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【ボドゲ紹介】ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版|我らはファフニルを討つ!最強のドワーフたちを集めるアダルティな競りが今ココに開かれます。

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ども。コモノです。

 

今日はすごろくやさんから日本語版がリリースされたばかりの新作「ニダヴェリア」をご紹介したいと思います。すごろくやさん取り扱いの「ダニー」をリリースしているフランスの出版社であるGRRRE Games (グーアゲームズ)の新作ですよ。酒場にたむろするドワーフたちをスカウトし、邪竜ファフニル討伐のための屈強な師団を編成するニダヴェリア。

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

ドワーフたちを集めるゲームなのに、そこはかとなく漂うお上品なかほり(すまぬドワーフたち)。。はやはりフランスのパブリッシャーだからかな?発売前から静かな話題が集まっていた本作、やはり押さえておかねばと狙っていました。 

本日は上品なドワーフたちと対面の儀、心して執り行いたいと思います!

 

 

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

プレイ人数:2〜5人

対象年齢 :10際以上

プレイ時間:30〜60分

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

ニダヴェリアのエラッタ情報(初版添付のルールブック)

sgrk.blog.fc2.com

 

ニダヴェリアってどんなゲーム? 

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

タイトルとなっている「ニダヴェリア」とは、北欧神話の9つの世界のうちの1つ、ドワーフたちの国(Niðavellir)の事。あのトールハンマー「ミョルニル」を生み出した場所だ。ドワーフ王の命により邪竜ファフニルを打ち倒すため、プレイヤーは酒場で屈強なドワーフたちをスカウトし師団を編成する。集めた師団の総合力を競うというのがゲームの主旨だな。ファフニルを討伐ですと?!とテンションあがる設定ですが、ファフニルらしき影が出てくるのは設定内とボックスアートのみなの。まぁ仕方ない。

デザイナーは?

デザイナーは「キャメロットを覆う影」などをデザインしたSerge Laget氏。ぼっちのホビーBlogでもカードゲーム版を以前記事にした事がありますが、、、それ以外のゲームってそういえば遊んだ事ない。記事を書いたのはボドゲ始めたばかりの頃で色々よくわかっていませんでした。なのでニダヴェリアがSerge Laget作品の初体験ってことにしよう。そうしよう。

美しいアートワーク

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

はるか神話の国々を想像させてくれる美しいアートワーク。トーンも抑えめで漂うアダルディな雰囲気がかっちょいい。あぁ、ドワーフなのに美しいアートワーク(失礼)。

やはりフランスというお国柄か、なんとなく美の信念のようなものを感じるニダヴェリアです。たぶんGRRRE Gamesの方針がそうなんだろうね。ダニーもそういう大人向けの雰囲気あるし。

コインはアップグレードできるよ

師団へのスカウトは競りによって行われるのだけど、入札に使う手持ちのコインは条件を満たした際にアップグレードできる。このアップグレードのタイミング次第で競りの場を優位にリードすることができるため、手持ちのコインをどうアップグレードするのかもゲームのキモ。変形バッグビルディングのようなこのメカニクス、GRRRE Gamesのサイトではコインビルディングって書いてあるね。

個性豊かなドワーフたち

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

ドワーフは5つのクラス(職業)に分かれていて、クラスごと得点の計算方法が異なるよ。またドワーフの中でも英雄と呼ばれる特別なカードが持つ能力で、それぞれのクラスの持つ特性をグッと引き上げた得点が可能になる。獲得した英雄と集めるクラスの組み合わせが戦略となり、ゲームを悩ましいものにしているよ。

 

ニダヴェリアのコンポーネント

大きなボードなどがないので、スッキリとしたコンポーネント。デザインいいなー。好きだなー。ただちょっとドワーフの仕事としてはアレかな。宝物庫がペカペカしてる気がする。良いのだけど、ドワーフならガッチガチの厚手で作って貰っても良かったぞ?

個人ボード

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

なかなかにカッチョ良い。各酒場での入札は手元の個人ボードにコインを配置する。またボードの左右に雇い入れたドワーフ達を配置していくよ。早見表など、得点計算の補助になるトラックも印刷されている。

カードサイズ(54mm×80mm)

ニダヴェリアに同梱されているカードのサイズは54mm×80mmだよ。お気に入りになりそうな予感あるので、スリーブ入れても良いかなって思ってる。

ドワーフカード

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

コンポーネントのメインとなるのはドワーフ達のカード。5つのクラスが設定されていて、それぞれが勇敢評価値の計算方法が異なる点が注意だ。

クラスごとの勇敢評価値の算出方法

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

  • 戦士:師団にいる戦士の勇敢指数を合計した数値。さらにもっとも戦士の階級章を集めた者は所持コインの最高額面を評価値に加算(初版ルールにはエラッタがあるので注意しましょ)

