ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

主にボードゲーム中。ぼっちの時間を豊かにしたいブログ。

【ボードゲーム】Mr. Cabbagehead's Garden|キモカワだけどどことなくエモいキャベツヘッド氏の日常。騒がしい隣人にもめげず、ただ淡々と野菜を畑に植える穏やかな日々。

ども。コモノです。

 

今日は積みゲーの棚からちょっと変わった風合いのボドゲをご紹介したいと思うのです。それはMr. Cabbagehead's Gardenという名のボドゲ。直訳すると「キャベツヘッドさんの野菜畑」という、キャベツ頭?誰?となるようなタイトルを持つこのボドゲは元々ソロ専用のPnPゲーム。以前Kickstarterで製品版としてリリースされるプロジェクトがあり、勢いポチってそのまま積んでしまっていたボドゲなのです。

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主人公はどこか生真面目そうな表情でキッと前を見つめるキャベツヘッド氏。不思議の国のアリス的な雰囲気も漂う彼の畑には、休日になるたびに迷惑な隣人が訪れます。意味ありげなアートワークを見てるだけでも好奇心がくすぐられるMr. Cabbagehead's Gardenを、今日はご紹介したいと思います!

 

Mr. Cabbagehead's Garden

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プレイ人数:1〜2人

対象年齢 :10歳以上

プレイ時間:10〜20分

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

 

Mr. Cabbagehead's Gardenってどんなゲーム?

キャベツヘッド氏は静かに、完璧な野菜畑を作ることに没頭しているおじ様です。毎ターン1つの野菜を畑に植え、ガーデンクラブコンテストで受賞するような畑を育てることに生きがいを感じているのです。

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しかしキャベツヘッド氏の愛すべき迷惑な隣人たちは、その畑を訪れるたびにキャベツヘッド氏の邪魔をしていきます。

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カブが好きでカブにしか興味がない隣人は1番高価なカブをそっと抜き取っていき、控えめで周囲から控えめと言われている隣人は畑から1番価値の低い野菜を1つだけそっと抜いていきます。しかも休日に!

そんな隣人たちのお邪魔を乗り越え、キャベツヘッド氏はコンテストで受賞することだけを夢見て、ただただ静かに野菜を植え続けているというゲーム。それがMr. Cabbagehead's Gardenです。

隣人たちも、もちろんキモカワ。

特定の野菜を抜き取ってしまったり、綺麗に植えられている野菜の位置をズラしてしまったりする隣人たち。見た目はキモカワ系で大人のための童話とかに出てきそうな雰囲気満点です。

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彼らはなぜそんな事をしてしまうのか?それぞれにとても短いバックストーリーがあるので、是非ともタイル裏面の説明を読んで欲しいのです。きっと隣人たちにも親愛の情が湧く事でしょう。

とても愛着が湧く野菜。

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野菜に限らず、ヴィクトリア朝時代の図鑑が本作のアートワークのモチーフになってるみたい。まるまるぷっくりしている野菜たちを眺めていると、野菜畑にも非常に愛着が湧いてまいります。

 

Mr. Cabbagehead's Gardenの遊び方・ルール

毎ターン、3枚公開される野菜から1枚を選んで自分の畑に配置するという非常にシンプルなルール。植えた野菜の配置場所に応じて追加の得点がもたらされるのでどこに野菜を配置すべきかはとても重要です。デッキに残る残りの野菜の枚数と得られる価値を考えながら、残りの手番で実現可能な野菜の配置を検討し悩むのです。

ゲームの準備

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元々がソロプレイ用にデザインされたゲームなので、準備もソロプレイ用のセットアップ手順を説明しますよ。非常に簡単です。

  1. 休日カード3枚をピックアップして並べて配置
  2. 野菜カードを全てよくシャッフルし休日カードの上に15枚づつ伏せて配置する
  3. それぞれの山を重ね、48枚の野菜デッキ作り伏せて置く
  4. 隣人タイルを4枚配置し、対応するトークンをまとめておく
  5. 隣人トークンを全て集め、よく混ぜて伏せたままひとまとめにしておく
  6. 蜂タイル、EURORAタイル(ガーデンクラブ代表)を配置する
  7. 蜂トークン3つを蜂タイルに置き、残りを手元に置く

以上でゲームの準備は完了だ。

手番の流れ

手番は2つのフェーズに分かれているよ。

1.栽培フェーズ

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野菜カードの山札からカードを1枚づつ引き、3枚を横に並べて公開するよ。1枚目を1番左に配置し、順に中央、右とカードを並べる。この3枚から1枚をピックして野菜畑エリアに配置をする。ピックするカードの位置によって蜂トークンの取り扱いが以下のように変化するので注意しよう。

