ども。コモノです。
最近は発売前の予約で瞬殺となるボードゲームがちらほらありますな。今日ご紹介する「フォールアウト ボードゲーム 日本語版」も各所で予約時から品切れ続出、店頭でもごく少数の入荷となかなかの人気作品ぷりだな。
「フォールアウト」とは放射性降下物の事で、核兵器などが使われたのちに発生する放射性物質を含んだ塵などのことを指す。俗称は死の灰と呼ばれているな。遥か昔、手塚治虫の漫画かなにかでそれを知った時に恐怖におののいた覚えがある。
その死の灰が降り注ぐ、核戦争後の荒廃した近未来が「フォールアウト ボードゲーム 」の舞台だ。原作となったのはビデオゲームで1997年から続く大人気作らしい(知らなかった・・・)。
Fallout 4(新価格版) 【CEROレーティング「Z」】 - PS4
- 出版社/メーカー: ベセスダ・ソフトワークス
- 発売日: 2017/09/28
- メディア: Video Game
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PS4版もあるのね。へー・・・(いやポチらないからな?)
当初は購入を半ば諦めていたのだけど、ツイッターをポチポチチェックしていたら本当に運良く予約購入ができたので先日届きました!さっそくその退廃した世界観を堪能すべく「フォールアウト ボードゲーム 日本語版」開封してみたいと思うよ!
【目次】
〈フォールアウトって?〉
Falloutシリーズは1997年にベセスダ・ソフトワークスから発売されたビデオゲームの人気シリーズ。世界を滅亡させた各戦争後の22世紀、23世紀頃が舞台となるサバイバルRPGゲームで今日ご紹介するのはその世界観をアナログゲームで再現した意欲作。コモノはビデオゲームのFalloutを遊んだことがなくて世界観もシナリオも調べて初めて知ったのだけど、退廃的なキャッチコピーが似合うなかなか好きな世界観ぽい。
ビデオゲーム版のトレーラーには「人類は同じ過ちを繰り返す」なんてずいぶん使い古された言葉が出てきたのだけど、Falloutはそんな感じすらも内包したちょっとノスタルジックな世界感。
近未来なのにどこか使い古された感じが残る世界が舞台であり、同じ過ちをくりかえし人類の希望すら朧げになった未来では、生き残ることの切なさのようなものが漂う。
うむ。なんたる退廃感かよ。
ファンが多いのも納得っすなぁ。。。
「フォールアウト ボードゲーム 日本語版」は4つのシナリオが封入されていて、プレイヤーは舞台となるウェイストランドを旅しながら様々なクエストをクリアしつつ目的を達成していくサバイバルゲーム。原作を遊んだことがある人にはおなじみのS.P.E.C.I.A.Lを入手しながら自身を成長させ、さまざまなミッションをクリアしていくRPGだぞ。コンポーネントは原作を遊んだことがなくてもFalloutの世界にじっくり浸れるボードゲームとなっていたぞ。
実際この箱開けた段階でヤラれたし。
〈開封〉
フォールアウト ボードゲーム 日本語版
プレイ人数:1〜4人
プレイ時間:120〜180分
対象年齢 :14歳以上
国内のパブリッシャーはホビージャパン。エラッタはコチラから確認できるよ。
フォールアウト ボードゲーム – ANALOG GAME INDEX
『フォールアウト ボードゲーム』正誤表 | ホビージャパンゲームブログ
BoardGameGeekでは7.3の高評価。うむうむ。
まず、このボードゲーム全体をエディットしたディレクターがやばい。箱を開けたその直後に飛び込んでくるルールブック(プレイ方法)の表紙で、まず気分が上がる。
更に・・・
こうなるっ!
ルールブックの下には「ルールガイド」が忍ばされていたのだけど、その表紙で更にヤバイ。。。笑っているお嬢さんの向こうでキノコ雲が見えるやん。。(;;゚;Д;゚;;)
典型的なデザインだけど、まちがいなくぐっさぐっさ刺さる。
戦争って、ダメだよね。幸せな日常が思い出になってしまう事の寂しさが、この表紙だけでもグイグイくるわけです。うぅ.....
