ども。コモノです。
我が家にはいにしえより伝わる伝説の積みゲーがありました。その名を「アンドールの伝説」と言います。そしてその伝説が我が家に届いたのと同じ頃、実はもう一つの伝説が我が家に届いていたのです。そのゲームはデッキビルディングなる技を駆使し、ダンジョンに眠る奇跡の石を持ち帰るというこれまたたまらないフレーバーを醸し出しているボードゲームでした。それが本日ご紹介する「サンダーストーン:竜の尖塔」です。
ボドゲを嗜まれている方はたまに見かけたことがあるかもしれないサンダーストーンですが、市場ではもはや軽々しく手を出すことができないようなプレ値で取引されています。その中でも比較的入手しやすいのが第3拡張にあたる「竜の尖塔」。この拡張は独立拡張と呼ばれる基本セットがなくても遊べるタイプの拡張で、基本セットがすでに手の出ないプレミアムだった当時、勢いにまかせてポチっていたゲームでした。
あの時から月日が流れること幾星霜。。。本日は隠されていた伝説の積みゲー開封第2弾。サンダーストーン:竜の尖塔をご紹介したいと思います!
- サンダーストーン:竜の尖塔
- サンダーストーンってどんなゲーム?
- サンダーストーン:竜の尖塔の特徴は?
- サンダーストーン:竜の尖塔のコンポーネント
- カード類
- サンダーストーン:竜の尖塔の遊び方&ルール
- サンダーストーンの魅力は?
- サンダーストーン:竜の尖塔はソロプレイ可能?
- サンダーストーン:竜の尖塔のまとめ
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サンダーストーン:竜の尖塔
プレイ人数:1〜5人
対象年齢 :12歳以上
プレイ時間:45分
Boardgamegeek
エラッタ情報
サンダーストーンってどんなゲーム?
今日ご紹介する「サンダーストーン:竜の尖塔」はサンダーストーンシリーズの第3拡張にあたるゲーム。基本となるサンダーストーンは2008年に一世を風靡した名作ゲーム「ドミニオン」のデッキ構築というシステムを採用した、いわゆるドミニオンライクと定義されるボードゲームの一つになるよ。
プレイヤーは自分が持つデッキに村で購入したアイテムや武器、英雄などを組み込み、カードに描かれた攻撃力を使ってモンスターを撃破。村ではカードに描かれた金貨を使ってデッキを強化するアイテムを購入するなど、デッキを強化しながらダンジョンを探索します。購入したカードや倒したモンスターがデッキに混じってくるので、効率よくダンジョンを探索するにはカードの効果をよく吟味してデッキを作らなければならなりませぬ。デッキ構築の楽しさと、ダンジョン探索の楽しさが混在したファンタジー系のボードゲームがサンダーストーンシリーズなのだな。
が・・・
2020年現在、市場には中古品として流通しているアイテムのみ。そしてそのどれもが定価の倍以上、時には3倍近いプレミア価格で取引されている。再販された様子がなく発売から8年が経過しているゲームで入手しにくいというのが遊ぶために1番高いハードルとなっているのです。
サンダーストーン:竜の尖塔の特徴は?
サンダーストーンには全部で5つの拡張が出ていて「竜の尖塔」は第3番目の拡張にあたります。他の拡張と1番大きく異なる点は独立拡張であるということ。プレイに必要なカードが全て含まれているので、この「竜の尖塔」があればサンダーストーンがプレイできるのだよ。基本セットに比べると、まだ比較的入手しやすいかもしれない。かもしれない。。。
サンダーストーン:竜の尖塔のコンポーネント
カードゲームなのでカードだらけです。カード好きな方にはたまりませんな。あとファンタジー系がお好きな方、このアートワークは良いよ!かなーり好きな感じです。
ダンジョンボード
サンダーストーンが眠るダンジョンデッキを配置するボードが付いてます。使っても使わなくてもよし。
経験値トークン
モンスターを倒すと入手できる経験値トークン。経験値がたまると英雄がレベルアップします。
カード類
サンダーストーンの全てと言って過言ではないカードたち。アートワークはダーク寄りのかっちょいい系。
村カード
村のサプライに並び、冒険を助けてくれるアイテムや呪文、武器など。ゲームごと8種類を使用するよ。
英雄カード
ダンジョン探索の要になる英雄たち。ゲームごとランダムに4種類を使用します。
モンスターカード
ダンジョンでサンダーストーンの前に立ちはだかるモンスターたち。モンスターはゲームごとに3種類30枚を使用するのだけど、種類の中にもいくつかバリエーションがあって雰囲気盛り上がります。
ガーディアン
