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スリーピング・ゴッズ【ボドゲ紹介】|冒険とはこんなにも自由だったか!神々の眠りを起こすトーテムを探す、自由な自由な旅がテーブルに広がる夜。

ども。コモノです。

 

今日はスリーピングゴッズのご紹介です。いわゆるゲームブック的アドベンチャーの本作。リゴレからクラウドファンティングというスタイルで日本語版が提供されたボードゲームで、残念ながら記事執筆時点では新規購入が難しいタイトルです。しかししかし、届いてからしばらく積んでしまっていた本作を年末の忙しい合間に遊び始めたら止まらなくなってしまったのでその感動をお届けしたいと!口が滑ってネタバレしないように気をつけつつ、どのくらい面白さが伝わるかわからないですがとにかく面白かったんだよ!というレビューです。いやマジで面白かったのですわよ....(ↀωↀ)✧

ネタバレは極力少なく書いたつもりですが、前情報ゼロで遊びたい方はそっと記事を閉じるのです....

 

 

スリーピング・ゴッズ

プレイ人数:1〜4人

対象年齢 :13歳以上

プレイ時間:60〜1200分

国内発行元:スリーピング・ゴッズ サポートページ - よこはまのボードゲーム屋さん リゴレ

日本語版公式サポートページ

www.rigoler.jp

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スリーピング・ゴッズってどんなゲーム?

スリーピング・ゴッズはアバブ&ビロウやニア&ファーなど、アドベンチャー系ゲームを多く手掛けるライアン・ロウカット氏のタイトル。ゲームデザイン、アートワークなどを1人でこなしてしまうマルチ派のロウカット作品の中でも群を抜いて評価を得ているのがこのスリーピングゴッズです。記事執筆時点でBGGランキングは総合53位に位置しています。1万件以上の評価で「8.3」というレーティングを維持しているのは凄いぞ?

ゲームブック形式のパラグラフ

舞台となる地図(地図もブック型)の上を、乗船であるマンティコア号で移動しながら各地を訪問しながら謎を解き明かしていきます。マップに表示された番号をストーリーブックから探しパラグラフを読み進めるゲームブック形式なのですが、このパラグラフの量が膨大で全てのイベントをクリアしようと思ったら1度エンディングを迎えたくらいでは到底無理なのです。ストーリーはあるものの基本的にはどこに行っても良いし、何をするのも自由なので冒険が好きな方には楽しさしかありません。ストーリーの中には個別で成立している小さなクエストも点在しているので、この世界を堪能し尽くすまで何回も遊ぶことが出来るのです。

もちろんマルチエンディングで複数の結末が用意されているので、都度新鮮な気分を味わうことが出来る魅力がありますよ。

特徴ある世界観を感じさせるアートワーク

スリーピング・ゴッズというタイトルが示すように、神々が眠りについてしまった異世界がゲームの舞台です。ライアン・ロウカットタイトルでお馴染みのイラストが、この眠れる神々の世界を彩り豊かに表しておりますよ。

子供の頃に読んだ絵本のようなアートワークが冒険譚にはピッタリ。ライアン・ロウカットの他のタイトルもそうだけど、なんかワクワク感あがるんだよなー。

自由な探検&発見の楽しみ

ストーリーとしては「神々の眠りを起こすトーテムを探し集める」という目的はあるんですが「先ずどこかに行かなければダメ」とかはなくて基本的に自由です。「北の島のそばの岩場に....」など、手にいれるクエストにはなんらかの情報が示されるため迷子にはなりにくいのも良いです。が、直接そこに向かわなくても全然OK(笑)

「北に行け、といわれると南に向かいたくなるぜよ...」という御仁にも安心な自由設計でいくら寄り道しても大丈夫ではあります。クエストでは珍しいものが手に入ることもあるので寄り道しがいがあるのも良いですよ。

スリリングな戦闘や膨大なクエスト

探索の自由度が楽しいスリーピング・ゴッズですが戦闘も楽しいのが嬉しい誤算でした。戦闘には「誰がどの順番で攻撃するか?」などの悩ましいポイントが用意されています。ゴリゴリのマネジメントではないものの士気や体力を考慮した戦術が必要で、これがかなり面白いのです。隣り合った敵への分散攻撃や、仲間と連携するのための攻撃ポイントの見極めなどテンポの良い中にも程よく悩むところが混じっています。

ストーリー内にはミニクエストのようなパラグラフも数多く用意されていて、それぞれクリアすることでアイテムやリソースを手にいれることができます。入手しているクエストによっても展開が異なったり、選択を誤れば悲劇的な結果になることもあるクエストはそれだけでも結構楽しいのです。もちろん全てのクエストが目的のトーテムにつながる訳ではありません。時間をかけてじっくり世界を廻っても良いエンディングになるとも限りません。まさに自由な意思決定がそのまま自分のスリーピング・ゴッズの物語になるのです。うほほー!