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

  • 狩人:師団にる狩人の階級章の数を2乗した数値

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

  • 鉱夫:師団にいる鉱夫達の勇敢評価数(合計)と階級章数の合計を掛け合わせた数値

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

  • 鍛治職人:ちょっと特殊なので早見表と説明書を参照しよう(スマぬ)

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

  • 探検家:師団にいる探検家の勇敢指数の合計。

英雄カード

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

固有の能力を持つ英雄達も酒場にはやってくる。クラスに属する英雄とクラスに所属しない英雄がいて、 クラスに属さない英雄は士官として扱われる。最終得点時に士官は個別で得点を与えてくれるよ。

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

またクラスに属する英雄達はそれぞれのクラスに対し勇敢評価値の計算に影響を与えたり、コインのアップグレードに関わったりとプレイヤーに恩恵を与えてくれる。

コインと宝物庫

王より賜ったコインは最初全員が同じ条件でゲームをスタートするよ。 

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

プレイ中に所定の条件を満たせば王の宝物庫に眠るより貴重なコインと入れ替えることができるのだ。

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

ドワーフの国の宝物庫にしてはちょっと柔い感じがするので、組み立てたりしまったりする時には注意して扱おう。

酒場タイル

スカウトの舞台となる3つの酒場のタイル。それぞれ特徴的な紋章が描かれていて、テンションがあがります。あがるね?

笑うゴブリン亭

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

踊るドラゴン亭

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

天馬楼

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

なお、ゴブリン亭>ドラゴン亭>天馬楼という順番で入札を処理していくのは決まっているので注意したい。

宝石タイル

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

入札が同数だった場合に参照する宝石タイル。基本の宝石は各ラウンドごとに入れ替えが行われるので不公平感は少ない。

 

ニダヴェリアの遊び方&ルール

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

詳しいセットアップ手順は説明書に譲るとして、3人で遊ぶときのセットアップを行ってみた。慣れたら15分とかからないと思う。

勝利条件

規定のラウンドが終了した(世代2の山札が尽きた)ラウンドで終了。得点計算を行い、1番得点をあげたプレイヤーの勝利だよ。

得点が発生する対象

以下の値を合計した値が最終的な得点となる。

  • 師団に配置したカードの勇敢評価値
  • 英雄士官カードがもつ勇敢指数
  • コインの額面

ゲームの中でどれを獲得していくのか、場に出ているカードや宝物庫にならぶコインの値を見比べながら、戦略を練っていく事になるのだ。

手番の流れ

手番は2つのフェイズに分かれている。2つ目の入札フェイズは入札〜冒険者の獲得までを行い、2つのフェイズが終了すると次のターンに映るよ。

A)入店フェイズ

プレイ人数に応じたドワーフカードを各酒場に配置するよ。

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

2〜3人プレイ:3枚

4人プレイ  :4枚

5人プレイ  :5枚

B)入札フェイズ

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

全員が一斉に自分の個人ボードにコインを伏せて入札するよ。使用しない2枚は巾着スロットに伏せておいておく。

C)各酒場の入札処理

「笑うゴブリン亭」>「踊るドラゴン亭」>「天馬楼」の順番で入札の結果を確認していく。各酒場での入札処理は次のステップに分かれているよ。

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

 1.入札額の公開(酒場ごと)

 2.ドワーフの獲得(同額なら宝石の価値で順位を決定)

 3.宝石の交換(同額の入札が会った時のみ)

各酒場ごとで1〜3を繰り返す。全ての酒場の処理が終わったら次のターンの準備を行うよ。 

ドワーフカードの配置について

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

獲得したドワーフカードは個人ボード右側の師団エリアに各クラスごとに配置する。階級章を見えるよう、また各クラス1枚づつ全てのクラスを集めるとワンセットになるので横列も揃えて配置しておくことを忘れないようにしよう。

士官たち

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

英雄カードにはどのクラスにも属さない士官系の英雄がいる。それらの士官はドワーフカードの師団に加えず、個人ボードの左側にある司令部に配置するよ。最終得点計算でお役に立ってくれるのと、特殊能力を持っている士官もいる。

コインの処理

酒場の落札フェイズではコインの処理が発生する場合があるよ

コインの交換

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

コインの入札額がゼロ「0」だった場合はコインの交換を行う。巾着スロットに配置した2枚のコインの価値を合計し、合計値と同じコインを王家の宝物庫から獲得する。なお巾着スロットに配置していた2枚のうち、価値の高い方のコインは破棄するので注意。

コインの昇格

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

コインの昇格効果が記載されたカードを使用すると、ドワーフカードを師団に加える代わりにコインを昇格することができる。自分の個人ボードに配置された任意のコイン1枚に対してカードに記載された「+」の値を加え、王家の宝物庫からその合計値のコインを取り元々のコインと入れ替える。すでに公開済みのコインなら表向きに、公開前なら裏向きに配置するよ。

