ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

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【ボドゲ紹介】Iwari(イワリ)Delux Edition|王と枢機卿の意欲的なリメイク。創世の地で勃興するのは我が部族なりぃ(ↀωↀ)!で、ボイドって誰?

ども。コモノです。

 

本日ご紹介するIwari(イワリ)はエリアマジョリティの名作「王と枢機卿」のリメイクした作品です。舞台となるのは人が営みを始めたる創世の地。その土地において自らの部族の勢力を伸ばし、後の繁栄の端緒をつかもうとする部族たちの争いがテーマになっております。纏ったテーマが壮大。そしてアートワークもなんか壮大感あって良き(語彙

Iwari

中世のヨーロッパが舞台だった枢機卿を新たなアートワークに包みこみ、いくつの新規ルールを採用したIwari(イワリ)は2019年の春にKickstarterでプロジェクトが行われていました。COVID-19の影響もあり当初の予定から遅れて昨年末にようやく届いたのですが、箱を開けただけでもう満足感漂う出来栄えなわけっす。なのに積んじゃってたのよね....なんでかな。

新年ですし気持ちも新たに、今日はIwari Delux Editionのご紹介をいたしますよ!

 

Iwari Delux Edition(イワリ デラックスエディション)

Iwari

プレイ人数:1〜5人

対象年齢 :45分

プレイ時間:14歳以上

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

thundergryph.com

 

Iwari(イワリ)ってどんなゲーム?

Iwari

エリアマジョリティの名作「王と枢機卿」のリメイク作で、デザイナーは国内でもファンが多いミヒャエル・シャハト氏だ。新たなる土地で自らの部族の繁栄を目指すというファンタジーな雰囲気をまとうアートワークが特徴だ。決算時の得点を睨みながら、3枚のカードを使用して最大2つのコマをマップ上に配置する、悩ましい時間を味わえるルールはIwariでも引き継がれているよ。

プレイ人数には変更が加えられており、Iwariでは基本ルールで2人からプレイが可能になっていたり、細部でこまかな調整も入っている。

 

デラックスエディションの特徴

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デラックスエディションとリテール版(製品版)の違いは、拡張マップと追加されたルールが主な変更点。遠征カードというミッションを加えるカードも入っている。追加されたルールではソロプレイ可能で、マップごとの拡張ルールや協力モードでプレイできるのも特徴だ。

Iwari

もともとプレイヤー間のインタラクションが魅力の王と枢機卿がベースなだけに、リメイクであるIwariのソロや協力モードがどんな感じになっているのか、とても気になるポイントな訳です。

 

デラックスエディションのコンポーネント

基本のセットに加え、本日はデラックス版のコンポーネントをご紹介しますよ。

基本セット

Iwari

基本のセットだけでも雰囲気はバッチリ。ガラッと変わったアートワークだけど、このセットでプレイできるのは王と枢機卿とほとんど変わらないルールだけど、偉業コマを使用してゲーム中に達成した各種条件に応じて得点できるという追加ルールがあるよ。

デラックスエディションの追加コンポーネント

Iwari

基本セットに追加されたデラックスエディションのコンポーネントはソロの対戦相手となるボイドが使用する遺跡コマやトーテム、ボイドカードのほか、各種ヴァリアントルールで遊ぶ拡張マップが3枚(両面仕様)、遠征カードなどのセットとなっている。追加されたルールを遊ぶためのコンポーネントのセットなのだね。

 

 

Iwari(イワリ)の遊び方とルール

Iwari

基本セットでの遊び方は王と枢機卿とほぼ一緒。手札となる部族カードを3枚持ち、手番で カードをプレイしてボード上にコマを配置する。詳しいルールは割愛するけれど、興味がある人は王と枢機卿のルールを参考にしてほしい。

iwariの変更点

修道院コマ➡︎テントコマ

枢機卿コマ➡︎トーテム

地域カード➡︎部族カード

ほぼ基本的なアクションはほぼ一緒。得点計算にも大きな違いはないので、王と枢機卿を遊んだことがある人はすぐ遊ぶこともできると思う。偉業コマを使用する場合の追加ルールとプレイ人数によって異なる山岳コマの配置はルールに目を通しておこう。

〈王と枢機卿の遊び方〉

まずはテーブルにマップボードを広げて、各プレイヤーに修道院コマ(20個)と枢機卿コマ(8個)を配布したら準備完了。あ、手札は各プレイヤー3枚づつだ。本当にそれだけで良いのか?ってくらい準備もシンプルだ。カードは良くシャッフルして伏せて山札にしておく。

勝利点の計算方法

山札が尽きると決算が行われるよ。1回目に山札が尽きると中間決算、2回目で最終決算となりゲームの勝敗が決まるのです。

中間決算

中間決算の際に以下のルールで勝利点を得る。中間決算は山札が尽きた時。

エリアごとの修道院の数を比べて、勝利点を計算する。

修道院の得点

修道院の数(最多):そのエリアに置かれた修道院の総数

修道院の数(2位) :最も多く修道院を置いたプレイヤーの修道院の数

修道院の数(3位) : 2番目に多く修道院を置いたプレイヤーの修道院の数

修道院の数(4位) : 3番目に多く修道院を置いたプレイヤーの修道院の数

修道院の数(5位) : 4番目に多く修道院を置いたプレイヤーの修道院の数

 

最終決算

再び山札の最後の1枚が公開された時点で終了ラウンドへ。スタートプレイヤーの右隣のプレイヤーが手番を終了したら最終決算を行うよ。まず中間決算と同内容で再度得点を計算する。

同盟(枢機卿)の得点

ボード上の同盟ラインを順番に確認していき、結ばれた2つのエリアでいずれも枢機卿の配置コマが最多だった場合に得点できる。得点は枢機卿コマ1つにつき1点だよ。

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  • 隣接する2つのエリアで、いずれも枢機卿のコマ数が最多のプレイヤーのみ得点
  • 得点は2つのエリアの枢機卿コマの合計

隣接国2つともトップじゃないとダメという点が厳しいが修道院の数は関係ないのが救い....

