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「アンドールの伝説」プレイレビュー〈ボードゲーム〉:伝説の積みゲーが今ここに開封される!さぁ、みんな冒険に行こうではないかっ!【チュートリアル&リベンジ編】

2019/6/14:リベンジ〜まとめの章&エラッタページへのリンクを追記しました!

みなさんこんにちは。コモノです。

 

「アンドールの伝説」は協力型ボードゲームの超名作として名高い作品です。最近難易度を少し下げたシナリオが同梱された、基本セットの改訂版も発売されました。2013年ドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門受賞作です。

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そんな周囲の評価だけを見聞きし「アンドールの伝説」を勢いでポチったのは、ボドゲを初めて本当に間もない頃。よくよく見たら2016年5月(Amazonお買い物履歴より)にポチってました。それから月日の流れること3年余.....

今日は遂にあの伝説の積みゲー「アンドールの伝説」を開封する時がキタのです。

アンドールの伝説の舞台はハイファンタジーの世界。つまりズッブズブの冒険RPGを卓上で体験できるという、そんな作品です。

 

 

さぁ、みんなもご一緒に冒険に出ようではありませんか... 

なぜ今更アンドール?なんて言わせない!言わせるもんかっ!(反省)

 

〈アンドールの世界について〉

ロードオブザリングだったりD&D(ダンジョン&ドラゴンズ)だったり、RPG系で有名なコンテンツ作品には必ずと言っていいほど世界観などの背景設定が存在するけど、実はアンドールの伝説にもとても作り込まれた設定があるよ。

アンドールの伝説

先史
小規模な奴隷の一団が、過酷な監督官の目を盗んで、未踏の大地へと逃げ出しました。その途上、灰色山脈を踏破するなか、一匹の竜に遭遇し、危うく全滅の危機に瀕しました。リーダーのブランドゥルは自分の民に対する責任を痛感し、鋼の意志と炎の勇気で果敢に戦いを挑んだため、竜は「不滅であるはずの己の命が、まさか失われるのでは?」と不安に襲われました。そのため、ブランドゥルとその民の通過を、許さざるを得なかったのです。以来この竜はブランドゥルに対する復讐を誓い、破滅をもたらそうと、己の眷属たる怪物たちを派遣して、周辺を襲わせるようになったのです。
『アンドールの伝説』は、それより80年後に始まります。ブランドゥルは、アンドールと名付けられた新天地の王となっています。

作:シュテファニー・シュミット

 この先史から始まるページの記述は、アンドールの伝説をプレイする上で欠かせないフレーバー。オススメはチュートリアル(伝説1)をクリアした後くらいに目を通すと、もう盛り上がれる事間違いなしだと思う。めっちゃドキドキする冒険譚がアンドールには待っているのだ。

 

〈開封〉

アンドールの伝説 完全日本語版

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プレイ人数:1〜4人

対象年齢 :10歳

プレイ時間:60〜90分(1シナリオあたり)

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

日本語版エラッタはコチラ 

 

いつもだとコンポーネントのご紹介!ってなるんですが、アンドールの伝説はちょっと変わった評判を持っています。それは「箱を開けたら説明書いらず」と言うもの。は?!ルールブック熟読しなくても良いの??

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箱の裏にも書いてある.....(=✧ω✧=)!

と言う事で、今回の【序章】では本当に箱開けただけで遊べるのか?という検証も兼ねて行きたいかなと。そのため順送りでのご紹介となりますよ。

 

セットアップ

それでもね、セットアップはしないと無理なのは当然です。ただ本当にチュートリアルブック(全4P・画像多し)の最初から読むだけでゲームの準備が整います。

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まず青枠のタイルを抜いて種類ごとにわけるように書いてある。

お。お。お。おぉぉぉ....ニヤニヤしながらタイルを抜きますよ。でもニヤニヤしすぎて時間メッチャかかってしまった。

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準備は速やかに行う方がよろしいと思う。

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並べるだけでも胸アツっす。

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このマップボードがやはり雰囲気があって素晴らしい。ゲームの基本は左上のお城に向かって進軍してくるモンスター連中をぶっ飛ばしつつ、シナリオ内のミッションを達成していく事になる。 

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ソーン様&チャダ様。ありとあらゆるところ語られる「井戸の水と生きる戦士」と、歌う樹のもとでアンドール年代記が収蔵されている「文書館の守り人」。

うん、この2人にしよ。戦士と弓使いというセットは他のRPGでもよく選ぶので、なんか遊びやすそうだし。職業によって特殊条件が設定されているのでキャラクターを選択するときはしっかり条件を読もう。(裏表で男女のイラストを切替られるけど、男女で能力の差はないよ)

で、書かれている通り、粛々とトークン類を並べていく。数はそんなにないのですぐ済むよ。

伝説1シナリオカード

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伝説1シナリオの前半は完全なチュートリアル。それも全て記載の通りに進めて行けばルールが判るようになっていた。