【注意】コインの廃棄について

コインの交換、昇格いずれにおいても、コインは1枚廃棄します。初期コインはゲームから除外、宝物庫のコインは元あった宝物庫に戻すのだ。 

 

世代交代の処理(世代1終了時)

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

世代1の山札が尽きたら、そのターン終了時には王の評価が待っている。集めたクラスごとに階級章の数を比べて単独で1番多くのクラスを集めたプレイヤーにはご褒美がもらえるのだ。全部で5つある栄誉はそれぞれプレイヤーに恩恵を与えてくれるので、希望の栄誉を狙っていくのも良いと思う。

最終得点計算(世代2終了時)

世代2が終了したら、雇った師団の総合勇敢評価値を計算するよ。

  • 師団の各クラスの勇敢評価値の合計
  • 司令部にある英雄カードの勇敢指数の合計
  • コインの総額

以上を合計するのだ。ファフニルは討伐できるだろうか。

スコアリングアプリ

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

なお スコアリング用の公式アプリもございます。アプリ概要には英語対応のみと記載があるのだけど、起動したら日本語になってました。所持しているカード、コインを順に入力すれば自動計算してくれる。一緒に遊ぶ人たちの中で1人がダウンロードしておけば便利だよ。

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

Nidavellir

Nidavellir

  • GrrreGames
  • ゲーム
  • 無料

Android用のスコアリングアプリはちょっとわかりづらいのだけど以下のページ内にあるWEBマガジンの中にリンクがありますよん。

>>MaGRRREzine n°1www.grrre-games.com

 

ニダヴェリアの魅力はどんなところ?

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

まず中量級の遊びやすさがお気に入り。ちょっと得点計算には慣れる必要があるかな?と思うけど、アプリもあるし一度遊べば理解できる容易な点もいい。また競りについてもシンプルなブラインドオークションなので、読み合いの楽しさが十分に味わえると思う。ゼロコインを使用すればコインのアップグレードもできるため、カードを取るかコインのアップグレードを取るかの選択も悩ましい。

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

またドワーフの階級や勇敢値など他のプレイヤーの公開情報もよく観察して戦略を変化させないと、優れた師団を編成することが難しい。ラウンド数はプレイ人数によって固定されるので、限られた手番内でどのようにカードを集めて師団へ組み込むか慎重な選択が求められる。競りの結果次第で方針を変更する必要が発生するのでゲーム終盤まで悩む事になるのが楽しいのだ。


ニダヴェリアはソロプレイ可能?

ソロゲーマーたちよ、安心して良いのだ。実はニダヴェリアにはソロチャレンジ用のヴァリアントがあるのです。公式に出ているチャレンジルールで、先ほどアプリの際にも紹介したWEBマガジンのNo.2に掲載されたルールなのです。

>>MaGRRREzine n°2

同じファイルがBGGにもアップされているのでダウンロードして遊べるぞ。そこまで複雑なルールではないので、Google翻訳やDeepLで大丈夫ではないかと思う。

 

ニダヴェリアのまとめ

かなり好き。重くない。でもフンワリ悩ましいので満足感はしっかりあるタイプのボードゲーム。競りゲームって少し苦手な感じもあるのだけど、ニダヴェリアにはあまりそれを感じなかった。

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

ファフニルがゲーム中に出てこないのはちょっと残念なのだが、これから討伐に出る際の緊張感を感じられる良い背景設定。トーンを統一したアートワークは渋く美しく、ちょっとアダルトな雰囲気なのもとても好み。競り自体もスピーディなので入札の悩ましさとセットコレクションの悩ましさがうまくブレンドされていて、重すぎず軽すぎず(でも軽めかな?)といったプレイ感がとても遊びやすい。 

英雄士官カードの中にはかなり癖の強い能力を持っているカードがあって、それを把握して活用できるとプレイが大胆に動くので楽しい。慣れないうちは抜いておくと良いとして3枚のカードが指定されているのでルールブックをよく読みませう。

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

また、英雄達の背景などがルールブックに載っているのだけど、これを読んでおくとより楽しさが増す気がする。

ニダヴェリア(Nidavellir) 日本語版

王様と恋仲だったって.....うふ。
 

ボドゲしたいけど、そんなにガッツリ重いのはちょっと、、、って時や、これから重ゲーに行くぜ?なお初心者(震え)みたいな方にも、とっつきやすいゲームだと思う!なんかちょっと褒めすぎかしらね?でもかなり好きだなー。

なお、本記事にはドワーフさんたちに数々の失礼な記載を盛り込みましたが、結構ドワーフは好きだからね?一緒にファフニル討伐に行こうぜ。。。(☼ Д ☼) クワッッ!!!

 

 

ニダヴェリア 販売情報

 

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