサイズの魅力でまず思い浮かぶのが独特な雰囲気を放つアートワークです。農村部で働いている人々の奥を終末感が漂うメックたちが進軍していく世界線。第一次世界大戦の頃の時間軸がベースになっているこの世界観は、ポーランドのアーティストであるJakub Rozalski氏によるもの。

ArtStation - Jakub Rozalski

いやもうずっと眺めてられるわ....

カッコいいよな!この雰囲気を楽しむために大鎌戦役を引っ張り出して遊んでいる人もきっといるはず。ゲームのフレーバーとアートワークの雰囲気がここまでハマっているゲームというのは少ないと思うのです。同一の世界観を持ったスピンオフタイトル?のエクスペディションズもなかなか素敵なボドゲですよ。

www.comonox.com

 

アップグレードコンポーネントでさらなる満足感を

この世界観を存分に堪能するためのアップグレードアイテムが色々出ているのもサイズ -大鎌戦役-の魅力です。国内ルートでは入手しづらいものもありますが、海外から入手可能なアイテムが多数揃っています。版元であるStonemaiergamesのオンラインストアやMeepleSourceなどのサイトが個人的にはおすすめ。

Stonemaier Games (Australia) > Scythe

Scytheaus.stonemaiergames.com

Meeple Source > Scythe Upgrades

特にメタルコインやリアルトークン、木製のエンカウンタートークンは標準の紙タイルよりもつまみやすくなるためプレイアビリティもグッと向上するのでおすすめなのです。3Dの建物トークンやファクトリートークンも出てるのでお好みに合わせたセットを揃えるもの楽しいですよ。個人的には建物や労働者の木コマはオリジナルのまま、その他のトークン類をアップグレードするくらいのバランスが良いかなと思ってます。

そしてミニチュアペイントへ...

まだ手を出せていませんがいつかやってみたいチャレンジがミニチュアのペイントです。腕に覚えのある方々がカッコいいペイントミニチュアをXなどで公開されているのでひたすら参考にしていつかは....とは思ってる。

だがしかし。いや、1ミリもこの領域にたどりつける気がしないが...もう頼むべきか?頼むべきなのか?

 

大鎌戦役のルール・遊び方

細かな遊び方は既出の記事や感想、ルールブックに譲ります。それでも遊ぶ上で気にしておくと面白いよ!というポイントについて抜粋しておきますよ。

ゲームの準備

ゲーム展開の1番のキーとなるのはプレイする所属国とプレイヤーマットの組み合わせ。基本ルールではそれぞれを裏返しにし、プレイヤーに1組づつランダムで配布する。所属国そのものにもオリジナルの能力があるほか、プレイヤーマットの上下段アクションの組み合わせもマットごとに異なる。

所属国マット

基本セットには5つの勢力が用意されている。拡張「彼方よりの侵攻」では2勢力が追加される。

各勢力は初期戦力値などの違いのほか、メック展開の能力にも勢力ごとの特徴が現れているよ。勢力ごとの戦術の違いはここで生まれてくる。

プレイヤーマット

プレイヤーマットのアクションの組み合わせも異なる。写真の例では「交易」の上段アクションとセットになっている下段アクションが違う。

所属国固有の能力とアクションの組み合わせをうまく使いこなす事が勝利への近道であることは間違いない。(覚えきれない)その他の準備はサプライを用意したり、コマを並べたり少し細かな手順はあるものの複雑では無いので最初はルールを読みながら丁寧に行えば、何度か繰り返すうちに慣れてしまうと思う。

組み合わせの禁止事項

所属国とプレイヤーマットの組み合わせには禁止事項が設けられているよ。なにやら意図しない強さを発揮するらしく公式FAQに追記されてます。禁止の組み合わせは以下の2パターン。

ラズヴェイト&工学主義

クリミア&愛国主義

詳しくはStonemaireGamesのFAQを確認してみてほしいのです。他にもゲームをより楽しむためのヴァリアントなどが載ってるので大鎌戦役ファンは必読。細かなニュアンスとかはあまり無い気がするのでブラウザの翻訳機能でも大丈夫だと思う...(たぶん)

FAQ - Scythe(Stonemaier Games)

stonemaiergames.com

ゲームの勝利条件

ゲームは以下の10種類ある条件のうち、いずれかのプレイヤーが6種を達成した時点でゲームは終了しますよ。この条件の早取りがまず最初の目標になります。

  • 6種類の改良を全て達成
  • 4個のメックすべてを展開
  • 4種類の施設すべてを建設
  • 4個の新兵すべてを徴兵
  • ボードに労働者8個を配置
  • 達成した目的カード1枚を公開
  • 戦闘に勝利(2回まで)
  • 支持が18に到達
  • 戦力が16に到達

手番の流れ

手番ではプレイヤーボード上から1つのアクションセットを選んで実行します。上段アクションから処理を行い、次に下段のアクションを実行しても構わない。つまり上下の順番で処理する事は守らなければならないが、両方またはいずれか一方のアクションのみでも構わないということです。必須ではないんだね。

アクションの種類は上段・下段それぞれで4種、計8種類のアクションがあります。詳細はルールブックをよく読んで、常に最適な一手を選択するのです。

最後の最後はやはりお金。。。

星章をいくら早く6つ達成しようとも、このゲームには勝てません。最後の最後に所持金計算が入り、その金額が1番高かったプレイヤーが勝つのです。この金額計算には民心からの支持が大きく影響するため、ボコスカ殴りあって土地を占領しているだけでは勝てないという仕組みです。そしてこの数字はゲーム中に他のプレイヤーの進捗を追っかけづらい意図的なゲームデザイン(全くわからないわけでもない)なので、最後の最後まで気が抜けないプレイが楽しめる要素の一つになっています。

なおゲーム中、相手の現在の状況をつぶさに計算して把握する行為はルールブックで非推奨とされているのでご注意ください。これを禁止するバリエーションルールも用意されていますよ。

 

ソロプレイはできる?

