ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

主にボードゲーム中。ぼっちの時間を豊かにしたいブログ。

「王と枢機卿日本語版(Kardinal & König/Web of Power)」〈ボードゲーム〉:iwariが届く前にやはり名作は名作たる形で遊戯すべきじゃないだろうかと。M・シャハトの傑作を開けちゃいます!

 

3月も間も無く終わり春真っ盛り、関東でもお花見の時期ですね。間の悪いことに扁桃炎とかいうモノに罹りまして、声がほぼ出ない日々を過ごしておりますコモノです。だりーし治んねーんだよねぇ...歳だな(´;ω;`)ブワッ

 

さて、ポチっておきながらも体調不良がゆえのローテンションな紹介をしてしまっては申し訳なさすぎる名作枠のボードゲームを2つほど3月はポチっておりました。1つは先日開封レビューを書いたコンコルディア。

www.comonox.com

そしてもう1つが今日ご紹介するミヒャエル・シャハトの傑作と言われる「王と枢機卿」です。そもそもこの「王と枢機卿」は本来マイコレクションには不相応なアイテム。理由はそのメカニクスとプレイ人数にありました。エリアマジョリティの傑作と呼ばれる王と枢機卿は、プレイ人数が3人〜です。さらにエリアマジョリティなんだからインタラクションを楽しまなくて何を楽しむっていうのだ?って話でして。

そう、ぼっちプレイばっかの我が家において当面は稼働することを望むべくもなく、またその楽しみを味わえるメンバーを集めることは現段階では実質不可能に近いの。それなのになぜポチってしまったのか。。。それはこちらのかまじさん(かまじ (@kamaji_G) | Twitter)のブログ記事が理由なのでした。

kama10kai.hatenadiary.jp

読んだらもう欲しくなってました。(●ↀωↀ●)✧

やはりブログ記事というのは、書き手なりの思いや楽しみが溢れていてこそだと思うのです。ぼっちのホビーBlogを書き始めて3年弱になりますが、書き出した当初の熱量はやはり文章に表しづらくなり、わきゃわきゃ言ってたアホな文章を読み返して「読みやすくはなったけど...?」と悶々していたりいなかったり。

そんななかで「王と枢機卿 日本語版のススメ」を読んでいい文章だなー、このゲームやっぱ手に持っておきたいなーと。そんな風に思っちゃったんです。

 

という事で初心に(ほどほどに)帰るきっかけを与えてもらった印象深いボードゲームと記事にリスペクトしつつ、遊ぶ機会はあとで考えるとして「王と枢機卿 日本語版」を開封してみたいと思います!

 

王と枢機卿とは?

発表は2000年。すでに20年弱も前のボードゲームという事になりますよ。英題は「Web of Power」というらしいです。王と枢機卿という日本語訳は「Kardinal & König」というドイツ語版のタイトルを日本語に訳したモノ。王と枢機卿、良い響きだよな。デザイナーは日本にもファンが大勢いるMichael Schacht(シャハト)氏。

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アートワークはFranz Vohwinkel氏。この方お名前を調べるのは初めてだったのだけど、カタンやプエルトリコもアートワーク担当してまして、結構自宅にあるボドゲもVohwinkel氏のデザインのものがありました。アートワークにしても「王と枢機卿」はめっちゃ素晴らしいと思うのです。

日本語版についてはゲームフィールドさんというショップから発売されていて、ゲームフィールドの直販のほかすごろくやさんで取り扱いがあるよ。

sgrk.blog.fc2.com

日本語ルールにはエラッタ?があるみたい。直ってるのかな。。。

「王と枢機卿」日本語ルールについて: ボードゲーム専門店ゲームフィールドのblog

 

 

王と枢機卿 日本語版

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プレイ人数:3〜5人

対象年齢 :12歳以上

プレイ時間:50〜60分

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

ゲームフィールド 

gamefield.sakura.ne.jp

日本語版の販売はゲームフィールドから。この日本語版は以下の対応を行った改訂版としての復刻販売みたいだぞ。

・色覚対応(どなたにとっても遊びやすい色使いになっております)
・両面仕様ボード:表面は初版と同じ3-5人用マップ、裏面には日本版独自の3-4人用マップの追加
・拡張「バチカン」の追加
・2人用拡張「対決」の追加 

引用:ボードゲーム専門店 ゲームフィールド/商品詳細 王と枢機卿(Web of Power Japanese edition)

追加マップとか、拡張が同梱されているのはお得感増しますな。

 

コンポーネント全体

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ボードとコマ類、カード。ルールブック(ほぼシート)が1枚入っていて、拡張(バチカン)用のシートが追加されている。ボードがあるタイプの中ではシンプルの極みだな。 

マップ

両面仕様で、3〜5人用が従来通りのマップ。

3〜5人用

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3〜4人用の面は左上にプレイ人数が記載されているよ。

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「チャイナ」の3〜4人用マップに相当するらしい。従来のマップから修道院をつなぐ道がいくつか無くなっている。

コマ類

家の形をしているのが修道院コマ。

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円柱の形をしているのが枢機卿コマだ。

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どちらも数には限りがあるので注意だぞ。

カード

このカードをプレイしてコマを配置していく。

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カードには2種類の地名が記載されている。どちらの地域を選択してコマを配置してもOKだけど、同じターンでは1つの地域のみコマを置ける。

拡張ルール用カード

2人用ルール拡張(対決)で使用するカード。

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対決では「王」が参戦するのだぞ。

ボード(バチカン用)