シナリオ1の前半でクリアすべきミッションは4つだ。

・いずれかのプレイヤーが「井戸の水を飲み干す」

・いずれかのプレイヤーが霧を調査する

・いずれかのプレイヤーがエリア18で商人と取引し、攻撃力をアップさせる

・エリア0(城)で行動を終える

このミッションでは制限時間がある。1移動、または攻撃に際し、時間トラックを1消費する。各プレイヤー7時間以内、つまり7ターン以内に4つのミッションをクリアしなければならない。ふむ。。。

 

伝説1の幕開け

まずは戦士ソーンは井戸があるエリアに駆け込んだ。

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飲めと言われれば、飲むのが戦士の本懐。

ソーンは勢いよく井戸の水を飲み干した。一緒にパーティを組んでいるチャダもあきれ顔だ。井戸の水は意志力の回復に効果が高い。戦士であるソーンは通常3しか回復しない意志力が5回復するという特性を持っている。

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意志力の初期値は7、井戸水飲んだら12。どんだけ水の効果高いんだよ...

なるほど、だから井戸の水ともに生きる男って言われてんのか。

ソーンは初期配置が井戸と城に近いので、4つのうちの2つを担当することにさせたぞ。お次はチャダだ。

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森の中から霧の発生している地に移動し探索。チャダも意志力がプラスになる恩恵を受ける。あとは城への移動と、商人からのお買い物だけだ。所持金がゼロなので金貨を得ることができるエリアに立ち寄り商人のいるエリアへ。この最初のミッションでは移動力以外は使用しないので、無駄なく移動さえできれば難なくクリアは可能だ。

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ふっ、攻撃力あがったぜ?

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なんだよー、まじかよー、もうチュートリアルクリアかよー。なんでこんなに簡単なのに、みんな難しいとか言ってんだよー。。。と、この時点で盛大な勘違いをしていたコモノ。たかだか10分程度でシナリオクリアなんかあるわけがないのだ。当たり前である。チュートリアルブックに戻って先を読み進めたところ、伝説1の後半の準備をしろと記載があった....え、後半?

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何やらいきなりボドゲっぽさが増す配置に....(当たり前)

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このランダムに伏せられた霧タイルの醸し出す怪しさ感。 

ソーンも少し心細そうである。

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....遂にキタ!(;;゚;Д;゚;;)!

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しかもご丁寧な事に、1ターンづつ全モンスターが城に向かってくる仕様。 

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やばいやばいやばいやばいやばい....迫り来るゴル(モンスター)たちとペチペチ殴りあいながら、シナリオカードを進めて行く。

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1vs1での戦闘は結構ターンが必要だ。ゴル最弱のくせに・・・なんとか各個撃破していく。城に、城にいれてはいけない。なぜかこの時点で勝手に燃え上がる使命感。

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戦闘はダイスロールで勝敗判定するタイプだ

しかし、アンドールの伝説はそんなにヌルいゲームではなかった。この伝説1の真のミッションが示されたその時、本来のアンドールの伝説の幕が開いた。

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ゴルさん沸きすぎ問題...(Φ_Φ)。
なお、モンスターを1匹倒すと語り部マーカーなるものが1マス進む。

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セットアップ中の語り部コマ

これはシナリオカードを展開させる効果のあるトラックなのだけど、語り部コマがNマスに到達するとシナリオの最後のカードが公開される。それまでにミッションクリアしていない場合、当然ながら冒険は失敗に終わるのだ。つまり、全部のモンスターを倒してはダメなのだ。

伝説1のラストミッションは歌う樹のもとまで書物を届ける事。 

しかも書物をもった冒険者はモンスターと同じコマに入ることも、通過することも出来ない。(書物を奪われちゃう)ルートを確保し、最低限の戦闘を行い、時間内に文書を持った冒険者が歌う樹のもとにたどり着くこと。。。

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で、こうなりました。

な、何も考えて居なかった訳じゃないんだぞ...´;ω;`)ブワッ

 

長くなったので伝説1のリベンジは続編記事で。後半に続く。

アンドールの伝説の幕はあがったのだ!あがったよ!

 

щ(゚Д゚щ)カモォォォン
щ(゚Д゚щ)カモォォォン
щ(゚Д゚щ)カモォォォン

マジ、アンドールやばい。序章からコレか。。。

 

そして伝説はリベンジへ(`ФωФ') カッ

一度失敗したからといって諦める訳にはいかぬ。深夜に再度チュートリアルからリベンジゲームをしたよ!前半はもう作業みたいなもんなのでレビューも割愛。

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前回の失敗を振り返り、何をどうすべきかシミュレーションする。

・霧が立ち込めてきた後のプレイヤーの行動効率を上げる

・ゴルの進路をしっかり見極める

・渡河のエリア確保

・無理して突っ走れる意志力の維持

などなど。シナリオ後半、アンドール全体にゴルが出現してからが、この章の本来のドラマが待っている。ただの移動ただの戦闘ではなくて、どの敵を撃破しながら最短ルートでミッション攻略するかを各プレイヤーが協力しなければならない。