できます!ストーンマイヤーゲームズが誇るオートマファクトリーが提供するオートマカードが付属しています。このデッキを使用してプレイする際に1点注意があります。

拡張「彼方よりの侵攻」を入手するとわかるのですがオートマデッキの一部のカードに差し替えが発生しています。ソロプレイのゲームバランス調整のためなのですが「彼方よりの侵攻」はすでに日本語版の入手が困難。その代替案としておすすめなのが海外からオートマデッキだけ入手するという方法です。

meeplesource.com

オートマカードそのものにテキスト依存はないのでデッキだけ購入するのもアリです。そのまま使用して遊ぶということでもそこまで大きな変化は感じないかもしれませんので無理に必要というわけではないですが、バランスよくソロで遊びたい方はオートマデッキの追加購入を検討するのもアリですよ!

 

サイズ – 大鎌戦役 –の感想・まとめ

プレイ感やルールのことをまとめてなかったなと思って今回久しぶりに引っ張りだしてきたサイズ -大鎌戦役-。基本セットのルールもあらためて読み、間違いをしないように丁寧にプレイしてみましたが、、、このゲームやっぱり大好きです。

エリアマジョリティと能力開発、リソースの管理が程よく混ざっている重いゲームではあるものの、手番でやる事がシンプルなので迷って手が止まる、ということがあまり起きません。何度か遊んでいると勢力ごとの能力を活用していく道が見えたり、相手の動きをみて予想したりゲームに対する自分の理解度が深まっていく感じも楽しい。(毎度気のせいだった...となりますがね...)

戦闘を回避してもプレイ自体は成立するので必ずしも争いごとが必要というわけでもなく、睨み合う陣地を複数立て直接攻撃自体を牽制するようなプレイも出来ます。星章を獲得する条件をよく考え、どのように達成していくのかを考える楽しみがプレイ中そこかしこで感じられます。

とはいえ、条件を達成したとしても最後の所持金計算で負けてしまっては意味がありません。ゲームの最後に民衆からの支持によりもたらされる収入が勝敗を分けるため、民からの支持を疎かにして良いことはひとつもないなど、ゲーム内のパラメーターに常に気を配る注意深さを求められるのもゲームがダレにくい理由です。

素晴らしいアートワークに心が浮かれまくる点がこのゲームに惹きつけられる要素の一つではあるものの、大鎌戦役にはゲームの展開を自分でコントロールする多彩な道筋が用意されています。インタラクションの強弱も参加するプレイ人数や自分のとる戦略によって変化しますし、繰り返し遊んでも展開が毎回変わるリプレイ性の高さなどと相まってこれは手放せないっ!という確固たる地位を我が家では確立してるタイトル。

拡張を導入するとさらにテーマが拡充され、ゲーム展開にも変化がつくためなかなか飽きにくいのも魅力です。じっくり考えを巡らせるなら拡張を導入して心ゆくまで悩み尽くすもよし、サクッと誰かと遊びたいなら基本セットを中心に勢力の組み合わせを変えて遊ぶもよし。集まった人や遊びたいシーンに合わせて調整することも容易です。

そしてやはり美しいイラストの数々。遭遇カードに描かれた小さなイベントたちを改めてゆっくり眺めていると、妄想が止まることがありません....(アタシだけか)

最後の大型拡張となるフェンリス襲来は時間がある時にゆっくりじっくり遊びたくてまだ未開封なのですが、それを除いた拡張だけでも繰り返し何度も遊べてしまう懐の深さよ。。。惚れてしまうのは致し方なく。

自分の好きなテーマとメカニクスが絶妙に混ざり合うボドゲの代表格「サイズ -大鎌戦役-」は、おそらくずっと我が家にあって、この先も何度も遊ぶタイトルになってくれると思います。お気に入りのボドゲが見つかるって最高だな!って遊ぶたびに思っちゃう大鎌戦役。おすすめの遊び方としては「あ、大鎌戦役のルールってどうだっけかな....?」って思い始めた頃に引っ張り出すサイクルを守ると、無限に大鎌戦役の感動を堪能出来るムーブに。なお、これに満足しすぎると先の拡張に全く進まないので注意は必要ね。

 

遊んだ事ない人は是非どこかで一度遊んでみてほしいです!

 

Scythe: Digital Edition

基本セットと拡張セット「彼方よりの侵攻」の2タイトルはWEBで遊べるSteam版もおすすめ。プラットフォームはWinもMacも対応しているしお値段もアナログのボドゲよりもお安いのです。遊ぶ相手がいない時、ソロでじっくりどちらでも遊べるよ!

store.steampowered.com

 

 

【サイズ – 大鎌戦役 – 販売情報】

もちろん基本セットだけでも十分楽しい。

駿河屋

affiliate.suruga-ya.jp

 

 

深夜のボドゲシリーズ(記事)

 

おすすめの記事

www.comonox.com