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審議会と回廊という新しい得点方法が追加される。枢機卿を送り込んで得点を倍加させる事ができるっぽい。
 

 

〈王と枢機卿の遊び方〉

まずはテーブルにマップボードを広げて、各プレイヤーに修道院コマ(20個)と枢機卿コマ(8個)を配布したら準備完了。あ、手札は各プレイヤー3枚づつだ。本当にそれだけで良いのか?ってくらい準備もシンプルだ。カードは良くシャッフルして伏せて山札にしておく。

勝利点の計算方法

山札が尽きると決算が行われるよ。1回目に山札が尽きると中間決算、2回目で最終決算となりゲームの勝敗が決まるのです。

中間決算

中間決算の際に以下のルールで勝利点を得る。中間決算は山札が尽きた時。

エリアごとの修道院の数を比べて、勝利点を計算する。

修道院の得点

修道院の数(最多):そのエリアに置かれた修道院の総数

修道院の数(2位) :最も多く修道院を置いたプレイヤーの修道院の数

修道院の数(3位) : 2番目に多く修道院を置いたプレイヤーの修道院の数

修道院の数(4位) : 3番目に多く修道院を置いたプレイヤーの修道院の数

修道院の数(5位) : 4番目に多く修道院を置いたプレイヤーの修道院の数

 

最終決算

再び山札の最後の1枚が公開された時点で終了ラウンドへ。スタートプレイヤーの右隣のプレイヤーが手番を終了したら最終決算を行うよ。まず中間決算と同内容で再度得点を計算する。

同盟(枢機卿)の得点

ボード上の同盟ラインを順番に確認していき、結ばれた2つのエリアでいずれも枢機卿の配置コマが最多だった場合に得点できる。得点は枢機卿コマ1つにつき1点だよ。

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  • 隣接する2つのエリアで、いずれも枢機卿のコマ数が最多のプレイヤーのみ得点
  • 得点は2つのエリアの枢機卿コマの合計

隣接国2つともトップじゃないとダメという点が厳しいが修道院の数は関係ないのが救い....

 

同一エリア内の修道院が連続で4つ以上連続(ルートを辿れる)している場合、ボーナスとして連続した修道院の数の分(4つなら4点)の得点を得ることができる。

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つまり決算時の状況を見極めつつ、いかに得点につながるコマの配置を行う事ができるかを悩み、競うゲームだ。それがとても悩ましいという事なんだな。。。

 

手番のアクション

手番では2種類のアクションのうちいずれかを実行する。

A)コマの配置

カードプレイし、カードに記されている国にコマを配置する。コマの配置には以下の制約があるよ。

  • エリア内に最初のコマを配置する時は1つのみしか置けない
  • 1手番で2つコマを配置しても良い(組み合わせは自由)
  • 1手番でコマを2つ置く場合は同一エリア内のみ
  • 枢機卿コマを置ける数はそのエリアのトッププレイヤーの修道院の数

修道院コマと枢機卿コマはそれぞれ配置できる場所が異なる。なお手札のカードは1コマ置くのに1枚プレイが必要なのだけど、同じカードを2枚プレイする事で任意のカードの代わりとする事ができる。

B)カードの交換

コマの配置を行わない場合、手札から1枚を捨て山札から1枚引く、または公開されている2枚のうち1枚を取るよ。公開された札が1枚空いた場合は山札から公開し、補充する。

いずれかのアクションが終わったら手札を3枚になるように(公開された2枚、または山札から)補充して手番終了。めっちゃシンプルだ。

 

〈拡張〉

拡張には3〜5人プレイ時に導入できる拡張「バチカン」と、2人でプレイするための拡張「対決」が同梱されている。今回バチカン・対決ともご紹介は見送るが興味のある人はルールをお読みいただきたい。「王と枢機卿」の日本語ルールはBGGで公開されているよ。

BoardGameGeek

ありがたや.....

 

〈まとめ〉

さて、先日のコンコルディアに続き今日は「王と枢機卿」の開封でありました。控えめに言って至福。名作枠のボドゲって、やはり長く人に愛される理由がそのゲームには詰まっているのだと。この2作品に触れてみて素直にそう感じた。

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王と枢機卿は基本的に3人からでしか遊べない。Bestが3人。3人で遊ぶなら最高傑作。そんな声が至る所にあふれている。なのになぜ自分は深夜、1人3役までしてルールを確認しているのだろう。。。

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相手とエリアが被らないようにも置ける。あえての邪魔も出来る。しかし邪魔ばかりで得点にはならない。枢機卿は何処に置く?どのエリアで1位を狙い、何処を諦める?考えることが止まらないけれど、1手はとてもシンプルだぞ。
 

ルール確認のつもりで悶々とコマを置く事1時間。。。

ああしてみら、こうしてみたらどうだろう。とブツブツ言いながら(ちょっと危ない人)夜はふけていきました。これは、、ヤバイなw 

 

期待のリメイク作「Iwari」

2021/1/5 Iwari開封いたしました!

www.comonox.com

シンプルなメカニクス・美しいアートワーク・濃密なインタラクションと3拍子揃った名作「王と枢機卿」。日本語版が手に入るという今、手にしておかない理由はなかった。そして現在リメイクのプロジェクトが進行している。先日までKickstarterで出資を募集していたプロジェクトがそれだ。

Iwari

www.kickstarter.com

名作はどのように生まれ変わるのだろう?楽しみで仕方がないな!

 

名作まとめました。

www.comonox.com

 

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ゲームフィールド

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すごろくや

sgrk.blog.fc2.com

 

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