後半開始直後は2ターン以内に城へ到着してしまうゴルの掃討を中心に、チャダ様に文書を歌う樹へ届けてもらう事にした。

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城の周囲に進軍してきたゴルを共同プレイでぶっ叩く。共同プレイはマジ強いので可能であれば最低2人以上1組の戦闘がおすすめ。

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チャダが文書を受け取った!ここから冒険本番だ。

ソーン様がゴルをボッコボッコしている間にチャダがアンドールの平原を駆け抜ける。なおモンスター1体を倒すと語り部コマが1マス進む。倒しすぎるとあっという間にシナリオが進む上に、モンスターの出現マスによっては一気に城へ乗り込まれてしまうので油断ならない。

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モンスターの配置を慎重に見極めつつ、エリア38の橋を通るルートを確保する事にした。この時点でエリア50付近にいるゴルたちは38に架かる橋を目指しルートを南下してくる。エリア72で商人から買い物しつつ、強敵に遭遇した際の保険をかけたい。

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チャダが商人と商談を始めた頃、モンスターたちは南下を開始。ゴルより一回りも大きいスクラルとの遭遇が近い。

翌日、スクラルはソーンのいるエリアに侵攻。ソーンとチャダは全力でスクラルを迎え撃つ事にする。

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(メ゚皿゚)フンガー
金で買った攻撃力というのは、経験に勝るのだよ。。。さぁ一気に北上して歌う樹をめざすのだっ!

 

が、しかし。

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エリア46にもスクラルが陣取っている。文書を持ったプレイヤーはモンスターコマのいるエリアに止まったり、通過するだけでミッション失敗となる。
チャダはその点、固有能力で隣接エリアから攻撃に参加できる。文書を運ぶ役目としてはうってつけなのだ。46のスクラルもソーンとチャダの連携で撃破し、明日はようやく歌う樹目指して駆け抜けるだけ!となった日の夜。。。

(゚∇゚ ;)!?

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ゴル、襲来す。

更に。

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あれれ....?

※黄金の盾の認識に誤りがありましたので本文訂正しております。ご指摘ありがとうございました。

守りの盾が2つまで撃ち抜かれるという危機的状況に。あと1匹でもモンスターの侵入を許すと、黄金の盾で守れるのは3体まで(2人プレイ時)。それ以上のモンスターの侵入を許すと、城が蹂躙された状態となりミッション失敗となってしまう。ちゃんと計算してたつもりなんだけど城の周囲で確認が甘かった。移動先に既にモンスターがいた場合、そのモンスターを飛び越して移動されてしまうルールなのだけど、そこの見積もりが出来ていないとこういう事態になる。

 

が、しかし。モンスターの侵攻もここまでだった。

翌朝チャダは早駆けの馬を飛ばし森を抜ける。

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文書を無事歌う樹に届けた!伝説1クリアしたよ!

 

〈まとめ〉

RPG型のボードゲームは他にもあり、コレまでも何種類か遊んできている。アンドールの伝説はそのどれともプレイ感が違っていて、ワクワク感半端ないぞ。

伝説の途中に起きるドラマチックな展開にまずウォッ!ってなるし、その後のミッション達成までに考えるべきことが本当に程よいレベルでややこしい(笑)

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他のプレイヤーと協力しなければ中々クリアできないハードルがシナリオ中に発生するので、あれこれ相談しながらプレイを進めるのはかなり楽しいと思う!

おすすめは気の合う友人と全員がシナリオを「初プレイ」の状態で遊ぶこと。同じメンバーで取り組めればなお楽しいし、仮に失敗した時は同じメンバーで再度チャレンジすることをお勧めしたいな。そうしないと知り得る情報量に偏りが出てしまって、奉行問題が起きやすい気がする。

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伝説2以降は遂にアイテムとかも出てきちゃう!

もちろんソロチャレンジにも向いてる。1人2役でのプレイでも戦闘処理が難しいものではないし、カードなどもないのでサクサク進むよ。ダイスロールに一喜一憂するところもしっかりあって、たまたま倒せなくて時間が進んでいくときの絶望感ったらないw

 

そして最初の検証課題だった「ルールブック読まなくてもいいの?」について。

結論:チュートリアルブックだけでOK

少なくとも伝説1クリア時までに、箱の中には何に使うかまだわかってないタイルやカードが結構入っているまま。ゲームを始めるハードルが低いこの設計はかなり素晴らしいと思う!

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モンスター倒し過ぎてもこれまた困る、という憎いルール。

プレイ時間も1シナリオ120分くらい。慣れてくれば90分くらいかなと。ほどよくしっかり悩ましくて、さらに冒険心も満たしてくれるアンドールの伝説。なんで積んじゃってたんだろうなー。。。おかしいなー。

 

しばらく深夜、伝説に浸ってきますっ。

 

お次は伝説2やで!(予定)

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キャー!魔女が登場(=✧ω✧=)!

 

伝説2のレビューも書きました!楽しいぞ。 

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スピンオフもあるよ!

 

 

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