仲間との協力なくして帰ることも叶わず

ゲームでは試練と呼ばれる判定がちょいちょい発生します。そんな時にも容易に仲間の協力を得ることが出来るのも楽しいポイント。ゲーム中にちょくちょく入手する指令トークンを使用することで割と簡単に失敗の確率を下げることが出来るため、頻繁にトークンの出入りが発生します。仲間の試練にさえもトークンを消費すれば参加出来るため個人プレイにもなりにくいルールなのですね。みんなでこの世界から一緒に帰るんだって気分になれますぜ。

 

スリーピングゴッズのルール・遊び方

遊び方自体はとてもシンプルです。本を読むかのようにゲームは進みますよ。ゲームブックを遊んだことがある人は説明の必要もないくらいです。

手番の流れ

手番は大きく3つのステップに分かれていて、順番に処理を行います。

  1. 船アクションの実行
  2. イベントカードの解決
  3. アクションの実行(×2回)
  4. ターン終了
船アクション

メンバーが乗っているマンティコア号の船体ボードでアクションスペースを1つ選んでコマを移動します。その移動先のスペースのアクションを解決しますよ。船では食料などのリソースも入手できるし、体力や疲労も回復できたりします。甲板以外のスペースでは能力カードももらえます。

イベントカードの解決

イベントデッキから1枚カードを公開し、書かれている内容を解決します。良いことは少なかった印象....

アクションの実行(2回)

アクションは「航海」「探索」「市場」「港」の4種類あり手番で2回まで実行可能。市場と港アクションは指定のアイコンがあるエリアのみで実行が可能なので注意が必要です。同じアクションを2回行ってもOK。

 

ソロプレイはできる?

もちろんスリーピング・ゴッズはソロプレイも可能です!1人で全ての仲間を担当するので能力の管理は散漫にはなりがちですが、仲間の能力を余すところなく使い切りましょう。ちなみに集中力が切れてくると、簡単に敗北しかけます。敗北は選択したモード(通常と残酷がありますよ)によって処理が異なるのでソロなら最初は通常をおすすめします。。。

時間はかかるかもしれない....

1人でこの世界を堪能し尽くす楽しみはあれど、時間がかかることは覚悟した方が良いです。中断、再会もそこまで手順が難しくはありませんがクエスト・戦闘などを繰り返しマップを探索するため時間はかなりかかります。もちろん1度クリアしたくらいでこの世界のことを全て知ることは出来ないので何度も探索に向かいたくなる訳ですが、1回のエンディングを見るために必要なプレイ時間は最低でも10時間はかかるかなと思います。寄り道し放題でゆっくり物語を読み込みながら楽しもうと思ったら20時間コースかもしれません。でもそれだけ濃厚で楽しい時間が待っているとも言えますな!

 

スリーピングゴッズの感想・まとめ

数日間にわたってテーブルに広げたまま、眠れる神々を起こす冒険に出かけてみました。とりあえず初めてのエンディングを迎えることが出来たので感想を言うならば、、、スリーピング・ゴッズはめちゃくちゃ楽しかったです。

これまでいくつかのゲームブックやパラグラフ的アドベンチャーを遊んできている訳ですが、中でも群を抜いて面白いと思いました。世界観に根ざしたいくつものクエストをクリアしていく感じや戦闘や謎解きの悩める感じが超楽しい。メモをとりながら進めていく冒険、久しぶりにがっつり堪能してしまった....評判良いのわかるわー。

ぶっ壊れていくマンティコア号への愛着も湧くし(直せ)、何度も全滅しかけた仲間をなんとか持ちこたえさせながら街にたどり着いた時の安堵感とかもう緩急つきまくる感じがたまりません。通常モードで何度が全滅しましたけど。。。慣れは必要だな?

初めてのエンディングはちょっと不完全燃焼に終わった感じあるので、何度か冒険へと向かいたくなる気持ちが湧いてきます。マップ上でも行ってないところがかなりたくさんあるし、トーテムの力強さを感じることができたのも冒険後半になってからだったので次回はもう少し寄り道をなくしてクリアに向けて旅してみたいという気分になりました。繰り返し遊ぶことを前提としたボリュームですが、1回の冒険もそこそこ時間がかかるのでじっくり取り掛かる余裕のある時に遊ぶのがおすすめ。拡張2種はまったく手をつけずに遊んじゃったので次はそっちも追加して遊んでみたいです。アタシに必要なのはたぶんリアル時間ですね....

 

お値段は結構しましたが、それに見合った満足度が高いゲームでございますな!

専用のBGMが無料で聞けるので、流しながら遊ぶのがおすすめだぞ。

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