ども。コモノです。
すっかり秋めいてきました。寒いわ。
なんかこう秋っぽいってのは久しぶりな感じですが、秋といえば芸術の秋とか、学問の秋とか、ボドゲにもぴったりはまる季節な感じですわね。来月に控えたゲームマーケットや年末に向けてリリースラッシュを迎えるだろう国内新作ボドゲのみならず、海外勢もこの時期は来年のリリースに向け気になる作品が増える時期。
秋空を眺めながら、ただただ寂しくなっていく懐具合にため息をつきながら、今月もKickの気になるボドゲをピックアップいたしますよ。心はまぁ、あったかいのだけどな。
Gunshi: The Art of Strategy(軍師軍略)
昨年末のゲームマーケットで話題となった軍師軍略がKickstarterでお目見え!第2版のプロジェクトを実施しておりますよ。
軍師軍略は2人用の戦略的なボードゲーム。将棋やチェスト同じく、盤上の3種類のコマを駆使して相手を打ち破るゲームなのですが、かなり頭を使うゲームです。手番でプレイした軍略カードの効果が発揮されるのは翌ターン以降。即座に部隊を動かすことができないので、常に先読みをしながら部隊に指示を出していきます。
画像引用:軍師軍略/第2版-Kickstarter日本語ページ
相手の陣地にある侵入エリアに3つのコマを送り込むか、密かに部隊を指揮している将軍コマを取り除けばゲームに勝利するわけだけど、これがねー、、ムズイ。実はレビューを書けていないのですがちゃっかりポチって持っている軍師軍略。第1版を持っているユーザーは交換プログラムもあるみたいです。日本から支援する場合は日本国内向けの説明ページがあるのでそちらを確認すると良いよ!
かなりストイックなプレイ感ですが、ピリピリした緊張感がたまらないボドゲなのですよ。気分は孔明なのだけど、三国志に登場するにはスキルがな......
PLUNDEROUS
やっぱりMihajlo Dimitrievskiのアートワークだと目を引いてしまうということでPLUNDEROUSです。スチームパンク系の世界設定でゲームの舞台はニューカリブ。もうなんか昭和の場末のスナックみたいな名前がアレですが、ニューカリブで乗組員を集め、島を探索しパトロンが持っている港の侵略を防いだりしながらニューカリブの次世代リーダーを目指すというゲームです。
基本サンドボックス系の要素があって何やっても良い、という自由度があるみたいなのだけど、その反面でプレイ時間がかなり長くなるみたい。120〜360分ってなってます。360分って久しぶりに見た数字。これがどうやらアダとなり、プロジェクトの伸びはイマイチ・・・たしかにチョット重すぎるかもしれない。
世界観、コンポーネントはもう最高に好きなんだけどな。ショートルールとか出てくれるといいんだけども。ついでにソロモードとかもあるといいなー。
Airships: North Pole Quest 2.0
飛行船というロマンしか詰まっていない乗り物の黄金期へのオマージュをたっぷり感じる美しいボードゲーム。こんなにもミニマリズムの息吹を感じる美しいボドゲがかつてありましたでしょうか?というくらいズバリ心に刺さってしまったコンポーネント。
あのツェッペリン号も飛んだ北極調査探検をテーマ。北極点に無事たどり着くことを目指すのだけど、気候に左右される空を的確な判断で飛ばさなければならない緊張感あふれる設定。いや、これはちょっと気になる作品でございます。
Windward (Expansion & Big Box)
2020年にリリースされたばかりの「Windward」に早くも拡張がリリースされ、BIGBOXとなるようです。リヴァイアサンを狩り、いっぱしの空賊になるというかなり素敵なフレーバー。しかもソロルールついてるんだよね。BIGBOXにはゲーム性がかなり高まりそうなオーガナイザーも入ってます。
直接のバトルがメインとなるので、人は選ぶかもしれない。好きな人はかなり楽しいと思うんだけど、なんでこのタイミングなんだと問い詰めたい気分ではある。El Dorado Gamesはコンポーネント大好きっ子にはたまらない、かっこいいゲームをリリースするのだけど、毎度ルールブックについては一悶着ある印象。 WindwardもBGGのフォーラムでデザイナーが直接ユーザーとやりとりしながら改訂版を作ってる。気になる人はそちらも覗いてみると良いと思う。
Apogee: A New Space Tale
新しい外宇宙探索のミッションリーダーとなって、他社よりもいち早く探査ロケットを作り上げましょうというちょっと現実的になってきた近未来がテーマのカードゲーム。ソロプレイもできるみたい。
日本でもいくつかのベンチャー企業が宇宙関連事業を手がけ、実際ロケットの打ち上げなどでニュースになるなど民間の宇宙事業が割と現実的になってきた今だと、あながちこのゲームがテーマにしていることもリアルに感じられる。
ロケット開発にフォーカスしたこのゲーム、開発の難しさや資金・計画管理など実際に直面しそうな課題をうまく取り入れてゲームを作っているみたい。ロケット開発そのものの知識が乏しい中、ちょっと宇宙関連事業がリアルに感じられそうで面白そうなのよね。世代的に完全にドラえもんとか21えもんの世界だった未来が、もう手のひらの上に来てるって感じがワクワクするのです。
こぼれ話:Kick版ストラグル・オブ・エンパイアで発送トラブル
昨年出資を集めてプロジェクトを行なっていた「ストラグル・オブ・エンパイア」について、日本語版を制作すると発表していたアークライトからお知らせが出ています。完全日本語版が届くとしていたところ英語版が届けられてしまったという今回の件は、注文管理上のトラブルが理由とのこと。
【お知らせ】キックスターター版『ストラグル・オブ・エンパイア リニュアル豪華版』についてのお知らせとお詫びをHPに公開いたしました。詳細はこちらをご覧ください。https://t.co/Q2xdZfuvTA
— アークライトゲームズ (@ArclightGames) 2020年9月30日
本来日本語版を希望するバッカーを集計しなければ行けなかったのに、言語選択画面に日本語版の選択肢が実装されていなかった為に起きたトラブルみたい。アークライトでは希望者に対して完全日本語版との交換に応じるとしているので一先ず安心だけど、こういうこともあるのだね。(届かないってのはある)
プレッジマネージャーが閉じたタイミングで日本語版を希望するユーザーを集計&確認してればそもそももっと早くに気が付いたんじゃね?って気もしますけど。進捗管理だよねぇ...(仕事っぽくて忘れたい)
悲しくも対象となってしまった方は、アークライトのお知らせを読んで問い合わせをしてみましょう。ところでゲームのコンポーネントは超美麗なのでウズウズするボドゲなんですが一般販売はないかな?ないかな.....?