コンポーネント全体
可変型のマップタイルとカード類がみっちり入ってますが、それ以外って案外シンプルな構成。
ミニチュアにペグ類&カスタムダイスのみ。
敵タイル
マップに点在する敵たちは、すべてタイルで表される。
光りし者って..?
マップタイル
シナリオ毎に異なるマップを実現するタイル。
その他にもタイル類はあるのだけど、細かいので紹介は割愛するよ!
ミニチュア
ウェイストランドを旅するサバイバー(プレイヤー)たち。全部で5人いるよ。
ミニチュアの造形も細かくてカッコ良い。
やっぱり塗らないとダメだろうか。
カード
フォールアウト ボードゲームはカードがメインのコンポーネント。シナリオの分岐もこのカードを読み上げる事で決まっていく。遭遇カードとクエストカードだけでこの量。
積むとこんなにも厚いのだぞ。
種類も結構あるし、それぞれの役割も細かく決まっている。
購入できるアイテムや、ゲームの道筋を示す指針カードなど。
サバイバーのイラストがポップでレトロフィーチャーである。
シナリオ・シート
封入されているシナリオは4編。それぞれにシナリオシートが用意されていて、ゲームの準備もシートの記載にしたがって行うよ。
裏面にはマップが記載されているのだけど、シナリオによってマップって違うのだな。
これは追加シナリオの拡張出るかなー。
シナリオはカードに書かれたテキストによって進むよ。選択するアクションによって結末が変化する可変型のシナリオなのでカードの量はかなりあるな。これはさすがに日本語版でないと絶対辛い量だと思う。
死体を調べる事だって、無視する事だって自由だ。
サバイバーの選択する行動によって結末が変化するってことは、ゲームブックみたいなものをイメージすると良いかもしれない。
〈ゲームの流れ〉
フォールアウト ボードゲームの目的はウェイストランドでの影響力を獲得する事。ソロプレイだと勝利条件に設定されている影響力は「11」になる。シナリオ内にでてくるクエストなどをクリアする事で影響度は上がっていくぞ。
ゲームはまずシナリオを選択するところから始まる。シナリオ・シートに沿ってマップを配置し、指針カードの準備だ。
手元に見えるのが個人ボード。組み立て式になってる。ペグではライフや経験値を管理していくよ。シナリオを選んだのち、トークンやカード類などをセットし終わるとこんな感じになるな。商店ではなぜか人(コンパニオン)とか売ってる。
へー、ケイトって買えちゃうんだね。
これが指針カード。クエストを達成するともらえるみたい。
基本は1枚につき1影響点。ソロプレイなら11影響点を集めることができれば勝利だ。
さて。
いよいよサバイバルの始まりだぞ。
〈まとめ〉
久しぶりのRPG系ボードゲームとなったフォールアウト。雰囲気は事前に思っていたよりもずっと濃く、コンポーネントを広げただけでもかなりの退廃感漂う。ルールはそんなに分かりづらいわけではないのだけど、手番でのアクションなどもう少しまとまったサマリーが欲しい気はした。寄る年波には勝てぬという事かよ。
CREDITSページには架空のおもちゃの広告ですよ。
カードのテキストで分岐していくシナリオも楽しみなのだけど、結構頻繁に敵と遭遇しそうな感じなので身を守るためのアイテムをしっかりと準備していくなど、RPGの初心を守ったプレイしないと即死亡しそうな予感がヒシヒシ。。。これはネタバレ覚悟のプレイレビューをハァハァ言いながら書いちゃうパターンではなかろうか。あー、でもダメかなぁぁぁ。
ヌカ・コーラの蓋(キャップ)がこの世界の通貨。
ビデオゲームのFalloutシリーズは1作品も遊んだことがないけど、ルールブックやコンポーネントのアートワークなどから感じるこの世界観はかなりツボにハマりそうだった。放射性降下物が降り注ぐ未来。人類以外の脅威が当たり前に存在し、自らの命を脅かすウェイストランド。プレイヤーではなくサバイバーと呼ばれるほど「生き残ること」が重要な世界で、影響力を発揮し生き延びてやるのだぞ。。。
あと、生きる事の意味も見つけてやる(☼ Д ☼) !
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まだプレミア価格。でも9月に再出荷されるっぽいので、待つのも良し。
ボードゲームを取り扱ってるお店の店頭には少し残っている可能性もありそう。