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【2021年版】考えることを楽しもう!余裕のある大人にこそおすすめしたい、初めてでもしっとり悩ましいお勧めボードゲーム5選

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ども。コモノです。

日々、考えることに明け暮れています。それはもう資金面とか色々な意味で。

 

「人はもっとも弱いひと茎の葦にすぎない。だがそれは考える葦である」とはフランスの思想家パスカルの残した言葉です。そう、人は考えるからこそ人なのです。パスカルは30代で夭折した早熟の天才ですが、大人ともなれば誰もがなるほどと頷ける言葉ですね。まさに「考える事」が楽しいボードゲームはこの言葉の意味を理解できる大人にこそお勧めしたい趣味でもあります。

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ボードゲームにはみんなでワイワイ盛り上がれるパーティ要素のあるゲームから、考えて考えて考え抜いて、ようやく勝利を掴むようなヘビーなゲームまで様々なジャンルがあります。今日はしっかり思考を働かせて「楽しかった!」と満足できるタイトルから、極私的な視点で5作品セレクトしています。ルール自体は比較的シンプルなものから選んでいるので全く知らない状態で遊び始めても大丈夫。また売り切れてしまうと中々手に入りにくいのがボードゲームの難点だったりしますが、今なら入手しやすいタイトルからピックアップしました。パーティ系のライト系ゲームとは異なる楽しさを是非知ってもらえると嬉しく思います。

 

 

サンファン2 日本語版

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プレイ人数:2〜4人

プレイ時間:45〜60分

初版は2004年のゲーム「サンファン」の改訂版がサンファン2です。海外ではプエルトリコ・カードゲームというタイトルで販売されています。その名の通り舞台はスペインの植民地時代のプエルトリコ。プレイヤーは首都サンファンでプランテーションを経営しながら財と名声を手に入れるというフレーバーです。

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「拡大再生産」と呼ばれるギミックが楽しいゲームで、自分の手元に建物を建てその建物が持つ勝利点で勝敗を競います。他のプレイヤーが行ったアクション効果を自分も得ることが出来るので、人のプレイに相乗りしつつ建物の効果を考えつつ、様々な得点ルートを検討しながら自分の点数を伸ばすのが楽しい名作なのです。カードのみの構成なので準備や片付けが楽なのも遊びやすいポイントですよ。

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ニダヴェリア 日本語版

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プレイ人数:2〜5人

プレイ時間:30〜60分

ファンタジーの世界観を持つニダヴェリア。プレイヤーは邪竜ファフニルを討伐するため、酒場に屯する屈強なドワーフたちをスカウトして師団の強化を行います。スカウトはプレイヤー全員の入札によって行われ、スカウトに成功したドワーフたちの持つ勇敢値を合計して師団の強さを競うのです。

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ドワーフたちは全員がシリアスな表情なんだけどどこか愛くるしさも漂うカードのデザイン。一般的には粗野なイメージのあるドワーフがちょっとカッコいいのも推しポイントです。入札のシステム(いわゆる競り)もブラインドオークションなのでシンプルな駆け引きも楽しい。カードの種類によって得点計算の方法が異なるため、常に手元に来るカードの計算を行いながら次の一手をプレイすることになります。計算好き、ファンタジー好き、駆け引き好きの方にお勧めしたいタイトルですよ。

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バビロニア 完全日本語版

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プレイ人数:2〜4人

プレイ時間:60分

ボードゲームデザイナーの名匠ライナー・クニツィアのエリアマジョリティ(陣取り)ゲームです。舞台は古代バビロニアの地。旧約聖書に出てくるバビロンを擁するこの地は古くから農耕が盛んであり、メソポタミアを始まりとしてその後も古代オリエント文明など多くの文明の中心地として栄えた場所でもあります。

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歴史的に大きな意味を持つバビロニアを舞台にプレイヤーたちは一族の繁栄を競い、勢力を広げます。バビロニアはシンプルにして基本のエリアマジョリティ。ゲームのメカニクスとフレーバーがとても良く噛み合っているゲームです。落ち着いた品のあるアートワークも、ゲームプレイングの時間をより知的な体験へと引き上げてくれます。歴史好きの人には是非遊んでもらいたいタイトルなのです。

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ロンドン 完全日本語版

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プレイ人数:2〜4人

プレイ時間:60〜90分

初版が2010年のタイトルですが、非常に美しいアートワークを纏ってリメイクされたロンドン。1666年に実際に起きた大火の後、新しい街に生まれ変わろうとするロンドンを舞台にして多くの名声を集めロンドンの復興に貢献する事を競うゲームです。ゲームデザイナーはマーティン・ウォレス。資金のやりくりで非常に悩ませるゲームを作る事で有名なデザイナーで、このロンドンでもその手腕を遺憾無く発揮しています。

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様々なアクションを組み合わせながらより多くの勝利点を得られるよう、手札となるカードをどう扱うか非常に悩ましいプレイングを楽しめるタイトル。美しいアートワークに見惚れながらもシビアな資金のやりくりに悩む、ユーロゲームらしい時間が過ごせますよ。

 

ファイユーム(Faiyum)

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プレイ人数:1〜5人

プレイ時間:110〜140分

今回ご紹介する中では1番プレイ時間が長くなりそうなファイユーム。デッキ構築を中心としたハンドマネジメントゲームですが、ルールは意外にもシンプルで複雑さをあまり感じさせないゲームです。ルールはシンプルですがカードの持つ意味や効果を理解し、その効果を生かせるようになってくるとより面白みが増すタイプのゲームなので、繰り返し遊ぶことが好きな方にもお勧めしたいタイトル。

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ワニしかいないファイユームの地を開発してより豊かな土地へと生まれ変わらせ、ファラオの覚えを愛でたくするという魅惑のフレーバー。土地に配置した労働者や入植地は個々のプレイヤーのものではなくファラオのものとなるので誰しもがそこから得点を得ることが出来るため、配置するタイミングや位置などを考える必要があります。じっくりと没頭できる少し重め寄りのタイトルですよ。記事執筆時点で国内流通は海外版のみなのですが、2021年内にアークライトから日本語版の発売が予定されています。

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あとがき

考えたり想像したりする事が好きな人、何かに没頭することが好きな人にこそ薦めたいユーロ系のボードゲームたち。日常から離れゲームの世界に没頭するのはデジタルゲームと同じですが、そこにはデジタルでは感じることが少ないリアルに手を動かしモノに触っているという実感や、人と相対して考える時間という確たる体験が存在します。

「人は考える葦である」と言う言葉の通り、まさに考えることそのものを参加しているみんなで楽しむボードゲームの時間。是非気の合う友人同士やご家族とパスカルの言った「人である時間」をしっとり楽しんでもらえると嬉しいです。

 

 

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