モンスターに混じって現れるガーディアン。ダンジョンの特色で選択するとデッキに入ってプレイヤーたちの前に立ちはだかる。
ダンジョンの特色
基本的に良いことは起きないダンジョンの特色。
ランダマイザ
ゲームで使用するカードをランダムに選ぶためのランダマイザカード。「竜の尖塔」では基本ゲームから第2拡張までのランダマイザも入っているので、間違えないように注意だ。新しいランダマイザは背面のデザインが異なり視認性があがっているよ。
サンダーストーン:竜の尖塔の遊び方&ルール
ドミニオン系のゲームで結構重要な準備。サンダーストーンは準備の手順も決まっていて、順番を違えないように準備するのが大事。
ランダマイザの準備
ランダマイザで各エリアのカードを選ぶ場合はランダマイザの用意が必要。もちろん慣れているプレイヤーはランダマイザを使用しないでカードの準備をしても良い。「竜の尖塔」には基本セット〜第2拡張のカード用ランダマイザも入っているので注意だ。
カードの決定
ランダマイザを使用して各エリアのデッキとサプライを作っていくよ。
ダンジョンデッキ
- シャッフルしたモンスターカードのランダマイザから3種をピックアップ
- ダンジョンの特色ランダマイザが出た場合は横に配置し、カードの指示に従う
村のサプライ
- シャッフルした村カードのランダマイザから8種類をピックアップ
英雄カード
- シャッフルした英雄カードのランダマイザから4種類をピックアップ
ダンジョンホールの準備
1)選択した3種類各10枚のモンスターカードをえらびまとめてシャッフルする
「ダンジョンの特色カード」を引いていた場合
トラップ・宝物だった場合
- 指定された枚数をモンスターカードのデッキに追加しよくシャッフルする
ガーディアンだった場合
- ダンジョンデッキの1番下からモンスターカードを10枚抜きだす
- ガーディアンカードを指定された枚数とり、10枚に加えてよくシャッフルしデッキの1番下にもどす
2)ダンジョンの特色を加えたデッキの1番上から10枚をとる
3)10枚にサンダーストーンカードを加えよくシャッフルしデッキの1番下に戻す
4)ダンジョンデッキを伏せて配置し、ランク1▶︎3の順で1枚づつ公開する
村の準備
- 基本カード(民兵/ダガー/たいまつ/保存食)の4種類をそれぞれまとめて配置する
- 村カードのランダマイザから8種類を選び、それぞれに対応するカードを公開する
- 英雄カードののランダマイザから4種類を選び公開する
- 英雄カードはレベル1(最上部)▶︎レベル高(最下部)になるように重ねる事
- 病気カードの山を村のサプライの脇に配置する
初期手札の配布
1)各プレイヤーは以下のカードを初期手札として受け取りパーティデッキとする
・民兵6枚/ダガー2枚/たいまつ2枚/保存食2枚
2)パーティデッキをよくシャッフルし伏せて配置し、6枚を引き手札とする
勝利条件
ゲームはサンダーストーンカードがランク1のエリアに到達、またはプレイヤーに獲得された場合に終了する。その時点でパーティデッキ内の勝利点が1番高いプレイヤーが勝利するよ。
勝利点の対象
勝利点はダンジョンデッキに含まれるカードに記載されている。それらをパーティデッキに獲得すればゲーム終了時に勝利点とすることができるのだ。
手番の流れ
各プレイヤーは手番で以下のアクションのうち1つを選んで実行するよ。
A)村を訪れる
手札にあるカードに描かれた金貨の合計値以下のカードを1枚村から購入する。購入したカードはパーティデッキの捨て札に加える。村での処理は以下のステップを順におこなうよ。
- 手札の公開
- カードの村効果の処理
- 金貨値の計算
- カードの購入
- 公開した英雄カードのレベルアップ(可能なら)
- 公開したカード・しなかったカードを全て捨て札にする
B)ダンジョンに入る
ダンジョンホールに公開されているモンスターを1つ指定して戦闘を行う。手札にあるカードのうち戦闘力(効果欄に記載)をもつカードをプレイして値を決める。モンスターのHPを超える戦闘値を出せればそのモンスターを倒した事となり、経験値を得る。倒したモンスターカードはパーティデッキの捨て札に加える。
- 手札の公開
- カードのダンジョンの効果を処理
- 攻撃対象の宣言
- 戦闘を解決する
- 公開したカード、しなかったカード全てを捨て札にして新たに6枚カードを引く
C)休息する
何も行わないが、手札から1枚カードを破棄することができる。破棄したのち、手札を全て捨て札にして新たにパーディデッキの山札から6枚カードを引く。
サンダーストーンの魅力は?