同一エリア内の修道院が連続で4つ以上連続(ルートを辿れる)している場合、ボーナスとして連続した修道院の数の分(4つなら4点)の得点を得ることができる。

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つまり決算時の状況を見極めつつ、いかに得点につながるコマの配置を行う事ができるかを悩み、競うゲームだ。それがとても悩ましいという事なんだな。。。

 

手番のアクション

手番では2種類のアクションのうちいずれかを実行する。

A)コマの配置

カードプレイし、カードに記されている国にコマを配置する。コマの配置には以下の制約があるよ。

  • エリア内に最初のコマを配置する時は1つのみしか置けない
  • 1手番で2つコマを配置しても良い(組み合わせは自由)
  • 1手番でコマを2つ置く場合は同一エリア内のみ
  • 枢機卿コマを置ける数はそのエリアのトッププレイヤーの修道院の数

修道院コマと枢機卿コマはそれぞれ配置できる場所が異なる。なお手札のカードは1コマ置くのに1枚プレイが必要なのだけど、同じカードを2枚プレイする事で任意のカードの代わりとする事ができる。

B)カードの交換

コマの配置を行わない場合、手札から1枚を捨て山札から1枚引く、または公開されている2枚のうち1枚を取るよ。公開された札が1枚空いた場合は山札から公開し、補充する。

 

ソロプレイ拡張について 

デラックスエディションに付属するソロプレイ拡張はボイドという勢力と得点をきそうモード。ボイドは人が文明化した土地を再度自然に還そうとする勢力で、手の回らない地域を遺跡化し、人の勃興を妨げる。

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ルールとしてはボイドカードが部族カードの山札に投入され、ディスプレイの補充時にボイドカードが現れたタイミングで伝染、退廃というイベントが発生する。

Iwari

ボイドマーカー(黒いマーカー)の置かれた位置を挟んだ2つの地域でトーテムを配置する伝染などが起きる。このシステムはどっかでなんか馴染みが・・・と思ったら、パンデミックのルールによく似てた。パンデミックで言う所のエピデミックによく似た処理が行われてボイドの勢力が拡散していく。

Iwari

【注】支配の処理をちょっと間違えてる...

得点計算は中間決算のような処理ではなく、各地域でテントコマを配置できなくなった時点で処理が行われていく。 トーテムの数を比べ地域の支配の処理を行っていくのだけど、ボイドが3つの地域で支配を達成した場合その時点でゲームには敗北する。結構厳しい条件なんだけど....コレ勝てるのか?( ゚-゚)

 

 その他の追加要素について

デラックスエディションでは拡張マップが追加されているけれど、それぞれのマップには固有の条件というか、ルールが設定されていてそれらを導入して遊ぶこともできる。

特定のカードをプレイするたびにボイド遺跡が増えていくマップ(浮かぶ大地)や最大6人で遊ぶことが可能なボイドマップなど、多彩なマップとルールが用意されている。

Iwari

また遠征カードのようにゲーム中にミッションを達成すると得点が加算されるルールや偉業のようにゲーム終了時の得点加算を加えるルールもある。かなり自由な組み合わせで遊ぶことができるので、リプレイ性もかなりあがる拡張となっているよ。

 

Iwari(イワリ)のまとめ

Iwari

まずベースとなっている王と枢機卿が好きだという大前提があるので、かなりIwariには満足してしまった。ソロプレイをしたいが為に、当時ちょっとお値段張るじゃん...と思っていたデラックスエディションに大枚を叩いてしまったけど、結果的には大正解だったと思っている!(=ↀωↀ=)✧

Iwari

コレを正解と言わずして、なにを正解とするのか。

エリアマジョリティとしてはシンプルな部類にはいる王と枢機卿に、基本的な部分にはほぼ手をつけず、追加の拡張ルールで新しい遊び方を提唱しているIwari(イワリ)。真新しさという意味では飛び抜けた感じはないものの、他のゲームのいいところをいい塩梅で王と枢機卿に移植してきたような感じのゲームだと思う。コレは良かった!好きだなー!

ただ残念な事も....

惜しむらくはデラックスエディションが現在手に入らなくなっているという事。おそらく同じパブリッシャーがKickstarterで新規プロジェクトを行った場合にアドオンで入手可能となったり、Iwariに新しい拡張が出る話があればそちらで入手することはできるかもしれない。もし興味を持った方がいたら、こちらのパブリッシャーのニュースをまめにチェックしておくと良いと思う。

thundergryph.com

 

【Iwariの販売情報】

Iwariのデラックスエディションがアドオンで追加できるKickstarterプロジェクト(Darwin's Journey)が2021/1/7現在開催中ですよ!

www.comonox.com

 

リテール版については海外のサイトで入手も可能。アートワークが好きならゲットしても損はないぞよ。

Iwari + free metal totem – ThunderGryph Games

そういえばメタルトーテム、入ってなかったな....

ちなみにシャハト氏がデザインし、同じパブリッシャーからリメイクが発売されているスピリッツ・オブ・ザ・フォレストは日本語版が発売されているよ!

スピリッツ・オブ・ザ・フォレスト日本語版

 

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www.comonox.com