ども。コモノです。
話題作に飛びついて来た感のある2022年。昨年末から期待を寄せ、発売をいまかいまか...と待っていたタイトルが今日ご紹介する「デューン 砂の惑星:インペリウム」です。タイトルからお分かりのように同名の映画が今年公開された本作。ゲーム内の設定も映画の中の設定とリンクしていて、映画を観た後に遊ぶか、遊んだ後に観るか悩ましいタイトルなのです。砂の惑星アラキス(通称:デューン)を舞台に繰り広げられる公家(ハウス)の派閥闘争、熱いな!
ワーカープレイスメント&デッキビルディングという組み合わせも注目されたデューン 砂の惑星:インペリウム、運良く完全日本語版を手に入れることが出来たので今日はしっかりとご紹介したいと思いますっ!
続編「反乱」も出た!
デューン 砂の惑星:インペリウム 完全日本語版
プレイ人数:1〜4人
対象年齢 :14歳以上
プレイ時間:60〜120分
国内発行元:アークライトゲームズ
Boardgamegeek
デューン:インペリウムってどんなゲーム?
ワーカープレイスメントとデッキビルディングをうまく噛み合わせ、他のプレイヤーに先駆けより多くの勝利点を集めるゲームです。貴重な資源メランジを算出する砂の惑星アラキス(デューン)。この星の覇権を握るのは宇宙を統べる事と同義とまで言われているらしいのです。マジかよ。
4つの派閥に分かれている8つの公家(ハウス)から1つを担当しいち早く10勝利点以上を集めて勝ち抜けることがゲームの目的。プレイするカードによりワーカーを配置できるエリアが異なるため、デッキ構築とワーカープレイスメントの魅力を存分に楽しむことができるタイトルなのですよ。代行者(ワーカー)が訪れる場所は帝国議会であったり砂丘であったり、デューンをとりまく権謀術数が張り巡らされる場所。星の隅々まで渡り歩きながらこの星に存在する勢力との同盟や科学研究の未来を模索し、他の公家を出し抜く策謀をめぐらせるのです。
デューンはもともとアメリカのSF小説で1965年の作品。原作はあらすじくらいしか知らないのだけど惑星デューンを舞台にした叙事詩的な小説群で、よく見かける砂虫(サンドワーム)の挿絵を小さい頃に目にして、かなり衝撃を受けたのをうっすーら覚えております。。。その影響でいまでもミミズとか苦手なんだよな....
本作はシリーズの第1作目「デューン:砂の惑星」をベースにしたストーリーが背景となっており2021年に公開された映画の設定を引き継いでいます。アートワークも洗練されていてハリウッド映画のような雰囲気が漂うのですよー。ワーカー配置とデッキバランスをうまくコントロールしながら砂の惑星の利権を抑えるべく知略を尽くすゲーム。遊んでいるとこの砂の惑星を我が手の中に収めてやろう...という気持ちになれるアートワークが良きです。
デューン:インペリウムのコンポーネント
もっとタイルとかギッチリ入っているのかと思いきや、意外にもタイル類が少なくカードが多い構成。手札の元になるカード類はさまざまな効果が惑星で起きているトピックと共に描かれています。
手札の効果はしっかり検討しないと勝てませんけど、この星で起きてる事を妄想するのも楽しいのですよ....ドラマしか感じない。
割と手元に置いておくコマ類もすっきりしていて、とてもプレイしやすいよ。
デューン:インペリウムのルール・遊び方
ゲームの準備
詳しい準備の方法はルールブックを参照してくださいませ。基本的にはカード、コマ類を所定の位置に配置するだけで終わるので中量級としては簡単な部類に入ると思うよ。タイルやトークンの種類も多くないので遊ぶまでのハードルは低め。
プレイ人数(ソロ or 2人)によって少しセットアップが変わるので注意しましょ。
手番の流れ
ゲームは最大で10ラウンド。プレイヤーのうち1人が10勝利点以上を得たラウンドでゲームは終了し、最終得点が一番高かったプレイヤーがゲームに勝利するよ。
ラウンドは5つのフェイズに分かれております。
フェイズ1:ラウンドの開始
- 紛争カードを1枚山札から公開する
- 各公家(ハウス)は自分の山札から5枚を引き手札とする
フェイズ2:公家(ハウス)の手番
手番では以下の2つのうち1つを選び実行します。1回実行したのち、次のプレイヤーへ手番が移りますよ。全員が説得力の行使を行なったらこのフェイズが終了します。
a)代行者の派遣
手札から1枚カードをプレイしカード上部の効果を処理します。上部左に描かれたエリアアイコンのいずれかの地域に代行者を派遣しそのエリアの効果を得ます。スパイスを手に入れたり皇帝に謁見したり評議会に働きかけたりと、さまざまな効果を駆使して勝利点を目指すのです。
b)説得力の行使
残っている手札のカード下部にある数字は影響力を表しています。残った手札にある影響力アイコンの合計値を使用してディスプレイから新しいカードを獲得することができるのです。獲得したカードは捨て札の山に配置するので注意しましょう。またこのフェイズでの戦闘力を計算し、戦闘力トラックのタイルをその数値にあわせておきます。戦闘力の計算後にはこのフェイズで使用した自分のカードを全て自分の捨て札の山に移しますよ。
フェイズ3:紛争
戦闘力を確認し、このフェイズの紛争の勝利者を決めますよ。1位であればカードの一番上のエリアにある褒章を受け取ることが出来ます。
フェイズ4:メイカー
代行者のいないメイカーアイコンのあるエリアにスパイスが発生するよ。次に訪れた代行者はこのスパイスも同時に獲得することが出来ちゃいます。
フェイズ5:回収
だれも10勝利点に届いていない場合、メンタートコマ、代行者コマを回収し所定の位置に戻します。筆頭公家(ハウス)タイルを時計回りに次のプレイヤーへ渡し、そのプレイヤーから新しいラウンドを始めるのです。
ソロプレイはできる?