まだちょろっと遊んだだけなのだけど、好きなポイントをまとめてみました。
レベルアップする英雄
村でスカウトした英雄は、経験点を使用してレベルアップできます。レベルが上がった時の破壊力もなかなかでパーティデッキから出てきてくれた時の「キタ!」感たるやなかなか感動です。
いやらしいモンスターたち
パーティデッキが強くなってくると戦闘値の高さが際立ってくるのですが、それに良い感じに水をさすのがモンスターごとの特殊効果。灯りのマイナス補正を大幅にあげたり、容赦無くパーティデッキから武器やら英雄やらを破棄させる効果だったり、ワンサイドゲームにならないような厳しい効果が飛び交います。トラップ系のカードに至ってはソロプレイで入れておくともうなんか絶望的な気分になります。
楽をさせてくれないゲーム展開
ダンジョンの特色としてデッキに加わるトラップカードなど、ここぞというところでパーティの士気をくじくようなカードが出てくるのよ。
初めてのプレイではあと少しでサンダーストーン、、、てところでジャイアントとかタイタンの行進に見舞われました。心が折れそうになるプレッシャーがガンガンかかるのも良いですよ。
サンダーストーン:竜の尖塔はソロプレイ可能?
サンダーストーンは拡張2からソロルールが追加され、ソロプレイが可能になった。日本語版が発売された時点ですでに海外では第2拡張がリリースされていたようで、完全日本語版では最初の基本セットからソロルールが添付しているみたい。竜の尖塔でももちろんソロプレイが可能だよ!
ソロプレイではダンジョンホールは空の状態で始まり、手番が終了するごとに1枚づつモンスターが公開されていく。ランク1のモンスターを片付けることができなかったら村のモンスターデッキが生成され、ゲーム終了時の勝利点を村のモンスターデッキと競う事になるのだ。モンスターを倒さねば1枚づつ増えていくデッキと競うという事になるのだけどめちゃ厳しいのですよ.....ある程度カードの効果や組み合わせを頭に入れないと勝てる気がしないのだけど、ダンジョンをソロで探索している気分はとてもあるのだ。かなり好きな感じのソロプレイだぞ。
だがしかし。
サンダーストーンを遊びたいのに家に来てくれるような友だちがいない時に、自由にこのバージョンをやってみてください。とくに水疱瘡やおたふく風邪やしょう紅熱にかかったお子さまに、このヴァリアントをおすすめします。
引用:サンダーストーン:竜の尖塔ルールブック P21
と、友だちが何だって....?ウルセッ!あと病気の時は寝ろな?! 寝ろ?治んねーぞ??
と、まぁ親切なんだか余計なお世話な一文も入ってるソロルール。ええ、ソロも遊んでやるんですよ。友達とか、、シラネ…
サンダーストーン:竜の尖塔のまとめ
初めて遊ぶ方向けのデッキではなく、ランダマイザでしっかり選んでちょっと遊んでみたんだけどもこれでもか!これでもか!というくらいモンスターの侵略を許す事になり、大敗を喫するといういつもと同じパターンの結果に....
でもデッキをどうやって作ろうとか、レベルアップのタイミングはどうしようとか、ソロプレイでもかなり悩みながら遊べるのはとてもよい感じ。なにより美しいカードのデザインは暗く辛いダンジョン探索の雰囲気を盛り上げてくれるし、モンスターのバリエーションも結構あって毎回違った雰囲気で楽しめるのはとても良い。
たまたまデッキに期待していた英雄たちと武器や呪文が揃った時の感動は中々なものがある。これをたまたまにしないデッキ構築術が必要な訳だが。。。頑張ろうw
これまたずっと積んでいたことを反省したわけですが、拡張欲しくなっちゃう系のボドゲであることを認識してしまった。サンダーストーンはほんとプレミア価格なので、再販してくれないかなー。どうかなー。。って願いはある。
海外ではサンダーストーン;アドバンスやサンダーストーン:クエストなどすでに次の展開に写ってしまっているので、このクラシックの基本&拡張はやっぱり再販ないかしらね。。。もしどこかで遊ぶ機会があったら是非この苦しいダンジョン探索の物語を体験してほしい。ドミニオンが好きならきっと楽しめると思うよ!
【販売情報】
すでに新品を入手するのは困難。中古市場で納得できる価格の品を見つけられたらポチるのを検討しても良いかもしれない。
画像:駿河屋
再販されたら人気でそうだけどなー。