言葉の意味を知ることは、楽しみを知る第一歩。
梅雨の時期に雨で外に行く予定も流れがちな6月。そんな時はアナログなボードゲームを手にとって知的な時間を過ごしてみませんか?
オーディンの祝祭
ボードゲームには専門用語がたくさん出てきます。ゲームに興味を持ったばかりだと、ブログや記事を読んでいても意味がわからず戸惑うものですよね。
でもその言葉の意味を知ることで、よりボードゲームの楽しみ方に広がりが出てくるのです。どこかで聞いたことはあるのだけどちょっと意味には自信がないな...と思っていてはもったいない、「専門用語」を知ることで更にボードゲームが好きになれるかもしれません。今日はボードゲームのメカニクスと呼ばれる仕組みについて、代表的な幾つかのバリエーションをご紹介いたします。
ワーカープレイスメント
ラ・グランハ
「ワーカープレイスメント」はボードゲームのメカニクス(ゲームの仕組みの事)のうちの1つ。手元にあるコマをボード上のスペースに配置して、アクションを行います。配置する先のスペースが共通のボードだった場合は、早い者勝ちで狙っていたアクションが埋まってしまうということも。
アグリコラ・ファミリーバージョン
手元のコマを労働者(ワーカー)に見立て、働く場所(プレイス)に配置することが特徴です。しかしワーカーには食料(時には賃金)を支払わなくてはならないルールがあります。ワーカーを多く雇うことで支出も増えてしまう。そんなマネジメント力をためされるのがワーカープレイスメント系ボードゲームの魅力です。
拡大再生産
宝石の煌き
「拡大再生産」はゲーム内で獲得する資源(リソース)を使って新しい資源を生み出すメカニクス。手札のコレクションがどんどん豪華になったり、選択できるアクションが増えていったりと、ゲームの展開が豊かになっていく感覚が醍醐味です。
オー・マイ・グーッズ!
手元にあつまる資源を次のターン、さらに先のターンでどのように使うかを考え、種類の増えていくアクションや資源の有効活用を見据えた戦略性が魅力です。前述のワーカープレイスメントにこのシステムが組み込まれているボードゲームも多いですよ。
競り
モダンアート:オインクゲームズ 版
競りは英語で言うと「Bidding」ビッディングですね。オークションなどで値段を入札し欲しいものを手に入れることを競りと呼びますが、ボードゲームでいう競りゲームも同じシステムを用いています。
ハイソサエティ日本語版
単純に競り落とすだけではなく、ゲーム終了時の所持金が勝敗に関わってきたり、商品価値そのものがゲームの途中で変化するなど、入札以外にも気を配らなければならない仕掛けがあるボードゲームも多いです。熱くなるだけでは勝てませんよ?
セットコレクション
あやつり人形
セットコレクションは自分のプレイスペースにカードやコマなどを集めていき、得点を狙っていきます。ルールに従った組み合わせを作ることができれば大逆転が可能になることも。
ブルゴーニュ:カードゲーム
いろいろなメカニクスと組み合わせられて、よりゲームに深みを持たせるようなルールになっていることもよく見かけますね。
Quests of Valeria
すきなアートワークのボードゲームなら、プレイエリアにならぶカードやタイルを眺めているだけでも幸せな気分になれます。
協力ゲーム
パンデミック:イベリア
ボードゲームは対戦するだけではありません。気の合う仲間と協力しながらゲームの世界を冒険したり、世界を破滅に向かわせるような危機を解決する事だって出来ます。
呪われたクリーチャー
ゲームの内容もカードだけで遊ぶシンプルなものから、ミニチュアや切り替え可能なマップタイルなどを使用し、より豪華なコンポーネントでどっぷりその世界観を堪能できる本格的なものまで様々なゲームがあります。
マンション・オブ・マッドネス第2版
クトゥルフ神話など独特の世界観を強く出したゲームなら、サスペンスムービーに参加したような感覚を味わう事が出来るかも?またゲームによっては拡張版(もとのゲームに新しいカードやルールなどを追加して遊ぶためのパッケージ)に協力ゲーム用の設定が含まれている事も。
オルレアン:侵略(拡張を入れると協力ゲームに!)
お気に入りのボードゲームが長く遊べるのは嬉しいですし、今までと異なったプレースタイルになる事で新しい魅力が発見できるかもしれません。
協力ゲームはその名の通り、プレイヤー間で競争をしないのでボードゲーム には興味があるけど誰かと争ったり、競争したりはちょっと...と思っている方々にもオススメですよ!
〈まとめ〉
ごく当たり前に耳にする言葉の意味も、よくよく調べてみれば普段は気がつかなかった魅力を教えてくれることがあります。ボードゲームのメカニクス(仕組み)には様々な種類があり、今日ここでご紹介できたものが全てではありません。
普段ボードゲーム を「友達と楽しく遊ぶ」ことを目的として楽しまれている方々も、そのゲーム が持つ仕組みの魅力に目を向けて意味を理解することで、よりドキドキワクワクするようなエキサイティングなゲーム体験が待っているかもしれませんよ。
〈あわせて読みたい〉
【PR】
アグリコラ リバイズドエディション (Agricola) 日本語版 ボードゲーム
モダンアート (Modern Art) 日本語版 ボードゲーム
マンション・オブ・マッドネス第2版 拡張:境界を越えて 完全日本語版
〈あとがき〉
みなさんこんにちは。コモノです。今日はちょっと実験的にライフスタイルメディア風にボードゲームのメカニクスをご紹介してみたぞ。いつもと作風の違った記事になるので真剣に受け止めちゃだめだぞ。(内容はいいけどな)
反響がもしあるならば、あるならばだけど、こういったふんわり癒し系記事も書いてみても面白いかとも思っている。
明日からまた元に戻るよー。(たぶん)