左側:蜂トークンを1つタイルに支払う

中央:何も変化なし

右側:蜂トークンを1つタイルから貰う

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畑エリアは3×6枚のエリア構成で、このエリア内であればどの場所にカードを配置しても問題はないよ。カード配置後、残った2枚のカードの野菜の価値(黒いアイコン)の数値を比べ、高い数値のカードの隣人トークンNo.(白いアイコン)を参照する。

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その数の隣人トークンを表にし、対応する隣人タイル上に配置する。

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一度配置したカードはその場から動かすことはできないけれど、自分がカードを配置するタイミングで入れ替える事はできる。入れ替えたカードはクラブオーナーのEudoraタイルの側に配置し、通常の捨て札とは別でわかるようにしておこう。

2.隣人フェーズ

野菜の山札から休日カードが公開される(6・12・18ターン目)と、隣人たちがキャベツヘッド氏の庭をこっそり観にやってくるのです。

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休日カードが公開されたタイミングで1番多くのトークンがタイル上に載っていた隣人タイルを参照し、指示された効果を処理するよ。

f:id:comonox:20210930074506j:plain大体の隣人は特定条件で指定される野菜カードを取り除くか、野菜カードの位置を動かすなどのお邪魔効果を発揮。。。

隣人たちのちょっかいにもめげず、コンテストで受賞するべくキャベツヘッド氏は黙々と野菜を植えていくのだね。

得点方法

18ターン終了時に、コンテストを主催するクラブオーナーが畑を訪れ、畑を評価するよ。基本的な得点計算は以下の通り。

  • 2枚以上の繋がりを持つカードの勝利点を合計
  • Eudoraタイルの側に配置された野菜カード1枚につきマイナス2点
  • 蜂トークンが6枚手元にある場合はプラス6点

この基本計算に加え、野菜カードの配置されている位置や組み合わせによって追加の得点がもらえる。最終的に獲得した勝利点の合計値で、コンテストの受賞結果が判明するよ。

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追加点をもたらす野菜の配置ルールについてはルールブックやサマリーカードを参照して欲しいぞ。

ソロプレイはどんな感じ?

最初ルールを読んだ時は「結構運に振り回されちゃう感じなのかな?」と思ったのですが、実際ソロプレイで何度か遊んでみた感じだとカード運次第なところはあるにはあるものの、全く思い通りにならないなんて事はなくて、野菜の配置にはかなり悩みます。

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デッキ内にあるカードの総枚数、配置の組み合わせ、残りのターン数をいつも意識しながらカードを置かなければ得点が伸びないので、どのカードをピックするのかは結構重要。それに訪問してくるだろう隣人を予想して置くのも重要。シンプルなくせに考え所は結構あるじゃない....気がつけば非常に神経を使いながら畑に野菜を植えることになり、まさにキャベツヘッド氏の日常そのものの感覚でプレイすることになってました。野菜畑への愛ってこういうことなのか。(違う

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ゲーム後半で「あと1枚カブをひいていれば!」とか、「あれを持って行かれなければ...」とか儘ならない気分になったりもしますけど、それが「もう一回やるか。」という気分にもさせてくれるので何事も程よい感じ。サクサク進めることができるし、野菜畑に並んだカードの美しさとかは結構見惚れるしで軽めのソロゲームとしてはかなりバランスの取れたタイトルじゃないかと。「ウヒョー!」とか「ぐぉぉぉ..」とか派手な気分にはならないんだけど、静かにグッと惹きつけられる個人的に好きな感じのゲームです。拡張タイルがあらかじめ入ってるので、好きな隣人タイルを並べるのも気分がいいよ!

 

Mr. Cabbagehead's Gardenの感想・まとめ

キャベツヘッド氏の求める理想の野菜畑とはなんなのか。

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なぜこうも繰り返し野菜を植えたくなってしまうのか?

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邪魔ばかりするのに憎めない隣人たちに囲まれたキャベツヘッド氏の静かな暮らし。

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とっても不思議な魅力が漂うライトなボドゲ「Mr. Cabbagehead's Garden」。ソロプレイとして最初にリリースされているため、一人で遊ぶのにはうってつけ。そしてこの製品版としてリリースされているパッケージには2人用のルールも付属していて、2人でこの不思議なキャベツヘッド氏の日常に足を踏み入れることができるのです。あまり重いゲームをやる気分的な余裕はないけれど、ボドゲはちょっと遊びたいというようなときにササっと引っ張り出して遊ぶのにはちょうど良いゲーム。アートワークは好き嫌いが出そうなので、見た目が好きになれる方にはちょっとおすすめしたいゲームでした。ルールも難しくないし、アプリの翻訳機能だけで遊ぶことも出来たので英語読めなくても多分大丈夫だよ!

 

【Mr. Cabbagehead's Garden販売情報】

一般に流通してるところはあまり見かけないのだけど、Kickstarterの製品ページから飛んだ先にショップページがありました。

ludicreations.com

でも在庫切れちゃってますな....もしかして、人気者なのか(笑)?

 

 

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