無論、デューン 砂の惑星:インペリウムはソロプレイが出来ます!今回のソロプレイでは2つのライバル派閥を迎え、専用のデッキを使用してプレイすることになるのです!2つのライバルは代行者の派遣を行い、次々とエリアを自分たちのワーカーで埋めていくのです。
基本的にライバルの2勢力はコストの支払いが不要なので、専用デッキで指定されたエリアをサクサク埋めていきます。さらに部隊の派遣もホイホイ行うので紛争で勝利するのがなかなか大変な事になります。
専用のカードデッキを使ったランダマイザ的なソロプレイなのですが、2派閥いるためなのか自分の配置したいエリアを先に占有されることも多くてなかなかの歯応えなのです。ゲーム中に増える3人目の代行者(剣士)もしっかり使用してくるため油断してるとさっくり勝利点を持っていかれる事に....
コンパニオンアプリ(英語)もあるよ
あいにく日本語には対応していないのだけど、コンパニオンアプリがありますよ。このアプリを使用するとソロプレイの難易度に応じたセットアップなどをフォローしてくれるので英語読める人は使うと便利だと思うぞ。
出典:Dire Wolf Game Room
日本語化は、、難しいかな?
デューン 砂の惑星:インペリウムの感想・まとめ
実はルールを読んで遊び始めるまでは「確かに面白そうだけど、、、なにゆえBGGランク16位なの?」と訝しく思っていたところがありました。
デッキ構築という部分だけ見ても特に真新しい感じは受けませんでしたし。
ワーカープレイスメントの部分も、そこまでひねりがあったり新しさがあったりする感じも無かったのです。
だのに、なぜこんなにストレートにゲームに没頭できるのっ (・∀・)?
ワーカを置くためにはカードデッキの充実が不可欠。なのでデッキ内にできるだけ効果の良さそうなカードを入れたい。しかし強めのカードを手に入れるには手札でプレイできるカードが限られてくる。。。
そいういう割とありがちなジレンマなのに、めちゃ面白い。とてもじっくり考えなければ良い結果へ繋ぐことが出来ないような、そんなチューニングなのですかね?
さらに初期手札に入っている指輪のカード。これは各指導者が固有能力として持っている指輪の能力を発動させてくれます。
アトレイデ侯爵はスパイス1を消費し条件にあったいずれかの影響力をプラス1できる
指導者によって異なる特殊能力やゲーム中に少しの変化を与えてくれる策謀カードなど、全部がとても調和のとれた感じを受けたのです。ソロで苦しいプレイのはずなのに「もしかしたら、もしかしたら勝てちゃうかもしれない!?」という淡い期待を持てる感じと言いましょうか。ラウンド終了時に次のラウンドへの期待感が高いと言いましょうか。(当然勝てるとは言ってない)
なんかこう、いきなり脱落!とかあまり起きにくい感じで、遊びやすいのに満足感が半端ない。なにこれデューン。これがデューンなの?映画見ないとちょっと気持ち的に収まらない感じなんですけども。
中量級、デッキ構築&ワーカープレイスメント。このいずれかの要素が好きなら是非一度遊んでみてほしいのです。真新しい感じは受けなかったけれど、とても緻密なバランスを与えられた上質熟成の中量級といいましょうか。。。
デューン、いやまじ面白い!なんかちょっと疑ってたのゴメン!
これは我が家のソロ殿堂入り確定かもしれませぬ。とりあえずこの惑星の覇者になってみるわっฅ(*ΦωΦ*)ฅ
【デューン 砂の惑星:インペリウム販売情報】
右を向いても、左を向いても、残念ながら売り切れておりまする。再販を待ちましょう。
再販予約始まりました!