ども。コモノです。
すでに花束を誰かに贈ったのはいつだったかな....てなくらいな訳ですけど、たまに花束を持って歩く人を見かけるとなんだかほっこりした気分になったりします。そんな気恥ずかしさもある花束、かのビクトリア朝時代には微妙なニュアンスを相手に伝えるためカフェなどで贈り合う風習があったようです。なんてお洒落てるのさ。。。
そんな時代の風習をベースにした軽めのゲーム「タッジーマッジー」が日本語版でも発売されました。実はKickstarterで蹴ってたのでその時の英語版もご一緒に、花束に意味を込めて贈るという赤面必至(ゲームではそんなことないけど)の「タッジーマッジー」を今日はご紹介いたしますよん。
タッジーマッジー(Tussie Mussie)
プレイ人数:1〜4人
対象年齢 :8歳以上
プレイ時間:役30分
国内発行元:タッジーマッジー | ANALOG GAME INDEX
Boardgamegeek
タッジーマッジー(Tussie Mussie)ってどんなゲーム?
作者はウイングスパンでお馴染みのエリザベスト・ハーグレイヴです。リアルに存在するものをテーマに据えゲームの中の行動と紐づけていくデザイン力は流石ですな。
タッジーマッジーでは、花とそれに込められた人の思いをうまく軽めのゲームにまとめている感じです。ビクトリア朝時代に愉しまれていたという風習をドラフトゲームに仕立ててしまうセンスが何よりすごいと思うのですよね。
贈る=渡す/受け取る=選択するなど、花束を作ることと花を贈られ、受け取るをうまくゲームの中で再現している感じ。ルールは複雑ではなく軽めのジレンマを楽しむゲームなので、空いた時間にさらっと遊ぶくらいが楽しい軽量級のボドゲです。
Kickstarter版とは異なるアートワーク
日本語版で発売されたのはフランスのiello社から出版されたバージョンで、オリジナルはKickstarterでお馴染みのbuttonshygamesからリリースされています。
もともとはカードのみで構成されていて、ポケットにスッと入れておくような本当に軽いゲームとして作られているのが特徴。当然アートワークもかなり異なり、同じゲームですが遊ぶ時の雰囲気が異なります。好みで言えばオリジナルの方が好みですが、やはりテキストが日本語化されている遊びやすさは段違い。カード構成やテキスト効果に違いはないので、日本語版で慣れた後に海外版を持ち歩くという贅沢な遊び方をしてやろうかと思いますわよ。
タッジーマッジーのコンポーネント
日本語版のコンポーネントの特徴は、花々がカードから厚手のタイルに変更されている点。また得点を記録するチップが付属していて、プレイアビリティが向上しています。(オリジナルでは得点を自分で記録しておく必要がありました)
花のタイルはかなり厚手でしっかりした作り。花の受け渡しもしっかりとした「渡し・渡される感」が生まれるのは狙っての事なのかしら....
タッジーマッジーのルール・遊び方
準備は本当に簡単です。
ゲームの準備
18種類の花タイルをよくシャッフルし、伏せて山札として配置すればゲームを始める準備は完了です。なんなら箱から出して30秒もかかりません。
ラウンド・手番の流れ
ゲームは3ラウンドで終了します。3ラウンド終了時に一番得点が高かったプレイヤーがゲームで勝利します。各ラウンドは3つのフェイズで構成されていますよ。
花の差し出しフェイズ(ドラフト)
手番のプレイヤーは山札から2枚タイルを引き、他のプレイヤーに見られないようにタイルを確認します。2枚のうち1枚のみを公開し左隣のプレイヤーに差し出します。
差し出されたプレイヤーはいずれか1枚を選択し受け取り、自分のディスプレイにそのまま配置します。裏向きで隠されたタイルは自分の前に配置するまでその中を確認することはできません。ディスプレイは左から右に向かってタイルを配置します。手番のプレイヤーは相手に受け取られなかったタイルを自分のディスプレイに配置し、手番が終了します。
手番が1巡した後、次は逆回り(2巡目は右隣のプレイヤーに花を差し出します)で1巡し、花の配置は終了します。手元に4枚の花が揃ったら次のフェイズに移ります。
披露の準備フェイズ
例)披露の準備でランを赤の色として数える事を決めます
裏向きに配置されたカードを少しだけ下にずらし、その後に公開します。次に花の効果に披露の準備が記載されている場合、その効果を処理します。
花の披露(得点計算)
捧げた花は真の愛を誓い、思い出は裏切られた悲しみで満たさている。この花束は7点...
全員が同時に得点計算を行います。花タイルに元々記載されているハートマークを1点とし、加えてテキスト効果によって点数を得ます。ディスプレイの左の花タイルから順に得点を計算し、合計点がこのラウンドの得点となります。
ソロプレイはできる?
タッジーマッジーはソロプレイでも遊ぶことが出来ますよ。花屋のオーナーとなって、見習いスタッフと花束づくりで競争するのです。ソロ専用のカードセットに従いドラフトを処理していきますが、見習いスタッフは1ラウンドごと1枚の花を持ち越していくため最終的に6枚 VS 4枚というなかなかシビアな戦いになります。。。アンタ本当に見習いよね???意外と苦しいプレイがまってますよ。
タッジーマッジー(Tussie Mussie)の感想・まとめ
花を贈り贈られながら、表向きの花を取るのか隠された花を取るのかジワっとくるジレンマに悩みます。運任せの部分もありますが、それに任せて遊ぶよりは花ごとのテキスト効果や得点を把握ながらし能動的に花を集めていけるように考えると面白さが増すゲームです。
自分のディスプレイに配置したカードによって次に狙うべき花が徐々に絞り込めるためか、差し出された花のどちらを選ぶべきなのか3ラウンド終了時まで割と気が抜けないドラフトが楽しめるんではないかと。
花言葉も捨て難い
かなりヘラった花束ですね....
ゲームには直接的な影響はないですが、花タイルに記載されている花言葉を使って花束に込めた想いを感想戦で伝えるのもアリですぜ。愛を囁くベタベタな言葉だけではなく、組み合わせ次第では情念燃え激るようなドロッドロの花束もできあがります。なお、本気で伝えてドン引きされても責任はとれないがな....╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ
Kick版も捨て難い
冒頭でも書いたように、オリジナルはポケットに入れて持ち運べるサイズです。得点計算は何かで記録する必要がありますが、英語に抵抗がなく気軽に持ち歩きたいという方はbuttonshygamesのサイトを覗いてみるのも楽しいですよ!
軽いけど色々楽しいタッジーマッジー、地味におすすめなのです。
【タッジーマッジー販売情報】
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